ちゅんちゅんっ  チチチ ・ ・ ・ 

「 ・ ・ ・ ん」

あさ    か、

「んー ・ ・ ・ 」

おきないと  きょう しゅっぱつだったから ・ ・ ・ 

もぞもぞもぞ

「むー ・ ・ ・ 」

 ・ ・ ・ 

 すぅ すぅ すぅ

 

 

 

チッ チチチチッ ・ ・ ・   パタパタパタッ

タタタタタタタッ

「 ・ ・ ・ むぅ?」

タタタタタタタタタッ

なにか ちかづいてきてる   なんだろ

なんでも いいか   くぅ ・ ・ ・ 

ガチャッ

「アキトッ朝だよ!! 起きて ・ ・ ・ ないなぁ」

くぅ ・ ・ ・ うぅ?

「こーらっ アキト早く起きなさい! 今日出発するって言ったでしょっ」

「おきるー?」

むくっ

「はい、よろしい じゃ早く準備しなぁぁああ!?」

抱きっ

「むぅ だきまくら ・ ・ ・ 」

「ちょっちょっっと! アキトッ何する気ぃ ・ ・ ・ 」

ぐいっ  どさっ

「ふえぇぇ『また』なのぉーー」

「く〜 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」

「ふにゃぁぁ〜〜ん あったかい♪

 ハッ こらっアキトッ寝ぼけてないでちゃんと起きなさいよぉ!」

ジタバタジタバタッ

 ・ ・ ・ このまくら うるさい な

ぎゅぅぅぅっ

「うきゃっ ア、アキトッどこ触って ・ ・ ・ って きゃ  ちょっ  あ ・ ・ ・ 」

「イ・ネ・ス・ちゃんっ キィィィィィクッ!!」

ごりゅっ

「ふごぉっ!!」

暗転

「なっなっなんだ!? ・ ・ ・ うおっ!なんでユキナちゃんが隣りにいるんだ!?」

「ほぁ〜〜〜 あ アキト おはよう ・ ・ ・ 」

「おはよう。じゃ無くてっ 何で隣りでユキナちゃんが寝てるんだ!?」

「ふにゃぁ〜〜〜」

 ・ ・ ・ 駄目だ反応が無い

「はぁ ・ ・ ・ アキトくんがベットに引き込んだんでしょう、

 もっとも寝ぼけて覚えてないでしょうけど」

寝ぼけ? ・ ・ ・ オレそんなに寝起き悪かったかな? 

「本当に毎日毎日 ・ ・ ・ ユキナちゃんも成長が無いわね

  ・ ・ ・ それともわざとかしら?」

「ぎくぅ」

「 ・ ・ ・ はぁ」

「イネスさん、朝からなんだか疲れてますね」

「そう思うんだったら 疲れさせないで」

 ・ ・ ・ 善処します。

「まったくもう、2人とも早く朝食とって出かけるわよっ 出発今日なんでしょ」

「「は〜〜い」」

 

 

 

 

 

機動戦艦ナデシコ ファンタジーストーリー

『Welsh』

第2章

The princess of Lapis−lazuli

 

第2話 『出帆』

 

 

 

 

 

そんなこんなで、港に到着した

 ・ ・ ・ ?、なんだろ 何か違和感を感じるな

「ところでユキナちゃん、チャーターした船ってどんな船なんだ?」

「ん? あれれ 言ってなかったっけ?」

「全然」

「(ごそごそ)私も聞いてないわよ」

「ごっめーん、すっかり忘れてた」

まぁ、当日まで聞かなかったオレも問題あるよなぁ

「(ごそごそ)あるわね」

 ・ ・ ・ 

「それで、どんな船なんだい?」

「えっとね、確か『雪谷』って名前のトレジャーシップよ」

「ごはっ!!」

「きゃっ 何よいきなりっ」

な、な、な、何ですとぉぉぉ!?!?!?

「 ・ ・ ・ ユキナちゃん、船の名前わんもあぷりぃず」

「『雪谷』だけど、それがどうかしたの?」

またか、またなのかっ ・ ・ ・ なんでこうも行く先々で出てくるんだ?

