※これは、拙作「真の本性(ニヤリ)」の続き?のようなお話です。
※従って、時の流れに本編とはアナザーエンディングを迎えているということですので、その辺をよろしく(爆)
蜥蜴戦争と呼ばれる大戦後、地球圏、より正確にいえば、太陽系経済の約八割がテンカワグループの影響下にあった。
全体の約五割がネルガル、三割が明日香インダストリーといった具合である。
残りの二割前後がクリムゾングループを中心とした反ネルガル陣営だったが、ボゾンジャンプの利用技術及びその他の科学技術の面でネルガルに大きく遅れを取っており、その勢力の退潮は誰の目にも明らかであった。
さらに、クリムゾングループの非道な人体実験の結果が大戦後にマスコミの調査によって明らかにされ、勢力の減退に拍車をかけていた。
ネルガルと明日香インダストリー、両社とも株式の過半数をテンカワアキト(正確には彼を慕う電子の妖精達)に押さえられており、実質上、一つの会社も同然であった。
この人類史上最大といっても過言ではない経済力を用いて、テンカワグループは大戦後の絵柄を描いていた。
まず、狭義の地球圏では、大戦で甚大なる被害を被った工業地帯の再建を中心とした復興特需を作り出し、沈み込みであった経済の活性化を図った。
その際、真っ先に再建される発電所を、大戦前には未だ生き残っていた火力や原子力といったものは全て破棄し、一律に小型高出力核融合発電所として建造した。
宇宙空間で使用するならば、ナデシコでの使用実績を蓄積した相転移エンジンを用いた発電所の方が良かったかもしれないが、知っての通り、相転移エンジンは大気圏内では、その性能が著しく低下する。
また、連合宇宙軍内でもようやく相転移エンジンのエンジニアが育ってきたところであり、民間の技術者が極めて少ないことからも、既に技術的にも熟成の域に達している核融合発電所の建造が進められた。
また、これには木星圏を太陽系経済に組み込む狙いもあった。
アキト達の知る旧史において、火星の後継者を蜂起するにいたらしめた原因のひとつに大戦後における木星圏の経済の長期低迷があった。
考えてもみて欲しい。
約百年前、命からがら木星圏に逃げ込み、運命の女神から遺跡プラントをプレゼントされることでようやく生き延びた人達が、地球に対する恐怖と憎悪をはらす為、その生産力の大半を軍需にまわしていたのである。
そんな状態で大戦が終わり、さあ民間の生産力を上げようと思っても、一朝一夕に上がるものではない。
ましてや、遺跡の技術利用を除けば、科学技術のほとんどの分野で木星圏は地球圏に後れを取っていたのである。
そんな状態では経済の活性化を図ろうにもろくな手段が取れず、結果として木星市民の間に不満が鬱積し、草壁春樹の決起によって、それが爆発するきっかけを得たわけである。
そこで、エリナを中心に木星圏を如何に不況から脱出させるかを検討した結果が核融合発電所の建設推進である。
何故、核融合発電所の建設推進が木星圏経済を救うことになるのか。
答えは簡単。
核融合発電に必要な燃料を木星圏から地球圏に輸出するだけである。
木星圏に豊富に存在する重水素、その中でもヘリウム3をネルガルが責任を持って買う。
それだけで、木星圏の経済を上向かせるだけの影響があった。
旧史では、大戦前、大戦中に行った様々な策謀が公になり退潮著しかったネルガルだが、この世界では和平の為に尽力し、かつ平和をもたらしたということである種の信仰の対象ともなっている漆黒の戦神のスポンサーという点も影響して、大戦後も極めて大きな影響力を有する。
ましてや、草壁春樹失脚後の実質的な木連軍総司令官である東舞歌とは極めて友好的な関係を築いている。
よって、ネルガルの依頼を受けた東舞歌の指揮の下、木連軍の一部をヘリウム3の採取部隊として行動させることは難しくなかった。
