………テンカワ アキト………

 

………このひとなら………

 

………突破できる………

 

………助けてあげる………

 

………だから………

 

………助けて………

 

 

逆行者+突破者

プロローグ

 

 

 何の変哲のないアパートから話は始まる

 

「………では契約成立ということでよろしいですな?」

 

プロスペクターと名乗った人物が確認してきた。

 

「ああ。だがあんた達もよく俺みたいなのを見つけてきたな」

 

「いえいえ、いい人材を見つけるのに苦労は惜しみませんよ」

 

いい人材ね。その条件に性格は入ってなさそうだな。

 

「では、後日詳しいことを連絡いたします」

 

それでは、と言って来訪者達(もう一人無口ででかい奴がいた)が帰っていく。

俺はぬるくなった紅茶を飲みほして窓から空を見上げた。

ネルガルが独自に開発した最新鋭機動戦艦<ナデシコ>

そのエステバリスのパイロットとしてスカウト、怪しい奴らだったが悪い話ではない。

この退屈な毎日から抜け出せるのだ。藁にだってすがりたくもなる。

一つ、気がかりがあるとすれば……

 

「助けて、………か」

 

 この頃聞こえる知らない声。

 俺ではなく他の誰かに助けを求める声。

 その声を聞くと俺はひどく…………

 

窓に映った俺、ツバキ アヤトの口元は凄惨な笑みを形作っていた。

 

 もしかしたら、いずれ出会うかもしれない……

 バカな事を考えながらなぜか俺は、見えるはずのない火星を見ようとした。

 

 

 俺は知らない。それが始まりだったことを……

 

 俺は知らない。その始まりのために逆行してくる者たちを……

 

 俺は知らない。それは大きな流れなのだということを……

 

 そして、その流れに俺は元々いなかったことを………

 

 ……それは当然だ。今の俺は突破しているのだから……………

 

後書き

無識、以下(無):どうも皆様はじめまして無識と言います。

ツバキ、以下(ツ):文才も無いのに初投稿で長編書く気でいる大馬鹿者です。

無:どうしても書いてみたくなって………

ツ:それもこの様子だと更新スピード極遅なので気長に見守ってやってください。

無:精進します〜〜〜

ツ:まあ頑張れ、しかし俺がナデシコに入ってきていいのか。

  どちらかというと北辰、ヤマサキよりだろ、俺。

無:いや、だから面白いかなと思って。

  おまえなら助けられるんじゃないかなーっと。

ツ:メティ以下数名のことか。

無:はっはっはっはっ、がんばって働いてもらうぞ。

ツ:………そううまくいくかな。

無:なんで?

ツ:…………………根はダークだろ、おまえ。

無:…………………………………………(フリーズ中)

ツ:…………………………………………。

無:…………………………………………(フリーズ中)

ツ:…………………ではまた。

無:…………………………………………(フリーズ中)