「どーしたのよ?」

「いや、何でもない 何でもないから」

「(ごそごそ)何でもないって風には見えないけどね」

「そうそう、

 そう言えば時々そんな風に驚いて黙り込む事があったよね」

「いや、本当に大した事じゃないから気にしないで」

怪しまれてるな ・ ・ ・ まあ 当然と言えば当然なんだろうけど、説明しようが無いしな

「(ごそごそ) ・ ・ ・ 説明?」

「むぅ〜〜〜〜〜 気にしないで ねぇ、

 いいわ、そう言うことにして置いてあげる」

「ありがとう、そうしてくれると嬉しいな」

「その代わりっ いつか話しなさいよ」

「(ごそごそ)その時は私もお願いね」

「 ・ ・ ・ 善処します」

言っても信じてくれるかどうか ・ ・ ・ の前にオレ自身が状況をよく理解してないんだけどな

『異跡』を調べていけばその答えもいつかは解るんだろうか?

オレが此処にいる理由が ・ ・ ・ 

 

 

・ ・ ・ 意外と無かったりして。

 

 

 

 

 

「オウ、オメーが学者さんの護衛役か オレがこの船『雪谷』の船長サイゾウだ」

間違いない、日には焼けてるけど間違いなくサイゾウさんだ

「テンカワ・アキトです、よろしくお願いします」

「えっと私は ・ ・ ・ って前あった時に言ったからいいか

 暫くの間お世話になります」

「ああ、確かユキナちゃんだったよな まぁそんなに硬くならねーでいいぞ」

「はーい」

「(ごそごそ)なかなかいい人そうね」

イネスさんの声に軽く頷き返す、こんな所で返事をしてたらただの危ない人間だからな、その事はここ数日でよぉぉぉぉく理解出来た

「(ごそごそ)くすくす、それはご苦労様だったわね」

シクシク ・ ・ ・ っとそれよりも

「ユキナちゃん、学者さんの護衛ってなんのこと?」

そんな話は聞いていない

「ああ、そう言えばその事も言ってなかったっけ?」

「「言ってない聞いてない」」

隠れてるイネスさんも同時に声を上げる

「なんだ? 説明してなかったのかお嬢ちゃん」

「あははー ちょっと忙しかったから忘れちゃってたぁ」

「仕方ねぇなぁ」

ユキナちゃんの小さく舌を出して許してねぇ って表情にサイゾウさんは苦笑してるけど

「(ぼそぼそ)忙しかったねぇ ・ ・ ・ 」

この町に来てから今日まで無茶苦茶に暇だったような、すること無かったからな

「(ごそごそ)食べ歩きにかしら?」

「(ぼそぼそ)あ、なるほど」

「(ごそごそ)港町は海産物がおいしいからね」

「そこっうるさぁぁい!」

「(ぼそぼそ)よく聞こえてますね」

「(ごそごそ)耳がいいのよ、きっと」

「むぅぅぅ」

「なんだんなんだ?痴話喧嘩かいお二人さん、アツイねぇ」

「そ、そんな訳ないでしょっ!!」

サイゾウさんの言葉でユキナちゃんが湯沸し機の如く真っ赤になる

「ははは、そう見えますか?サイゾウさん」

「いんやぁ ぜんぜん」

そう言って豪快に笑う、うんやっぱりサイゾウさんだな。

「ふにゅぅ〜〜〜 覚えてなさいよっ」

何を覚えておけばいいのかな?

 

「くすくすくす、なかなか楽しそうな護衛さん達ですね」

「?」

不意に背後に現れた気配に振り返ると、

「あっはじめまして、私が護衛を依頼したシエルです」

白衣を着た十代後半ぐらいのメガネをかけた少女が立って ・ ・ ・ 護衛?

「えーと、ユキナちゃん?」

「むぅぅ なによっ」

あ、まだ機嫌悪そう

「護衛って何のことか聞きたいんだけど」

「フンッ知らないわよ」

スネちゃったかな

「(ごそごそ)お子様ね」

まったく、ルリちゃんなら『私、少女です』とか返してきそうだけど

「じゃぁ私から説明しましょう、私が依頼者ですし」

「説明 ・ ・ ・ むぎゅ」

「えっとシエルさん ・ ・ ・ でしたっけ、それじゃお願いします」

『説明』の言葉に引かれて頭を出してきそうなイネスさんを押し込みつつ

「はい、まぁ簡単に言ってしまえば私を護衛してくださいって事なんですが ・ ・ ・ それだけじゃわかりませんよね」

「ええ、まぁ」

「実は私、『異跡』の研究をしているんです」

ん?