さらに、地球圏にヘリウム3を運ぶ為(当面の輸送は無人戦艦を輸送船に改装したものを使用している)のジュピトリス級超大型輸送船や採取したヘリウム3の貯蔵タンクの建造等、更に、輸送船建造の鉱物資源採取のための木連軍(主にバッタ等の無人兵器が中心だが)のアステロイドベルト展開、以上のことによって、大戦後の木星圏の経済が、少なくとも不況に陥ることを脱するには十分な経済的な刺激となった。
もともと、蜥蜴戦争が勃発した原因のひとつに木連と地球連合の勢力圏のアステロイドベルトにおける資源の奪い合いがある。それをネルガルが間に立つことで摩擦を緩和し、実際に資源採取に多くの経験を持つ木連を中心とすることでこの問題の沈静化を図ることができたのである。
また、ヘリウム3の輸出で得た資金を元に、ネルガル・明日香インダストリーが建造した水耕農場プラントを安価に輸入することも行っている。
むろん、木星圏内で独自に建造することも可能であるが、宇宙植民の歴史が長く、よって豊富なノウハウを蓄積している地球圏の水耕農場プラントを輸入するほうが結果として安く上がると判断され、さらに、地球産の工場で生産されたおいしい食糧が木星の人々の胃を満たせば、それだけ木星市民の心の中に刻印されているであろう地球への恨みを沈静化する効果も望めた。
その上、テンカワグループとの優先的な輸出入を行うことで、クリムゾングループの木星圏への介入の余地を減らし(衣食住が満ち足りた人間はそれほどばかげた行動を起こすものではないことは歴史が証明している)、さらに、当初の目的である、木星圏経済の地球圏経済への一体化を推し進められる。
より正確にはテンカワグループ経済への一体化というべきなのであろうが。
また、軍の再建でもテンカワグループは主導権をとっていた。
大戦終結後、新たに設立された統合軍には、相当数の連合宇宙軍将兵が組み込まれていた。
そのため、特に漆黒の戦神に対する畏怖と尊敬と感謝の念が強い極東方面軍と西欧方面軍及びアフリカ方面軍の将兵達は、漆黒の戦神が使用していた機動兵器を生産していたネルガル製の兵器に、極めて大きな信頼感をもっていた。
従って、統合軍の次期主力兵器のトライアルが行われた際、一機あたりのコストがほぼ同等でかつ性能も同じようなものであった場合、必ずネルガル製の兵器を選択した。
もっとも、旧史を知っているルリやラピスによってIFSを用いないステルンクーゲル改や改リアトリス級戦艦を提示されては、オーダーメイドならばともかく量産兵器として旧史と同様レベルの兵器しかトライアルにエントリーできなかったクリムゾングループに勝ち目はなく、更に勢力を落とすこととなっていた。
ただ、旧史と違うのは統合軍に木連軍が合流していないことだった。
これは、旧史において無理に統合を進めた結果、地球圏出身の軍人と木星圏出身の軍人の軋轢が深刻化し、結果として火星の後継者の蜂起を助長したことを反省して、エリナ達を中心に軍及び政府に手を打った結果である。
もっとも、統合軍と木連軍の人材交流は活発に行われており、将来的にはひとつの軍としての再編成が見込まれている。
また、将官としてオオサキシュンが少将に昇進の上、軍令部勤務となっており、さらには、シュンの義理の父親であるガトル大将が、次期統合軍総司令官に見込まれている。
とまあ、長々と何やら小難しいことを書いてきたが、結局何が言いたいかというと、太陽系は事実上、テンカワグループの支配下にあるということなんだな、これが(笑)
近代以降、経済を制するものが世界を制するのは常識だが、軍内部にも強い影響力を持ち、更に、私的に最強戦艦であるナデシコを有するテンカワグループ。
ちなみに、テンカワハーレム(笑)と呼ばれている人工島では、現在三隻のナデシコ級戦艦が建造中である。
