機動戦艦 ナデシコ

 

星ノ記憶・・・

 

 

 

 

 

2.

「次こそ間違いないのだな」

「はい、今度こそ大丈夫です、私が保証しますよ。

 もし、次のコロニーに無ければ、もう何処にも無いと断言しましょう」

「うむ、それで」

「スケジュールどおりに作戦は実行しますが、少々問題が出てきまして」

「・・・」

「統合軍もようやく重い腰を上げたみたいで、防衛部隊の数がもう鰻登り、今まで約四倍の戦力が配置されて、単独機の強襲ではコロニーに到達できない と云う事です」

「しかたあるまい、四基のコロニーを墜とされたのだ、どんな無能者だとてそのくらいのことはするだろう」

「ハッハッハッ ま、そうですね。

 そう言う訳で、襲撃プランを少々変える必要が出まして、”アレ”の使用許可をいただきたいと・・・」

「”アレ”か・・・ふむ、なるほど・・・だが”アレ”は実戦に使うには、不安定すぎると報告を受けているが?」

「心配ご無用、ちょうどよい制御装置が見つかりまして、”アレ”が暴走する事はほぼ無いでしょう」

「・・・そんな報告は受けていないが、まあ いいだろう、我等の手持ちの駒の中では”アレ”が一番性能が良いからな」

「それでは・・・」

「わかった ”アレ”の使用を許可しよう」

「ありがとうございます」

「うむ、この作戦の成否が、今後の作戦を大きく左右する、失敗は許されん」

「わかってます、必ず成功させて見せましょう」

「それと、宇宙軍とネルガルが何か嗅ぎまわっているようだ、気をつけておけ」

「ヤツ等は何もできませんよ、できたとしてもその時はもう手遅れです、全ては我等のスケジュールどおりに・・・」

「過信は禁物だ、予想外のことは起こるもの、ヤツ等を甘く見ないことだ」

「肝に命じておきましょう・・・それでは」

 

「・・・全ては新たなる秩序のために・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

無限に拡がる大宇宙・・・

無論、実際に無限か? と聞かれれば有限だと答えるしかないが、人類がその宇宙の境界線に到達するどころか、観る事すらできない以上無限と言っても差し支えないだろう。

人類が初めて宇宙に進出してから二百と数十年。

ヒトは 何をこの宇宙に見てきたのだろうか・・・

 

 

 

宇宙の片隅に、一筋の星が流れる。

ホワイトを基調とし所々にブルーの縁取りを施したカラーリングを持つまるでスフィンクスの如き艦影、およそ戦闘艦らしからぬそれは、おそらく太陽系圏内ではもっとも名を馳せた”あの”戦艦を彷彿とさせるモノがあった。

地球連合宇宙軍、第四艦隊実験部隊所属、機動戦艦 ナデシコB

”あの”ナデシコの後継艦、そして『電子の妖精』の愛称で知られる宇宙軍最年少艦長ホシノ・ルリ少佐の乗艦だ。

「・・・それで、結局の処どうなんですか?」

差し出されたレポートのデータをブリッジのキャプテンシートで受け取りながら、この5年の間に少女から女性へと成長を遂げた(遂げようとしている?)ルリは差し出した相手を見上げた。

「どうも、こうもねえよ、あんな機体はとっととロンゲんっ所に送り返すに限るぜ」

手にしたレポートの束(何故か手書きの原稿、データ化しているのに一緒に持ってきている)を放り投げ、あきれたようにショートカットの勝ち気そうなその女性は言い切った。

「そうですか・・・」

その様子を、仕方ありませんねっと言ったように見ながら先ほど渡されたレポートを表示してあるウィンドに瞳を通す、そこには『新型追加装甲エステバリス 『サレナ』 実働テスト結果最終報告書』と銘が打たれている。

「火力、防御力共に現用機のステルンクーゲル及びエコノミー・エステバリスの優に5倍、加速力、機動性、運動性、反応速度、サバイバリティ、稼働時間、その他の何を比べても今統合軍が使ってる機動兵器より数段上」

髪を掻き上げながらショートカットの勝ち気そうな女性 スバル・リョウコは、ぶっきらぼうにそこまで言うと、

「但し、実働テストで出せたのはせいぜい60パーセントまで」

怒ったような表情に変わり、

「最高速度は計測しようにもパイロットが最高速に達する前に気絶!