「あ、もしかしてオレ達が向かおうとしてた『異跡』に?」

「そうです私もその『異跡』に向かっている途中なんです、

 で、ご存知だと思いますが『異跡』には飛蝗や様々なトラップがありますよね」

「それらから護衛して欲しい?」

「はいそう言うことです、

 私は『異跡』での護衛を探していた、テンカワさん達は『異跡』に行く手段を探していた ・ ・ ・ 」

「目的がいっしょなら協力しましょう、って事ですね」

正解ですっと言うようにシエルさんはニッコリと笑う、あ可愛い

「本当に助かりました『異跡』に付いて来てくれるような冒険者ってなかなか居なくて困っていたんですよ」

そう言えば【魔神窟】の時もアリアちゃんが『異跡』に入るような冒険者は多くないみたいな事言ってたな

「あとテンカワさんって歳いくつですか?」

「え?23、いや24だけど」

「私は18歳なんです、ですからテンカワさんが私に敬語使う必要ありませんし『さん付け』で呼ばなくてもかまいませんよ」

「じゃぁ ・ ・ ・ シエルちゃん」

ズルッ ゴン!!

あ、シエルちゃんがこけた

「なにも無い所でどうやって躓いたの?」

「ちょ、ちょっと慣れない呼び方されたもので ・ ・ ・ シエルって呼び捨てにしてください」

「? ああ、わかったよシエルちゃ ・ ・ ・ シエル」

今までちゃん付けで呼ばれた事無かったのかな?

「(『シエルちゃん』なんて私のキャラじゃないですよ、あでも七夜君になら ・ ・ ・ )きゃあぁぁぁぁ♪」

バンバンバンバンッ

 ・ ・ ・ 打ち所悪かったのかな

「な、なんなのこの人は」

「学者さんもこれが無きゃいいんだけどな」

「(ごそごそ)早く止めないとこの船、甲板に穴開くわよ」

 

 

 

 

 

「抜錨準備っ 出航するぞっ」

サイゾウさんの声と共に船員達の動きが慌しくなってきた、

「それにしてもあのシエルって娘、よくこんな船チャーターできたわね」

『雪谷』を見回しながらイネスさんが呟く、ちなみにもう隠れてない

あの後シエルに気づかれたからな

「あれだけ話してたら誰だって気づくわよ」

失敗失敗とか言ってるけど、イネスさん途中からわざとだったんじゃないんですか

「さぁ どうかしらね」

 ・ ・ ・ 確信犯

「それはそうとして、どう言う意味です?」

「そのままの意味よ、このサイズの船を乗員含めてチャーターするのに幾ら掛かると思ってるの?

