LOST MIND GET AGAIN
第十四話『敗北の記憶……もう一度立ち上がれ騎士と王子よ!!』
The Knight Of Darkness編

戦うという概念はいくらでもある……
人と戦う、夢と戦う、勉強と戦う、自分の心と戦う……
そして、自分の過去と戦う。

俺自身も、色々と戦いという存在【もの】を経験してきた。
自分の親との戦い、この世界の事象を作ったものとの戦い、そして、魔王、神と呼ばれるほどの存在との戦い。
ついこの間だって、フェイ達とデウスとかと戦ってきたばかりだった。
俺は、戦いのたびに勝利を得、自らの命を永らえてこれた……が、勿論勝ってばかりではない。
インフィテニィとの戦いには俺は常に敗北の苦渋を味合わされていた。
……そして、俺の記憶の部屋……この部屋は、戦いの部屋とも呼ばれるところだった。
一つ一つの画面には、俺の戦いの経験がありのままに映し出されていた。

インフィニティ、リィズ、デウス、ケフカ、ゼロムス、ネオエクスデス、クラウハザード……そして、ファースト。

数え始めたらきりがないほど、俺は戦いの中に身を置いていた。
そして……たくさんの人を殺していた。
今更、罪悪感にかられる覚えはないけどな……そうしなければ、俺は生きられなかったから……
だから、今更あ〜だこ〜だ言うつもりは毛頭ない。
なぜなら……俺は殺さなければ俺が殺されていたからだ。

と、その時。今まで、何もなかった部屋から一つの剣が現れた。
アルティメット・ブレード【究極剣】……しかし、何故この剣がここに?

「主よ、我は汝に問う。
汝には真実という存在【もの】が見えているか?」

唐突にかけられたその言葉に、俺は戸惑いながらも答えを返す。

「俺は……真実が何かなんてすごく長い年月を生きてきたけどな……正直言うとわからない。
いや……もしかしたら、分かっているんだけど心のどこかでその事を否定しているのかもしれない……
自分自身の中にある本当の心は……すでに、認めたくないことを真実として認めているのかもしれない……だけど、俺は……俺は……」





「自分の中にある、守りたいもの……!
そして、信じているものがっ……!
俺自身の心の中分かっている…本当の真実だと思いたいっ!!」





「主よ……汝は答えを示した」

剣は言葉を静かに紡いだ。
余りにも静かで、深い言葉を……

「主よ……そなたにこれから、奇跡の称号を得るか至る者であるか
……そのための試練を与えよう」

アルティメット・ブレードが消えた途端、何もなかった所に魔法陣のような物が現れる。

それに乗れって事か……

俺は場違いなのは分かっていたがゆったりとその魔方陣に乗るとその魔方陣から粒子が溢れた。
その粒子は俺の体を包み……やがて、全く別の空間へと転移させた。
それは……砂浜だった。
そう、インフィニティとの最終決戦が行われたあの、砂浜だった。
そして、目の前にあるのはアルティメット・ブレード……もう一人、俺がよく知った顔だった、そう、知りすぎている……

「我を手に取り戦うが良い
……汝自身と」

そして、そこにいたのは黒神の剣と光王の剣を携えた……俺だった。










AKITO


「雪乃ちゃん!?」「雪乃さん!?」

俺とルリちゃんは同時に驚愕の声を上げた。
今まで、彼と同じ状態だった彼女が唐突に目を覚ましたのだ、驚かないほうがおかしい。
でも……なんで?

「あそこは……自分の中で見たい記憶が見れたときに私達が居なくなる場所……あの人は……今も尚、あの場所にいる……」
「……記憶の森か」

ようやっと俺の中での、魔龍の記憶の中の一つに行き着いた。
記憶の森……中に迷い込んだ者は自分の最も見たいものが見れるまで戻れないと言う。
当然、見たいものがすぐ見つかるはずがないが……たいていの場合は、見たいものの場所のすぐ近くに落とされる。
それは、自分の中の思念が強く関係しているらしいがそこまで詳しい事は覚えていない。
けど、どうやらあいつだけは特別招待だったらしい……な。

