〜MoonNightの憂鬱〜

(注)ここより、少々危険な文章が続きます。
これらは、あくまで冗談です。いや、本当。
まあ、そうなったら良いなとは思ってますが
ゴメンなさい……石を投げないで






「ふあ〜あ」
 不覚にも大欠伸が出てしまったことで、少女の目に多少の活気が取り戻された。まだ年若く可憐な容姿をしているのに、眠気に脳を半分支配されているのとまるで星々の煌めきを映すような金髪に癖がついてしまっているのとで、台無しになってしまっている。
「やっと終わったあ〜」
 ふと見ると、時計の針がもう深夜を示している。美容と健康にはあまり宜しくない時刻だ。そう思い、さっさと片付けて撤収を試みようとする。
 今度からはもう少し早く取り掛かろう……今回の事を教訓として決意を新たに部屋を飛び出した。体が睡眠を欲していて、横になればそのまますぐに眠ってしまいそうだ。目には隈こそできていなかったものの、眠気で目蓋が鉄のように重い。
 残り少ない気力を振り絞り、必死に睡魔と死闘を繰り広げる。一瞬の気の緩みが眠りを併発してしまうことを念頭に置きながら、身体の姿勢を正す。少し意識が戻ってきたような気がした。廊下で眠ってしまうのはなるべく避けたい。転ばないように歩くことに神経を集中しながら、自分の部屋への最短ルートを進む。
 そこで、ふと誰かの声を聞いた気がした。聞き覚えのある声だった。緩みきった神経に若干の緊張が走り、次第に頭がはっきりとしてくる。……空耳だろうか?自分の聴覚にそれ程自信を持ち合わせていないので、勘違いという可能性も示唆した。
 一呼吸置いて、再び聞こえた。
 今度は奇妙な確信があった。脳の奥の方からのはっきりとした感覚が。日常的に耳にする人物の声だと告げた。サラの脳裏に一人の人間の顔と名前が浮かぶ。
「……アリサ?」
 サラは己の双子の妹の名を呟いた。美しいプラチナブロンド。意思の強さを彷彿とさせる吸い込まれるような蒼い瞳。他人からはサラと瓜二つと称される顔。それらを持ち合わせた彼女は、パイロットとしてこの部隊にいる。『白銀の戦乙女』と二つ名を囁かれるほどに有名、かつ強力な腕をもっている。
 この部隊……MoonNightを象徴するパイロットの一人だ。多少内向的なサラとはまた違った性格で、人に物怖じしなく負けん気が強い傾向にある。喧嘩をしたことも一度や二度ではないが、姉妹仲はすこぶるよい。サラ、アリサの両親は木星蜥蜴の襲撃によって、帰らぬ人となってしまっていて、サラにとっては大切な数少ない身内の一人である。
「どこから……」
 音の聞こえた方角をよく見ると、目と鼻の先にアリサの部屋があった。どうやら気が抜けていて分からないうちに、すぐそこまで来てしまったようだ。
「何してるのかな?」
 深夜だからか通路にはサラの他に誰も人がいない。聞こえる足音も、サラを除いては無い。先ほど聞こえた声と自分の足音の大きさを比較して、サラは足音の方が大きいという結論を下した。よくよく注意深く聞いてなければ聞き取れなかっただろう。少なくとも、ボーっとしていては気づくことはありえないように思える。半分寝ぼけた状態のサラが気づいたのはかなりの偶然だったようだ。
 入り口のドアの前に来たあたりで、扉と壁との間に若干隙間が空いていることに気づいた。
「空いてるの……無用心ね」
 半ば呆れながら、ドアノブに手をかけると何の抵抗もなく回せた。チェーンすらかかっていない。そのままドアを押せば容易に開くだろう。サラは自分の妹の迂闊さに顔をしかめながらも、ふと好奇心にかられて中に入った。驚かして一言注意してやろうといった考えも思い浮かんだ。
