タイトル:作者公認裏話その2(前編):雪谷食堂・常連ズの野望!
「む、そろそろ時間だな・・。おい忠夫に明乃、もう準備は出来たのか?」
「う〜っす・・頭痛ぇっす。」
「はう〜っな・なんとか・・。」
「こ・こいつら・・。幾ら送迎会だからってよ、ハメ外しまくりで飲むからだこのアホゥ共!」
「そんな事言ったってぇ・・・」
「夕べあれだけ盛り上がっちゃな〜・・・才蔵さん、ほんとタフっすね・・。」
「馬鹿野郎!お前ぇ等たぁ年季が違わぁ年季が!」
「あたし、未成年なのに・・・」(しくしく・・)
「ヴ・・・ま・まぁいい。忘れ物はないんだな?」
「「は〜い・・」」
「ほれ頭痛薬だ、向こう行っても馬鹿やるんじゃねぇぞ?特に横島!」
「へ〜い・・」(ぱくっ・・ごくん)
「今更お前ぇのナンパ癖を四の五の言うつもりゃねぇがよ、」
(・・!今更じゃありませんっどんどん言ってやって下さいっ!)
「半端な仕事して師匠の俺に泥塗る真似しやがったら・・覚悟しろよ?」(ギロリッ)
「も・勿論でありますっ目一杯仕事に励むデアリマスッ!」(シャキンッ)
「ふん、その言葉忘れるな?・・それと明乃、」
「はは・はいっ何でしょう・・?」(タラ〜リ・・)
「お前ぇも功夫や突っ込み修行ばかりやってねぇで、料理の鍛錬にもっと身を入れろよ?」
「ああっ酷いっ!私そんな修行した事ありません!」
「ほう、あのドツキ漫才は最早日常事で修練にもならんと・・?」
「アヴ・・・だ・だってぇ、横島さんが不謹慎な事ばっかりするから・・」
「だとよ忠夫・・。お前ぇもちったぁその辺(色んな意味で)自覚しろや?」
「うい〜っす。」
「(解ってねぇなコイツ・・)ったく、もういい!2人とも向こうで精々頑張って来いや!」
「はいっす!まかしといて下さい師匠!」
「・・才蔵さん、私・・お世話になるばかりで・・」
「馬鹿、今更湿っぽくしてどうするよ?さっさと表にでな、皆が待ってるから。」
「皆?タクシーかなんかじゃなくて・・?」
ーどやドヤどや・・−
「お〜い、そろそろ時間だぞ〜!」
「「えっ?」」
「早ぅせんと、初日から遅刻するでぇ?」
「おう、アミュズメント・センターの伸さんにアトラス不動産の陸奥さん、みんな来てんのかい?」
「来れそうな人は全員ね。」
「カウンセラーの木谷先生じゃねぇか、態々済まねぇな。」
「「ま・まさか・・!?」」
「そう、お前ぇ等の見送りだよ。ほら出たでたっ!」
ー・・ヴゥイ〜ンッ・・ざわっ・・ー
「よう、いよいよ出発だな2人共!」
「おおっ金髪警官(パッキン・ポリス)のジョージさんっ」
「今日は皆で見送りにきたのよ。」
「「「「はぁ〜いっ」」」」
「クラブ・エリーゼのママにホステスのみなさん・・」
「横島感激〜っ!!」−グワワァアーッッ
「やめいっ!」−バキィイイイッッ・・・ぽてー
「「「おーっ」」」
「「「「オオ〜ッ」」」」−ぱちぱちぱち・・−
「ボクサーも真っ青のカウンター・パンチねぇ〜。」
「最後まで好い仕事してくれる!」−うんうんっー
「喫茶ブラウンのマスターにウエイトレスのお鈴さん・・」
「この調子で向こう行っても頑張れや!」
「そだそだっ連中の度肝抜いてやんなっ!」
「きっと病みつきになるだろうさ、わし等みたいに・・」
「あれ?ボブさんに谷口さん、リュウさん!・・あんたら会社は?」
「うわっもう復活してるし・・!」
「ば〜か、フケたに決まってるだろ!・・俺達ぁリーマン組の代表だよ。」
