逆行者+突破者

第二話「叛乱÷傍観」


 ………アイツの頭を圧殺して目が覚める。

「おいっ!貴様、さっさと起きろ!」

 目が覚めると眼前に銃を突きつけて男が叫んでいた。
 見渡すとここはナデシコでの俺の部屋。
 はて?……………ああ、そうだ。
 木星蜥蜴の襲撃の後、とりあえず休もうと思って部屋に来たんだっけ。
 それにしてもこの男は誰なんだ?

「聞いてるのか、貴様!我々は…」

……とりあえず、黙らしとくか。
ベッドから反動をつけて飛び跳ねると、がら空きの鳩尾にボディブローを一発入れる。

「がはぁっ!?」

 倒れ行く相手に一言。

「フッ、ボディが甘いぜ」

 ……さて、状況を確認しないとな。


「………つまり、ナデシコを火星に行かせない為にキノコが叛乱を起こしていて、今は反撃の最中ということですね」

「そういうこった!しかし、あの騒ぎの中よく寝られたな」

「神経図太いんです、俺」

 今、話しているのがウリバタケ セイヤさん。ナデシコの整備長をしているみたいだ。
 ちなみに俺達の目の前では整備員達が奇怪な物体で兵士をタコ殴りにしている真っ最中だ。

「あの、整備員が持っている物体なんですか?」

「ん?ああ、あれは俺が開発した怪我させずに相手を痛めつけられる、横暴兵士打撲装置量産型だ!」

 いやあの、とがってるし、重そうだし、効果音も、ズシャッとか、ガリガリガリガリとかなんすけど(汗)

「なんだ?欲しいのか?今なら試作モデルも付けてやるぞ」

「いえ、謹んでお断りいたします」

 試作モデルって事は何かしら欠陥があるって事だからな。

「そういやツバキ、おまえってパイロットなんだよな?」

「ええ、そうですが」

「軍には居なかったんだろ。どうやってなったんだ?」

「技術の方はほとんど独学です。IFSは……気まぐれですね」

「気まぐれって……そんなことで体にナノマシン入れるのか、おまえ」

「あまり好きじゃないんです。この体……」

「………………………」


 そんなことを話しているうちに、いつのまにか叛乱は終わった。
 俺の知らないところで戦艦がチューリップに吸い込まれたり、ナデシコがチューリップを破壊したりと色々あったようだ。
 さて、もう一眠りしてくるか。
 前は頭を圧殺したっけ、次はどうやって殺すかな。
 そんなことを考えながら俺は眠りについた。

 

 世界はコインの裏表………
世界は常に変わっていく………
 前が悲しき別れなら………
 次は新たな出会いであろう………
 ……それが酷く歪んでいても………


後書き
無識:第二話ですが……アキト出番ゼロです。
ツバキ:この時点では接点無いからな、俺。
無:お前もまだアキトに興味無いしな。
ツ:かわりにウリバタケさんが静かに暴走。
無:自分的にあの人は絶対にああいう兵器を作ってると思って。
ツ:元キャラはライバル含めてお気に入りだしな。
無:いずれ男の敵撲殺装置にパワーアップをぉぉぉぉぉ!!
ツ:暴走はいいから次回予告でもしろ。
無:うむ。次回!初機動戦、でるか?お決まり、ピンチで発動!ハイパーモード!!見たいな感じで。
ツ:やっと、パイロットらしいことできるのか。

 

 

 

 

代理人の感想

 

・・・・・一つ下さい(爆笑)。