_ではまずお名前をお聞かせください。

 

ミリー ルーベンスといいます。

西欧にある村に住んでいます。

 

 

「漆黒の戦神」アナザー

  ミリー ルーベンスの場合

 

 

_「彼」とはどのように知り合ったのですか?

 

別に特別なことはなかったですよ。

私が道を歩いてたらかっこいい人がいるな〜と思って声をかけたんです。

 

_あなたから声をかけたんですか!?

 そっ、それで「彼」はどのような反応を?

 

驚いてましたね。思いっきり(笑)

なんでも少ない休暇を利用して人のいないところに来たかったみたいです。

誰かに追われているとも言ってましたね。

 

_ああ、それはいつも通りですね。

 

そうなんですか?

 

まあ、それでせっかくの休暇を一人で過ごすのはもったいない。

それなら私と遊びませんかって言ったんです。

なんか困ってましたけど、そこは強引にOKさせました。

 

_そっ、そうですか……(なんて命知らずな)

 それで「彼」が漆黒の戦神ということには……

 

知り合ってしばらくしてから教えてくれたんですが、

恥ずかしながらその時私、世間の噂とか疎いから、

「漆黒の戦神ってなんですか?」なんて真顔で聞いちゃったんです。

現に詳しいことは別れてから知りましたから。

 

それでですね、彼の秘密を聞いたから、

私の秘密も彼に話したんです。

正直嫌われるかなって思ったんですけど、

話した後も普通に接してくれたから私嬉しくなっちゃって、

別れる前にデートしてくださいって言ったんです。

それで一回だけデートして別れたんです。

 

_凄いですね、デートなんて。

 それでは最後に「彼」に伝えたいことなど。

 

えーと、あなたはこの記事を読んで驚いているかもしれませんね。

この取材は私の気まぐれなので気にしないで下さい。

もう会う事もないと思いますが、

あなたは精一杯生きてください。

それとあの時のデート、ほんとに楽しかったです。

 

_意外ですね、もう会う事もないなんて。

 

くすくす、ほんとに皆さん鈍いですね。

 

_?なんのことですか。

 

    その時、部屋の照明が消えた

 

_うわっ!停電かな?

 

だって私……………

 

    暗闇の中、彼女の声だけが響く

 

…………………もう死んでるんですよ。

 

    その声と共に照明がついたときには

    既に彼女の姿はどこにもなかった

 

 

 後日、我々は彼女から聞いた村に行ってみたが、

 そこは何年も前から廃村になっていて、

 人っ子一人住んではいない所だった……

 

 噂によると昔から若い女の霊が目撃されていたが、

 最近ではさっぱり見かけなくなったという。

 同じ時期に若い男が村に入り込んだという噂も……

 

 

民明書房刊「夏の怪談特集 漆黒の戦神編」より抜粋

 

 

 

 

「いや、本当に今回は見逃してくれ!

 死ぬ前に一度デートしてみたかったって言われたら、

 さすがに断りきれないじゃないか!」

 

 アキトは必死に言い訳をしている。

 確かに今回のケースぐらいは不可抗力が適用されてもいいと思うが、

 

「ええ、私もデートしたことについては仕方ないと思います。

 しかし!!最後にキスしたことについてはどう言い訳するんですか」

 

 あっ、さすがにその事まで調べられていたか。

 アキトはもう顔面蒼白になっている。

 

「さすがに私もそこまでは譲歩できませんね」

 

 もはや濃度100%まで怒りが濃縮させられている。

 さすがにもう限界か。

 そう思い俺は同盟とアキトの間に割って入った。

 

「なっ!?ツバキさん、邪魔する気ですか!!」

 

「悪いな。俺は既にアキトに、

 日本酒3本とアキト特製ツマミで買収させられているからな。

 今のうちに早く逃げろ!!」

 

「ありがとぉぉぉぉぉぉ!!!(滝泣)」

 

 叫びながら逃げていくアキト。

 よし、これで後は足止めか。

 

「ふっ、私たちに崖っぷちを味あわせたのを後悔させてあげるよ」

 

 なにが崖っぷちなのかわからないがラピスが叫ぶ!!

 

「助けて、私のスーパーピ○チクラッシャー!!!」

 

 そして現れる偽勇者シリーズ!!

 ちっ!さすが約3分29秒、番組を変えたア○ターだ。

 だがっ!こちらにも切り札がある!!

 帰ってきたエンタイトルツーベース君改!!

 さらにオプションで背中にプロペラ(?)を取り付ける。

 

「超ピ○チ合体!!グレートピ○チクラッシャー!!!」

 

 ピ○チバードと合体してラストチャ○スソードを構える。

 こっちもバットが開き、プロペラ(?)が回転する。

 

 お互い、一撃で決める為に!!!

 

「逆転!!閃○カット!!!」

 

「人間ヘリコプターをなめるなぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 ……遠くから爆音が聞こえてくる。

 懲りないねー、みんな。

 結局プロスさんのお叱りを受けるのに。

 

「それで、いつまでここにいるの?」

 

 隣りでふわふわ浮かんでいる幽霊に話し掛ける。

 

「いつまでって……アキトが幸せになるまで。

 それまでは未練いっぱいで成仏できないよ」

 

「幸せにならなかったらどうすんの?」

 

 私のいじわるな問いに少し悩む幽霊。

 

「その時はね〜〜〜、………うんっ!!」

 

 答えが出たのか笑って言う。

 

「呪ってでも、幸せにしてやる!!」

 

 

 

 

後書き

無識:えーーー、私テイストを出したらこんな感じになっちゃいました。

ツバキ:さすがだね、人外大好きクリーチャー先生。

無:………それはいやみで言っているのか?

ツ:当たり前だ。

  それにしても今回、ツッコミどころ満載だな。

無:お願い、お前はつっこまないで(泣)

  多分皆様が怒涛のようにつっこむから(号泣)

ツ:じゃあ一つだけ、なぜエンタイトルツーベース君を出した?

無:近頃、フラストレーションが溜まって……(遠い目)

  私も欲しいな〜、スーパーピ○チクラッシャー〜(現実逃避)

 

 

 

代理人の現実逃避

 

私も欲しいな〜。

「スーパー帳簿クラッシャー」とか「スーパーHTMLクラッシャー」とか「スーパー感想クラッシャー」とか・・・・

げふんげふん。