「魔龍さん……」
「ルリちゃん……
……大丈夫だ、あいつを信じよう」

そう、俺たちの期待を決して裏切らない……漆黒の騎士 魔龍 銀を……










MARYU


「随分と、礼儀を知らない
……お迎えだな」

俺は、少しばかり額を抑えながら毒づくように言葉を吐き出した。
……ここまで来て、自分自身と相対させられる事になるとは思わなかったよ。
心の中でそう囁きながら、俺は、自分の武器であるアルティメット・ブレードを手に取る。

「それは……そうだな……ふっ」

黒神と、光王を柄の状態にしたまま奴は――いや、敢えてもう一人の俺といおうか――言う。
もう一人の俺は、俺の声で更に言葉を紡ぐ。

「俺はお前、お前は俺
……俺は、お前の心の中の最後の束縛の具現だ」
「……束縛?」
「そう……馬鹿な父と母がお前に残した束縛さ」

インフィニティと、ディスティニィが?……俺にかけた、最後の束縛……?

「……最後の束縛……?
なんだ、それは?」

実際、俺自身には心当たりがなかった。
なぜなら……俺の最後の束縛と呼ばれるような物は、既に三百年も前に解けているのだから……

「ふっ……それは、お前の中にある罪悪感やお前が殺してきた者への深い悲しみだ」
「……!罪悪感……だと?」

……俺の中には、罪悪感がある……か。
まだ、壊れきってないみたいだな……俺、も。

「ふふふふふ……信じられまい。
お前自身は人を殺すことに抵抗がないように思えていたんだろう?
けど……お前は、相手を殺す寸前、心の中がとても痛くなるだろう?
それが……お前の中の痛いという感情の正体だ」

確かに……俺は、例え相手がどんな悪人であろうとも、人を殺したり、動物を殺したりする寸前、とても心が痛くなる……
否定は出来ない、な。
だが……

「……さっきも言ったよな。
俺は、守りたいもの自分の中にある、信じている物が真実だと思いたい……と」
「ふっ」

もう一人の俺があざ笑うような声を出すが、俺は全く気にせずに言葉を続ける。

「その為には……自分自身が相手であろうとも……」

チャキッ……と、言う音と共に剣を俺は構えた。
その剣の切っ先はもう一人の俺に向いていた。
……それは、後悔などの念を集めた俺との決別を意味していた……

「倒すのみ!!」

俺の剣が黄金色に輝きだす!!その光は、まるで太陽を思わせる光だった。

「面白い……ならば、貴様の負の念である俺を断ち切ってみるが良い!!」

奴も、黒神の剣と光王の剣を携え、構えた。
……双方とも、魔闘鬼神流の構えだった。
そして、奴の剣からはまるで奴自信を淡々と表すかのように漆黒色の鈍い光を放っていた……
後悔は……けしてしない。
俺は、ここから生還する為にも……皆を守り抜くためにも……ここで負ける訳にはいかないんだ……!

「行くぞっ!もう一人の俺よ!!」
「来るが良い!!漆黒の騎士 魔龍 銀よ!」

双方が吼えるように叫びながら走り始めた!!











最初の一撃を放ったのは、奴だった。
凄まじく鋭い突きを連続で繰り出し、俺を殺そうと襲い掛かる。
俺は、その攻撃を全て間一髪の所でかわした、そして……繰り出しきったその一撃の隙を巧み読み上げ、大きな横凪の一撃を放つ!!
その一撃は読めていたのか、相手は大きく後退する事で避けた。
だが、そこで俺の攻撃が止まるわけでもない!!
一瞬にして相手に近付いた俺は、奴が先ほどやったように凄まじい突きの連続を繰り出す。

魔闘鬼神流 疾風虎崩

虎の如く相手に襲い掛かり、疾風の如く突きを繰り出す……その為、この技はその名がつけられたのだ。

「………………」
「………………」

互いに、何故か一言も喋らずに相手と対峙する。
牽制の声や、剣を振ったときの気合すらまだない。
……そう、今までのはお互いの腹の探り相だったのだ、相手の実力を見るための……
しかし、全く同じとは、な。
俺は、全く同じ技を放った時に理解してしまった。

