「……アキト兄もディアも、僕だけ置いていくなんてひどいよ!

 ディア、僕はもう、ディアの味方をするのはもうやめるよ。これからは、ルリ姉の味方をするからね。

 アカツキさん、僕がナデシコBに行くのはまだ先なの?」






        2話








 …………ラピ姉は、あのあとアキト兄の作ったチキンライスを食べて、

 アキト兄と一緒に寝に行っちゃった。一緒に居たはずのディアもいつのまにか一緒に行っちゃたみたいだ。

 ディアも残るように言われてたのに。ずるいよ。ディア、貸し一つだからね。

 
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 しばらく待っているとアカツキさんとプロスさんが入ってきた。

「やあ、君が、ブロス君だね?僕は、アカツキ・ナガレ、よろしく」

「初めまして、ブロスさん。私は、こういう者です。」

 そういって、プロスさんが名詞を渡してくる。知ってはいたけど、この人ってほんと謎な人だよね。

 あっちでは、一番、忙しそうにしてたけど。こっちでも、そうなのかな?

「初めまして、ブロスです。ディアは、アキト兄についていったみたいなんですけど?」

「ああ、知ってるよ。さっき、あったからね」

「それで、僕に何か?」

「実は、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど。まずは、どんなことが出きるか、

 調べないといけないからね。ついてきてくれないかな?」

 まあ、仕方ないか。……?

「あの、ディアは、調べなくて良いんですか?」

「ディアさんの方も調べるつもりだったのですが。ディアさんが、ブロスができることはできるよ、

 と申されまして、ブロスさんだけ、調べることにしました」

 

 ………ディア、貸し二つ……





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 ……あれから、いろいろな適性検査やら、試験やらを受けさせられた。

 ほんとは、もっと時間をかけてやるものなのに。時間が無いからって、

 立案、イネス・フレサンジュ、設計・開発、ウリバタケ・セイヤ なんていう怪しすぎる代物に乗せないで欲しかったな。

 だって、起動した瞬間気が遠くなって、気が付いた時には終わってるなんて、いくらなんでもひどいと思わない? 

 降りてから最初にしたことが、心身に異常が無いか調べる検査だって事からもどのくらい信用できないかわかるよね。

 ネルガルが落ち目だっていうのもわかる気がするよ。





 ……もしかして、実験台だった、なんてことは無いよね?




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 次の日、個室で目を覚ます。検査の後、疲れてたのか、そのまま、寝ちゃったらしい。時計は、午後二時を指していた。

 廊下に出て、アキト兄の部屋に向かう。その途中でブロスさんにあった。

「プロスさん、おはようございます。寝坊しちゃってすいません」

「おはようございます。いえ、昨日は大変お疲れのようでしたし、こちらこそ夜遅くまで付き合わせてしまって、すいませんでしたね。

 体の調子はどうですか?」

「もう、いいみたいです」

「そういえば、ブロスさんはお見送りに行かなくてもいいのですか?」

「え、何がですか?」

「テンカワさん達の出発時刻は、確かそろそろでしたよ」

「……はい?」



 …………すぐに走って、ドッグに向かったけど……

 そこには、ユーチャリスの姿は無かった…



 …………



 ………………



 …………………………



「あれ、ブロス君じゃないか?こんな所でどうしたんだい?」

 …………………………………

「?ブロス君?どうかしたのかい?」

「ア、アカツキさん。これは、いったい?」

「?ああ、そういえば、ブロス君にはまだ言ってなかったね。テンカワ君達には、また火星の後継者の残党がりに出てもらって、

 君には、ナデシコBに行ってもらうことにしたんだ」

「そ、そんな」

「さあ、そんな所で何時までもほうけてないで、食事でもしに行こうじゃないか?

 君にもいろいろと頑張ってもらわないといけないしね」











 食事をしながら、アカツキさんにいろいろと聞いたけど、やっぱり納得いかない!


「……アキト兄もディアも、僕だけ置いていくなんてひどいよ!

 ディア、僕はもう、ディアの味方をするのはもうやめるよ。これからは、ルリ姉の味方をするからね。

 アカツキさん、僕がナデシコBに行くのはまだ先なの?」

「まあ、そうあせらずに。ナデシコBの改修もまだ終わってないからね。

 それに君にもいろいろとしてもらうことがあるっていったろう?」

(ふむ、ブロス君は、ディア君の敵になると、さてとあとは、ダッシュの協力が得られれば、

 言う事無いんだけど、まだまだ、チャンスも有りそうだし、今の所はあきらめようかな?)






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  某所にて

 


なにぃ、また大魔王が消えただと!?……ふむふむ、わかった捜索を続けてくれ。」



 チッこの肝心な時に消えるとは。まさか、我等の計画を何処かで知ったのでは?


 コミュニケで、連絡を取るか……


「こちら、党首。少し聞きたいことがあるのだが?

 ああ、大魔王の件だ。まさか、奴に知られたわけでは、無いだろうな?

 そうか、それならば良い。ではな、全ては、新しき秩序の為に!!」




 Benめ、何時までも逃げられると思うなよ!!貴様のお陰でマ○ネ○○ムから、

  となった私を今までの私と思ったら大間違いだ!その事をたっぷりとその体に刻み込んでくれる!!

 …………クックックック…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ……









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 後書き このような駄文を最後まで読んでくださりありがとうございます

     今回は、ブロス一人称で書いてみましたが、お分かりになったでしょうか?

     ブロスには、不幸な道を歩んでいってもらおうと思います

     別にブロスを不幸にする気は無いので、ハーリーの方が不幸になると思いますが

     代魔王にも再登場してもらいました。バージョンアップした代魔王には、また近い内に出てもらいたいなあと思っています
    
     なお、前回に書いたようにこれに出てくる人物、団体は実際の物とは多分違いますので

     代魔王、もしこれ以上に変になっていってもご容赦ください

     それと3話はアキト一人称で行こうと思います

     それでは、また