より正確には、第三世代型ナデシコ級戦艦としてナデシコC改とユーチャリス改が艤装中であり、そして、第四世代型ナデシコ級戦艦としてナデシコDの建造が数々のオーバーテクノロジーを投入して進んでいる。
さらに、電子の世界の支配者三人?を有し、マスメディア対策もほぼ完璧、科学技術もマッドサイエンティストにマッドエンジニアを有する、そして成長するコンピュータことオモイカネとダッシュ。
人類史上最大の経済力、人類史上最強の軍事力、そして、人類史上最高の情報収集能力、これほどのものを備えた存在を一体何と呼ぶべきか・・・
そう、初代太陽系帝国皇帝と呼んでもあながち間違いとはいえないだろう。
で、その初代皇帝は何をしているかというと・・・・・
妻達の尻に敷かれていた!(核爆)
「不満です・・・」
銀色に輝く髪を真っ直ぐに下ろした状態でテンカワルリは深く顔を伏せていた。
そのルリの前では、夫であるテンカワアキトが困ったような顔で頬をぽりぽりとかいている。
TAシステムにより本日の一緒に寝る権利をルリは見事勝ち取っていた。
しかしながら、この時のルリの戸籍年齢は十六歳。
アキトとの約束による真の夫婦のための行為を実施する為には後二年足りない。
妻達の尻に敷かれ、夫としての人権などないに等しい状態のアキトではあったが、これに関しては頑として約束を守り、いまだ、ルリ及びラピスとの間に夫婦の契りを結んではいなかった。
しかしながら、他の妻達(笑)のアキトに愛される喜びを三年以上に渡って延々と聞かされ続けてきたルリの忍耐のダムは決壊寸前であった。
そして、今回アキトと一緒に寝る権利を得たことにより、とうとう決壊したというわけである。
「ええっ、不満です!
アキトさんが私の身体を心配してくれているのは分かります。
でも、それでも私は愛されたい。
寄り添って共に眠るだけでなく、女として妻としての喜びを味わいたいんです!!!」
少女ではなく女としての血を吐くような叫び・・・
それを聞いたアキトの表情がそれまでの困ったような顔から真剣な表情に瞬時に変化する。
アキトに向かって自らの思いを赤裸々に告げるルリの両目から水晶のように透き通った液体がこんこんと湧き出ていた。
「アキトさん。
私は貴方の妻なんですよ?
それなのに・・・・・
どうしてこんな悲しい思いをしなければならないんですか?」
そういって、アキトを見つめながらただ静かに涙を流すルリ。
そんなルリにそっと寄り添ったアキトはそのままルリを優しく抱きしめた。
「ルリちゃん・・・いや、ルリ。
すまない、俺の我が侭でそんなにお前が傷ついていたなんて気づかなかったよ。」
そういって、先ほど一緒に浴びたシャワーに濡れたルリの髪をゆっくりとくしけずる。
そして、アキトの胸に抱かれ、その暖かさに浸りながら、思いの丈を吐き出したルリは少しづつ落ち着きを取り戻していく。
「・・・・・ゴメンナサイ、アキトさん。
あの時、十八歳まで待つと約束したのは他ならぬ私自身だというのに・・・」
やがて、アキトの胸に抱かれたままポツリと告げるルリ。
「それなのに、こんな泣き言を言うなんて。
これじゃ、アキトさんの妻として情けなさ過ぎますね。」
そういって、この部屋に入って初めて顔に微笑みを浮かべる。
そして、微笑みを浮かべたまま顔を上げたルリは、これまでになく真剣な表情のアキトの視線に出会い、戸惑った。
「アキトさん?」
「ルリ・・・」
そういってアキトはそれまで胸の中に抱きしめていたルリをそっと持ち上げると背中向きに自分の膝の上に降ろした。
「アキトさん?」
その行為にますます戸惑った声を上げるルリ。
そんなルリを後ろから抱きかかえるようにして、アキトは話はじめた。
「ルリ、よく聞いて欲しい。
俺はあの時の約束を破るつもりはない。」