 模擬戦闘させれば機体をコントロール出来ずに暴走!

 その結果・・・テストパイロットは全滅、一人残らず骨折やら内蔵損傷やらで医務室送りだ!

 こんな無茶苦茶な機体誰が乗るってんだ」

(そう思うんだったら、全滅する前にテストを中止すればいいのに)

と、隣のサブオペレータシートで聞いていたマキビ・ハリは思ったが、口にはしない。

「仕方ないですね、この機体は次に寄港する統合軍のコロニーでネルガルに引き取ってもらいましょう

 かまいませんか?リョウコさん」

「ああ、そうしてくれ」

気が抜けたように、艦長席の後方にあるサブシートに座り込むと右手をフラフラと振っているリョウコの様子を見てハーリは、

(やる気の無い人だな〜)

と、これまた口にしないが心の中で思っていた がこれは、ハーリがスバル・リョウコなる人物をよく理解していないためそう思うのであって、リョウコは悔しさを隠すためにそんな態度を取っているのであり、ルリにもそれはわかっていた。

「ご苦労様でした、リョウコさんの班は今日寄港するコロニー『アメノムラクモ』で受け取る予定のステルンクーゲル用新型兵装のテストに移行してください、但しテストを開始するには多少不備があるようです、それが解消されるまで暫くはお休みです」

「ハッ それまでにアイツ等の怪我が直ってるように祈ってるよ」

そう言ってブリッヂから出ていった、おそらくトレーニングルームにでも行くのだろう。

「中尉、かなりの重傷みたいですね」

そんなリョウコの後ろ姿を見送りながら、サブキャプテンシートのタカスギ・サブロウタがルリに話しかけてきた。

「無理もありません、テストを任された機体を乗りこなせなかったのですから、しばらくそっとしておきましょう」

同じように見送っていたルリはそう答えた、下手に慰めに行く方がマイナスに働くだろう事は容易に想像できる。

「それより、サブロウタさんがテストしている新型機はどうなっていますか?」

「『アルストロメリア』ですか?こっちの方は大丈夫ですよ」

自分のコミュニケからデータを呼び出すと、それをウィンドに表示させルリに向かって弾いた。

『新型機動兵器 『アルストロメリア』 実働テスト結果第6次報告書』と銘打たれたそれを受け取り、ざっと目を通す。

「順調のようですね」

「そりゃまぁ、コイツは中尉のテストしてた『サレナ』と違って機体性能はステルンクーゲルやエステバリスよりやや高いぐらいですからね」

確かにアルストロメリアには現用機とさほどの差は見られない、せいぜい格闘能力が二割ほど高くなっているぐらいだ が、一つだけ抜きん出たモノがあった。

「最長ボソンジャンプ距離 3028.23メートル・・・大したものです」

ボソンジャンプ可能な現用機ジンタイプや真・ジンタイプの三分の一ほどのサイズでそれと同等以上のジャンプ性能だ、実用化されれば確実に取って代わる事だろう。

「・・・とりあえずこれからの開発課題はジャンプアウトする時に、時間が掛かりすぎる事の改善と、オプションウェポンの充実ですかね〜、今の装備だとちょっと」

かなりの部分を端折りながらサブロウタはそう説明を終わらせた。

 

「?・・・説明・・・」

同時刻、月のネルガル研究所でそうつぶやいた人物が居たことは余談である。

 

「それにしても妙ですよね」

二人の話が終わったのを確認してハーリが話しかけてきた。

「ん、何がだ?」

「サレナの事ですよ、いくら何でもあれは異常じゃないですか!」

「まぁ確かに人間が乗るモンじゃないな」

サブロウタは、リョウコ達のテスト風景を思い出しながら頷く、自分は乗ってはいないが、確実に途中で気絶する自信があった。

「機体もですけど、二週間前にいきなり持ってきて”全てにおいて最優先でテストし、この機体が実戦に耐えられるかどうか調べてくれ”でしょう? 確かにボク達は”そう言うの”をテストするための実験部隊ですけど・・・」

