飲めやー
食えやー
歌えやー
と言うことで私達の歓迎会をしてもらったのですが
それはナデシコの歓迎会、ただでは終わりませんでした。
私とアキトさんの熱愛宣言がその後の修羅場を作り出して・・・
アキトさん・・・結婚式は教会にしましょうね。
機動戦艦ナデシコ Re Try プロローグ最終話 そしてすべては『始まった』
「えっと・・・」
私が目を覚ましたのは少しお酒のにおいが残るベットの上でした。あまり寝起きは良い方とは言えないのでしばらくボーっと周りを眺めて
「も一回寝よ・・・」
と呟きコテンとベットの上に横になります。なんだかおっきな抱き枕が有るみたいですね・・・
でも何だかごつごつしていて・・・でも暖かくて・・・・・・・・・・・・
でも何だか規則的に動いています。もう一度閉じかけていた目を開くとようやく隣に寝ているのが
アキトさんだと気が付きました。
「なんだ・・・アキトさんだったのか・・・」
それならそれで良いです・・・私はアキトさんの腕にしがみ付き
・・・元の体だったら抱きつけたんでしょうけど
今の身長ではしがみ付くのがやっとですね。
私とアキトさんの距離は20センチ
・・・私はそっと目を閉じ、アキトさんとキスをしました。
やっぱりボソンジャンプしませんね・・・目を開けると先程まで寝ていたベットの上ですし
荷物もまだ昨日の夕方に置いたダンボールの中にあります。
おそらくアキトさんと一緒にこの場所にいたいと思う力が強いからでしょう。
しばらくするとアキトさんが目をそっと開け、私の顔を見て微笑んでいてくれたのですが
急に目をあさっての方に向けてしまいました。
「どうしたんですか?アキトさん・・・」
「い・・・いや・・・その・・・」
妙に歯切れが悪いですね・・・
「どうしたんですか?アキトさん私たちの間で隠し事は無しですよ。」
私はアキトさんに言うとアキトさんは、あさっての方を向いたまま
「ルリ・・・なんで・・・その・・・服を着ていないんだ?」
・・・私は改めて自分の体を観察しました。するとアキトさんの言う通り私は下着姿です。
「・・・」
「・・・」
気まずい沈黙が辺りを包みます。
「アキトさん・・・」
ビクッ!!と言う形容詞が似合うほどアキトさんの体が反応します。
「その・・・それを言うなら・・・アキトさんだって・・・」
アキトさんも下着姿になっています。
しかもご丁寧に男性特有となっている朝の行動を元気に行なっている部分もあります。
私がその部分に注目すると
「うわぁ!ち・・・違うんだ・・・ルリ・・・その・・・これは朝だからしょうがないって言うか皆なることであってその・・・あの・・・」
慌てて弁解しているアキトさん・・・私はそんなことを聞いているのではありません。
「アキトさん、どうして私たちは下着だけなの?」
私の頭の中では
仮設・・・アキトさんにレ○プされた。
全然オッケーです。
でもアキトさん・・・まだ精神的には17歳であっても体は11歳なんですからあまり激しいのは・・・いいんですけどね。
それ以前にハジメテの時は優しくして欲しいし・・・私が覚えていないのは少し悔しいですけれど・・・2回目はそんなに痛くないっていうし・・・
アキトさんの顔が僅かに曇っています。
「ルリ・・・本当に覚えていないのか?」
「ええ、あの時サユリさんにジュースをもらってその後からの記憶がありません・・・」
「そうか・・・あれはジュースじゃあなくお酒だよ・・・サユリちゃんの話だとチューハイと言うことだったが・・・」
まさか・・・
仮設・・・お酒を飲んだ勢いでアキトさんにせまりそのままハジメテを迎えてしまった。
ガ〜ン!! お・・・お酒の勢いだなんて・・・
なんて最悪なんでしょう・・・
私なりに色々とハジメテを迎えるにあたりどんな所が良いかなどの情報を集めていましたのに・・・
それがチューハイなどと言うお酒によってせっかくの苦労が水の泡です。
私の顔はショックを隠せませんでした。
「ルリ・・・よ〜く聞いてくれ・・・」
私の顔はすでに蒼白になっています。
「あの後・・・酔っ払ってしまったルリを部屋まで連れてきてドアの前でお休みのキスをしたら・・・」
不覚にも私はその事を覚えていません。
「いきなり俺のズボンを脱がせ始めたんだ・・・」
「へ?」
まさか・・・逆レ○プですか?これじゃあまるで痴○プレイじゃあないですか
アキトさんの気が弱いの良いことに私がアキトさんを強引に押し倒し・・・
そんなおいしい場面を何で覚えていないのでしょう・・・
「それから止めようとしたら・・・ルリがいきなり木蓮式柔『巴』を掛けたんだ。」
「・・・」
「普段だったらちゃんと受身が取れたんだがあの時は酔っていたからそのまま気を失ったみたいだ・・・」
確かに軍に入るとき高杉さんから木蓮式柔の手ほどきを受けました。高杉さんは
「身長の低い艦長でもこの技を覚えておけばオッケーですよ。」
