Spiral - プロローグ






ハァハァハァハァ

激痛に耐え、荒い息をつきながら目の前の男を見あげる。

ポト…ポト…

その左手の短刀に刺さったままの己が眼球から血が滴っている。

「なぜ       

「師である私をさしおいてどうしてお前が」

疑問を口にしようとした途端、うめくような声が遮った。
瞳には憎悪がある。

ベチャ!

腕がふるわれ刃にまとわりついていたモノが壁に叩きつけられる。

シャッ! ジャキン!

腰に帯びていた刀が抜かれ残った自分の右目に向けられる。

「死ね!北辰!!」

「師匠!?」



 







雨。




いつもなら憂鬱になる夕方から降り始めたそれも今日は心地よく感じる。

『合格通知』

手元の封筒を見て思わず笑みがこぼれる。
〈これで父さんと同じパイロットになることができる〉

今夜は合格を祝って家族でパーティーをしていたのだが、父と母は酔って寝てしまった。
自分も寝ようと思い部屋に戻ってきたあともただなんとなく封筒を手に外を眺めていた。

4月からは厳しい訓練が始まるだろう。今は何もない右手の甲に父と同じIFSをつけて。普通の人からは羨望と蔑みの両方をもたれる印だが、私にとっては尊敬する父の印である。

IFSがついた自分の手を想像しながら、窓辺を離れようとしたときだった。
眼下の庭に何かチラチラしたものが集まるのが見えた。

「!?」

気づいたときにはそこに人が倒れていた。
2階の部屋から駆け下り、雨に濡れるのもかまわずに庭へ走り出る。

倒れていたのは男性だった。
駆け寄ってみると左目があるはずのあたりから血を流している。

「父さん!母さん!救急車!!」

両親をおこすため、カザマ・イツキは精一杯声を張り上げた。





 






紫と濃緑のエステバリスがナデシコの船体の横に浮かんでいる。

『ちょっと、あんたたち何考えてんのよ!』

『勝手なことされちゃ困るなぁ。捨てることにはなったけど、ナデシコ本体は一応うちの会社のものなんだけど?』

『ついでに言いますと乗ってらっしゃるエステバリスもですな』

『カザマ大尉にイツキ少尉、この行動は軍の意向なのか!?』

ネルガル組の4人が騒ぎ出す。

『どうしてだよ!そんなに戦争を続けたいのかよ!!』

『そんなのダメです!戦争を終わらせるためには遺跡はどっか誰の手も届かないところに行っちゃたほうがいいんです!』

テンカワさんと艦長=ユリカさんも叫んでいる。

『誰も知らないところに捨てるためだ』

「兄さん…」

『このままだとあんた達が地球に帰った後、脱出艇の航行ログから遺跡を捨てたこの位置が判りかねないからな』

『だからといってあなた方が遺跡と一緒に移動してもたいして意味はないのではありませんか?』

『心配ないさ。イツキ』

「はい」

兄さんの声に答えて、用意していたCCをコンテナからばらまく。

『『『『『『『ボソンジャンプ!?』』』』』』』

『そういうことだ』

ナデシコの皆から一斉に疑問を投げかけられるなかジャンプフィールドが形成されていく。
最後にしなければならないこと。

「ルリちゃんごめんなさい。一緒に暮らそうって言ったのに守れなくて」

コミュニケ越しに謝る。

「もし、帰ってこれたら私と兄さんの娘になってくれる?」

『え…』

「何時になるかわからないけど、待っててほしいの」

『……』

本当に生きて帰ってこれるか、何時終わるのか先のことはわからない。でも、この娘と何か約束がほしかった。兄さんのためにも、自分のためにも。

「お願い」

『……わかりました』

私とルリちゃんの会話を口元に微笑を浮かべて聞いていた兄さんが真顔に戻り一言つぶやいた。

『ジャンプ』

私たちはジャンプした。





 






