機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー

スーパーロボット大戦A After Wars

 

 

 

 

 

第4話 BからCへ・・・

 

「・・・以上が今回アマテラスで起きた出来事です」

ルリが表示されていたデータに捕捉する

 

ここは連邦宇宙軍本部ビルにある会議室

 

パッ!

モニターに人物写真が表示される

「クサカベ・ハルキ元木連中将         <2194年 第20回ゲキガ祭り(子供達と握手)>

 大戦中は実質的な木連NO.1          <2195年 雑誌‘熱血時代’より>

 反クサカベ派の若手将校達による

 熱血クーデターにおいて自ら出撃し      <2196年 新年だよ全員集合!イベントにて>

 戦闘中に行方不明のはずが・・・」      <2198年 白鳥九十九国葬会場にて>

ジュンの説明とともにモニターの絵が変わる

「生きてましたな」

ムネタケ参謀長が呟く

「う~む・・・元木連組としては・・・いや、ホントスマンです」

少しどころかかなりオーバーに頭を下げるアキヤマ少将

 

「まあまあ・・・」

ミスマル・コウイチロウ総司令がアキヤマに頭を上げるように言う

 

「ホシノ少佐の持ち帰ったデータによるとクサカベの賛同者は多数・・・」

ジュンが報告書を読むとモニターに新しい情報が表示される

そこにはヤマサキやシンジョウの姿も表示されていた

「いずれも軍人、政治家に関わらずヒサゴプランの立案計画に携わっていた者ばかり・・・」

ムネタケが老眼鏡をかけて報告書を読んでいる

「・・・要するに、地球連邦はクサカベのためにヒサゴプランというお膳立てをしてやった、というわけですな」

 

「はい、プランの発起人のクリムゾングループを初めとする・・・「ルリくん、発言は座ってでいいからね」・・・はい」

 

立ち上がって発言するが、コウイチロウの一言でちょこんと座る

 

あたかも学校の朗読のように報告書を立てて読むルリ

「反ネルガル企業とクサカベはどうやら戦闘中から接触をしていたようです

 目的はボソンジャンプ、ひいては政治経済の独占支配・・・」

アキヤマがつづく

「クサカベ閣下は常々ボソンジャンプの危険性と重要性を説いておられたからな・・・」

 

その言葉に反論するジュン

「本人とっちゃ正義なんでしょうけど支配される方は迷惑です!」

「そうだなぁ~」

苦笑いをするアキヤマ

 

「アキヤマくん」

「はい?」

コウイチロウがアキヤマに質問する

「クサカベという男、どういう人物なのかね?

 直属の部下だった君の目には彼はどう映った?」

 

アキヤマは天を仰ぐようにして語る

「・・・正義を愛する熱血漢・・・

 理想のためなら死ねる男・・・

 

 ただ問題なのは自分の理想こそが人にとっての理想でもあると固く信じているところです」

 

ルリがただ静かに聞いていた・・・

 

 

 

その頃、ナカムラとカタオカはと言うと・・・

 

「はぁ・・・二人そろって機体を失ったからなぁ」

「あ~、テスラライヒ研究所に行きにくいなぁ・・・」

 

テスト機を失ったため、民間企業へテストパイロットとして再び出向するはめになっていた

 

「まぁデータはオモイカネが保存していたから良かったものの・・・」

「いいじゃないか、俺は責任者が両親なんだぞ!何を言われるか・・・」

近くのバス停からトボトボ歩く二人

 

「そういやあ聞いたか?カタオカ・・・」

「何を?」

「なんでもトライアルの結果はヒュッケバイン側の勝利らしいな」

「まあそうだろうな、艦に入らない機動兵器なんか整備がしづらいしなぁ」

「ああ、まったくだ。ただあの破壊力は魅力的だったがな」

 

 

テスラライヒ研究所所長室

「なぁ、なんでいきなり所長が?」

「知るか!」

 

「やあ私が所長のキタガワだ、よろしく。えっとナカムラ・テルアキ大尉にカタオカ・ダイスケ大尉」

「「大尉?」」

「おや聞いてないのか?君たちは本日付で大尉になったと聞いたんだが・・・連絡ミスかな?まあいい、君たちには

 量産が決定したヒュッケバインタイプの特殊フレーム試作型をテストしてもらいたい」

「「特殊フレーム?」」

「ああ、現在の量産型はバランスはいいのだが何かに特化した性能というものがない。

 だからデータ収集も兼ねて試作したフレームがある、これがその概要だ」

 