 暗がりなのでよく見えないが部屋はきちんと整理されていた。本棚にある本も種類別にきっちり分けられている。机の上にある写真立てを見てみると、アリサの隣には多少ぎこちない笑みを浮かべている青年が写っていた。彼をサラは知っているどころの話ではない。今愛を注いでいる想い人なのだ。姉妹そろってこの青年……テンカワ アキトに思慕の念を寄せている。二人にとってはお互いが恋敵という少々複雑な人間関係になっている。
 この部屋にはそれ程多く来たことがあるわけでは無いが、大体の間取りは頭の中に入っている。記憶を頼りにアリサが寝ているであろう場所に歩みを進める。極力物音を立てずに慎重に忍び寄る。息が聞こえる部屋の前にようやく到着して、中の様子を探る。可愛らしいピンクのパジャマが隙間から見え隠れした。「わ!」と大声を出して驚かそうと、息を深く吸い込む。
「ん……あっ……」
 アリサの声に、息を吸い込むのを中断してしまった。驚かされたのはサラの方だった。荒い呼吸に乱れて散らばる銀髪。月明かりのわずかな光の中に浮かび上がる人の輪郭。幻想的で美しい光景だった。
「う! ……ん」
 艶っぽさが含まれる声に、サラは我が耳を疑った。アリサの手は下腹部に伸びていて、股間を弄っていた。手が動くたびに、喘ぎ声が漏れる。突然の出来事に、サラは半ば放心状態になった。妹の自慰の現場を見てしまったことは彼女にとってあまりにも刺激が強すぎた。多少潔癖症の傾向がありよく言えば純粋……悪く言えば世間知らずに育ってしまったサラはあまりこういったことに免疫がなかった。
「……ふぁう!あ……」
 凄い……そんな感想をサラは抱いた。まるで何かにとりつかれたようにその視線がアリサの痴態から離れない。身体が熱っぽく火照ってくる。アリサはベッドの上で悶えながら快楽を貪っていた。潤んだ瞳で虚空を見据えるさまは、この世のものとは思えないほどに神秘的で妖艶な印象を醸し出していた。
(気持ち……よさそう)
 唾を飲み込み、熱くなる身体を抑え何かに耐えるようにサラは自分の肩を抱きかかえる。戸一枚隔てた向こう側から妹の吐息が聞こえる。それが高鳴る心臓の鼓動に更に拍車をかける。喉が枯れ汗が吹き出る。何かに押さえつけられるようにその場を動けない。
「ハアハア……」
 息が荒くなり顔が熱く紅潮する。微熱にかかった時のような……そんなだるさが身体を包み込む。この日常と限りなく乖離した状況が思考能力の一極化に拍車をかける。深夜の作り出した暗闇が時間の流れすら停滞させているかのようだ。
 その刹那、サラの踵に衝撃が走り静寂を打ち破る鈍い物音が閑散とした廊下に響き渡った。
「だ、誰っ?!」
 正気に戻ったサラは後方の崩れた空箱の山を見て、絶句した。完全に気づかれてしまった。
「……」
 両者共に黙して動かない。再び訪れる静寂の時。先に動いたのはアリサだった。ゆっくりとドアを開くアリサは目の前にいた意外な人物に目を丸くした。
「……姉さん」
「お、おはようアリサ」
「……まだ夜中ですけど」
「そ、そうだったかな?……あはは……」
 動揺ししどろもどろになるサラを見てアリサは状況をなんとなく悟った。
「……見たんですね?」
「へ?なんのことわたしはなにもみてないわ」
「なんで棒読みなんですか……」
 あからさまに怪しいサラにますますもって確信を深めるアリサ。当のサラは目が泳ぎ完全に動揺している。
「ああそうだよるもおそいしそろそろねなきゃじゃあ……」
 まるで錆びついたブリキ人形のようなぎこちない動作で身体を反転させ、サラは部屋を後にしようとする。今にも駆け出したい気持ちを必死に抑え平常に歩こうと努力するサラ。その腕ががっちりとアリサに捕獲された。
「……」
 サラはすっかり青ざめた顔で首をゆっくり回す。もしこの世にゾンビがいればそれが振り向くよりも数秒は遅いであろう。その時間にサラはとにかく祈った。神とか悪魔とかもったいないお化けとか……思いつく限り全てに。また数秒が過ぎ、意を決して振り向く動作を完了する。そこに待っていたのは……