「……本当に、俺の心の分身らしいな」
「当然だ。
俺は、お前だと言っただろう?」

嘲るようなその言葉に、俺は失笑した。
……こいつが俺?性格が余りにも違いすぎるじゃないか。
そんな事を考えていた矢先だった、相手が、まるで俺の思考を呼んだかのように笑いを浮かべた。

「くくく……私はお前の暗黒面なのでね
……お前と性格が違うのはそのせいだよ」

さも楽しそうに、笑うもう一人の俺……いや、ダーク・カオスティック=シルバーは俺の最も嫌う笑みを浮かべながらも俺をねめつける。
負けじと俺自身も、睨み返す。
しかし、俺もそうだが、奴も俺の睨みつけに全く反応しなかった。
……やはり、自分自身を脅しても無駄、か。

「「ならば……」」

俺と奴の言葉が偶然重なった……どうやら、考えている事も一緒らしい。
確かに……奴は、俺だ。

「行くぞッ!!」
「来いッ!!」

だっ!と、俺は一気に駆け出し奴に近付く。
そして、下段にアルティメット・ブレードを構えながら、高らかに技の名前を叫ぶ!!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
    魔闘鬼神流
       黒昇!!」

黒い衝撃が奴の体に向かって行く!!
この技は回避不能なのが分かっているのか、相手は全く動こうとしない……
クッ……やはり、手の内が見えているのはきつい……

「ふっ、馬鹿が……
魔闘鬼神流
     陣破!!」

予測どおり、相手は魔闘鬼神流の大抵の技を打ち破るための技……陣破を使う。
陣破とは、上にある通り魔闘鬼神流の技を大抵の物が崩せるようになっている特殊な技で、相手も魔闘鬼神流が使える事を想定されて作った技である。
故に……黒昇では相手に傷をつける事は出来ないのだ。
……最も、わかっていてやったのは相手がこれも使えるかどうか確かめるためにこの技で試したのだが。

(この技でも駄目か……
不味い、な)

この事実は、大半の魔闘鬼神流が使えなくなった事を意味していた。










AKITO


「!!!!!」

異変は唐突に起こった。
俺とルリちゃんと雪乃ちゃんが見守る中、突然、魔龍の体が光りだしたのである。
いや、魔龍の身体を包み込むように発光している、と、言ったほうが正しいか……

「魔龍さん……!?」
「………………っ」

ルリちゃんも突然起こった事にあんぐりと口をあけてしまった。
雪乃ちゃんは無反応のように見えるが、僅かに、動揺の気配が見て取れた。

「どうしたのっ!?」

イネスさんも、突然の光に驚きながらも病室に入ってくる。
……そして、同じように驚愕する。

「くっ……一体、何が起こっているんだ……?」

俺の一言がこの場の全ての人物の感想を集約していた。










MARYU


キィン!ガァン!ドン!
俺が突き、払い、凪の三連撃を放つ。
それを迎え撃つように、奴も、払い、突き、凪の三連劇を繰り返していた。
……戦いはまさにサウザンドウォーズとも言える様な状態に陥っていた。
なんせ、相手は自分だ……動きから何から何まで一緒なのだ……どうしろと?

「くそぉっ!!」
「ふははははははっ!
あせろっ!
あせろっ!」
「うるさいっ!」

奴自身は戦いを楽しむような感覚が見えた。
だが、俺は……俺には時間がない。
こうしている間にも、ナデシコでの時間が過ぎていっているのだ……第一、こんな奴にかまっている暇はない!!
とっととナデシコに戻らないとな……
ルリちゃんたちにお仕置きならぬ、裁判にかけられちまう。(汗)

「だぁっ!!」

ガキィン!!

シリアスシーンなのにかなり不謹慎な事を考えて気を紛らわしながら、俺は奴の剣に一撃を入れる!!
黒神の剣が凄まじい音と共に吹き飛ばされた。
だが、それは、俺の一瞬の隙を作ってしまった。

「甘いぞっ!魔龍 銀!!」

ズバァッ!!

「ごほっ!」

僅かに出来たその隙に、奴は光王の剣を俺の左腕に突き刺す!!
だが、俺はその攻撃を受けた瞬間……にやり、と笑った。

「お前も……なぁっ!!」

ズバァッ!!