「李さんに周さんまで・・(感涙)」
「おおっ鬼の目にも涙!?」
「誰が鬼ですかっ!?」−ズドゥムッ!!−
「ギャフッ!?」−どしゃぁあっっー
「おいおひ、今度はショベル・フックか・・・」
「出かけの気合一発もいいけど、程々にな・・」
「そそ、宅配運ちゃんの兵頭さんやチェンさんのおっしゃる通り!」ーがばっー
「「「「早っ!?」」」」
「・・横島、お前ぇ本当に人間か?」
「実は木星蜥蜴の仲間だったりして・・・」
「「「「ないなひっそれはないってっ」」」」
「こんな目立ちまくりのお調子者で能天気なナンパ野郎じゃスパイの名が泣くって、ほんと。」
「うんうん、コンビニJONSON・スタッフたちの言う通り!」
「あの〜、(人間か?)・・の方は?」
「「「「・・・・・・(汗)」」」」
「何でじゃ〜っ!?」
「ええいっやかましいいっ!」−バコンッ!!−
「ペヴッ!」−ズシャァアアアアッ・・・ー
「・・ち・ちょっと才蔵さん!?いきなりバットはどうかと・・」
「「「「お前(明乃)が言うなっ!!」」」」
「はうっ・・」
「いつまで遊んでんだ!とっくに時間過ぎてんだぞ!」
「ありゃっホントだやべぇっ!」−ガバリ・・−
((((こいつ・・!やっぱ人間じゃねぇ・・))))
「ふふん、そんな事もあろうかと!私らで車手配しといたよ。」
「おおっサセボ・シティホテルのイベント・ジャーマネ:阿南さん!」
「今日来れんかった連中も含んでカンパを募ったわし等からの餞別代わりじゃ」
「町会長の光明院さん・・態々有難うございます。」
「でもハイヤー頼むのに皆でカンパって・・何か企んどりゃせんか?」
「横島さんっ、皆さんに失礼でしょっ!?」
「まぁまぁ、そいつぁこの車を見てからにしなって。」
「「広告代理店の長瀬さん・・?」」
ずべしゃぁああああっっ
「「な・な・なっ・・!?」
「何じゃこりゃ〜!?」
「何なんですかこれっ!?」
「「「「あははははっ」」」」
「「「見ての通りデコレーション・カーさ!」」」」
「「「こんだけペイントすんの、スゲェ苦労したんだぜ?」」」
「ちょっ、サセボ大の学生さん達!?」
「あんたらな〜、昔の新婚旅行じゃあるまいし・・何スカこの奇天烈なペイントはっ!?」
「しっ新婚旅行って・・やだっ(真っ赤)」
「あらあら真っ赤になっちゃって!」
「しっかり意識してるみたいね誰かさんの事(♪)」
「ち・違います!ブティックYONNの美衣さん恵さんっ変な事言わないで下さいっ!」
「おおっやっぱそ〜だったのか明乃ちゃん!?」
「そこっ激しく勘違いしないっ!」
「よしっ今からサセボ・シティホテルに直行じゃ〜っ!!」
「嫌ですっ!!」−ズバゥムッッー
「げふうっ!?」−ゴウッッー
・・ドンガラガッシャアアアアアンッッ・・からからからからから・・くわわわんッ
「「「「・・・・(一同あんぐり)」」」」
「人間が水平に吹っ飛ぶなんて・・・(唖然)」
「強いたぁ思ってたが・・まさかこれ程たぁなぁ・・(呆然)」
「あの〜、和菓子屋の武藤さんにパン・ケーキのデュタンさん?・・横島の容態は無視っすか?」
「ヴ・・・・そ・そう言うパーラー三木の旦那は?」
「きゃ〜っ横島さんっ横島さんっ!?大丈夫ですか〜っ!?」
((((いや駄目だろ全然っ!))))
「あ・あいたたたっ・・今のは記効いた〜」−むっくり・・−
「「「「!?」」」」−ずさささっー
「ホッ好かったぁ、無事みたいですね(♪)」
((((何で生きてる!?))))