二人に渡される書類

「高速近接戦闘型『グラップラー・フレーム』」

「長距離砲撃及び中距離射撃支援型『ガン・スナイプ・フレーム』」

「そう、格闘戦を得意とするナカムラくんにはグラップラーを、射撃を得意とするカタオカくんにはガン・スナイプを使用してもらう」

 

その後所長と出向期間の住居等を聞き、所長室を後にする

 

「なあカタオカ、今からどうする?」

「ん~?アルバイト(笑)お前は~?」

「ああ、久々に家族んとこでも行こうかなぁ・・・」

「そういやあお前んとこの両親がこのプロジェクトの責任者だったな、今日は休みだって?」

「だから実家に行ってこようかな・・・ってな」

「ふーん、

「な!?なにをおっしゃりになりやがりになりますんでしょうねぇ」

「おいおい、文法滅茶苦茶だぞ(苦笑)さっさと行って来いよ」

「ああ、また後でな」

 

ナカムラと別れた後、特殊な携帯端末を開くカタオカ

(ふぅ、さて・・・上からの指令は・・・!?『ホシノ=ルリの護衛と監視』・・・何故!

 ・・・護衛理由・・・!?北辰達の襲撃が予想される・・・

 監視理由・・・コロニー破壊容疑者がコンタクトを取る可能性がある・・・か、まあ仕方ないねぇ

 連邦軍内部査察官兼機動兵器パイロットって肩書き・・・止めたいねぇ~)

 

「こちらカタオカ、・・・そう、それでスケジュールを・・・ああ、ではネルガルと共同で護衛・・・了解」

 

 

 

 

 

第一学園校門前

一台の青いスポーツカーが止まっていた

「そろそろ授業が終わると思ったんだが・・・瑠琉はまだか?」

 

出て来る生徒達の視線を気にしながら待つ事数分

 

「ルルちゃんばいばいだよ~」「・・・(ペコ)」

「みゅ~♪ばいばい・・・」「・・・(ペコ)」

「こら繭、私の髪の毛を掴むのいい加減に止めなさい!あ、ルルちゃんまたね」「(ペコ)」

「・・・[ばいばいなの]」「・・・(ペコ)」

 

「お、来た来た・・・いきなり帰って来たからビックリするかな?」

前の方からとてとてと歩いてくる少女

左手に鞄、右手にスケッチブックを持っている

 

「ただいま瑠琉、元気だったか?」

「!?・・・[兄にい、おかえり~]」

スケッチブックに文字を書いて飛びついて来る

(相変わらず何時文字を書いたのかが見えん、どうなってるんだ?)

「[今度は何時までいられるの?]」

「さあ?暫らくは近くのアパートを借りるから会えると思うぞ」

「[わーい、お泊りする~]」

「ああ、でも一度家に帰らないとな、送っていくから。俺も義母さんや義父さんに挨拶ぐらいしないとな・・・」

「[うん、あれ?この車どうしたの?]」

「ああ、今さっき買った。軍人は給料良いくせに普段使う暇が無いからな~カードの残高見てつい衝動買いをな」

(でも1/5も使って無いんだよな)

「[兄にいリッチだね]」

「まあな、さあ行こうか」

「[うん]」

 

 

 

「で、義妹同伴で帰宅か・・」

「ああ、それで・・・スマンが・・・」

「ああ、わかってるよ。お邪魔虫はさっさと退散するよ(これで暫らく留守にする口実が出来たな)」

「(///)[お邪魔虫って・・・]」

カタオカのひやかしで顔を真っ赤にする瑠琉

「今度晩飯でも奢るよ」

「ああ、期待しないでまってるよ~」

 

 

 

「「ナデシコC~~~~~」」

「そう三代目のナデシコ、ABCのC」

コウイチロウの執務室でルリ、ハーリー、サブロウタが聞き返す

「現在ネルガル月ドックで建造中」

 

かたわらからアキヤマが出て来る

「君たちは独立部隊の権限で独断で動いてもらいたい、ブライト艦長には私から言っておこう」

 

「ではナデシコBはどうするんですか?」

ハーリーが質問する

「うむ、ナデシコBはロンドベルに回す。シャアの反乱が思ったよりてこずりそうなんでな」

「しかし、艦の制御はどうするんです?」

「マキビ少尉にまかせようと思う」

「ゑ!?僕ですか?っで・でも!」

「頑張ってハーリー君」

「頑張れよ!」

無責任に言う二人

 

「・・・はい(T.T)」

 

「しかし私達二人では、いくらナデシコタイプがワンマンオペレーションシップだからといって・・・」

「どうするんですか~?」

 

「あっはっはっ、お任せください」

何処からともなく聞こえて来る声

「え?」

きょろきょろ辺りを見回す三人

 