 それにアキト君達への報酬だって安いものじゃない ・ ・ ・ 」

「あ、『異跡』まで連れて行ってもらうのを条件で私達の報酬半額になってるから」

ユキナちゃんいつからそこに居たの

「 ・ ・ ・ とにかくっ とてもじゃないけど18歳の女の子に出せるものじゃないわ」

言われてみると確かにそうかも知れない、幾らぐらい掛かるか知らないけど

「私はそんなに気にしなくてもいいと思うけどなぁ

 いい人そうだし」

今の所はオレもユキナちゃんに賛成だな

「冒険者してる割には2人とも甘いわね

 まぁ、どんな裏があるかお楽しみってところかしら」

「お楽しみ ですか」

とんでもないお楽しみにならないといいけど

「なにがお楽しみなんです?」

「「「うわぁ!?」」」

「なにをそんなに驚いているんですか?」

両手を腰に当て私不機嫌です、って顔をしたシエルが立ってた

まぁ、こんな反応されたら不機嫌にもなるかもしれないが ・ ・ ・ 全然気配を感じなかったんだから仕方ないと思う

「いや、ごめん突然だったから」

「びっくりしたぁ」

「私が背後を取られるなんて ・ ・ ・ 」

イネスさんなんか違いません?それ

「そうなんですか

 それでなにが『お楽しみ』なんです?」

「えーっと、これから行く『異跡』にどんなものが在るのか行ってからの『お楽しみ』だなぁって話してたんだ」

うん、我ながら良い言い訳 ・ ・ ・ じゃないな、しかしシエルを怪しんでいたなんて言えるわけないし

「ええっっ本当にそのとおりです!!!!」

「ふがっ」

き、効いたぁ ・ ・ ・ ミスマル親子の殺人音波並に強烈

あ、イネスさんとユキナちゃんが泡吹いて倒れた ・ ・ ・ ユリカのおかげで耐性が付いたのか?オレは

「もぉ本当ならテンカワさん達を雇った日に直ぐにでも出航したかったんですけど丁度その日に【ピースサウザンド】が此処に入港しちゃってそのおかげで他の船の出入りが禁止になってしまうなんて警備のためだかなんだか知らないですけどいくらピースランドの王族だからって少し横暴ですまったくぷんぷんですよホントにどうしてあの王家の人達は私の邪魔ばかりするんでしょうあの人外以外は意識してやってるのではないでしょうが本能的に私の邪魔をするようにインプットされているんでしょうかいえそんな筈ないですね少し非常識でしたでもそのせいで足止めされることになるなんて私は一刻も早く『異跡』に向かいたかったんですそれなのにそれなのにでも過ぎてしまった事はしかたありません幸い【ピースサウザンド】は今朝出航して出入り禁止令も解除された事ですし今は此処で足止めされた分を取り戻す為に『異跡』に向かって猪突猛進ですっと言う事でサイゾウさん一刻も早く出航してくださいちゃっちゃと出航しましょうテキパキサクサクドンドンとー」

「だぁぁっ 今やってるだろ、邪魔されたらよけいに時間掛かっちまうから下で大人しくしてなっ」

くわぁんくわぁんくわぁん

あ、頭に響いたぁ〜〜〜

サイゾウさんの方に行ってくれなかったらまだ続いていたんだろな

シエルって『異跡』の事がかかわるとああなるんだ、覚えておこイネスさんの説明と並んで要注意だ下手すると命にかかわる可能性が ・ ・ ・ 

いや、マジで

しかし【ピースサウザンド】が居た所為で今まで出航出来なかったのか、

「ん?   あっ 」

港に来てから感じていた違和感の正体って

「【ピースサウザンド】が無くなってたからか」

あれだけ存在感がある船が無くなってたんだ違和感を感じるはずだ ・ ・ ・ 

「 ・ ・ ・ なんで今まで気づかなかったんだ?」

もしかしてボケてきてる?

 

 

 

 

「総帆展けっ!」

サイゾウさんの号令の下、帆が一斉に展かれ

バフッ

広げられた帆一杯に風をはらみ、船を前に押し出す力を生み出す

「トレジャーシップ『雪谷』出帆っ!」

 

 

 

 

 

第3話へ

 

 

あとがき

めるう゛ぃる(以下め):と言う事で第2話でし ??:「グラビティー・ブラスト ファイヤッ」どわあぁぁぁ!!??

  い、いきなりなにをっ!?

ルリ(以下ル):ちっ外しましたか、次は外しません!!

め:あわわわわわぁぁぁあぁぁ!!

  ルリちゃん落ちついて、落ち着いて話しあおうよっ

ル:問答無用です!!ナデシコキャラ(私)を出さずに月姫キャラ(シエル先輩)を出すなんて何考えているんですかっ

め:(あれをシエル先輩と呼んでいいものかどうか・・・性格破綻してるからなぁ)

  別にシエル先輩を出す必要はなかったんだけどね、最初は名も無き『異跡』研究者Aの予定だったし

ル:ではどうして?

め:月姫アニメ化決定記念(オ

ル: ・ ・ ・ 

  第七聖典ンンン・ヘル&ヘブンッ

  串刺しになりなさいぃぃ!!

め:ひやぁぁぁーーーー!!

 

 

 

 

 

代理人の感想

一つだけ確認しておきたいんですが・・・・・

串刺しのままでも続きは書いて頂けますよね(鬼)?

 

それはさておき。

 

勝手に妄想に耽ってきゃーきゃーやってるあたりはまだシエル先輩なんですが、

あの早口は既に先輩というよりストレイト・クーガーの兄貴(笑)。

ひょっとしてラディカルグッドスピードが憑依してるんでしょか(爆)。

あ、ユキナに関してはノーコメントと言うことで。(^^; 

 

後、最後に一つ質問ですがやっぱり彼女の年齢は原作通りなんちゃって女(ごすっ)

 

・・・・・・・・・・・・・。

 

おろかものここにねむる