「全くもう、いきなり変な事言い出すからですよ?少しは時と場所柄考えて下さい!」
「またまたぁ、そんなに恥ずかしがらなくても・・」
「い・い・で・す・ね?(殺)」
「はいっ勿論ですともっ!」−シュタッ!ー
「?・・・・どうしたんです皆さん、そんな後ずさっちゃって?」
「・・・・実はわし等、今迄とんでもない達人芸を生で見てたんだな・・」
「見応えあるはずよねぇ・・(ほう)」
「おまけにあの天然っぷり・・そりゃ例の話も出てくるってもんさ(苦笑)」
「何だか随分黄昏てますねぇ、皆さん?」
「ほらお前ぇ等、どつき漫才は終わりにしてさっさと車に乗りな!」
(いやどつき漫才って・・)
「はぁ〜・・やっぱり乗るんですね。」
「当たり前ぇだ、そのために用意したんじゃねぇか!」
「「とほほほ・・・」」
「あの〜、処で運転は何方が・・?」
「安心しろ、こいつぁIFS方式のオートロボ・カーだ。」
「アクセス・ボールにタッチすればサセボ・ドックまで勝手に運んでくれるわ。」
「へぇ〜(流石未来の科学力・・!)。便利なもんすね。」
「入力調整はカー・ドック・サカイの皆さんが?」
「まっそゆこと。着いたら車はその場に放置していいからね。」
「ちゃんと回収業者も雇ってあるから。途中下車なんて不届きな事考えちゃ駄目よ?」
「「あうっ・・・」」
((ど〜あっても晒し者にしたい分けね・・))
「やれやれ・・んじゃ行こか明乃ちゃ・・」
「あぁっ、ちょっと待て2人とも。」
「「あの、まだ何か・・?」」
「そう警戒すんな(苦笑)、ちと言い忘れた事があってよ。」
「お小言ならもう勘弁して下さいよ〜」
「馬鹿やろっそんなんじゃねぇっ!」
「「「わははははっ」」」
「ぞっさんは何処ぞの姑かい?」
「とんだ強面の小姑もいたもんだ。」
「「「「あーっはははははっっ」」」」
「・・す・すんません、才蔵さん・・・」
「もういいから聞けって・・(はぁ)」
「「はい・・・」」
「この際だからハッキリ言ってやる。お前ぇ等2人とも、皿洗いを卒業したばかりの
雛っこだって事よく自覚しとけ!」
「ええ!?素人の俺は兎も角明乃ちゃんは・・」
「そんなもん、俺からすりゃ50歩100歩の違いに過ぎねぇよ。」
「うわっ厳しーっ!」
「最後までぞっさん節の炸裂かい?」
「外野うるせぇぞ!・・まぁなんだ、ちとばかり褒められたからってそれに胡坐かいたりすんなよ!どうせなら俺達を唸らせるモン作ってみろっ!」
「いいっ!?」
「そ・そんなっ!?無理ですぅ・・」
「馬鹿、誰も今すぐたぁ言ってねぇよ。将来、お前ぇ等が納得するまで修行したらの話だ。」
「「へっ?」」
「その時は・・いいか、そん時ゃ必ずこの店に顔をだせよ!」
「「「そうそっ!」」」
「「「必ず来なさいよ〜っ」」」
「・・それでな、ここにいらっしゃる皆さんにお前ぇ等の腕を存分に振舞って差し上げろ、いいな2人とも?」
「何だそう言う事ですか(ほっ)。勿論ですよ、あたしで良ければ喜んで!」
「・・俺、俺は、その・・(苦渋)」
「?・・横島さん?」
「どうした忠夫、ん?」
「俺、まだ先の事何も考えてなくて・・」
「なぁ忠夫・・お前ぇは今記憶喪失だけどよ、いずれはひよっこり記憶を取り戻すかもしれねぇな。」
(あっ・・そぃやそんな設定だったっけ?)