と言って教えてくれたのが『巴』です。
まぁ、その後私は独自で修行を重ねて高杉さんをかる〜く投げ飛ばすまでになりましたけど。
私は自分の行動を確かめる為に、オモイカネの監視映像からその時の映像を確かめました。
確かに私、アキトさんを投げ飛ばしています。その後、都合よくベットの上に倒れこんでいたアキトさんの服を脱がせて自分の服も脱ぎベットの中へ入っていき・・・
その後何も起こらずただ眠ったままの私たちを確認することが出来ました。
「ごめんなさい、アキトさん・・・私・・・その・・・」
私が少し涙目になりながら必死になって謝るとアキトさんは私の頭に手を乗せ、優しくなでてくれました。
「いいんだ・・・俺も久しぶりにナデシコに帰ってきたと言う思いが強かったんだろう。」
アキトさん、やっぱり優しいです。さすが私が愛した人です・・・私はもう一度アキトさんとキスをしようと顔を近づけました。すると・・・
プシュー
「ルリちゃん昨日はゴメンネ、私の不注意で・・・って」
サユリさんが固まっています。そういえばまだ私たち下着姿のままでした。
しかも私は涙目で・・・アキトさんは私の頭をそっとなでている・・・誤解するには十分ですね。
などと私が冷静に考えているとサユリさんが
「フ・・・不潔よー!!」
と某委員長の台詞をそのまま叫びながら去っていきました。
アキトさんと私はしばらくその場で固まっていました。
プロスさんとホウメイさんにオモイカネの記録を見せて納得してもらいましたが
しばらくアキトさんは他のクルーから『鬼畜王』、『悪魔』、『外道』などと呼ばれていました。
まぁ私としては既成事実としてこのまま結婚しちゃってもよかったんですが
さすがにそれをやっちゃうとナデシコに乗れなくなってしまいますのでプロスさん達に説明しただけなのですけれどね。
それに、やっぱりハジメテはもっとムードのある場所でしたいですね。
アキトさん『鬼畜王』事件より3日後・・・私はついにオモイカネに擬似人格を持たせる事に成功しました。
一応艦内ではホログラフィーを使用して姿を見せれるようにしておきましたが問題は姿です。
散々悩んだ挙句に私は自分の成長したときの姿に髪と目を紅くした感じにしました。体型は・・・悔しいけど自分の成長したときよりよっぽどグラマーです。
艦長にも引けは取りません。服装はナデシコの制服を着せておきました。
「そうね・・・あなたの名前は・・・ルビィ。その紅い髪と瞳の色からルビィに決めたわ。」
そういうとルリはIFSで最後の操作を行なう。するとホログラフィーが動き始める。
『ありがとう、ルリ・・・私にこんな素敵な体をもらって・・・』
「ルビィ、あなたにはこれから色々と助け合っていかないといけない。協力してね?友達として・・・」
『はい、わかりました。』
「じゃあ早速皆に紹介しましょうか。まずはアキトさんに紹介するわ。」
『テンカワアキト・・・コック兼パイロット・・・ルリの一番大切な人。エステバリスのサポートシステム完成率85%・・・現在食堂にて勤務中。』
「ありがとう、サポートシステムは明日までに完成させておいてね。」
『了解。』
私は食堂に向かって歩き出しました。
「アキトさん、います?」
私はホウメイさんに尋ねます。
「おや、ルリ坊かい。テンカワの奴なら格納庫まで出前にいったよ。」
「そうですか、じゃあ私行ってみますね。」
「ああ、っとそうだルリ坊。」
「はい?」
「テンカワの奴には今日はもうあがっていいと伝えておいてくれないかい?」
「ええ、いいですけど・・・どうしてです?」
「今日はちょっと調味料を買いに行くから・・・こればっかりは自分の目で見て判断しないといけないもんだからね。」
「わかりました。伝えておきます。」
「しっかりやるんだよ。」
ホウメイさんの励ましを受けて私は少し顔を赤らめてホウメイさんにお礼を言い格納庫へ向かいました。
格納庫ではセイヤさんとアキトさんの二人が何やら話をしています。私はアキトさん達のところへ行きました。
「ふぅむ、こいつはエステバリス自体の能力が60%は向上するがパイロットにはかなりの負荷を掛ける事になるな。」
「だが考えておいたほうがいい。今のままでもバッタを相手にするには十分だがそれ以上の敵が現れたりバッタ自体の能力が上がってしまっては太刀打ちできなくなる。」
「そうだな、ここは改造屋としての実力を見せてやるとするか。」
「ルリ、丁度いいところに来たな。」
私の姿をアキトさんが認めると私に声を掛けてきました。
「何をしてるんですか?」
「ああ、ウリバタケさんとエステバリスのパワーアッププランの計画さ。」
「アキトの持ってきたアイデアで最大60%の能力向上が図れる。」
「後はネルガルの許可を得る事だけだ。」
「そうですか。」
私はアキトさんが現在ネルガルで進めているエステバリスカスタムの上を行くスーパーエステバリスの開発をウリバタケさんと行うつもりである事を察しました。