手すりをつかんだままホシノ・ルリは動けなくなっていた。
最初に見えたのは閃光。数秒遅れて爆発音が聞こえてきた。
その頃にはたくさんの破片が沖合に向けて落ちていくのが目に入ってくる。
周りの人が何か叫んでいるが耳に入ってこない。



シャトルが爆発した。
アキトさんとユリカさんの乗ったシャトルが。




かろうじて頭に浮かんだのはそれだけだった。








3日後。

2人の葬式が営まれた。
ミスマル・コウイチロウが娘=ユリカの遺影を持ち、その後をルリはアキトの遺影を持って続いた。
2人の後にふたつの空の棺が続く。




結局、遺品の一つも回収しないまま早々と機体の捜索は打ち切られていた。
そのために棺の中身は空っぽのままだった。

深海に落ちたためと説明されたが、コウイチロウもルリも説明を聞いていなかった。
ミスマル邸へ説明に訪れた関係者の顔すら覚えていない。



アパートにあったわずかばかりの遺品を灰にし、形だけの納骨を済ませる。
納骨を済ませた後も、ルリは墓碑の前から動こうとしなかった。
もう少しここにいるから先に行ってくれとハルカ・ミナトが言われたのは30分ほど前になる。
夕立が降り始め、ミナトが慌てて戻ってきたときもルリは雨に打たれるまま墓の前に立っていた。
傘をさしてやる。

「帰りましょうルリルリ」

そう言ってルリの顔を見たときミナトは違和感を覚えた。
最初は雨に濡れただけかとも思っていたが、ルリは確かに涙を流していた。
普段以上の無表情で。
それ以上声をかけることもできず、ミナトはルリの肩を抱いて寺の山門に向け歩くことしかできなかった。





 






「ほんと、学会なんてめんどくさいわね」

空港ロビーで隣を歩くルリにイネス・フレサンジュは愚痴をこぼした。ただでさえ思うように実験ができず時間を無駄にしていると思っている彼女にとって移動の時間など無駄にしか思えない。しかし上司の指示であればどうしようもない。

「1週間後には帰るからそれまでハルカさん、ルリちゃんをよろしくね」

「ん、わかってるわ」

「それじゃルリちゃん、行って来るわね」

「イネスさんも気をつけて」

「ええ」

短く別れを告げ、イネスは出発ゲートをくぐって行った。
イネスの姿が見えなくなると、ルリとミナトは何も言わずに空港出口へ向かう。飛行機が飛び立つところを見るのが怖いのだ。




次にルリがイネスの顔を見るのはその日の夕刻、飛行機墜落のニュースでだった。



 






「どういうことか説明してもらいましょうか!?」

部屋に入ってくるなり開口一番イネスが口にした言葉だ。

「いきなり飛行機から降ろされて、ニュースでは私がほとんど死んだも同然にされてるし、ルリちゃんに連絡もさせてくれない。先々月アキト君とユリカさんが死んだばかりなのよ、あの娘がどれほど傷つくか     

「説明するから座ってくれるかい、ドクター」

いつものおどけた口調ではないネルガル重工会長:アカツキ・ナガレの言葉。
普通なら「ドクターに説明できるとは光栄だね」ぐらい言いそうな彼が、まじめな−いや余裕がないといった様子で自分を見つめているのに気付き正面の椅子に座る。
同じ部屋にいる秘書:エリナ・キンジョウ・ウォンも常になく不安げな様子で、プロスペクターも普段とは違う厳しい顔つきだ。