「確かにな・・・って何深刻そうなカオしてんだオマエは」

と、いきなりハーリの頬を掴むとムニムニと横に引っ張った。

地球連合宇宙軍 第四艦隊実験部隊

新たに開発された戦艦、機動兵器、武器などがホントに実戦で耐えられるかどうかのテストをするための部隊で、戦後以降正式採用された兵器類は全て此処で最終テストを受けている、もちろん現在機動兵器の主力を占めているステルンクーゲルのテストもこの部隊で行っており。

今彼等が使用している 機動戦艦ナデシコBも実の所まだ試験中の艦であるし、その格納庫にはネルガルやクリムゾンを始め各企業のテスト機がひしめき合っている。

そんな所にあっても、今回のサレナの件は少々異常であった。

「ヒャニヒュルンヒェスカ〜(何するんですか〜)」

なんとかサブロウタから逃れようとするが、そう簡単に放すはずもなくムニムニと引っ張り続ける。

「二週間前と言えば・・・一連のコロニー襲撃事件の最初のコロニー『コテツ』が落とされた頃ですね」

ハーリとサブロウタの会話? を聞きながらルリが、つぶやいた。

「 ?、では艦長はコロニー襲撃とネルガルが関係有ると?」

「あう〜 そ、そうですよ! サレナほどの性能があればコロニーを襲撃した正体不明機と同じ事は出来ますよ!」

ようやく、サブロウタのムニムニ攻撃から脱出したハーリが赤くなった頬をさすりながらサブロウタのネルガル暗躍論に賛成するが。

「それは無いでしょう」

あっさりと否定された。

「どうしてですか艦長?」

「確かに、サレナを使いこなせるパイロットが居れば可能かもしれませんが・・・タカスギ大尉」

「はい?」

「パイロットとしての貴方に尋ねます、サレナを完全に使いこなせますか?」

「無理です」

宇宙軍の中でもトップクラスのパイロットと自他共に認めるサブロウタが即答した、第一そのサブロウタを凌ぐパイロットであるリョウコですら使いこなせなかった機体だ、まず宇宙軍にサレナを使いこなせるパイロットは居ないだろう。

「そう言うことです、それに第一に今までに確認された不明機の形状とサレナとでは形が違いすぎます、第二にサレナにはボソンジャンプシステムは搭載されていません、第三にもしそうなら、私達の所にテストの依頼なんてしません」

「それもそうだ、では艦長はどうお考え何です?」

「・・・いろいろ考えられますが、おそらく何らかの方法で不明機の存在を知ったネルガルが対抗するために急遽制作したのがサレナじゃないでしょうか?」

「もしそうなら、ネルガルは不明機の正体を知っている事じゃないですか!」

ルリの言葉に驚くハーリ。

「ハーリーくんこれはただの推測ですよ、証拠も無ければ確証もありません、ただの戯言と言われても何の反論もでき無い物です・・・

 仮にそうだとしても今の私達にはどうしようもありません」

それに、今頃はユリカさんがアカツキさんの所にお邪魔しているでしょうから、と心の中で付け足した。

「そうですけど〜」

「艦長がそう言ってんだ、お前がウダウダ言わない」

「イタッ、イタタタタタッ やめてくださいサブロウタさん! 痛いですって!」

何となくルリの考えている事がわかったのだろう、サブロウタがまだ納得のいかないハーリの頭を拳でグリグリと挟み込んでサブオペレータシートに座らせる。

「クスッ 各員に通達、本艦はこれより補給のためコロニー『アメノムラクモ』に向かいます、艦内各部最終チェックよろしく」

そんな二人の様子に軽く微笑みながら、ルリは『アメノムラクモ』に寄港すべくナデシコBを動かし始めた。

 

 

 

 

 