「そん時ゃもしかしてコックでなく・・以前の生活に戻る場合だって、あらぁな。」
「ヴッ・・(鋭いっ!)」
「そんなっ横島さんが!?」
どよどよどよ・・ざわざわっ・・
「だがなぁ・・ここいらの皆さんにちぃとでも感謝してんなら、一度くれぇは戻って来れるはずだ!そん時よ、お前ぇの腕前を披露してくれりゃそれでいい・・どうだ、忠夫?」
「才蔵さん・・そっか、そっすね。先の事ぁ分らんスけど、それだきゃ必ず!」
「ふふ。楽しみにしてるからよ、2人してしっかり腕磨いて来いや!」
「「はいっ師匠っ!!」」
「「うんうん、好い返事だっ!」」
「「「俺たちも楽しみにしてるぞ〜!」」」
ぱちぱちぱちぱちっ・・・
「ようぞっさん、2人に言ってやんねぇのかい?」
「む・・そうだな、これも餞別代わりか。」
「??何すか2人して・・」
「なぁ忠夫に明乃、もしも・・もしもだがよ、お前ぇ等の料理が俺達を満足させた時・・もしも2人にその気があったらの話だがよ・・」
「その気って、何の話です?」
「お前ぇ等が2人してこのサセボに店持とうって気があったらよ、そん時ゃ俺たちがその開店資金の面倒をみてやろうって話だ!」
「「なっ!!?(愕然)」」
「「「「俺達みんなで決めた事さっ!!」」」」
「「2人のコンビなら絶対当たるって!」」
「だから2人とも、絶対帰って来なさいよ?」
「「「「ほんとに楽しみにしてるんだからね?きっとだよ!」」」」
「・・俺、俺っ、こんなの初めてっす!こんなに好くしてもらったの初めてなんす!(感涙)」
「私、私っ・・何てお礼言えば・・」
「そう思うんだったら、一時でも早く腕前上げて帰って来いよ!」
「勿論っす!一人前になって必ず帰って来るっす!」
「私もです!いつか必ず、皆さんをあっと言わせる料理を作ってみせます!だから・・其れまで皆さん待ってて下さい!」
「「「よく言った明乃ちゃん!!」」」
「「「それでこそ雪谷食堂の看板娘!!」」」
「皆、首を長くして待ってるさ。ほら明乃、さっさと乗った乗った!」
「「はいっ」」
「おっと忠夫、ちょっとこっち来い。」(こそ・・)
「へっ俺っすか?」(ぼそ・・)
「いいか、戻って来るまでに明乃の事キッチリけり着けて来いよ?」(こそこそ)
「ケリって、一体何のスか?」(ぼそ・・)
「馬鹿、明乃をものにして来いっつってんだよ!」−すって〜んっ!−
「ななななっいきなり何言ってんすか師匠!?」(ぼそぼそ)
「・・お前ぇ、ちゃんと話聞いてたのか?皆も言ってたろ〜が、2人のコンビならって!」(こそこそ)
「コンビッて・・えっ、まさか!?」(ぼそぼそ)
「そう、皆さんが待ってんのはどちらか一方じゃねぇ、忠夫と明乃の夫婦漫才コンビってヤツだ!」(こそこそ)
「何じゃそりゃ〜っっ!!?」(ぼそぼそ)
「お前ぇなぁ、今更空とぼけんじゃねぇぞ。明乃の将来思うんだったら覚悟決めろや!」(こそこそ)
「とぼけ・・いや覚悟って、」−だらだらだら・・−
「大体明乃拾って来たのはお前ぇだろうがっ、なら最後まで(この場合一生とも言うがな)面倒見てやるのが筋ってもんだ。」(こそこそ)
「万年ナンパ墜落王の俺にどないせ〜っちゅうんですかいっ!?」(ぼそぼそ)
「やかましいっ兎に角だ、シングルで戻って来やがったら俺ら全員で袋叩きだからなっ!その辺よぉ〜く覚えとけっ!」−ギラリッー
「ひぃっ!?」−ビクッー
「あの、お2人ともどしたんですか?」
「おうっ待たせたな明乃。何、コイツにちと喝入れしてやった処だ。」
「包丁で脅しといて気合も何も・・」(ぼそ)
「ん、何か言ったか忠夫?」−ブスッー
「いぎゃ〜っ!?ささっとる刺さっとるっ!!」
「余計な事はしゃべらんでいい・・分ったな忠夫?」(こそこそ)
「は・はいです〜・・(しくしく)」
「ほれ、忠夫もさっさと乗らんと遅刻するぞ!」
「才蔵さんが呼び止めたんでしょ〜が・・・」
「「「それじゃ今度こそ元気でな〜っ」」」
「「「私たちの事忘れないでね〜」」」
「はいっ皆さんお世話になりました!」
「忠夫、男としてケジメは着けて来いよ?」
「いやあの、やっぱマジで・・?」
「横島さん?何の話です?」
「はうあっ、あうあう・・・」(いい・言えないっ、明乃ちゃんの前じゃ言えない・・!)