奴が左腕に剣を突き刺したのとは違い、俺は奴の左腕を完全に切り離す!!
そして、それと同時に奴との距離を取る。

「ぐぅおぉぉぉぉぉおっ……
貴様ッ……」

奴の顔が始めて歪んだ……憎悪の色に。

「許さん!!」

そのまま、怒りに任せて俺に攻撃を仕掛けてくる。

シャンッ!カァン!ブワン!

一撃目は払ってきた攻撃をかわし。
二撃目は横殴りにしてきた一撃を受け止め。
三撃目は状態を大きくそらしかわす。
そして、勿論、剣を大きく振ると言う事は隙が大きくなる事も意味する。
無論、俺とて相手に出来た隙を逃すつもりは……
ないっ!!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
   魔闘鬼神流 奥義!!
   天道地獄!!」

ガカァッ!!

暗黒色の赤が天を駆け巡る!!
その気流には奴が……ダーク・カオスティック・シルバーが居た。

「ぐっ……
ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

その気流にもまれながら、奴はまさに天を切り裂くほどの悲鳴を上げた!!
……勿論、俺とてこのまま静観するつもりはない……

―――この隙に一気にとどめを刺す!!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

凄まじい気が俺の中から立ち上がるっ!
それを見た瞬間、奴の顔が恐怖でこわばるのがわかった……

「行くぞッ!!
魔闘鬼神流 最強奥義!!
光神永け……!!」
『駄目ですっ!!魔龍さんっ!!』

そこまで言いかけたときだった、突如、頭の中に声が響く。










「!!……誰だ!?」

辺りを見回してみると、一人の少女が居た。
その少女は、長い栗色の髪の毛をし、優しそうな瞳、そして何よりも印象に残るのはその蒼い瞳だった。
今まで誰も居なかったその空間に突如現れた少女に驚愕の表情を向けながら俺は叫んだ。
……だが、彼女は俺の言った言葉を無視してこう言う。

「お願い……あの子を殺さないで」
「……なんでだ!第一、君に今回の事とどんな関係があるというんだ!?」

俺は、少女の言った言葉を一蹴しながら力をため始める。
だが、彼女もあくまで頑固だった。

「あの子は……あなたから生まれた存在です……あの子は、あなたの影なんです!」
「……俺の……影?俺から……うまれた存在……」

少女の言った言葉を自分の中で反芻させながらも頭をブルブルと振る。
この時、何故か分からないが俺は冷静さを掻いていた……理由は……分からない。

「だからこそ……俺が……
俺が倒さなければいけないんじゃないか!!」
「いえ……お願い、もっと、もっとよく考えて……!
あの、かわいそうな存在を……否定しないで……!」

そう言うと、少女は消えてしまった……
あの、かわいそうな存在……?どういうことだ……?
だが、時とは無情な物だ……俺に思案する暇すら与えてくれなかった。

「ククク……貴様らしくないな。魔龍 銀」
「ダーク……」

スッ……と、顔を上げると目の前にはいやらしい顔で笑っているダークがいた。
……だが、先ほどとは違う気持ちで今はダークと言う存在を見ていた。

(何故だ……?)

悲しい存在……その言葉が、俺に重くのしかかる。
本当に……理由なんてわからない。
けど、確かに俺にはこいつが哀れな存在に思えた。
先ほど剣は俺になんと言った?こいつはもしかして……?

「哀れ……だ」
「!!!なん……だとっ!?」

俺は、瞳を伏せそう囁くように言った。
その言葉に逆上する、ダーク……いや、もう一人の俺……
考えても見れば、リィズと言えこいつとは言え、俺のための犠牲と言うのは余りにも多すぎる……
なぜなら、リィズは……

「貴様ッ!俺を馬鹿にしているのかッ!?」
「そうじゃない……
ただ、お前は俺のテストの為にだけ生み出された存在だ……
だから、余りにも哀れだと思っただけだ」
「事の元凶が何を言うか!!!」

