機動戦艦ナデシコ
第一話
火星・ユートピアコロニー避難所
私の名前は、イツキ・カザマ。いちおう、火星軍エステバリスのパイロットをしてたんだけどね・・・。
木星蜥蜴のバッタ?だったかな?の総攻撃を受けて乗っていたエステが中破して乗れなくなったのよね。
あ〜ついてないな〜。隊長たち頑張ってるのかな〜。
ドガーーン!!!!
「え?」
私が仲間のことを考えていると、いきなり大きな音が聞こえた。私は、その音がした方に振り向くと、バッタがいた・・・
「くっ!」
私が急いでそのバッタに銃を向けようとした瞬間に二発の銃声が聞こえた。
ダン!
ダーーン!
その二発の弾は目の前のバッタのセンサーアイを撃ちぬいた。
私は、銃声のした方を振り向く。そこにいたのは・・・
「アキト!」
私は、その名前を呼んだ。そう、そこにいたのは、黒服、黒マント、バイザーをかけた、ものすごく怪しい格好の男。
だけど、ここにいる誰もが怪しい人、とは思わない。それよりも・・・
「アキト君じゃあないか!大丈夫か?」
「ア、アキトさん、け、怪我とかありませんか?」
と、まあ大人気。得に女性には・・・(怒)あ、いや、それよりも・・・ん?
「ア、アキト」
ちょっと私は、わなわな震えながらアキトを呼んだ。
「やあイツキちゃん。大丈夫だった?イツキちゃんのエステが中破したときは・・・」
「そんなことより!」
私は、バイザーを外して、黒服、黒マントの怪しい人物とは到底思えない話し方で話し掛けてきたアキトの言葉をさえぎる。
「「「「アキト(さん)(君)!いったい、その子はなんなんですか!」」」」
シェルターにいた、ほとんどの女性の声が見事にそろっていた。もちろん、私も
そう、アキトはここに一人で来たんじゃなく、お・ん・なの子を連れてきているのだ。しかも、手を繋いで(怒)
「い、いや、この子は・・・」
黒服、黒マントを着ている人物とは、到底思えないくらい弱気で発言する。
「ま、まさか、隠し子ですか!」
と、二十歳くらいの女性が発言する。
「いや、ちが「そ、そんな・・・」
アキトが何か言おうとしてたが聞く耳持たず、高校生くらいの女の子がさえぎる。
「いや、だから、ちが「ア、アキトさんに隠し子が・・・」
またもや、発言できないアキト。あ、今、私が何をしているかというと・・・
スパン!「あぐっ!」
そう、今、アキトの後ろに回りこみスリッパ(そこらへんに落ちてたやつ)で叩いた。
「アキト、これはどういうこと?」
「いや、だから・・・」
「どーいうことなのかな?」二十歳の女性
「ですから・・・」
「どういうことなんですか?」高校生くらいの女の子
「ひ、人の・・・」
「いったい、誰との子どもなんですか!」火星軍のエステバリスパイロット(私♪)
「人の話を聞けーーーー!!」
「お、お兄ちゃん、あの人達、怖いよう・・・」
と、アキトといっしょにいた女の子がアキトの後ろに隠れる。それよりも・・・
「「「「お兄ちゃん?」」」」
私達の声がそろう
「この子は、さっき外で見つけたから連れてきたんだよ」
私は、そのアキトの言葉を聞いて正直、ホッとした・・・。まあ、アキトに限って、そんなことはないと思ってたけどね・・・ホントよ?
「な〜んだ、そうだったんだ。なら、早く言えばよかったのに」
私の言葉にまわりのみんなが頷く。
それを聞いたアキトが大きな溜息をつく。なんで?