「どうした忠夫、ん?」−ぴたぴたっー
「ひぃいいいっ勿論ッス!ばっちりケジメ着けてきやす!(だから包丁やめて〜っ)」
「よぉし、みんな聞いたな?」
「「「「おうっ」」」」
「「「はぁいっ」」」
「言質はしっかり取ったぞ、忘れるなよ忠夫?」−ニヤリー
「あ・あんたら鬼や・・(しくしくしく)」
「あ・あの〜・・?」
「おお、済まんな明乃。お前ぇが気にする事じゃねぇから安心しな。」
「安心って・・」
「ほれ、愚図グズしてていいのかい?初日から遅刻はみっともないぞ?」
「はぁ・・もういいです。それじゃ横島さん、行きましょ。」
「畜生〜っこーなったら出発じゃ〜っっ!!」ーぎゅわぁああああんっー
「きゃっ」
「「「2人とも、気を付けてね〜っ」」」
「さよ〜なら〜っ皆さんも、お元気で〜っ!」
「やれやれ、行っちまったな。」
「当分、寂しくなるねぇ・・。」
「戻って、くれるかしら2人とも・・。」
「さぁねぇ、そう願いたいけど・・」
「・・明乃は兎も角、忠夫は難しいかもな。」
「「えっ何故?」」
「あいつにゃ他に戻るべき場所があるらしくてな・・。」
「ああ、さっきの話かい。」
「でも、彼記憶がないんじゃ・・?」
「記憶喪失なんて言ってたがよ、ありゃ方便さ。」
「「どゆことそれ!?」」
「まぁなんだ・・帰る場所を知らねぇんじゃなくて帰り方が分らねぇ、そんな面してやがったからよ、あいつ・・。」
「そんな、それじゃ・・!?」
「横島の奴、いずれは故郷に帰るってのかい?」
「・・それを引き止める権利はないわな。」
「故郷か・・私たちじゃ敵わないのかしらね・・」
「そう悲観しなさんな、まるで手段がねぇって訳じゃねぇんだから。」
「やっぱり、明乃ちゃんかい?」
「そゆこった。分ってんじゃねぇか!」
「でも本当に、あの子だけで大丈夫なの?」
「男ってなぁ、仕事次第で随分価値観変わるもんだぜ?コックとして一人前になりゃ当然考えも変わるわな!」
「「「いい事言うねぇ周さん!」」」
「そこに明乃とご縁が出来りゃ、俄かに俺たちの出資話が現実味を帯びるって寸法さ。」
「火星が崩壊した今、あの子にとってこのサセボが第二の故郷だものね。」
「案ずるより生むが易し!俺達ぁ気楽に待つとしよ〜か。」
「「「了解」」」
「昨日の今日で本当に済まんかったなミンナ。」
「「何、好きでやってる事さ。」」
「「「余計な事は言いっこなし!」」」
「へっありがとよ・・。」
「それじゃ皆さん、ご苦労様でした!帰りに気を付けて下さいね。」
「「「あいよ」」」
「「「それじゃ又雪谷食堂で!」」」
「「「お疲れ様〜」」」
「みんな、好い人じゃねぇかぞっさん。」
「本当にな・・戦時下だってのに、大した度量だよみんな。・・あいつ等ぁ幸せもんだな。」
「2人で戻ってくれると、いいな。」
「ああ、それが皆に対する一番のお礼って奴だ。」
「じゃな、又今晩店に来るで。」
「あいよ、任務頑張りなジョージ!」
(・・・本当に、無事で帰って来いよ火星から・・。)
皆さん長らくご無沙汰しました〜(汗)引越しやら仕事のトラブルやらで随分間を空けましたが、取り合えず公認裏話の前編をお送りします。
今回は雪谷食堂編最終エピソードに当たりますが如何でしたでしょう?
この話、実は「なでしこ大作戦!」本編で雪谷食堂での思い出話が全く出て来ない事に疑問を感じた処から始まりました。
木星に島流しされて以来、横島が口にするのはナデシコの事ばかり。
雪谷食堂での事が塵ほども出ない事に不自然さを感じたのです。
最も、他の方の作品を紐解いても大半が雪谷食堂の扱いをぞんざいにしてるので特に違和感はないのですが、疑問は残ります。
如何に「野郎なんざ知らんっ逝ねい!」の横島でも、野垂れ死に寸前に拾われた上一年以上も面倒みてもらった大恩人を丸で意識しないのでは、ある意味恩知らずと言うものです。
そこでK−999さんにご相談の上、それなりの理由って奴を探り出したのが今回のエピソードって分けです。
落ちは、後半に続きますので暫しお待ち下さい。それでは近い内に!
代理人の感想
うーん、ちょっと中途半端かなぁと。
絵付の小話にしてはちょっと長すぎますし、かといってSSというには不完全ですし。
「裏話」にシフトするのであれば会話だけじゃなくて文章を書いたほうがよろしいかと思います。