「・・・・・・疲れた」

『アメノムラクモ』内の宇宙の見えるカフェテラスでルリはテーブルの上に上半身を投げ出すようにして座り込んでいた。

「ご苦労様でした」

その姿を見かねたのか、ウェイトレスの一人がオレンジジュースを差し出す。

「スミマセン・・・ハァ」

差し出されたコップを受け取り一気に飲み干し、一息つく、その表情は少しやつれているように見える。

よく見ると、ルリの座っているテーブルを中心に辺りが雑然と散らかっており先ほどまでの騒ぎの大きさを物語っていた。

騒動の始まりは三時間ほど前に遡る・・・

 

 

物資の補給と新たなテスト装備の受け取り及び『サレナ』の受け渡しの為にナデシコBは『アメノムラクモ』に入港し、その報告のためにルリは一人下艦した。

『アメノムラクモ』の基地指令アズマ准将は大の宇宙軍嫌いで知られた人物、それも相手がまだ十代の小娘となれば敵愾心剥き出しの対応であったが、その程度のことでルリが疲れ果てるはずもなくロコツな嫌味を涼しい顔で受け流し、さっさと退室していった。

その後、アズマ准将が

「あの小娘がぁぁぁぁぁぁぁ!」

と側にいた側近に当たり散らしたのは余談である。

そこまでは良かった(事も無い)のだが、問題はその後。

「連合宇宙軍少佐ホシノ・ルリだな」

一種、異様な雰囲気を纏った男がルリの前に現れた。

「・・・!、誰ですか」

思わず後ずさろうとするが、背後にも同じような男達が居ることに事に気づく。

「我等と共に来てもらおう」

ルリの正面に立った男が唐突に言うと、踵を返して歩き出した、逃げ出すスキを見付けられないままルリもその後に続く。

それから数十分の間『アメノムラクモ』内部を前後を怪しい男達に挟まれたままルリは歩き回された、が不思議な事にその異様な光景を気にとめる者は一人として居なかった。

・・・と言うか、その間誰にも会わなかったのだ。

『おかしい、何故誰にも会わないの?』

別に彼等がコロニー内で人通りの少ない通路を選んでいるからでは無かった、逆に今歩いている通路は『アメノムラクモ』でももっとも人通りが多い場所だ。

『・・・何かが起きている?』

しかし、オモイカネと連絡を取ろうにもこの状況ではどうしようもない。

そして、連れてこられた場所はカフェテラス。

「入るんだ」

カフェテラスの入り口で先頭を歩いていた男が立ち止まり、振り返るとそう言った。

「・・・・・・」

その男の顔をしばらく睨んでいたが、諦めて言われた通りにカフェテラスの中に足を踏み入れる。

 

「パーンッ!」          「パーンッ!」        「ドパパパパ〜ンッ!」

「?????」

突然の破裂音! そして七色の光がルリを照らし出した。

「こ、これは・・・!!ッ」

何が起こったかわからず、戸惑ったように辺りを見回したルリの琥珀の瞳に映った物は!

 

『電子の妖精』ホシノ・ルリ歓迎パーティー

 主催 統合軍公認 ホシノ・ルリファンクラブ『妖精の守護者』アメノムラクモ支部 

と書かれた垂れ幕の文字。

「・・・・・・(バカばっか)

一瞬にして全てを悟ったルリは思わずつぶやいていた、通路で人に会わなかったのはほとんどの職員が此処に集まったからであった、恐るべしホシノ・ルリファンクラブ『妖精の守護者』!!

