人気投票ルリ支援SS

『たまには、風邪もひくでしょう』

 

 

 

 

 

暑い。

頭が重い ・ ・ ・

天井が揺れている。

 

 

いや、揺れているのは俺の頭の中か。

 

 

風邪、か

ただの風邪で、こんなになるとは情けない、

 

ん?

 

何かが視界を遮る、

あぁ ルリちゃんか、

視界がぼやけて顔がよく見えないけど、多分ルリちゃんだ。

 

「アキトさん ・ ・ ・ 」

 

不安そうな、悲しそうな表情、

ゴメンね、ルリちゃん、

「あ゛ ・ ・ ・ 」

大丈夫だよ、

そう言いたかったけど、喉が詰まって声が出ない。

 

「駄目です、今は喋らないでください」

 

取り敢えず、目を閉じて息を吐く、

少し落ち着いた。

 

不意に、額にヒヤリとした感覚、

額の熱が引いていくのが判る、心地いい感触。

目を開けてみると、ルリちゃんが手を額に当てていた、

「 ・ ・ ・ 気持ちいいよ」

掠れていたけど、何とか言えた。

 

冷たくて、気持ちいい。

 

「よかった ・ ・ ・ 」

 

弱々しく、笑顔を浮かべる、

笑顔になってくれたのは嬉しい、

けど、その弱々しいのは俺のせいだと思うと、自分が情けない。

 

「アキトさん、薬飲めます?」

「ああ ・ ・ ・ 」

起きあがろうと、肘に力を入れる、

入らない、自分の体が鉛のようだ。

 

「無理しないでください!」

 

慌てたようにルリちゃんが、俺をベットに押し倒す。

意外と力があるんだね、

起きれないなら、仕方ない言われたとおりにしておこう。

 

「 ・ ・ ・ どうしよう」

 

クスリを片手に、困り果てているように見える。

 

「大丈夫 ・ ・ ・ だから」

「駄目ですよ ・ ・ ・ 」

「イネスさんの所にも行ったんだし ・ ・ ・ ね」

もう少しで医務室に閉じこめられそうになったけど。

 

ふぅ、

息を吐き、目を閉じる。

 

「アキトさん、口開けてください」

「ん ・ ・ ・ 」

 

ルリちゃんの手が唇に触れて、カプセルが3個口の中に入る。

 

「コップ、かして」

手を伸ばして、コップをもらおうとする、

もっとも今だとコップを保つ握力も無いかもしれないが。

 

「駄目ですよ、 少し頭を上げますね」

 

伸ばした手をルリちゃんが握り返すと、腕をまわして俺の頭を持ち上げる。

水を飲ませてくれるのか ・ ・ ・

 

「零さないでくださいね」

 

ルリちゃんの言葉に軽く頷く。

「?」

コップの硬い感触じゃなく、柔らかい感触が唇に重なる。

 

 コク ・ ・ ・ コク ・ ・ ・ コク ・ ・ ・

 

水が 流れてくる。

 

 

「 ・ ・ ・ ふぅ」

「 ・ ・ ・ 飲めましたか?」

「ああ ・ ・ ・ って、ルリちゃん!?」

 

驚いて目を開けると、

ルリちゃんの瞳が直ぐそこに見えた。

 

「あ ・ ・ ・ 」

綺麗だったから、思わず見入ってしまう。

 

「さぁ、アキトさん、少し眠ってください ・ ・ ・ 」

 

「ああ ・ ・ ・ 」

言われるままに、目を閉じる、

直ぐ近くにルリちゃんの暖かさを感じながら、

俺の意識は、ゆっくりと眠りについた。

 

 

 

 

 

「オモイカネ、今の録画した?」

『はい ・ ・ ・ でも、いいのですか?』

「いいんです(ニヤリ)」

『それから、ラピス達ですけど ・ ・ ・ 』

「後、半日ほど閉じこめててください」

『 ・ ・ ・ はい(- _ -;』

 

 

 

 

「ふぇ〜ん、アキトォ〜〜〜〜〜」

「看護婦免許持ってる、私を差し置いて〜〜〜(怒)」

「私はアキトの目、アキトの耳、アキトの腕、アキトの足、アキトの ・ ・ ・!!!!!

 (リンクでルリが何をしたか見たらしい)」

「まさか、ここまでやるとはね 油断したわ」

「姉さん ・ ・ ・ ここで気取っても間抜けよ」

『ルリ姉ぇ〜 何で私まで〜〜〜(泣)』

「ルリ〜〜〜〜ッ 覚えてろよぉ〜〜」

「「ヨーロッパにいる間に既成事実つくっていけば ・ ・ ・ って、なに言ってるの姉さん・アリサ!」」

「「「「「それよりも、速くここから出してくださ〜い(泣)」」」」」

 

 

 

そのころ、医務室

「ちょっと!! イネスさん!!

 その注射器は何ですか!」

「黙ってなさい! ただの栄養剤よ!!!」

「嘘だ!! 絶対嘘だぁぁぁぁ!!!」

アキトに逃げられた腹いせに、ヤマダで人体実験していた。

「オレは ・ ・ ・ ダイゴウジ・ガイだ ・ ・ ・(ガクッ)」

 

 

 

ブリッヂ

「いいのかミスター、メインクルーがこれで」

「はぁ〜 弱りましたね。

 全く、うちの艦長達は(会長もですが)」

「いいじゃないの 楽しくて」

 

 

終わり

 

 

 

 

 

あ(と)がき

 

めるう゛ぃる:ほんわかしたの書きたかったのに ・ ・ ・ やっぱりこうなるのね、

ルリ:本当です! 途中までいい感じだったのにっ

め:でも、この方がナデシコらしいし(笑)

ル:(ギロッ) まぁ、アキトさんとキス出来たからよしとしましょ ・ ・ ・

め:あら、真っ赤。

ル:アキトさんと、キス ・ ・ ・

め:あっちの世界に行っちゃったか、

  それにしても、ウチのルリちゃんって、かなり役得ばかりだな〜

  ガシッ!!

め:ヘ!?

サラ:さあ、お仕置きです(にっこり)

アリサ:行きましょう(にっこり)

め: ・ ・ ・ え〜と(ダラダラダラダラ)

ディア:みんな待ってるよ(ニコニコニコニコ)

め:ホンギャァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

 ズルズルズルズル ・ ・ ・

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

めるう゛ぃるさん!! ルリ誕生日記念投稿どうも!!

う〜ん、ルリちゃん役得ですね〜(笑)

しかし・・・強硬手段できましたね(爆)

それも、ディアまで巻き込んで(苦笑)

ま、それも邪魔をされない為に仕方が無い事ですよね。

・・・ナオは何処だろう?(笑)

後、ハーリーの泣き叫ぶ姿も見たかったです(ニヤリ)

 

では、めるう゛ぃるさん 投稿有難うございました!!

 

 

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いや、本気で(苦笑)

 

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