その通りだ……俺が全ての元凶である事には代わりがない……が。
それでも、俺は……

「お前を……哀れだとしか思えないんだ」

その言葉を言った瞬間……カァッ!!と、辺りが輝いた。
そして、辺りには無機質な空間が広がっていた。
いや……よくよく見れば、辺りから光が乱反射している……
ここは、クリスタルの間か……
目の前に浮かんでいるのは、カオスブレードとアルティメットブレード……

「ふう……戻れ」

俺の言葉に二本の剣は反応し、元の空間に戻る……
と、いきなり俺の脳に直接声が聞こえた。

『カオス……いや、銀よ……良くぞそこまで成長した』
「父さん……?」

その声の主は、間違えるはずがない……俺の父親であるはずの、インフィニティの声だった。
この世界の事象を司る存在の一人……運命の称号を持ちし存在。
かつて……俺が倒した男の声だった。

『ようやっと、お前に全ての称号をたくす事が出来る……
これからも、この世界を守ってくれ……まだ、奴は死んでいない……』
「奴ッ!?奴とはまさか!?」

脳裏に浮かぶのは一人の存在……俺の究極の敵っ……
そして、全ての本当の意味での元凶……

『頼むぞ……』
「まてっ……待ってくれ!!父さんッ!!」

瞬間、辺りの世界が先程よりも強い光に包まれていく感覚がある……
そして……俺の意識はそこで途絶えた。










「う……うぅ……」
「「「「!!!!!!!」」」」

カァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!

光が辺りを支配する。
それは俺の身体から出ている物だった。
凄まじく強い光は、俺に収束するように集まり始めそして……俺が立つその場に、集った。

「……………ふう……………」

長い沈黙が流れる中……俺は、小さく……そして、大きく溜息を吐いた。
戻って……来たんだな……

「ただいま、みんな!」

笑顔で挨拶した俺の目の前には、ルリ、アキト、雪乃、イネス……

「魔龍……さん?」

半信半疑な調子で俺に言葉をかけてくるルリ。
俺は、笑顔でルリに言葉を返す。

「ただいま、ルリちゃん……」

優しい笑みを浮かべたまま、俺はルリに答えた。
瞬間、表情をふにゃ……と、変えて俺に飛びついてきた!!

「魔龍さん……魔龍さ〜〜〜ん!!」





その二人の様子を、アキトは優しげに、雪乃は複雑な顔で見ていた。










第十四話終了における座談会


銀:……………(死)
ルリ:こんばんは、皆さん、ホシノ=ルリです。
瑠璃:同じく、ホシノ=ルリ、十六歳です。(にこり)
雪乃:………こんばんは。
魔龍:……作者……俺がいない間になにがあった?
ユリカ:さぁ?(さわやかな笑み)
アキト:……魔龍、世の中には聞かないと良いことってのもあるんだよ。(泣)
魔龍:……悟っている、大丈夫だ。(泣)
銀:うぐぅ……はぁはぁ……緑が……赤が……茶がぁ……(怯)
マリア:それはともかく……魔龍さんが遂に復帰しましたね!!
メグミ:ええ……次は、予定では地球編よね?
瑠璃:はい、作者の予定表によると……十五話が『母性への帰還』、十六話『Over Battle』、十七話『二人の絆』、十八話が『突然の死……悲しみの中に』で、十九話が『思い、それは死を超えて』です、ね。
ルリ:予定は出来ていると言う事ですか?
マリア:はい……まぁ、メグミさんとかの登場予定はしばらくないそうです(汗)
雪乃:次は……ゲートキーパーズのメンバーが主軸に混じるから……
フィセア:はいっ!どちらかといえばマスタークロスよりの話しになるらしいですよ!!
ラピス:パパといっしょにパパの家に行くんだもんね☆
魔龍:と、いうわけでルリちゃん、次回の予告お願いね!!

ルリ:はい。
遂に吉兆魔龍さんが目覚めました。
ナデシコの皆は地球に戻るわけですが……一時的にメンテナンスなどで、二ヶ月ほどお休みがもらえるそうです。
……私達、家がないメンバーはまとめて魔龍さんの家に行くことになります。
次回、母性への帰還。
はぁ……私と魔龍さんの部屋が一緒、か(赤)

アキト:次回は、外伝でやるはずだったネタをやるのでお楽しみに!!