第壱話『使徒、襲来』
「……どこだ?ココは…。
空に継ぎ目がない…と言う事は地球か?
だが、こんな街中で人っ子一人見当たらないとは
どういうことだ?……わからん。」
ズシン…、ズシン…、ズシン…、ズシン…、
バババババババババババ…………
……ゥゥゥゥッ、ドガァァァァンン!!
「……おまけに、状況はだんだん悪くなるようだ。
さて、鬼がでるか、蛇がでるか…。」
ヒィィィィイイインンンン!!!
「ヘリがコッチに墜ちて来る!?チィッ!」
キキキィィィィィィィ! ガゴォォォンンン!!!
「や♪お待たせ!」
「舞歌!これは一体どう言う事だ!」
「詳しい話は後で。さ、早くクルマに乗って!」
「……わかった。」
ガタンゴトン……、ガタンゴトン……、
「…で、今、俺達は何処に向かってるんだ?
どうやら、地下に潜っているようだが…。」
「ジオフロントのネルフ本部よ。」
「ジオフロント…?ネルフ…?」
「第三新東京市の地下で発見された大空洞に作られた特務機関の施設よ。
とりあえず、このパンフに目を通しておいて。」
「……ふぅ。舞歌、一体どうなってるんだ?
俺が“枝織”になっている間に地球を攻略したのか?
テンカワ・アキトとの決着は…」
「ストップ!
もしかして、北斗…、状況を理解してない?」
「ああ。
何であんな所に立っていたのか…
何で今更学生服に身を包んでいるのか…
全然、見当もつかんな。」
「…そうね、とりあえず自己紹介から始めましょうか。
私は、葛城“マイカ”。よろしくね、碇“ホクト”君(笑)」
「………は?」
「そうよ、そして貴方は父親に呼ばれて、この街にやって来た…。」
「父親だと?…まさか!?」
「そう、碇“ホクシン”…。ネルフの総司令よ。」
「ほう?親父め…、ココでは一体何を企んでやがる。」
「それは判らないわ。
木連では草壁閣下の指針に従っていたから、多少の先読みも出来たけど、
ココでは、彼は絶対権力者だから…」
「草壁はいないのか?」
「ええ。唯一の救いは、冬月“ヨシマサ”が副司令としている事ね。」
「ヨシマサ?…ああ、南雲義政か。」
「そうよ。彼の補佐なしに組織を運営できるわけないでしょ?アイツに。」
「確かに…。親父は大組織の頭という柄ではないな。」
「しかし、リアルな夢だな。
俺にこんな想像力があるとは思わなかった。」
「夢…ね。でも、コレもまた現実なのよ。
『胡蝶の夢』は知ってるでしょ?」
「ああ、『うつし世は夢…、夜の夢こそまこと…』ってヤツか?
山崎が喜びそうな話だな。」
「呼びましたか?」
「げっ!?」
「……一応、紹介するわね。赤城“ヨシオ”博士。
技術部部長でE計画の責任者でもあるわ。」
「初めまして、碇ホクト君。今後ともよろしくお願いしますよ。」
「…舞歌がいて、親父がいるんだから、予想されて然るべきだったな。」
「ハッハッハッ、いや〜、照れますねえ。」
「相変わらず、人の話を聞きやしねえ。」
「ほう?彼には“碇ホクト”としての自覚はないんですか?」
「ええ、“北斗”のままなのよ…。」
「まあ、元々サードチルドレンは、学力的には唯の中学生ですし、
転校してきたばかりだから、人間関係も特に問題ないでしょう。
大丈夫。シナリオに何の変更もありませんよ。」
「博士…、ひとつ聞きたいのだが?」
「ハイハイ、何でしょう?」
「サードチルドレンとは何だ?
どうやら俺の事を指しているみたいだが…。」
「EVAのパイロット適格者の3人目という意味ですよ。」
「EVA?」
「コレですよ。それ、ポチッとな♪」
カカカッ!!
「…顔?人型機動兵器か!?」
「そう、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン…。
コレはその初号機です。」
「成程…、俺はコレに乗る為に連れて来られた訳か…。」
『そうだ。』
「親父!!!」
『よく来たな、ホクト。』
「フン!来たくて来たわけじゃねえよ。」
『だが、お前はココに居る。それは紛れもない事実…。』
「ちっ、禅問答するつもりはない!さっさと用件を言え!」
『出撃…。』
「断る!!!」
……………
「北斗…、貴方一体何しに来たの?」
「別に戦う事には異存はない。
だが、親父の言いなりに動くのだけはご免だ!」
『冬月、シオリを起こせ。』
『使えるのか?』
『死んでいる訳ではない。』
『わかった。』
「シオリ?…ってあの“枝織”の事か?」
「多分、その枝織で間違いないわよ。」
「ファーストチルドレン、綾波“シオリ”。最初の適格者…。
見たら驚きますよ?ホクト君。」
「それも間違いないわね(笑)」
「………。」
ガラガラガラガラ……
「俺がもう一人!?」
「包帯を巻いていて判り辛いですけど、髪と瞳の色が違いますよ?
ホクト君は緋の髪に鳶色の瞳ですけど、
彼女は銀色の髪に紅いの瞳ですからね。」
「あと人格というか、性格もね…。」
『シオリ、予備が使えなくなった。もう一度だ。』
「はい…。」
……………
『なんだ?』
「父様…、その代わり…、お願いを…しても…いいですか?」
『言ってみろ。』
「父様に…、私を…看て…欲しいです。
食事を…食べさせてくれたり…、
髪の毛を…洗ってくれたり…、
包帯を…取り替えたり…、
身体の…汚れを…」
ボグゥッ!!!
「キュゥッ☆」
「北斗!?彼女は怪我人なのよ!」
「五月蝿い!!コレには俺が乗る!
ソイツはベッドにでも括り付けとけ!
それでいいな、親父!」
『………(ニヤリ)』
「結局は司令のシナリオ通り…、
ホクト君の抵抗も無駄でしたね。」
「あの子は基本的に駆け引きに向いてないのよ。」
『悪かったな、単純で…。』
「あら、聞いてたの。」
『それより、このEVAとやらの武装はどうなってる。
まあ、格闘戦をやらかすなら問題はないが。』
「左肩に高周波ナイフ、右肩にニードル射出装置、以上が固定装備。
他に銃があり、地上の兵装ビルに格納されてます。」
『了解。…ところで、お前は誰だ?』
「はッ!オペレーターの伊吹“ミツキ”三尉です。」
『では、三尉、ナイフの取り出し方だけ教えてくれ。
ミサイルを喰っても平気な奴に、銃が通じるとは思えん。』
「はい」
「もういい?北斗。」
『ああ、後はEVAがどの程度動けるかだな』
「それは未知数ですねえ。まあ、相手並には動けると思いますよ。」
『おい…』
「何せ動いたのが、今日が初めてですからね?ハッハッハッ♪」
「そういう事だから、善処してね、北斗。」
『お前ら、後で覚えてろよ…。』
「それでは、EVA初号機、出撃!!」
続く…かも(笑)
師匠!! とうとう動き出されたんですね!!
しかも、掲示板で記載されている、アレの正式版!!(爆)
う〜ん、これは是非続きを読みたいですね!!
さあ、皆さん!!
アキトが登場するまで頑張ってマルよ師匠に感想を送りましょう!!
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もし、メールが出来ない方は(多分、おれられると思います)。
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師匠の作品ですしね(笑)
それでは、マルよ師匠、投稿有難うございました!!