機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー
スーパーロボット大戦A After Wars
「お願いします、ゴートさん」
「むぅ、了解した。メインエンジンスタート、マスドライバー機能正常、離陸する」
私達はあの二人とネオゲッターチームに後を任せ、宇宙に上がります・・・
嫌な予感が消えないのはどうしてでしょう・・・
第6話 カウントダウン Side Nadesico
「くぅぅぅぅぅ!ブースター切り離し!メインバーニア点火!」
「5G・・6G・・・」
ヒカルさんイズミさん、相変わらず遊んでますね・・・
「なあ、あの二人なにやってんだ?」
「なんでも旧世紀大気圏離脱ゴッコ・・・だと」
「ふ〜ん、さすがパイロット、余裕だね」
(整備班二人の声が聞こえます・・・
そういえばのどが乾きましたね
このシャトルは機内販売とかやってないんでしょうか・・・)
「よぉっし!暇なみんなのために俺がビデオを持って来たぞ!」
いきなり立ち上がり叫ぶガイ
「どうせゲキガンガーだろうよ」
「そこっ!甘いぜ・・・どうだッ!」
高々と挙げられたビデオのパッケージには
【真ゲキガンガーVSネオゲキガンガー】
と書かれていた
「「「一緒だ!!」」」
整備班達の声がハモる
「ふっ!甘い、これは前大戦の直後に創られたリメイク作品・・・
ただし!設定等は原作者が残していた幻の一品!!正に遺作!!」
さらにヒートアップしていくガイ
「どうだ!見たくないかそこの少年」
ガイが指差した先には
「え!?ぼ・僕ですか?・・・ぇえっと・・・」
「ヤマダさん、彼ブライト艦長の息子さんですよ?」
「なにぃぃ〜!?あの轟沈艦長の息子〜?信じられん・・・こんな普通の子供が居るなんて・・」
ルリの一言で驚くガイ、なんか驚くポイントが違う気がするが
「あのぉ・・・その『轟沈艦長』って・・・なんですか?なんか下手な暴走族みたいなんですけど」
「教えてやろうか〜?」
今まで何か考え事でもしてたのか、静かだったリョーコが顔をのぞかせる
「あのな、お前のオヤジはアーガマ、ネェルアーガマ、ラーカイラムと数々の戦艦を使い前大戦で活躍した・・・
そしてその戦い方は一気に間合いを詰めての一斉射撃といった普通の戦艦の戦い方じゃあ無え
その戦い方に恐怖したジオン残党やネオジオンがつけた二つ名が『轟沈艦長ブライト』ってわけだ」
(・・・だめですよリョーコさん、嘘ついちゃ・・・
薔薇の騎士だのソロモンの悪夢だの名乗りを挙げる敵に対抗したのが最初じゃないですか・・・
そういえばアキトさんは今何をしてるんでしょうね・・・多分火星で会えるでしょうけど)
月
ネルガル秘匿造船ドック
そこは公式には現在建造中のドックだった
配線は露出しており整備員が歩くスペースもほとんど無い
しかしそこに一隻の戦艦が鎮座していた
「どうだ?」
「・・・これで大丈夫だ、ユーチャリスは完璧に直しておいた・・・ブラックサレナの方は自動整備システムで後1時間ってとこだな」
「すまない、こんな事に付きあわせて・・・」
「いいって、おかげでブラックサレナを設計できたんだしな・・・・死ぬなよ、次に何時出撃するかは知らんが・・・みんなお前の帰りを待ってるぞ」
「セイヤさん・・・」
「危険な方法としてもお前の五感が完治するかも知れないんだ・・・」
「どっちにしても全てが終わって・・・火星の後継者からユリカを助けてから・・・」
「・・・まあいい、俺はナデシコCに行く。今日中にシャトルが着くはずだからな
おまえさんがすぐ近くにいるってしったら・・・どうするかな?」
「・・・」
「また、だんまりか。ま、それじゃあな」
「ああ・・・また 会えればな」
「さて・・・そこで何をしている極楽蜻蛉」
「ご・ごくらく・・とんぼって・・・酷いな〜せっかく手を貸しているのに」
「用件は?」
「いや、なにね〜次は何時出発するのかな〜って」
「暫くは出ないだろう・・・シャアの隕石落しが終わるまでは火星の後継者はせいぜいヒサゴプランのコロニーでドンパチするぐらいだろうしな」
「な〜る、じゃあ暫くはウチに来るんだね?」
「ああ、また頼む・・・俺は何処でも寝れるがラピスにはちゃんとした布団で寝せたいからな」
「おっけ〜おっけ〜、じゃ善は急げって言うし・・・」
「お前は何を企んでいる?」
「失礼な〜なにラピスちゃんに似合う可愛い服を見つけたんだ、早速取り寄せないとね」
「おまえ・・・変わったな」
「遺伝子上は親戚だしね」
(ただ、遺伝子上の母親がルリちゃんで父親が兄貴・・・か)
「そういえばラピスの姉妹がいるって聞いたが」
「え!?」
(ナカムラか?そう言えば軍のパイロットと一緒に奴等を追い払ったって報告が・・・)
「何か知ってるんだな?」
「そういえば言ってなかったっけ?すまんすまん」