「ただこいつを扱える人間は限られるだろうがな。」
とセイヤさんはアキトさんの方を向き言いました。もちろんアキトさんがシュミレーターで最高得点をマークした事を知っているからです。
今は私が作ったシュミレーションプログラムで訓練していますからさらにアキトさんのパイロット能力が向上しているはずです。
ちなみにアキトさんの体は戦闘訓練をゴートさんから受けており今ではゴートさんを軽く打ち負かせるまでになっています。
それに私もアキトさんに師事していますからプロスさんは無理でもゴートさんなら勝てると思います。
「まぁこいつに乗れるとしたらルリの作ったシュミレーションをクリアできる実力が無いと無理だな。」
「そんな人間おまえさん以外にいないよ。」
セイヤさんがため息混じりに言いました。恐らくクリアするだけならリョーコさん達やアカツキさん、ヤマダさんでも可能になるでしょう。
でもアキトさんみたいに鼻歌混じりにノーミスでクリアできるようになるまで相当の訓練が必要になると思います。
「ところで何か用事があったんじゃあないのか?」
アキトさんが言いました。
「あ、アキトさんたちに紹介しておきます。ルビィ?」
と私が言うと私の隣にオモイカネの分身でもあるルビィが姿を現しました。
紅い瞳に紅い髪をしてネルガルの制服を着ています。
「ルリ、これは?」
アキトさんが私に尋ねます。
「これはオモイカネに擬似人格を植え付けて成長させた学習成長型プログラムです。
私の代わりにオペレーターの仕事も出来るんですよ。」
「な、何だかルリに似ている気がするんだが・・・」
「はい、私が成長した姿に似せています。髪と瞳の色は変えておきました。」
「こ、これがルリルリの成長した姿・・・」
セイヤさん達が絶句しています。中にはため息をついているものもいます。
「一応コンピューターですから24時間働く事は可能なんですが妙なところは人間に似てしまって一日10時間ほどバックアップとデバックの為に休む事になります。」
『ルビィです。宜しく。』
ルビィが頭を下げて挨拶する。早くも整備班内でファンクラブが出来たみたいだ。
私とアキトさんは格納庫を後にして私の部屋にやってきた。
ルビィはアキトさんのサポートプログラムを作っています。プログラムを作るのは私の許可を得ている物だけとしています。
一応セイヤさんがルビィをハッキングしないようにプロテクトを掛けています。
それでもプロテクトを破ってルビィのデータを盗み出そうとするはずなので最初からセイヤさんにある程度の情報は与えておく事にしました。
「久しぶりに綺麗になったルリを見たよ。」
「あら、アキトさんは今の私が魅力的でないと・・・」
「い、いやそんな事は無いが・・・」
「ふん。」
私は少し怒った振りをしてみました。
「ルリはルリ。ルビィはルビィ。比べる事なんて出来ないよ。
俺が愛しているのはルリなんだから。それに・・・」
「それに?」
私は少しうれしい気持ちになりアキトさんの次の言葉を待ちました。
「ルリはあんなに成長しないだろ?胸が・・・」
ギュ〜〜〜〜〜〜!!!
私はアキトさんの足を思いっきり踏みつけました。
作者:何をしてるんだ?
ルリ:データの改竄です。
作者:いくら未遂だからって一緒に寝れたんだから良いだろう!
ルリ:いいえ、やっぱりダメです。この事実をユリカさんやメグミさんたちに送りつけて・・・
作者:アキト君のことを諦めさせるって?大体向こうにはラピスがいるんだからデータを改竄した後なんてすぐにわかるだろう。
ルリ:はっ、そうでした・・・あの娘のことだからこのデータを自分に都合よく書き換えることぐらいどうって事無いわね。
作者:そうそう。
ルリ:ところで・・・ルビィの事なんだけれど・・・
作者:な、何かな?その冷たい目線は・・・
ルリ:最初、衣装を考えたときに緑色のメイド服って言うのを考えたそうね。
作者:おう!この間久々にロスユニを見たらやっぱり戦艦のAIはメイド服だろうということになってな。
ルリ:そうですか、あなたの個人的趣向をどうのこうの言うつもりは有りませんが・・・
幸いにもCGじゃあライバルにならないでしょうし・・・
作者:その手があったか!
ルリ:え?
作者:いずれは肉体を持ったルビィとアキトが・・・
ルリ:ほほう?
作者:・・・って何で注射器なんて持ってるんだ?しかもイネス特製って書いてあるし!
ルリ:次回機動戦艦ナデシコ Re Try 第1話 『男らしく』でいこう です。
さぁ!今すぐ私の体のナノマシンが異常を起こして16歳まで成長させるのよ!
しかもバストはユリカさん並に!!
作者:ちゅ、注射はいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
・・・あ・・・作者の体から変な触手が・・・