機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー

スーパーロボット大戦A afterWars

 

 

 

 

 

ナカムラさん達がアナハイム・エレクトロニクスに向かってから・・・

非常事態が発生しました・・・

 

さて、どうしましょう

 

 

 

第9話 跳躍

 

 

 

「あれ?」

瑠琉ちゃんがモニターとにらめっこして唸っています

「どうかしましたか?」

「なんかレーダーが・・・」

「レーダーが?・・・オモイカネ表示して」

私もレーダーを覗き込みます

 

「・・・おかしいでしょ?」

「これは・・・ミノフスキー粒子が戦闘濃度まで上昇!?総員搬入作業中止、第一種戦闘配備!

 ナデシコクルーは直ちに乗艦、ネルガルスタッフは気密区画まで退避してください」

私は咄嗟に指示を出します

この周囲に戦闘光は確認されてません・・・となるとここが目標の可能性が高いです

 

『いったいどうしたんですか?』

ドック管制室から通信が入ります。まあいきなり戦闘配備に移行したら戸惑うでしょうね

「現在周囲のミノフスキー粒子が戦闘濃度まで上昇、何者かの襲撃を想定しています。

 ドック内の作業員が退避次第発艦します。準備をお願いします」

『わかりました。一応周囲の連邦及び統合軍に・・・何!?軍への地下ケーブルも繋がらない?』

「・・・これで此処を襲撃してくるのは確定のようですね、この艦が目標でしょう。」

 

ドック内は慌しくなっていた

 

「ドック内の作業員退避完了!」

「エアロック気密確保!」

「瑠琉ちゃん、サブエンジン始動」

「はい、サブエンジン一番、二番始動・・・

 正常に作動・・・出力39・・・・・・・60・・・・」

「タラップ後退・・・ガントリーロック解除!」

「主相転移エンジンに接続」

「相転移エンジン正常に作動・・・メインゲートまでのルート確保」

「メインゲート開放開始・・・」

 

「ナデシコC発進」

 

 

ナデシコCはゲートを抜け、月面へと進みます

 

 

「ディストーションフィールド展開しつつ索敵」

「はい、・・・11時方向に艦影確認・・・オモイカネお願い」

≪ワカッタ瑠琉・・・艦種・・・ラーカイラム級1、クラップ級2、リアトリス級2・・・統合軍籍の模様≫

「理由は?」

≪現在確認されているラーカイラム級戦艦のうち地球周辺にいる艦は・・・1番艦【ラーカイラム】7番艦【エイジャックス】8番艦【アクトール】ですが、連邦軍所属のラーカイラムは現在

 ネオ・ジオン軍と交戦中です、アクトールは現在改装作業中で動く事が出来ません。

 残るは統合軍所属のエイジャックスだけです。

 エイジャックスが所属しているのは統合軍第36機動艦隊・・・対ゲリラ用独立部隊です≫

「なんで対ゲリラ用部隊が・・・」

「ルリルリー向こうから通信だよー」

「繋いでください、それとユキナさんここではルリルリはやめてください」

「えー?なんでー。ミナトさんもよんでるじゃん〜」

「はあ、わかりました。いいですそのままで・・・通信繋いでください」

「はいはーい」

ユキナの手がコンソールを滑り、周波数を合わせる

パッ!

モニターに偉そうな男が映り、いきなり話し始める

『ただちに武装解除して投降せよ!従わない場合は撃墜する!』

「・・・いきなりですね」

『我々は所属不明艦相手に情けをかけるつもりはない!』

「私たちは連邦軍第13独立部隊ロンド・ベルです。直ちに戦闘状態を解除してください」

『は?何を言う!ロンド・ベルはネオ・ジオンと戦闘中ではないか!』

「・・・聞く耳持たずですか・・・」

(もしかしたら・・・火星の後継者と内通していて私たちの妨害に来たのかも・・・

 この場所を知ってるのはネルガルスタッフか北辰とかいう実行部隊だけ・・・)

『武装解除する気は無いのだな?ならば・・・』

「ルリお姉ちゃん!主砲がこっちを向いたよ」

「瑠琉ちゃん、ディストーションフィールド展開!」

 

 

 

 

通信終了時

エイジャックス戦闘ブリッヂ

 

「データー照会終了。あれはネルガルのナデシコCです。たしかにロンドべ パン!