「先々月のシャトル、機体が見つかった」

イネスは一瞬目を伏せるが、先を続けるよう促す。

「見つかった遺体は乗員6名と乗客22名。残りの乗員1名と乗客28名は影も形もなし。ハッチが開いた痕もない」

イネスを見ながらアカツキは続ける。

「行方不明の乗客28名は全員火星出身者だ」

「乗員の1名は?」

「地球育ち、でも生まれは火星よ」

エリナが答える。

「見つかった遺体、死因は全員刃物で斬られたことによる」

アカツキが続け、それを聞いたイネスの眉がピクリと動く。

「事故調査委員会からの情報?」

「ウチが突き止めた」

「知らせないの?」

「確実にもみ消される。それだけならまだいい、恐らく僕たちを潰しにかかる」

「根拠は?」

「機体が見つかったのは水深が200mの所だ。委員会が捜索を断念した理由と違いすぎる」

「それだけ?」

「確認できた委員全員に金が振り込まれている。出所を隠していたがおおもとは1カ所、クリムゾン・グループだ」

「あのまま学会に向かっていたら私も?」

「そう。ほとんど研究所から出ないドクターを攫うチャンスなんてそうそう無いからね」







しばらく目の前の青年をにらむように見つめた後、イネスは大きなため息とともに背もたれに寄りかかった。

「事前に教えてくれたって……」

「申し訳ありません、なにぶん時間が無かったものでして」

横合いからプロスペクターが頭を下げてくる。

「この連中が空港に向かったと連絡がはいった時にはイネスさんが研究所をでた後でした」

陣笠をかぶった時代錯誤な格好をした数人の人間が写った写真を手渡される。

「アキト君達の時もいたの?この人達」

「ええ」

「そう…」

ひとこと言って写真に目を落とした。







しばらくして写真をテーブルに放り出し、イネスは尋ねた。

「それで、これからどうしようっていうの?」

「助け出すわ、もちろん」

「あてはあるの?」

「それは…まだ……」

勢い込んで返事をしてきたエリナだが、とたんに俯き声が小さくなる。

「他にもあるんでしょ?誘拐」

「テンカワ君達の事件以降2週間に1件のペースかな。少しずつ奴等の手口と被害者の送られた先の情報が入ってきているから」

エリナを慰めるようにアカツキが言う。

「ジャンパーの可能性のある人間を集める。おそらくモルモットにするわけよね、カワサキ・シティでやってたみたいに」

アカツキの言葉で元気を取り戻したエリナにイネスが容赦ない追い討ちをかける。理解したとはいえまだ不機嫌なようだ。
アキトをモルモットにしようとしたかつての自分と今度の連中が同類であることを指摘され、エリナはますます落ち込んだ。

「まあまあ、イネスさんがご立腹なのはわかりますがここら辺で勘弁していただけますかな。何せチャーターしていた小型機1機をまるまる海に沈めて、表向き死んでもらったのはここで喧嘩をするためではないですし」

「そうね。ごめんなさい…」

プロスペクターのとりなしもあるが、涙をにじませるエリナを見てしまいさすがにやりすぎたと思ったらしい。
気を取り直した様にアカツキに尋ねる。

「私にも出来ることがあるんでしょ?」

「ドクターにしか出来ないことさ」

取り出されたふたつの資料の束にイネスはさっと目を通す。

「『ワンマンオペレーション計画』に『ハッキングデバイス』を組み合わせるわけね。でも、あの娘をまた戦艦に乗せるなんて、もしアキト君が知ったらきっと怒るわよ」

「わかっている、だが確実に味方になってくれそうなのはミスマル提督とアオイ君ぐらいなんだ。力がいる。やらなくっちゃならない」
アカツキは苦渋に満ちた顔で告げる。

「そんなに必死になるなんて、世のため人のためじゃないんでしょう?」

目的ができ余裕が出てきたのだろう、イネスの口元に笑みが浮かんだ。
対するアカツキもイネスにつられたように不遜な笑みを返す。

「もちろん、自分のためさ。特に精神衛生の面でね」





 






“うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!”