「ひっ」
 アリサの異様ににっこりとした笑顔だった。まるで……鼠を目の前に舌なめずりをする猫に近い不敵な笑みだ。蛇に睨まれた蛙よろしく硬直してしまうサラ。どうやら祈りは天に通じなかったらしい。この瞬間、なんだかよく分からないがサラは自分の敗北を確信した。
「そうですか……見てしまったんですね」
「あ、あのね……」
 一発逆転を狙い、必死に弁明しようとしたが既に遅かった。もはやアリサには何も聞こえていない。目つきが尋常ではなかった。底知れぬ不安を覚え、サラは背筋が寒くなった。
「仕方ないですね……償いをしてもらいます」
「……償い?」
 サラはその言葉の響きに嫌な予感がした。もう何もかも遅いのだが。サラと対象的にアリサは明るい調子で、
「ちょっと手伝ってもらいます♪」
 とにこやかに宣言した。
「手伝うって……」
 そこで、言葉が途切れた。突然のアリサのキス。柔らかな感触がサラの唇をふさいだ。一瞬、頭が真っ白になり甘い感覚がサラを支配した。
「こういうことですよ……」
 アリサの腕が肩に回り、サラはベッドに押し倒される形となった。その小柄な体躯からは予想できないほどの凄い力は、誰しもを十分に戦慄させるだろう。
「さあ、楽しませてもらいますよ」
 嫣然とした笑みを浮かべ、軽くサラの耳たぶをかんだ。サラは耳元にかかる息に、思わず身震いした。耳が弱点の人間は多いが、ご多分に漏れずサラもその一人だった。
「やっぱり……姉さんはここが弱いんですね」
「……んー」
 サラの敏感な反応にクスクスと笑うアリサ。そこで手を休めずに、更に攻め続ける。
「あ……ちょっとアリサ止めな……さい」
 言葉が途切れ途切れになりながらも、アリサの行動を制止しようとするサラだったが、少し目が虚ろだ。肌も紅潮してほんのり桜色に染まっている。それでもこの状況から逃れようと努力しているが、巧みにアリサが加重をかけて自由に身動きがとれない。まだまだ逃がすつもりはないようだ。
「なに言ってるんですか、まだ始まったばかりですよ……」
「駄目……こんな……」
「夜明けまで、まだまだ時間はありますよ。お楽しみは……これからです」



 アリサの責めは実に的確に急所をついてきた。触れてくるたびにまるで電流が流れるかのごとく強烈な刺激が脳に到達してくる。サラはただ堪えるので精一杯だった。
「くっ……はあはあ」
「我慢してる姉さん、可愛いですよ。なんか……そそられちゃいますね」
 目を細めながらそういうとアリサはサラの胸に蹲った。
「あん……」
「柔らかい……姉さんの胸」
 じっくりと、サラの胸の感触を堪能する。サラの頬はますます上気し、甘い吐息を漏らしている。
「やめ……て」
 もう抑止の声とは思えないほど、快楽の端はしが声から聞き取れる。そんな台詞にアリサは撫でて返した。
「姉さんの髪……綺麗」
 うっとりといとおしみながら、サラの金髪に見入るアリサ。羨望と恍惚の入り混じった瞳で眺めている。
「前から思っていたんですよ……ずっと憧れてました。私には無いものを持っているのが、羨ましかった……」
「無いもの……?」
 息も絶え絶えになりながら、聞いた。アリサはふっと微笑んだ。
「……私にも、それが何であるかは分かりません」
 内容とは裏腹にまるでそれが絶対的な模範解答であるかのように、その言葉には強烈な自信が溢れていた。予想だにしなかった返答に、内心サラは首をかしげた。
 目と鼻のすぐ先に、アリサの憂いを秘めた顔がある。まるですぐに散ってしまいそうな花のように、儚げだ。
「わかりませんが……」
「あっ!」
 サラを抱く力がより一層強くなる。顔にかかった銀髪と逆光によりアリサの表情は読み取れない。
「私は……好きですよ。姉さんのことが」
 ドクン……と心臓の鼓動周期が一段と早まり、耳鳴りがするように音が聞こえる。
