機動戦艦ナデシコ ファンタジーストーリー
『Welsh』
閑話『共鳴せしモノ』
暗い、
暗い部屋の中で、1人の男が身動ぎせずに座禅を組んでいる。
キィィィィィィン
「!?」
男の腰に挿してある刀が微かな音を発した。
バサッ
「 ・ ・ ・ これは、
どうやら、オレのヨリシロと対を成すモノが目覚めたようだな」
音に反応して、刀身から妖精が飛び出してきた驚いたように言った。
「ほぉ、対を成すモノ もう一振りの魔神剣か」
妖精の言葉に男が面白そうに呟く。
「まぁ 何処で寝覚めたかまではわからないが ・ ・ ・
そのうち出合う事になる」
「ふっ よくそんな事がわかるものよ」
男の言葉に妖精は不機嫌そうに鼻を鳴らすと、
「オレ達【魔神剣】はお互いが引き合うように造られてる、
ただそれだけのことだ」
「なるほど ・ ・ ・ 」
男はニヤリと笑い。
「ならば、その日が来ることを楽しみとしておこう」
ギシッ
「!」
部屋の外の気配に気づいた妖精が瞬時に刀に戻る。
「 ・ ・ ・ 誰だ」
カラッ
襖が開き、闇に支配されていた部屋を光が切裂く。
「出ろ、仕事だ」
「 ・ ・ ・ 」
やがて人の気配が消え
再び静けさが訪れる。
新たな騒乱への匂いを残して ・ ・ ・
閑話『共鳴せしモノ』 終
代理人の感想
・・・・・・・・・・・・・・・ニヤリ。