音とともに索敵をしていた男の頭に穴が開いた

「データ解析を命じた覚えは無い!今のを聞いた人間はいるか?」

エイジャックス艦長バズ・ガレムソン大佐の右手には煙を上げる拳銃が握られていた

ガレムソンの問いに無言で首を振るブリッヂクルーであった

「よろしい、貴様らは私に従っていればいいのだ!攻撃準備!

 

 

 

「敵艦発砲」

「ミナトさん!」

「OKルリルリ!」

すかさず艦の姿勢制御バーニアを使い直撃コースから逸らす。

まさに神業であった

 

ドーン!!

 

衝撃とともに激しく揺れる艦内

「瑠琉ちゃん、被害状況は?」

「えっと・・・厨房のお皿が217枚割れた・・・だけ。

 ディストーションフィールド出力87%にダウン・・・」

「ルリルリー、どうすんのー?ミサイルかなんか撃たないと」

「無いです」(きっぱり)

「はえ?」

「この艦にはグラビティーブラストしか無いんです」

「じゃあミサイル攻撃とか来たらどうすんのー!?このディストーションシールドって実弾に弱いんでしょー?」

「今考えてます」

(メガ粒子砲は・・・直撃でなければ凌げます・・・ミサイルを迎撃するには迎撃ミサイルか機銃系による弾幕・・・)

「エステバリス隊発進準備、ヒカルさんイズミさんは砲戦フレームで出てください。ミサイル迎撃をお願いします」

『ちょっとちょっと〜ルリルリ?砲戦フレームじゃぁ連射が効かないよ〜?』

「【通称】砲戦フレームでは無く【正式名称】砲戦フレームの方です」

『砲台フレームの事〜?』

『私達は砲台・・・ほうかい・・・ちょっと苦しい・・・』

「・・・カタオカさん?」

『ほいほーい?何だい?』

「連射が可能な装備で出てもらえますか?」

『ビームバルカン系とショルダーガトリング、後はテレキネシスミサイル・・・こんなもんでいいかい〜?』

「はい。こっちからは攻撃せず、向こうの迎撃にだけ勤めてください」

『ちょっと待て!こっちから手を出さないでどうやるんだ?このままじゃジリ貧だぞ!』

『そうそう、リョーコちゃんの言うとおり〜どうすんのルリルリ〜』

「手は考えます。ただ、今こっちが攻撃したら反逆罪で追い掛け回されるのが目に見えてます。どうにか上層部と連絡をとらないと・・・」

 

 

時間が過ぎていく

 

反撃せずに逃げ回るだけではおのずと限界が来る

 

 

『げ、ガトリングの弾が尽きた、そっちは?』

『カタオカくんも〜?私もイズミも弾殆んど残ってないよ』

「対空護衛機は交代で補給して  〈ドォォォン!〉きゃぁ!」

「ルリルリ!?」

「大丈夫ですミナトさん、瑠琉ちゃん状況は?」

「えっと・・・フィールド出力62%まで低下、相転移エンジン出力73%、艦の被害は第一次装甲の表面に亀裂1つ発生です」

「ユキナさん通信状況は?」

「だめー、繋がらないよー」

「これまでですか・・・こう分散されるとグラビティーブラストも必殺の一撃とは行きませんし・・・絶体絶命ですか・・・」

「!?ルリお姉ちゃん!ミサイル被弾、フィールド消失。復旧まで502秒」

≪警告!艦前方よりメガ粒子砲接近・・・前方にボソンアウト反応!≫

「な!こんな時に火星の後継者が?」

≪ボソンアウト機、メガ粒子砲射線軸上・・・メガ粒子砲来ます≫

「総員対ショック体勢!」

 

ドォォォォン!

 

 

「っ・・・艦の被害を」

「被害ありません」

「レーダーがホワイトアウト・・・復旧までおよそ102秒。通信回復」

『・・・・ってぇな!いきなり攻撃かよ。ったく咄嗟にグラビティウォール張ら無けりゃあお陀仏だったぜ・・・イネスさんよ・・・って居ねえし」

「兄にいだ〜★」

≪信号確認、ヒュッケバイン・G・Fです。≫

「一体どうやってジャンプを?」

≪警告。艦内にボソンアウト反応を確認!≫

「今度はなんです?」

『説明しましょう!』

「「「イネスさん!?」」」「誰?」

『初めましての方もいるようですね。イネス・フレサンジュのなぜなにナデシコのお時間です。今日は』

「その前に質問です」

『はいルリちゃん』

 