アキトの断言に、抱きかかえられたままビクリと背を揺らすルリ。
「何度も確認したんだ。そして、その結果としてあの約束を結んだ。
早すぎる性交渉は女性の身体に過大な負荷を与える。」
再びビクリと揺れるルリ。
「でも、今のルリの言葉を聞いて俺は後悔している。」
「えっ!?」
突然のアキトの言葉にびっくりした顔で後ろ向きにアキトを見るルリ。
その拍子に、胸の前で留めていたバスタオルが外れ、ふわりと妖精のような肢体があらわになる。
大理石のように白い肌、そして当人の涙ぐましい努力(爆)によって豊満とはいえないものの、しっかりと自己主張している双丘。すらりとのびたカモシカのような脚、そして脚の付け根をつつましげに覆っている若草・・・・・
まさに少女と女の境目に位置するものだけが持ち得る生きた芸術作品がその場にあった。
だが、その芸術作品はきづかわしげに己の最愛の人を見つめるのみ。
「確かに、あの約束を結んだことでルリ達の身体に過大な負荷を与えることは避けられた。でも、その代わりルリ達の心に過大な負荷を与える結果になってしまった・・・・・」
「そんなことありません。私が弱いばかりにアキトさんが!?」
アキトの自分を責める言葉に、ルリは慌てて止めようとするが逆にアキトの指によってルリの発言が止められてしまう。
「このままじゃいけない・・・」
アキトの指に発言を止められたままじっとアキトの言葉を聞くルリ。
「でも、やはり最初に言ったようにあの時の約束を破るわけにはいかない。それでは、本末転倒になってしまうから・・・」
淡々と言葉を紡ぐアキト。
じっとその言葉を聞いているルリ。
「だから、最後の一線は超えることは出来ない。」
「・・・・・えっ!?!?」
今の一言に含まれる意味に気づいて思わず声を上げるルリ。
そんなルリの視線の先で、にっこりと笑っているアキトがいた。
「というわけで、最後の一線手前までじっくりと味わってね、ルリ?」
「何を、ひゃう!?」
思わず聞き返そうとしたルリが悲鳴を上げる。
何時の間にかきゅっとくびれたルリの腰に添えられていたアキトの手が、ゆっくりとカラダを登りはじめていたのだ。
優しくわきばらをこするように。
「んんっ!」
ルリの苦鳴?をBGMに、あばら骨をなぞるように指が動く。
「ひうっ!」
そして、つつしまやかに自己主張する双丘を、下から持ち上げるように・・・・
「んあっ!!!」
アキトさんの手が双丘を覆ったとたん、頭の中が真っ白になる。
熱い!
脳裏を占める白い閃光の中、感じるのは熱、熱、熱!
その熱から無意識のうちに身体が逃げようとするけれど、背後はアキトさんの身体・・・
前に逃げると、アキトさんの手が胸をつぶす・・・
逃げ道がない!
四方を快楽の罠で囲まれている!?
「ま、待っ!?!?」
咄嗟に自分の手でアキトさんの手を押さえようとするが、それを見計らったようにアキトさんの手が蠢き出す。
「かっ!」
親指と人差し指に挟まれた胸の頂がキュッと捻られた瞬間、ジュンと腰の奥が潤い、全身から力が抜ける。まるでスイッチを切られたロボットのように・・・
「ルリ、怖がらないでいいからね。」
更に、アキトさんの言葉が、鎖となって私を縛る。
私という存在をアキトさんが埋めていく。
「あ、あふ・・・ふあっ・・・」
熱い!
熱い!
熱い!
熱くて、おかしくなる!!!
そして・・・
「ルリ、愛している。」
その一言が私の心に突き刺さる。
同時に、
「ひ、ひあ・・・ひあぁぁぁぁ!!!」
一際強く胸の頂を捻りつぶされ、言葉にならない悲鳴を上げる。
く、あ、き、気持ち・・・いい・・・
こ、これが女としての、妻としての喜び・・・
今まで、自分で慰めていたことなんて比べ物にならない!?
このままでは消えてしまう!
私が消えてしまう!
自分が自分でなくなってしまう!?