「はあっ……」
「大きいですね……また成長したんですか」
 サラのその抜群のスタイルを誇る胸を揉みしだく。アリサの手には余り、はちきれんばかりの大きさだ。
「ん! ……あう……」
「感度もなかなか」
「あっ……ハアハア……」
「これは、合格点をあげられますね」
 満足そうに、アリサは言った。
 肌からは球の汗が滲み出て、僅かな明かりに反射し光る。美女二人が絡み合うその光景は多分に扇情的な美を放っていた。滅多にお目にかかれない歴史的な美術品とさえ思えてくる。
「次は、足にしましょうか」
 もはや抵抗する気力もなくなり、なすがにままされるサラ。体勢が崩れ、横向けに寝る形となった。突き出た片足をおもむろに持ち上げて、軽く舐める。
「はうっ……あっ! ……」
「やっぱり、ちょっとむくんでますね。疲れてませんか」
「さっきまで……し、仕……あっ……事をして……い……」
「駄目ですよ、ちゃんと寝ないと。……もっとも、今日は寝かせませんけどね」
「はあっ……したは……早いし……」
「だーめ」
 小悪魔的な笑いを浮かべ、アリサは姉に悪戯をし続ける。サラの肢体を眺め、自分が今これを自在に操っていることにちょっとした達成感すら芽生えてくる。
「身体の線がとてもいいですよ。……今まで見た中でも、トップクラスなのは保障します」
「ふう……ふあっ」
「姉さんって結構敏感なんですね。初めてとは思えないぐらい興奮してますよ」
「そん……なことっ……!」
「隠さなくたっていいじゃないですか」
 目で見てはっきりとわかるぐらいに紅潮しているサラの素肌は、艶かしさに一段の拍車をかけている。朝葉にかかる露と見紛うほどに発汗し、新たに光の美しさを重ね塗る。
「あっ……あ、ああっ!」
「そんな顔して……説得力がないですよ」
「も、もう……駄目」
 何かが弾けそうになった。その途端、すっ……とサラから手をひいた。突然の中止に驚き、見上げるサラ。アリサはごく当然、といった調子で言った。
「もう駄目なんですよね?じゃあ許してあげましょう」
 ようやく開放される……安堵感が胸に広がった。だが、何か物足りない空虚な思いも心に引っかかった。それが何なのか……頭では分かっていた。でも、それを認めることはかなり抵抗がある。踏み入れてはいけない領域に足を入れることになる……そんな漠然とした不安が目の前を暗く染める。
 思いとは裏腹に、先ほどまでの行為を身体が望んでいる。サラはきゅっと唇を結んだ。
「……ぁ」
 気が抜け出るように唇から呟きが漏れる。荒くなる息を整え、肩を落とすと何かを押さえ込むようにその場に崩れ落ちた。
「あれっ、もう行っていいんですよ」
 さらに陥れるように、言葉を投げ放つ。口元が緩み、微笑みなど浮かべながらこちらを見据えている。全てを見透かすような透き通った視線が通り過ぎたような気がした。
「……けて」
「何、聞こえないですよ?」
「つ、続けて……」
 遂に、自ら望みの言葉を口にした。羞恥心から、頬の温度が一気に上昇する。
「……そんなに頼まれては……」
 長い間を置いてから、ゆっくりと答えた。撃ち捨てられた子猫のようなサラの表情を見て、アリサはにたりと笑った。するりと手をサラの下着の中に入れる。
「はあぁぁ……あうっ、やっはぁ!」
 散々責められて、もう十分敏感になっている。柔らかく湿った感触が手を包み込んだ。
「……こんなに濡れて、よっぽど溜まってたんですね」
「あん、あっ……そ、そこぉ!」
 サラは快楽に身をくねらせ、押し殺すことなく声を上げる。たがが外れたかのように、今までとは打って変わって積極的に身体を動かしている。
「あっ、いや……ふぁうっ! ……ひゃっ!」
「もう我慢しなくていいんですよ。思いっきりよがって……姉さん」
「ひゃぅ……あん、ぞ、ぞくってくるぅ!」
