_こんにちわ、毎回ベストセラーとなっている「漆黒の戦神」シリーズ


_今回は、趣向を変更してお送りしたいと思います。


__本日は、ご多忙な中取材に応じて頂き有難うございます。



なに、かまわんよ。わしもこの本を見ておるし、いつか来るとは,思っておった。



_そうですか、それでは、自己紹介をどうぞ。




わしは、地球連合極東方面軍第三艦隊司令 ミスマル コウイチロウ中将











「漆黒の戦神」アナザー

           ミスマル・コウイチロウの場合









_有難うございます。今回は、『彼』の小さい頃を知っておられるそうですが、

貴方のような方と昔の『彼』が会うことになったきっかけは、何なんですか?


 昔火星に住んでいた時期があってな、その時、隣に住んでおったのが、テンカワ博士とその御家族でな

愛娘のユリカともう一人のお隣だったカグヤ君と毎日一緒に遊んでおったな。


_そうなんですか、それでは『彼』の幼少時代の話を聞かせてもらえますか?


 特に言うようなことは、あまり無かったと思うが。


_そうですか。では、どんな子供だったのでしょう?



 『彼』は,あまり笑わない子供だったが、たまに見せる笑顔が印象的だったな。

そういえば、夕方になりユリカ達と帰ってくるとなぜか何時も怪我をしておってな。

ユリカに聞くとユリカの為に怪我をしたというのだが、詳しく聞く前に

カグヤ君とけんかを始めてしまって一向に理由はわからんかった。



_そ、そうなんですか。『彼』の女性関係のトラブルは幼少時からすでにはじまっていたんですね。




 『彼』のご両親であるテンカワ博士とは、何時も4人で首をひねっていた。

よく怪我をしてくる彼の治療用にナノマシンを作ろうか?と言われたくらいだったが

なぜか目から怪しい光をはなっておってな、テンカワ博士の奥さんと全力で

テンカワ博士をとめにかかったよ。そのときは、かなり骨を折った。



_は、はは………。ほ、ほかになにかありますか。



 ふむ、そういえばユリカが、結婚の約束をしたと言って来たときにはさすがに驚いた。



_け、結婚の約束ですか?



 うむ、だから彼と結ばれるのは、我が愛娘ユリカと決まっておる!

ほかの者には悪いが、辞退してもらおう!!



_で、ですがほかにも『彼』に好意を持っている女性は大勢おりますし



 …………まさか、君はわしの娘より『彼』にふさわしいものがほかにいるとでも言うのかね?



_いえ、そう言うわけではないのですが………



 では、何処に問題があると言うのだね。



_そ、それはともかく(こ、これ以上続けると命にかかわる)

そ、そろそろ時間ですし最後に『彼』に何か一言。


 では,一言。君が、いろいろと背負い込んでいるのは知っておるが、君の御両親は、

君が不幸になることなど望んではいない、そのことを忘れてはいかんぞ。

それと、娘にもかまわんか?



_ええ、かまいませんよ。



ありがとう。では………

ゥユゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥリィィィィィィィ…………





_…………はっ

知らない天井だ。こ、ここは?



 おや、気が付いたようだね。

ここは、軍の医務室だよ。君達は、な・ぜ・か、いきなり気絶したんだ。

同じく、な・ぜ・か、壊れた君達の携帯などは、こちらで弁償することにしたから

安心しなさい。あれからもう,数時間が経過しているけど、体は,もう良いのかな?



_ええ、問題ありませんが…なぜか、ですか。



>ああ、なぜか、だ。


軍医とアイコンタクトを交わす。


_大変ですね…


>いえ,これも仕事ですから。

_ご苦労様です…


その目には、同情と申し訳無さが、同居し

体全体に哀愁が、漂っている。


同時にため息をつく。


_今日は、飲みましょうか?