「お、お願い、ちょっ!?」
あまりの激烈な快感にかえって自意識を揺り動かされ、なんとか制止の言葉を紡ごうとする。
しかし、あっさりとその試みは頓挫してしまう。
アキトの唇によって・・・
アキトの舌のノックに思わず噛み締めていた歯をゆるめる。
侵入してくるアキトの舌。
絡み合う私の舌とアキトさんの舌。
ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・
フウッ、フウッ、フウッ・・・
室内に響き渡る水音と呼吸音。
妖しく、そして、いやらしく。
私の口の中を満たす、アキトさんの唾液。
注ぎ込まれたそれを、飲み込んでしまって。
「はあっ・・・」
ようやく離れた唇に思わず大きく息を吸ってしまう。
同時に胸への刺激も止む。
その瞬間、気を抜いてしまったとしても誰も責めたりしませんよね?
「・・・・・・・・・・・・!!!」
余りの刺激に言葉が出ない。
脳が快感の強さのあまりハングアップする。
首筋にくちづけされ・・・
脚の付け根でいきり立っていたものの皮を一気に剥かれ・・・
そして、乙女の秘密の扉に侵入された・・・
三箇所に同時に刺激を与えられた私は、ハングアップしたまま声が出ない。
でも、そんなことにはかまわずアキトさんは更に私に刺激を送り込む。
首筋に吸い付いたまま唇が移動し・・・
皮を一気に剥かれた豆を優しく捻り回し・・・
そして、乙女の秘密の扉を潜った二本の指が膜を破らぬよう細心の注意を払いながら縦横無尽に繊細なトンネルの中を走りまわる・・・
「あ、ひ、ふぁ、やはっ、はぐっ、ひいっ!」
ハングアップしたままだった全身の神経回路が再起動した瞬間、私の口から絶え間ない嬌声がほとばしる。
自分の中にこんなものが眠っていたなんて知らなかった・・・
桃色の閃光に脳裏の大半を占められながらルリはそう思う。
アキトから与えられるこれまでの人生で考えたこともなかった数々の快感を貪欲に吸収し成長するもの。
だが、それを嫌悪したりはしなかった。
これもまた自分の一面だと理解していたから。
むしろ、どこまで成長するのか楽しみに思っている自分を発見して心の一角で苦笑せざるを得なかった。
「かふっ、きゃ、ん、はふ、くぅっ、はあっ!」
その間にも、ルリの身体はひたすらアキトによって蹂躪される。
その蹂躪を喜び勇んで貪り食うルリ。
既に、ルリの意識は快楽という名の桃色の海に沈もうとしている。
そして、唐突に終わりが来た。
「く、あ、ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
一際高い嬌声と共にルリの身体がのけぞり、脚がピンと跳ね上がる。
ビクン、ビクン、ビクン・・・・・
硬直した身体が消化しきれない快感に耐えるように痙攣を繰り返す。
やがて、くたりと全身の力が抜け荒々しい呼吸を繰り返す妖精が残される。
「堪能したかい、ルリ?」
やや意地の悪い微笑みを浮かべながら、びっしょりと汗をかいたルリの顔をぬぐうアキト。
「ひ、酷いです、アキトさん・・・」
荒々しい呼吸の合間に、かろうじてそう返すルリ。
「酷い?
ふーん、どうやらルリは勘違いしているみたいだね?」
「はあっ、はあっ、か、勘違いですか?」
荒い呼吸を繰り返しながらも怪訝そうに繰り返す。
「そう。
今、ルリが味わったのはごく普通の愛撫だよ?
他の奥さん達が味わっているのに比べればまだまだ序の口に過ぎないのさ。」
「へっ!?」
思わず間の抜けた合いの手を入れてしまう。
それはそうだろう。
今までの人生で全く味わったことのない強烈な刺激を受けたと思っていたら、それが序の口に過ぎないといわれたのだから。
「だから、これからが本番♪」
そういって未だ荒い呼吸を続けるルリに体重をかけないように注意しつつ、のしかかるアキト。
「ま、待って下さい!?