9月1日、オオイソ・シティのとある中学校から男子生徒らの雄叫びが轟いてきた。
転校初日、ルリの挨拶に対するクラスメートの第一声がこれだった。





続く1週間、男子生徒だけでなく、美しい銀髪と妖精のような姿を見ようとする女子生徒達でルリの周囲は騒がしいままだった。
しかし、その間彼女とまともに会話を交わした者はほとんどいない。
下心満載でお近づきになろうとする野郎共はもちろん、興味本位だけで話しかけてきた女生徒も白鳥ユキナのガードを突破できなかったのだ。


自身が転入生であるにも関わらず、この頃にはユキナは既に周囲に一目置かれる存在になっていた。
物怖じしない性格と歯に衣きせぬ言葉、ついでにたまに暴走するその思考と行動のためだった。
(それでも男子生徒にはあえてちょっかいをかけてくるのがいる。運が良ければ凄まじく色っぽいお姉様に会えるからだ。)
転校初日にいじめをしていた生徒を叩きのめし、その場にいた被害者を慰めるどころか情けないと罵ったこともある。


だがさらに1週間もすると、周囲の人間もそのユキナが腫れ物に触るようにルリを扱うことに気付き、どう接していいか困惑しはじめるのだった。







夕刻、家に帰ってきたルリはいつものように箱をあけた。

ナデシコ時代のアキトとユリカ、自分の制服。
屋台を引いてた頃の2人のエプロン、自分が吹いていたチャルメラ。
初めて「なぜなにナデシコ」をしたときイネスに着せられた服。

一番下に一房の黒髪。

ジャンプしていなくなったイツキが自分の部屋に残していったものだった。



「ルリルリまた見てるの?」

「はい」

何時帰ってきたのか、ミナトが声をかけてくる。ルリは返事をするのにも振り向きもしない。

「忘れろとは言わないけど、もうやめて欲しいの」

「どうしてです?」

「ルリルリはこうして生きているんだし、これからも生きて行くんだから何時までも思い出にひたっているわけにいかないでしょう」

「よくわかりません」

相変わらずミナトに目線をあわせず話すルリ。

「いつまでも死んでしまった人のことを引きずるだけじゃあなたも死んでいるようなものじゃない」

「……」

何も答えないルリにもう一度ミナトが口を開こうとしたとき、ルリが囁くような声で話し始めた。

「みんないなくなってしまいました」

「え?」

「カザマ大尉にイツキさん、イネスさん、それに…………ユリカさんと…アキトさんも…」

最後の2人のところで言いよどむ。聞き取れないほどかすかな声。

「ずっと考えていました。わたしのせいなんじゃないかって」

「そ  

「わたしに関わったからみんな死んだんじゃないかって」

『そんなことある訳ないじゃない。』と反射的に言いかけるが、ルリの続けた言葉にミナトは目の前が暗くなるような感覚を覚える。
まずい。これは非常にまずい。
おそらく周りを見ることなく自分の暗い考えだけに押しつぶされかけている。
終いには自殺しかねないのではないかということに思い至り、ミナトに焦りが生まれる。



ダン!!



何か声をかけようとした瞬間、横手の襖が勢いよく開かれる。

「何バカなことを言ってんのよ!!」

「ユキナ!?」

襖を両手で思いきり開いて、ユキナが仁王立ちになっている。

「そんなバカなことを考えてた   

ユキナなら自分の代わりにルリを励ましてくれると思い期待を込める。

   あんたに気ぃ使ってたなんて、あたしの方がものすごくバカみたいじゃない!」

「えぇ?」

ユキナがズンズンと部屋に入ってきてルリを肩をつかみ自分の方へ強引に向ける。

「2人が死んで悲しんでいるからって思ってそっとしてきたけど、いつまでも暗いだけのまんまじゃいい加減あたしも我慢できないって思っていたところだったのよ!」

(あれ?)

「それがよりによってそんな理由なんて、つきあってられないわよ」

(もしかして…ルリルリに気を使うのに疲れただけ!?)

