ちょっとだけ、アナザーストーリー(苦笑)
ガイ、戦いの果てに・・・
ガンッ。
敵弾がディストンションフィールドではじかれる。
チッ、奴の射撃技量は明らかに俺よりも上だ。
このままではじり貧になる。
接近戦に持ち込まなくてはだめだ。
そう考えつつも、回避機動は怠らない。
確かに射撃は俺よりも上だが、アキトとは比べ物にならねぇ。
必ずチャンスはくる!
そうでなきゃ、新型を作ってくれたアキトに申し訳がたたねぇ!!
そうして慎重に間合いを計りつつ機会を待つ。
回避機動に専念したため、奴からの着弾がかなり減った。
もう少しだ。
もう少しで、奴は何らかの手段にでる。
俺には奴の焦りのようなものが感じられた。
おそらく、こいつは射撃の腕にかなりの自信があったんだろう。
それなのに有効打を与えられないことに苛立ちを感じているようだ。
アキトとの特訓は伊達じゃないんだぜ。
特訓で養われたその感覚を信じ、俺は待った。
そして、先にじれたのは奴だった。
今度こそ俺を仕留めようと狙いを定めたのだろう。
一瞬だが射撃が途切れる。
だが、この瞬間を待っていた俺にとっては十分な間だ。
スロットルを叩き込み、ジグザグに回避機動をとりながら一気に敵に肉薄する。
これまでとは全く違う動きに動揺したのか、奴の射線の収束率が甘い。
おかげで何発か被弾したが致命傷はない。
よし、この距離ならば相手も思うように銃器を使えん。
いくぞ!!!
「ガァイ・サンダァァァ・シュゥゥゥトォォォォォォォォォォ!!!」
近接戦闘の間合いに飛び込んだ俺は、すかさず必殺技を放った。
ディストンションフィールドを纏ったエステバリスの拳が奴めがけて伸びてゆく。
このタイミングでは躱せない。
よし、もらった!
拳に手応えを感じ、俺がそう思った瞬間、すさまじい振動が機体を襲った。
それと同時に一斉に開く警告のウインドウ。
「くそっ、やりやがったな。」
俺はエマージェンシーのウインドウに対処しつつ感嘆した。
あの瞬間、攻撃を避けられないと悟った奴が超至近距離でライフルを発射した
ことを俺は視界の隅に捕らえていた(これもアキトのやろうの特訓のおかげだ)。
勝ったと思ったが相打ちに持ち込まれるとはな。
長期戦に備えてフルバーストを温存したのが裏目に出たようだ。
だが、まずは損傷の確認をせねば。
今、死ぬわけにはいかない。
何としてでも生き残る。
それが、アキトとの約束だからな。
俺は現在のエステバリスの状況をウインドウに表示させる。
[右脚部完全損傷]
[左脚部下部稼動不能]
[背部推進ノズル60%使用不能]
...
次々と損傷個所がスクロールされていく。
戦闘機動は無理なようだが、幸い、生命維持システム系統には損傷はないようだ。
一通り対処を終えた俺は奴の様子を見た。
漆黒の宇宙空間にこれまで死闘を繰り広げていた奴が漂っている。
ライフルを持っていた右腕は、ライフルごとおしゃかになったようだ。
頭部が完全になくなっている。
左腕も破片をくらったのか動かないようだ。
俺の機体は主に下半身をやられたが、奴は上半身をやられたようだな。
どうやら、お互い戦闘続行不可能らしい。
「へっ、すまねぇなアキト。
せっかく作ってくれた新型を壊しちまったぜ。
今回の俺の戦いはここまでのようだ。
とっとと戻ってきてけりをつけろよ。」
むろん、アキトの機体があの毒キノコに撃たれたことはコミュニケできいてわかっている。
だが、アキトが死んだなんて俺は信じねぇ。
ヒーローとはそういうもんだ。
そして、悔しいがナデシコのヒーローは間違いなくあいつだ。
あいつ自身がそう認めていなくても...な。
「アキト、あんまり焦らすと後で彼女達のお仕置きがきついぞ...」
星の光に浮かぶ二人の天使をみながら、俺はそうつぶやいた。
管理人の感想
鳥井南斗さんから3回目の投稿です!!
何でも十七話を読まれた時に浮かんだ、ストーリーだそうです。
でも・・・ガイじゃないよ、コイツ(爆)
だから、アナザー扱い(更に爆)
それに、相手も王 百華じゃなくて、各務 千紗みたいだし。
だからこそ、アナザー(いい加減ひつこいな俺も)
でも、こんな話を思いつかれるとは・・・・ガイのファンだね、鳥井さん(笑)
まあ、俺もファンだけどさ〜
今後はパイロットは全員活躍しますよ。
その時をお楽しみに!!
それでは、鳥井南斗さん投稿有難うございました!!
あ、題名が無かったので。
Benが勝手に題を作りました。
題名の変更を望まれるのでしたら、またBenにメールを下さいね。
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