少し、時間を置いてかっ!?」
それこそ魂からの制止の声を上げようとするルリだったが、だが、それはルリの胸の上に置かれたアキトの右手によって途切れる。
アキトの右手が置かれたルリの皮膚の下では、まるで何か虫のようなもの這い回るような感覚がしていた。
それも、快感を司る神経に直接食らい付く虫が・・・・・
「はっ、ぐっ、ひっ!?」
既にまともに声を出すことが出来ない妖精。
「これが俺だけのオリジナル技、昂気の応用による愛撫だよ。」
「ひっ、はぁ、ひい、はふっ、ひぎぃっ!?」
アキトのにこやかな説明にうなずくことすらできない妖精。
アキトの右手は胸から徐々に下腹部に移動しており、ルリにとってはまるでアキトの手が直接内臓の中に入り込み、子宮をダイレクトに刺激しているように感じられていた。
「だから、いくらでもイッていいからね?」
その言葉と共に右手をきゅっと握り締めるアキト。
その瞬間、ルリはまるで子宮が本当に握り潰されたかのように感じていた。
それと同時にアキトの言葉通り先ほどまでの刺激がまるで子供だましだったかのような快感が背筋を貫く。
[人の身体とは、これほどの快感を感じられるの?]
頭の片隅でかろうじてそんなことを考えるが、次の瞬間、快楽の嵐に巻き込まれ一気に頂点へと押し上げられる。
「それじゃ張り切って昇ってね、ルリ?」
「ひ、く、あぁぁぁぁぁ、いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
そして、ルリにとって天国と地獄を行き来する快楽の一夜が過ぎていった・・・・・
追記:
翌日、ルリが自分の部屋から出てくることはなかった。
一応、起きようと努力したらしいのだが、身体中、特に腰に全く力が入らず立つことが出来なかったらしい。
そのため、アキトが一日中付きっ切りで介護していたらしいのだが、それについて他の奥さん’sが抗議
することはラピスを除いてなかったらしい。
どうやら、ラピスを除いた奥さん’s全員が一度はあれの洗礼を受けたことがあるのが理由らしいのだが。
「あれを初めて体験して起きてこられる人間なんていないわよ(ポッ)」
「そうですよねぇ(ポポッ)」
「本当、凄いものね(ポポポッ)」
「今でも、あれを味わった翌日なんてねえ?(ポポポポポッ)」
ゴクリ×多数
更に追記:
ルリがその一夜で気を失った回数は両手両足の指の数では足りなかったらしい。何故、気を失ったかは全くの謎であるが(核爆)
独り言
あっはっはっはっはっは・・・
R指定第二弾〜!(爆)
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・
それにしても、冒頭のシリアスな世界設定は何だったんでしょうねぇ(遠い目)
しかも、冒頭部とエッチシーンのつながりの意味が見えないし(爆)
まあ、でも、いいんです。
すべてはBen波を受信したせいですから(責任転嫁ぁ!)
Ben波が39度の熱にうんうん唸っている私を再三に渡り、
「書け〜、書くのだ〜、R指定を書くのじゃ〜!」
と刷り込んだ為、この作品は出来上がったのです!(核爆)
ちなみに・・・
R指定で済みますよね、鋼の城様?(笑)
直接的な描写は一切ないし、本番(爆)もやってないし(核爆)
X指定になってたら・・・・・
どうすべえかねぇ?(笑)
まあ、その時は何か方法を考えるとしましょう(^^;
でも、後半部のアキト・・・・・ずいぶんと鬼畜化しているような?
うーむ・・・
やっぱり皇さんや皐月さんの鬼畜アキトの影響か?
そうのなのか?そうだよな、うん、そうに違いない、よし、そう決めた!(核爆)
ちなみに、冒頭部の世界設定に突っ込みは無用でっせ?
分かる人だけがにやりとして下されば、それでいいですから(笑)
穴があるのは承知してますし(^^;
>最近の作品傾向を見るに、妙な方向へ傾倒してませんか鳥井さん(爆)。
世に永久不変のものはなし・・・
時の流れに従いて千変万化するものなり・・・・・
人、それを成長という!あるいは堕落と(汗)
代理人の感想
作家ある所管理人あり・・・・
投稿ある所感想あり・・・・
Benさんの代理鋼の城、あ、感想でッせ!
・・・・い〜んですよ、わかる人だけ笑ってくれれば(爆)。