「イネスさん、あんた死んだんじゃなかったの?」

 

「そうよね〜」「うんうん」『おれは葬式でたぞ!』『墓参り行ったぞ!』『私雑誌に追悼文打ったよ〜』『蘇る・・・よ、身換える・・・スランプだわ』

『それは後で説明しましょう。ここにミスマル総司令からのメッセージをルリちゃん宛てに預かってるから渡すわね』

ブリッヂに入って来たイネスさんから渡されたのは紙の手紙だった

そこには

【ナデシコCの妨害を行なう部隊は撃破せよ。責任は総司令である私が取る。気にせず思う通りに動きなさい。  連邦軍総司令 ミスマル・コウイチロウより二人目の愛娘、ホシノ・ルリへ】

 

「ミスマルのおじさま・・・ありがとうございます。

 ナデシコC、戦闘形態へ移行!みなさん攻撃を許可します」

『おっしゃ!待ってたぜルリ。行くぜヤマダ!サブ!』『俺はガイ!ダイゴウジ・ガイ!』『まあまあ、さってとちゃっちゃと行きますかね』

『船は私たちに任せて〜』『守ります・・・力の限り』『ナカムラ〜艦は任せとけよ♪』

ナデシコの艦首部分がゆっくりと開き、戦闘形態へと変化していく。

『ガァァァイィィ!スゥゥゥプヮァァァァァァ!!ナッパァァァァァァ!!!!』

『ほらほらさっきまでの威勢はどうしたぁ!』

『二人とも張り切ってるね〜もっとのんびりやろうよ・・・っとね!』

今まで防戦一方だったエステ隊も水を得た魚のようになっていた

 

「雑魚は任せてよさそうだな・・・なら俺は・・・敵艦をやる!」

そう叫ぶとともに一気にスロットレバーを押し、ナデシコの後方に回り込もうとしていたクラップ級に肉薄する

 

「艦長!敵ヒュッケバインタイプ接近してきます!」

「ふむ・・・飛んで火に入る夏の蟲・・・か。全砲門開け!後方のナデシコもろとも攻撃せよ!」

「諒解!全砲門開け!照準合わせ・・・メガ粒子砲・・・・てぇぇぇぇぇ!!」

 

伸びる光は途中ではじけた!

 

「!?艦長!」

「うろたえるな!状況知らせぃ!」

「は、はい・・・・メガ粒子砲の斉射・・・敵ヒュッケバインタイプにより・・・・阻まれました・・・」

「な・・なにぃ!?」

「敵機なおも接近」

「お、落とせ!弾幕を張るのだ!」

ヒステリーのように叫ぶ艦長、しかしその命運は既に決まっていた。

 

「ウォォォォォォォォォ!!瞬・連・斬!

対空砲火をすり抜け、一気に艦の脇を通り抜けた直後クラップ級は船体のあちこちから火を吹き轟沈していった

 

その様子を見ていたガレムソンはすぐに退却を命じ、ルリも追撃は指示しなかった・・・

 

 

「で、イネスさん教えてください」

戦闘後、メインクルーはブリッヂに集まっていた

「まず何から話したらいいのかしら?」

「死亡していたのは嘘だったんですか?」

「戸籍上は死んでるわね、A級ジャンパーが狙われているって情報からネルガルと軍が保護してくれてたのよ」

ルリの質問にサラっと答えるイネス

「さっきのヒュッケバインはどうやってんだ?」

パイロットを代表してリョーコが質問してきた

「私が運んだのよ、軍からの依頼でナデシコに書状を送らないといけなかったんだけど位置が正確に分からなかったじゃない?

 彼の機体ビーコンがアナハイムの方にあったからそっちにジャンプしたのよ」

「で、俺が丁度ナデシコが狙われてるっていう情報を入手したもんだから一緒にジャンプしたんだ」

「でもどうやって?ヒュッケバインに戦艦級のディストーションフィールドは張れないのでは?」

「ああ、俺一応ジャンパーだし」

「B級ジャンパー?処置していたんですか?」

「前大戦直後にね、だからコウに後から来るよう伝えて先に合流したってわけ」

「そうだったんですか・・・

(おかしいですね・・・あの時ジャンプアウトの反応は二つ、出現したヒュッケバインからさらにジャンプしたような反応は・・・まあセンサー機能が低下してはいましたが・・・)