「水~の中からこんに~ちわ~」

振り向く三人

 

軍施設前の公園

「と云う訳で私共がお手伝いすることになりました」

「プロスペクター・・・本名ですか?」

「いやいや、ペンネームみたいなもんでして。それでは各人手分けして人集めといきましょうか」

キョトンと見ているサブロウタ

「歴史はまた繰り返す。ま、ちょっとした同窓会みたいなもんです」

「それはいいんですけど・・・サブオペレーター、ハーリーくんがいないんですが・・・どうするんです?」

「それについては心当たりが・・・」

 

 

「で、それが瑠琉だと」

「すみませんが協力してもらえないでしょうか?私共としても心苦しいのですが・・・」

「[?何の事?]」

「戦艦に乗って欲しいだってさ、そんな危険な事させれるか!今でさえマシンチャイルドだって事隠して生活してるのに!」

瑠琉の瞳は見た所黒い、しかしそれは傘爬虫類オヤジ(北辰達)の再襲撃があるかも知れないと思ったナカムラが

常にカラーコンタクトをつけるように言い続けたからだった

 

「[え?私は良いけど・・・でも一人は嫌だな~。兄にいも一緒がいいな~]」

「え?」

「いいでしょぅ!ではこの契約書にサインを・・・」

「勝手に進めるな!第一俺は今研究所に出向している身なんだぞ!」

「ああ、それなら問題無いですはい。ここ、ネルガルの系列ですから。

 貴方に頼んだ機体テストも実戦データが欲しいですし、ついでにカタオカさんも連れて行きましょう

 では・・・ここと、ここと・・・ここにサインをお願いします」

「[うん]さらさら・・・[はい、できました]」

「「は・速い(汗)」」

 

 

 

「艦長・・・旧ロンドベルメンバーは集まったんですか?」

「ハーリーくん、どうかしましたか?」

「そんな事をしなくても僕と艦長で十分じゃないですか~」

「無理です、私達だけでは勝てません。だから昔のメンバーが必要なんです」

ルリの部屋でそんな会話をする二人

「それよりナデシコBの修理状況はどうです?」

「はい、基本的に外装の換装だけなので明日には終わります。明後日本隊との合流地点に向かい出発する予定です」

「そうですか、私達も明後日月に向かって出発します。オモイカネBをお願いします」

「はい」

 

 

「・・・こちらカタオカ、・・・・はい・・・先程Tが姿を・・・はい、では明日・・・霊園で・・・」

(はぁ、やっぱり皆を騙すのは気が引けるねぇ~、しかしロンドベルの力は強力だからねぇ・・・

 誰かが監視をしなきゃ・・・今も昔のクルーを集めてるしなぁ

 今日集めたのは・・・旧ナデシコクルーの72%か、パイロットは三人娘だけか

 てっきりMSパイロットも集まると思ったんだがなぁ

 おや?スバル=リョーコ、コウ=ウラキは統合軍だったよな、ま、いいか)

「さて、ナカムラの携帯は~・・・もしもし~俺々、明日艦長んとこ行かない?・・・ああ、お前妹を会わせといた方が良くないか?

 ・・・ああ、なら朝の九時に・・・おっけ~、じゃまたな~」

 

休日の夜が深けていく・・・

 

 

 

 

 

あとがき

うぅ・・・眠い

瑠琉、ラピスの姉妹です・・・

中学生で通ってる学校は・・・ONEの舞台だったりします。

もちろん義理の兄妹です

「兄にい」は「にいにい」と読んでください

 

 

 

・・・短くてすみませぬ

 

 

 

 

 

 

めるう゛ぃる: ・ ・ ・ ・ ・ ・ 瑞佳と繭と七瀬と澪がいた ・ ・ ・ 

       いいのかなぁ? 

       「兄にい(にいにい)」ねぇ かつて妹姫で「兄あに(あにあに)」っと言ってたキャラがいたよなぁ~

        ・ ・ ・ 

       ま、いっか(爆)

 

       ふむ ・ ・ ・ 新型機はヒュッケバインの新型、というかガンナーとボクサーの量産試験型と言ったところのようですね(チッ スレートゲルミル出なかったか)。

       しかしまたDAY氏の処にいたキャラ(キタガワ所長)が出てきてるし。

       そのうち他のキャラも出て来たりするんだろうか?(笑)

 

 

       では、また来世 ・ ・ ・ じゃなくてっ 次回でお会いしましょ~

 

 

 

 

『 永遠は         あるよ 』

 

めるう゛ぃる:うぉ!?

 

 

 

 

 

 

代理人の感想

あ~。

こゆの苦手なんでノーコメント(爆)。