…………良い湯だ。








  時ナデinドラゴンクエスト




______________________________________________





 俺はなんとかマイラにたどり着いた。


 ここは温泉が涌き出ているので以前は湯治に来る客がいたそうだが


 魔物の影響で今はおとずれる者もいないらしい。


 しばらくこの村にいることにしよう。

      


______________________________________________



 その頃ドムドーラでは


「ふむ、ここがドムドーラか」


 北辰がいた。


「一通り調べてから行くとするか」


 北辰が一歩町に足をふみいれると魔物達が姿を表し始める。


「我の前に立ちふさがるとは。北斗と枝織の為に死ぬがよい」



 二ヤリ



 魔物達は怯えた!




______________________________________________



「なんとおぞましい戦いだ……ドムドーラの魔物達ですら何の障害にもならんと言うのか?」


 北辰の戦いを見ていたオモイカネ、ロトの子孫はいいのか?



「オモイカネ殿、あいつ等ではダメだ。僕が行ってこよう」


「君が?本気で言っているのかい?」


「あ、あたりまえだろう。それとも僕じゃ勝てないともで言うのか!?」


(というか、どうせやられ役の君が勝てるとおもってるのがおかしいとかおもわないのかな?

 ま、いいや。羽の生えた芋虫もどきといっしょに消えてもらおう)


「そんなことはいってないよ。でもアレは強いから、ハーリーも連れて行けば?」


「そ、そうだね。ハーリー君のところに行ってくるよ」


 影の騎士ジュンは去っていった。


「ふう、僕は死なないように巧く立ち回らないとね」



______________________________________________




 マイラで休んだ俺はそのまま南下していくことにした案内役として


 村にいた道化師のプロスぺクターを連れて、



「私はあなたに妖精の笛を渡したりするだけの役だったはずですが?ほら予定表にもかいてあります」


 予定は未定なんだよ?


「………あとでもう一度話し合う必要があるようですね」


 いいじゃないか、ハーリーなんてセリフなしなんだから。


「スターキメラのハーリー君ですか」


「さっきから何をひとりで話している?」


「いえいえ何でもありませんよ。さてリムルダールですがそれにはこの先にある洞窟を越えて行く事に

 なります。たいまつかレミーラは用意してますね」


「何の事だ?」


「もしかして用意してないんですか!?」


 だっていらないから。


「いるに決まってるでしょう!」


 なれればあれくらいなくても行けるよ。


 頑張って。


「まったく、行き当たりばったりですな。先が思いやられます」


 二人はそれから順調に南下していった。

 そして南端にある洞窟を発見する。


「ここか。入るぞ」


 北斗がなかに入ってしまったためプロスも仕方なくあとにつづく。


 洞窟の中は真っ暗でほとんど何も見えなかったが、

 そんなことにはかまわず北斗は進んでいく。


「わりと通路は広いようですね。北斗さん、何処ですか?」


 返事がない。プロスははぐれたようだ。

 

 ぱらぱらぱっぱっぱー

 プロスははぐれプロスにランクアップした。

 新しい特技を憶えた。

 

「……新手のジョークですか?」


 いや、できれば嬉しそうな顔ぐらいして欲しい。


「こんな場所で一体なにを喜べと言うんです?」(怒)


 プロスの目がキランッと光る。


 もしかして怒った?

 でも怒ってるひまはないよ?なにせ悪魔の騎士が来ちゃったからね。


「はい?」


 暗闇の中からドラゴンに乗った悪魔の騎士が現れた。


「りょ、リョーコさん!?私はロトの子孫じゃありませんよ!」


「まあ、そうなんだけど。仲間なんだろ?じゃ、殺さないとな。いくぞ、サブ!」


「はいはい、わかりましたよ。そう言うわけなんですいませんね」


「く、なんで私が戦わなければいけないんですか!」


 北斗に戦わせないで終わらせるつもりなんだから仕方ないだろ?

 じゃ、頑張って



______________________________________________




「ん?プロスがいない」


 暗闇の中、方向音痴の北斗が勝手に進んでいけばそうなるのは必然というもの。
 
 だが北斗はプロスがいなくなったことなど気にせずどんどん進んでいく。

 しばらく進むと十字路にぶつかった。


「ここはどこだ?」


 首をかしげる。


「ん?」


 右の突き当たりにほのかな明かりが燈っている。

 北斗はその明かりの方に歩いていくことにした。


「なんだこの扉は?」






______________________________________________



 その頃プロスは



「ちょこまかしやがって。サブ!」


「はいはい」


 サブロウタの吐く炎をかわす。


「私は本来戦闘はしないんですから見逃してほしいんですが?」


「こっちも命令でね。悪いけど死んでもらう」

「そういうわけなんで」


「そうですか、それじゃあ仕方ありませんね」


 プロスの目がキランッと光る。


「な、なんだよ」




「私もこの手だけは使いたくなかったのですが」


 プロスがズイッと一歩進むとその分サブが下がる。


「こ、こらサブ何さがってんだ!」

「そうは言ってもなんだかやばそうですよ!?」


「さにいぃぃさいどあぁぁっっっぷ!!!」



「「な!?」」


 プロスの目から発せられた光は二人を完全に消した。




______________________________________________




 後書き


 このような駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます

 思ったより長くなってきました

 できれば次で終わらせようと思います