おまけ
と言うより、舞歌VSハーリーのパイロット版。
タッタッタッタッタッタッタッタッタッ タンッ
シェンロンの機体の上を走り、執務室に飛び込むと短杖を構える、
「私は、東 舞歌」
「マキビ・ハリです、ハーリーと呼んでください」
あくまで自然体のままのハーリー、とても一対一で戦おうとしているようには見えない、
「 ・ ・ ・ 」
「 ・ ・ ・ 」
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「1つ聞いていい?」
「はい?」
しばらく構えたまま微動だにしなかった舞歌が、油断無く構えながらハーリーに尋ねる、
「どうして、ペンギンのヌイグルミを着ているの」
「 ・ ・ ・ 暖かいですよ」
「ハァァァッ!!」
烈破の気合と共に、舞歌がハーリーに向かって行く。
2本の短杖が、別々の角度からハーリーに打ち込まれた瞬間、
バヒュゥッ!
「なにっ?!」
ハーリーの姿が忽然と消えた、いや消えたと思えるスピードでかわしたのだ、
「くっ!」
いつの間に回りこんだのか、背後から迫ってくる黒い弾丸を、1本の短杖で受け止め残った1本を振り下ろす、
バキッ! ガスッ!! スタッ ドドドドドドドド ・ ・ ・
まともに喰らい吹き飛ばされ、壁に激突するがすぐさま立ち上がり、執務室内を縦横無尽に駆け巡る、そう壁、天井の区別無くに。
「な、な、ななななななな、なんてインチキ!!」
ハーリーのあまりに語無体な戦闘に、パニックに陥る舞歌、
「ウオォォォオオォォオォオォオオオ」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダアダダダ ・ ・ ・
「あ、あははは ・ ・ ・ 」
「うおぉぉおおぉおおぉぉおおお」
シュババババババババババババババババババババババババババババババ ・ ・ ・
少しお待ちください
ズシンッ ズシンッ ザバァァァァァァァン ・ ・ ・
『あ、あははは ・ ・ ・ ペンギンがブラック デビル チャイルドで氷上をドリフトで白くまの目からビームを ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』
シェンロンはゆっくりと背を向けると、海中へとその身を沈めた、
舞歌、精神汚染にてハーリーに敗北、なんていやな負け方だ ・ ・ ・
「ハーリー様、何故あのパイロットを逃がすのですか?」
シェンロンを見送っているブラック デビ・・・もといハーリーに、月臣特佐が尋ねる、
「あの人はMSのパイロットだから、もう一度チャンスをあげてもいいかと思ったんです」
どことなく、晴れ晴れとした表情で答えると、
「MSを降りて戦うなんて、なかなかの人物です、流石はナデシコのパイロットと言ったところですね」
『ナデシコのパイロット、ハーリー様と生身で戦おうとは ・ ・ ・
果たして立ち直れるのか?』
没原稿なんですけど、少々惜しかったので、おまけとして復活させてみました。