「それより、アキト。何か用があったんじゃないの?隊長が来るくらいだもの。なにかすごいことなんじゃないの?」
そう、ここにいるテンカワ・アキトとは、私の所属していた部隊 火星軍・第一エステバリス部隊 の隊長なのだ。信じられないかもしれないけど、アキトは、普段は優しい青年。バイザー、黒服、黒マントを付けているときは、部隊の隊長「黒い王子(プリンス・オブ・ダークネス)」になる。
私は、その隊長・アキトにここに来た理由を聞いてみた。途端にアキトの顔が「黒い王子」になる。その瞬間にまわりは緊張する。
アキトが口を開く・・・
「火星軍が撤退を決めました・・・」
『なっ!!』
その場にいた全員が声を上げる。
「だから、地球に帰還するつもりだそうです」
地球に帰還・・・
「それで、民間人を船に乗せろ という命令が来ました・・・」
あれから、30分。火星を離れ私達は地球に向かっていた・・・。半分くらいの民間人とアキトを残して・・・。
地球行き最終便シャトル・ブリッジ
「今、エステバリスの収容はどれくらい終わっているの!」
「はっ。ただいまエステバリスは5機収容しています」
「そう、ならいいわ。もう発進しちゃって!」
「で、ですが民間人がまだ50%しか乗船していません!」
「構わないわ。民間人なんてほっときなさい!」
「で、ですが・・・」
「あたしが構わないって言ってるの!さっさと発進しなさい!」
「はっ、わかりました・・・」
地球行き最終便シャトル・格納庫
「さあ、できるだけ急いで!」
今、私は民間人を地球行きのシャトルまで誘導している。アキト・・・もとい、隊長はエステバリスで木星蜥蜴を迎撃している。
ふう。やっと、乗船した民間人は半分ってところね。
ガガガガガ ガチャン!!
「え!?」
私は、驚いた!民間人もまだ半分しか乗っていないのに格納庫の扉がしまってしまった!それに、まだ・・・
「ちょっと、どういうことよ!!」
私は、すぐにブリッジに連絡した。
「すまん。これも上司からの命令なんだ」
「だからって、民間人も半分しかのってないのに・・・」
それに・・・それに・・・
私は、涙が出そうになった・・・。そこへ・・・
「イツキちゃん・・・。」
「アキト!」
アキトから通信してきた。
「このままじゃ・・・アキトを・・・置いていくことになっちゃうよ・・・?」
私の目から涙が一粒こぼれた・・・
「うん、わかってるよ。でもね、ここには、まだ民間人が残ってるから置いていくわけには行かないんだよ」
「でも、でも!!」
涙が止まらなくなっちゃった・・・
「それに、シャトルが発進するときに狙い撃ちされないように迎撃しないといけないしね・・・」
そこへ・・・
「一般市民のみなさん、いまから離陸いたします。何かに捕まってください」
「時間だね・・・。じゃあ、またねイツキちゃん」
「アキト・・・」
「大丈夫!また会えるよ!」
そういって、アキトが極上の笑みをくれた・・・。それを見て、私は泣くのをやめた。やっぱり、アキトの笑顔は最高なんだよね
「また、会おうねアキト。約束だよ?」
「うん、約束するよ」
そして、シャトルは飛び立ちました・・・地球へ向けて・・・
あとがき
丸海:どうも〜、丸海です。「プリンスの戦い」第一話です。
オモイカネ(以後オモ):【ねえ?】
丸海:なに?
オモ:【テンカワさんは、親の死んだ理由を求めてネルガルに入ったんだよね?】
丸海:そうだよ。
オモ:【じゃあ、なんで軍に入ってるの?】
丸海:あ〜、そういうこと。親の死の原因を調べるってのは、ただのネルガルに行くきっかけがほしかったから。
オモ:【・・・それだけの為のプロローグ?】
丸海:そ♪
オモ【・・・・・・はあ】
丸海:なんだ!その溜息は!・・・まあ、詳しいことは外伝に書くつもり
オモ:【そうなんだ】
丸海:だから、次は外伝第一話かな?
オモ【それじゃあ外伝第一話まで・・・】
丸海:ごきげんよ〜
代理人の感想
急転直下、といえば聞こえはいいですけど、説得力ある理由付けがなければ単なる支離滅裂ですよ。
後、後書きで展開の捕捉説明をするのもやめましょう。
後書きなんてのは基本的にオマケです。
それがないと分からないような作品など仮面ライダースナックやオマケつきキャラメル以下。
オマケだけ読んで本体はゴミ箱に捨てられるのがオチです。
尤も本当のオマケ、知らなくてもいいような無駄話裏話はその限りではありませんが。