>そうですね。




民明書房刊 『漆黒の戦神 その軌跡』 258巻より抜粋





















「ふう,まさかミスマルの叔父さんまで出るとはな……、しかし、この内容はやばい、早くシャクヤクに逃げなければ,

しかし、舞歌さん達には、また迷惑をかけることになるな」

『アキトメールが来てるよ』

「ん?だれからだい?」

『差出人は、ミスマル・コウイチロウ』

「ミスマルの叔父さんから!?いったい、なんだろう?」

『アキト君、君の小さかった頃の写真を送ったのだが、届いたかね?』

「写真?オモイカネ、届いてないのか?」

『写真?さあ,届いてないけど。あ、そういえば、ナデシコに届くはずだった小包が、

正体不明の白服の集団に襲われて奪われたって、プロスさんが、言ってたけど。それじゃ、ないかな?』

「………は?」

『いや,だから白服の集団に奪われたんだって、未確認だけど民明書房にも潜入されたらしいよ』

「…………うそだろ?」

『うそ?うそなんて言ってないよ。まあ、無事に届いてもルリ達に取られて届かなかったと思うけど?』

「………………」






















…………………………ここは、シャクヤク 木連の精鋭 優人部隊の旗艦である。


ここは,そのブリッジ

「なあ、また『漆黒の戦神 その軌跡』が出たらしいぞ」

「ということは」

「ああ、またテンカワ殿の料理が食えるぞ」

「ここ最近ご無沙汰してたからなあ」

「今、調理場で、リクエストの投票を始めたらしい、それと番組の収録も行うらしいぞ」

「ああ、あれか。今回は,どっちだ?」

「前回は、北ちゃんと舞おねえさんだったから、今回はしーちゃんと零ちゃんだろう」


そこに白の軍服、白の帽子の白ずくめの集団が、入ってくる。

白ずくめの集団は、一糸乱れず整列し



「ただいま帰還いたしました、舞歌さま!!」



「みんな、ごくろうさま」

いつもどうり、ブリッジにいた舞歌は、ニッコリ微笑みそれに答える

周りは、平然と仕事を続けている……ここでは、日常的なことらしい



「舞歌さま、任務完了いたしました!!」

「報告を聞きましょうか?」



「民明書房より、永久保存版『漆黒の戦神 その軌跡』全巻収納バージョン 第一期から第五期 入手いたしました!!」

「ごくろうさま、部屋において置いてちょうだい」



「ナデシコ行きの荷物より、『テンカワ・アキト幼少時代写真集』 入手いたしました!!」

「よくやったわ、マスターを私にそれと、北斗の個人端末にも送っておいて」


他のブリッジにいる人間が、仕事をこなしていく中

舞歌は、次々と命令を発していく、

指示を聞き終わると、白ずくめ……舞歌親衛隊は、入ってきた時と同じように

一糸乱れず、去っていく。









…………次の日、北斗の部屋から、悲鳴が響いたと言う。




……シャクヤクは、木連の精鋭 優人部隊の旗艦である…………たぶん。






おわり
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後書き



これを読んでくださった方々、はじめまして muu といいます。

このような駄文を最後まで読んでくださってありがとうございます。

これは、黒貴宝さんから始まったアナザーシリーズなどに触発されて書いたはずなのですが、途中から暴走気味です。

それと別人28号さん、皇さん、赤目の四十八滝さん、ご協力ありがとうございます。

最後の方のは、お仕置きに苦しむアキトを救うため考えたもので他の作品では、どうなるかはわかりません。

それと、最後に書いた番組なんですが、これもこれを書いている途中にどこからかわいてきたものです。

その番組は、題して、『アー君のお料理教室』

アキトが、毎回少ない食材を使いおいしい料理を作る番組で,出演は、アキト、毎回交代で、北斗、枝織、零夜、舞歌です。

北斗は、舞歌の口ぐる ゴッ……バタ

「ふむ、よほど疲れがたまっていたらしいな。後書きの途中で倒れるとは。しかたない、運んでいけ。」

「はっ」

「過労で倒れた軟弱者にかわり、私が進行を勤めさせてもらいます。

北斗様は、舞歌様の巧みな説得により、参加していただいています。そして、北斗様と枝織様だけでは、何か起こった場合

対処に困ると言う理由により、舞歌様と零夜様も参加されています。誰が出ているかに関しては、公然の秘密となっております。

その料理によって奥様方を笑顔によって若い女性や未亡人に好評をいただいている、

不定期番組で、最初は男性陣には、あまり好評でなかったのですが、舞歌様を始めとする女性陣の魅力で

現在ゲキガンガーを除くもっとも人気のある番組です。グッズ販売やファンクラブの結成も検討しております。」

「それでは,皆さん機会と反響があれば、また御会いできるかもしれません。最後まで、読んでくださってありがとうございます。」



そういって、男は去っていった。

 

 

 

代理人の感想

 

喋った内容は録音じゃなくて本になるのに記者を気絶させてどうする(笑)。