「だいたい、あんたのせいで人が死ぬだとか馬鹿げた        



これは止めた方がいいのだろうか。
が、知り合って以来初めて見たルリのきょとんとした顔で考え直す。
もしかしたらかえってこの方が良いかもしれない。
九十九の死で自分が落ち込んでいたとき、立ち上がる元気をくれたのはユキナだった。
あのときのことを思い出してみると   


自分に対して捲し立てているユキナを見ながらルリはゆっくりと考える。
彼女も両親が死んでいたはずだ。そのときはどうしたのだろう?



「いくらちょっとくらい頭が良くって、ちょっとくらい電算機がうまく扱えるったって  



兄の九十九が凶弾に倒れたときは?
悲しまなかった?そんなはずはない、ミナト以上に大声で泣き叫んでいた。



「そりゃ確かにアキトさんは優しかったし、あの雌狐から逃げるときもあたしをお姫様みたいに  



でも火星に着く頃にはしっかりしていた。
じゃあ何時、どうやって、気持ちの整理をしたのか?

3人の死以来止まっていたルリの本当の意味での思考が動き始める。
再起動を果たした脳細胞が様々な事例を引用し、入力された状況を分析し始める。

一般的に言って、肉親の死に直面して人は  



「と言うわけだから、明日からあんたはあたしの妹ね。決定だから変更はなし!」

「「は?」」

ルリに対して文句を並べていたはずなのにどこをどう間違ったらその結論がでるのか。




再起動して20分後、ルリの思考はミナト共々フリーズすることになった。





 






「ル〜リ〜〜〜どこ〜〜〜?」

ユキナはルリを探していた。放課後、校舎裏の自転車置き場に向かったのは見ている。
と、前の方から男子が1人べそをかきながら走ってくる。
その理由が推察でき、ユキナは彼が走ってきた方へ向かう。思った通りそこにルリがいた。

「あんたまたふったの?」

「そうですよ」

「いったい何人目よ」

「延べ人数で135人目です。再挑戦だけじゃなく再々挑戦の人も居ましたから   

「あー、もういいわよ」

うんざりしたように手をひらひらさせて話を打ち切る。



普通こんなことをしていたら同性に嫉まれるだろうが、“初恋の義兄と死に別れた天涯孤独の薄幸の美少女”というユキナの説明(宣伝)のおかげかそれほどでもない。
それどころか女生徒に嫌われている教師にしばしば無慈悲な突っ込みをしてやりこめることもあり、意外と人気があった。



「とりあえず明日になったらまた何人かあたしのところに泣きついてくるわけね」

直接ふられた後、自称“姉”のユキナに取りなしてくれるようお願いに来る奴らが後を絶たない。しかし   

「今度こそその人達を泣かさないようにしてください」

「え〜〜〜だって来る連中って大抵見ててイライラするようなのばっかなんだもん」

どうやら追い打ちをかけるらしい。

「それに“泣きっ面に七匹でも蜂”って言うし」

「…それ違います」

“蜂”が使うセリフではないし、そもそも文章がおかしい。どこから突っ込んでいいかわからないので短くすます。

「それより私を捜してませんでした?」

「そーだった。ミスマルのパパさんともう1人ルリに会いに来てるのよ」

「おじ様は来ることになってましたけど…、もう1人?」

「キノコね。干し椎茸」

「?」






二週間後、ルリの目の前には真新しい艦長服があった。その帽子だけを手に取りしまい込む。そしてあの遺品が入った箱からユリカが使っていた帽子を取り出す。


ユリカさん。私は明日から私の新しい家と私に最初に出来たお友達の所にいきます。
ミナトさんはあまり賛成という感じではありませんでしたけど私は初めから決めていました。
“あのナデシコ”じゃないけどそこはきっと自分らしく出来る場所だから。
理由は解りません。でもユリカさんならわかってくれると思います。




だって“ナデシコ”ですから。







Spiral - プロローグ 了