 ・・・事情はわかりました、ではウラキ中尉を回収後、アクシズに向かいます」

「何か変化が?」

「シャアがアクシズを占拠、さらに別働隊がルナ2より大量の核を奪取したそうです。恐らくこれがネオジオンとの最終決戦でしょう」

ナカムラの問いに答えるルリ

「瑠琉ちゃん、ウラキ中尉に合流ポイントを連絡してください」

「は〜い」

 

 

こうしてナデシコCは月を後にした・・・

 

 

 

 

 

あとがき

 

・・・失業した日光です。

 

っても本人そんなに気にしてないんですけどね〜

どうせ実家だし、失業保険すぐ出るらしいし(会社理由による退社だと早く出るらしいです)

 

まあ7月いっぱいは今の会社で給料もらえるし・・・忙しく無い日は就職活動OKって言われたしね(笑)

 

そう言えばオリジナル機体の解説してなかったんでここでしておきます。

 

 

▽ヒュッケバイン・G・F(グラップル・フレーム)

 

ヒュッケバインタイプに共通するコクピット兼脱出装置【パーソナルファイター】を利用したフレーム換装方式を考え設計した近接戦闘に特化した試作機

格闘戦を基本に大型の実体剣やビームダガーを装備している。

試験的に搭載した【小型相転移エンジン】の出力をほぼ推力に廻しており、普通のパイロットでは体がもたない機動性を実現した。

操縦方法にIFSを使用している。

 

 

▽ヒュッケバイン・G・S・F(ガン・スナイプ・フレーム)

 

G・Fとは違い、射撃・狙撃に特化させた機体。

やはり【小型相転移エンジン】を搭載しており、出力をエネルギー系兵器に廻している。

足が大きく、機動性はあまり無い。

武装はHPS(ハード・ポイント・システム)を利用しており、戦況に応じた火器を使用できる。

Δ連射系兵器・ビームマシンガン

      ・ビームバルカン

      ・大型ビームバルカン(ショルダー専用)

      ・バルカン

      ・大型バルカン(ショルダー専用)

      ・アームガトリング

Δ狙撃系兵器・レールガン

      ・スナイプライフル

      ・ビームスナイパーライフル

      ・オクスタンライフル(E、B撃ち分け可能ライフル)

Δ通常兵器 ・ビームライフル

      ・ビームガン

      ・チャクラムシューター

      ・マイクロミサイルランチャー

      ・対空ミサイル

      ・フォトンライフル

      ・Gリボルバー

Δ特殊兵器 ・Gインパクトキャノン(手持ち型兵器。高重力波を撃ち出す兵器<似・Gブラスト>)

      ・4連装インパクトキャノン(バックパックに装備、可動式でGインパクトとは違い【非実体型運動エネルギー弾】で、対ディストーションフィールド用兵器として開発された)

      ・Tビット(T−Linkシステムを利用した無人小型兵器群を射出する大型ポット)

 

 

G・S・Fの説明が長くなっちゃったですね、まだ一部ですが(爆)

 

ようやく次から本格的な戦闘です。書けるかどうかわからないですが頑張ります。

 

 

 

めるう゛ぃる:むぅ、ナカムラの言っていた手段って、ボソンジャンプだったのか ・ ・ ・

   ・ ・ ・ もう少しひねり欲しかったかぞ 

  それにしても、ラーカイラム級が、弱い   

  第二次αじゃ、主力張ってたのにぃぃぃ 核ミサイル+熱血で20000ダメージ当ててたんだけどなぁ

  主砲だけでも7000は軽くあててたんだけどなぁぁぁ

  ナデシコCのディストーション・フィールドなんて簡単に貫通しそうに思いません?(笑)

 

  今回もウラキの扱いはぞんざいだった。出番すらなかったし ・ ・ ・ 

  合掌

 

 

 

代理人の感想

まー、ナデシコのDFをスパロボで完全再現するとMSが殆ど役に立たなくなりますしねー(苦笑)。

いくらダメージが大きかろうと粒子ビームの原理(極微細な粒子を励起=高エネルギー化して高速で射出)と

DFの原理(物体を逸らす・・・つまり「軽い」攻撃であるビームは非常に防ぎやすい)からすると

粒子ビームの類はどんな高威力でもまず通用しません。・・・ま、核はまた別ですが。

と、言うわけで残念ながらガンダム世界の戦艦はDF張った戦艦に対してはあまり有効でないと。