 

 

それから約三時間、サイン会やら握手会、写真撮影と俗に言う「樽詰めの時間」だったのだ、ルリでなくても疲れ果てるのは仕方のないことだろう。

こう云う事は今回が初めてでは無いのだが、数をこなしたからと言って馴れる事でもない。

「フゥ、そろそろナデシコに戻りましょう」

しばらくしてから疲れた体を起こしゆっくりと歩きだそうとした時。

「!ッ、何これ!?」

先ほどジュースを持ってきてくれたウェイトレスらしき女性の叫び声が聞こえてきた。

「どうしま・・・これは?」

振り返ったルリの瞳に飛び込んできたのは、辺りを無秩序に飛び回るウィンドの大群だ。

 

『OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA

 OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA OTIKA・・・』

そしてその全てのウィンドがOTIKAの文字で埋められている。

「いったい何が?」

その異常はカフェテラスだけでなく、『アメノムラクモ』全体で発生していた。

 

「何だこれは!速く何とかしろ!!」

縦横無尽に飛び回るウィンドに囲まれながらアズマ准将が電話に向かって怒鳴り散らしている。

「とにかく!大至急どうにかしろ!!こんな時襲われたらどうするんだ!!」

バンバンと机を殴りながら、声を張り上げる。

コロニー制御室

「え、ええ、こちらも一刻も速く回復させようと・・・あ、はいっはい」

「どうなってんだ?」       「第08から15までのチェック急いでやってくれ!」   

  「ウィンド通信の回線をリセットしろ!有線に切り替えるんだ」                    「だめです!回復しません」

「どわぁぁぁ〜・・・いえ、何でもありません!」

アズマ准将に電話で怒鳴られていた士官に飛んできたウィンドが直撃し思わず大声を上げるが、別に体に触れても問題無い。

 

「こ、これは!?」

ほとんどのオペレータがウィンドの回復にかかりっきりになっている時、レーダー担当のオペレータが表示されたデータに驚愕の声を上げた。

「ボース粒子の増大反応!!」

ウィンドが開きボース粒子の確認された宙域が映し出される、そこにはボース粒子特有の虹色の光が滲むように広がり、何かの形を取ろうとしていた。

コロニー周辺に配置された防衛部隊が”ソレ”に対し即座に迎撃の為に動き出す。

「解析データ出ます・・・全長約10メートル、幅約5メートル、識別信号無し、相手応答有りません・・・データ照合・・・!!ッ間違いありません!例のヤツです!!」

データを確認したオペレータが悲鳴にも似た声で報告する。

 

 

「フッ、狩りの時間だ・・・」

ジャンプアウトしてきた機動兵器のコクピットでパイロットの口元が醜く歪んだ ・・・

 

 

 

 

 

                               続く

 

 


あ(と)がき

どうも、初めまして、めるう゛ぃると申します。

無謀にも始めてしまったこの作品(笑) 予定では今回で『アメノムラクモ』襲撃編が終わるはずだったのですが・・・既に予定が狂ってる(核爆)

政府組織や何かは劇場版と同じですが、それ以外がかなり変わっています。

まず、今回でてきた『サレナ』と『ブラックサレナ』は別物ですジャンプシステムついてないし、変形もしません、が その他の戦闘力などは同じのつもりです。

襲撃を受けているコロニーはヒサゴプランとは関係のない統合軍所有の軍事実験用コロニーで、ヒサゴプランのコロニー(シラヒメやアマテラスなど)は別に存在してます。

あと、この世界ではアキトとユリカは結婚しませんでした。

ンで、二年前に事故でアキトは死んだ事になってます、アキトが事故に遭うまでルリはアキトと一緒に暮らしてました、アキトの死後ルリはミスマル家に引き取られ、その後宇宙軍に入隊し現在に至ります。

取り敢えず今はこのくらいで・・・基本的には劇場版ナデシコの再構成・・・のつもりなのですが・・・・・・どうなるんでしょうか?

まだまだ拙い、未熟者の作品ですが、よろしければお付き合いください。

誤字脱字及び文章表現此処がおかしいぞって言うのが有ればどんどん教えてください。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

管理人迷走(深い理由は秘密)

 

めるう゛ぃるさん!! 続編の投稿有難う!!

待望の第二話です!!

何だか『サレナ』と『ブラックサレナ』は別物らしいですね。

・・・最後に出て来たのはやっぱり’彼’か?

う〜ん、でもネルガルは関与していないらしいし。

今後の展開が気になりますね!!

 

では、めるう゛ぃるさん 投稿有難うございました!!

 

 

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