 遠慮なしに津波のごとく迫り来る快感に、のた打ち回る。目は潤み、口も半開きになって、必死に自分を攻める感覚とサラは戦っている。
「なんだか私も……だんだん興奮してきました」
「はあっ、う、うはぁ! ……はぁは……あん! ……」
「そうそう、いい格好ですよ」
「はあぁぁ! ……あう、あぁっ……」
「姉さんばっかり楽しんで……ちょっとずるいです」
「いや……いいっ、い……はあっ!」
「いいなあ……」
「そ、そこっ……そうぁふぁ……ふぁう!」
「へえ……ここがいいんですか……」
 弱点を捜し当てて、アリサは重点をしぼった。サラが面白いように敏感に反応する。喜悦が神経中を駆け巡り、鼓動の高まりはとどまる所を知らない。
 もうそろそろサラには限界が迫っていた。一秒一秒と時間がたつにつれて、抑制が効かなくなっている。
「くうっ……なん……だか……もう……」
「あれれ……もういっちゃいそうですね」
「……はああぁぁ……くああぁぁ……」
 動きに一段と激しさが増し、淫猥な刺激をより誘発させる。脳裏に浮かぶ一時の安らぎを得るのに、今はもう何も迷うことは無かった。全身で自分の衝動を受け止める。
「いやああぁぁ……!あん、あああぁぁ……」
 耐えがたい猛烈な悦楽にとらわれて、そのままサラの意識は沈んでいった。
「姉さーん。もしもーし……失神しちゃいましたか」
 力なく崩れ落ち、動く気配がないサラに触れても、何の反応も返ってこなかった。そのままただ見ているだけというのはつまらない。アリサは少し迷った後に、隠し部屋の開閉口のボタンを押した。



「うう……?」
 意識が戻り、見開いた目に映りこんだ光景は、部屋のものとは唐突に変わっていた。
 記憶をたどるが、昨夜は間違いなく自分の部屋で寝たはずだ。そこで、起きようと身体を伸ばしたが、全く自由がきかない。そこに、誰かがやってきた。
「あれ、アリサちゃん?」
「おはようございます、アキトさん。今日はお洗濯日和ですね」
「そう……なの?」
 窓も無く、外の様子はまるでわからない。
「はい」
「ところで……なんで俺縛られているの?」
「聞きたいですか?」
 嫌な予感が頭を掠め、思わずぞっとなった。ひとまず、その疑問は後回しにする。
「ここって……どこだい?」
「おじいさまが作ってくれた隠し部屋です」
「隠し部屋……初耳だな」
「アキトさんとの仲が発展するよう、内緒で作ってくれましたから」
「……何をする部屋なんだ?」
「そんなの、決まってるじゃないですか……でも、私だけじゃあ不公平ってことで……姉さんにも使用権利はありますよね。やっぱり」
「……な、何を……?」
「あ、ちなみに防音も完璧ですから、音が外に漏れる心配もありません。安心して下さい」
 何を安心していいのか、アキトには全く持って意味不明だった。
「最近の激戦で、アキトさんも疲れてます。……そんなアキトさんを心配して、夜のうちにここに運び出しました」
「そう……なんだ」
「今日は一日、お休みをもらってますから、アキトさんの分も。じっくり楽しめます。姉さんもそろそろ起きるころですし」
 アリサはそう言って、清々しいまでに微笑んだ。
 外では、眩しすぎるほど強力に光る太陽が、まだ顔を出したばかりだった。




終わり?






こんにちは、もうすっかり忘れた人もいるでしょう(爆)
森田正義です。
いやあ……長い休暇ですねえ。
連載の方も長いこと滞っております(汗)
わーい、書くの遅いや(悲)
さて、今回、アリサ×サラに挑戦してみました。
……我ながら命知らずだと思います(水爆)
……こういう文を書くの大変ですねえ。
好評なら、またこういうのも書くと思いますが、ご了承下さい(死)
まあ、こんな馬鹿な話書いてる自分がちょっとよく分かりません(笑)

……それでは、こんな話を読んでくれてありがとうございました(ぺこり)