「おまえな・・・」
「ラピスの姉にあたる子の名前は瑠琉、今はナカムラ博士の養子として暮らしている」
「ならあの男は?俺の事を知ってるようだったが」
「ああ、たぶんナカムラ・テルアキだね。連邦軍の大尉でウチとミスマル総司令とのパイプ役だよ
瑠琉を助けたのも彼で、今は義理の兄だね。
現在ルリくん達と行動しているみたい、ヒュッケバインのパイロットだよ」
「そうか、一度ちゃんと会ってみたいな」
「その内会えるんじゃないか?火星に行くみたいだし」
「そうか、この前は少し話をしただけだからな・・・」
「ふ〜ん、戦争が終わったら紹介しようか?」
(その前に紹介するかもしれないけどね〜)
「ああ、その時は頼む」
「さ、家に行こうか?さあさあラピスちゃんを早く連れておいで」
「あ・・ああ、わかった」
(やっぱ変わったよな〜コイツ・・・いや大関スケコマシらしいけどな)
「シャアめ!こんな時に隕石落しだと!」
「どうします!?草壁閣下」
「・・・様子を見る、シャアが失敗すれば予定通りに・・・成功すれば・・・」
「ハッ!早速スウィートウォーターのデータを収集させます」
「ウム・・・ヒサゴプランコロニーの奪取状況は?」
「現在戦況は膠着状態です、どのコロニーも増援を要請しております」
「ジャンプのイメージ伝達率の研究は」
「未だヤマサキ博士が研究中です」
ヒサゴプランコロニー
戦闘宙域
「お前達!連邦軍がロンド・ベルだけじゃ無い所を見せてやれ!
全艦主砲発射準備!グラビティブラスト、メガ粒子砲、各スタンバイ!
MS及びスーパーエステバリス発進準備急げ!」
「ハッ!メガ粒子砲スタンバイ!主砲回頭、方位11時42分上下角+11°」
「ゼータプラスC1小隊及びC1/2小隊発艦準備完了」
「エステバリス中隊、同じく準備完了!」
「主砲回頭完了!」
『アマリリス級艦隊、艦首回頭完了!』
「よし!てぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
アマリリス級のグラビティブラストと、クラップ級艦隊のメガ粒子砲が一斉に火を吹く
「くそっ!連邦め、反撃だ!てぇぇぇぇぇい!!」
ディストーションフィールドで防御しつつも反撃をする火星の後継者側の艦隊
しかしその被害は軽くはなかったため、反撃に転じたのは約半数だけであった
「くそッ!援軍はまだか!」
「敵機動兵器接近!!」
「迎撃しろッ!」
「ハッ!各機、迎撃行動!敵を近づけるな!」
「戦況はどうだね?」
「はい、現在MS隊による対艦攻撃が開始されました、直衛機に少してこずっているようですが・・・」
「ジェガン隊!一隻撃破!弾薬補給のため一時帰還するとの事です!」
「このまま敵を殲滅せよ!直衛機も攻撃に回せ!」
「しかし、それでは・・・」
「構わん!一気に落とせ!」
「!?艦隊周辺にボース粒子反応!」
「な、何者かがジャンプアウトしてきます!!」
「なに?後部主砲及び後部ミサイル発射管準備!!各砲塔、機銃は自己判断で敵を攻撃せよ!」
「駄目です!主砲回頭が間に合いませ・・・
ドォォォォン!!
「味方・・・か」
コロニーにいた火星の後継者達は目前で爆散していく連邦軍艦隊を見ていた
そこにモニターが開き白衣を着た男が映っていた
『ぶい』
「おお!ヤマサキ博士、とうとう成功したのですね」
それはボソンジャンプの制御に成功した証だった・・・
「ルリルリィ〜向こうにでっかい隕石が見えるよぉ〜」
「あれが・・・シャアの落とそうとしている・・フィフス・ルナ・・・」
「ああ、このままじゃ駄目!もっと左に!」
「クエス?どうしたの!?」
「ミナトさん、左に寄せて下さい!」
「え?え?わ、わかったわ」
「駄目!間に合わない・・・」
「おい!ヒカル、イズミ、フィフスが砕けた!」
「うわ〜花火だ〜」
「あれ・・・こっちに向かうわ」
「いきなりシリアスイズミになんなよな〜・・って、こっちに来る?」
「サブちゃん!ディストーションフィールド、出力最大で」
「りょ〜かい!」
「みんなぁ〜シートベルトをつけて!」
「ミナトさん、お願いします」
「おっけおっけ!やるだけやってみましょ!」
そう呟くと急旋回をかけ、散弾のようになったフィフスの残骸を小刻みにかわして行く!
しかし全てをかわせるはずも無く・・・
「艦長!フィールド出力低下」
「サブロウタさん、落ち着いて。現在の出力を」
「は、はい・・・出力47%・・・!?32%まで低下!」
「むぅ!?アポジモーターの反応がおかしい!」
「ちょっとぉ〜アポジモーターが勝手に稼動してるんだけど〜」
「「「え!?」」」
「あ、駄目だ・・・制御出来ないや」
「マキビ少尉、状況を」
「はいアオイ中佐、現在シャトルとの合流ポイントに移動中。
索敵範囲にシャトルを2機確認、敵機の反応は無し」
(う〜どうしてボクは艦長と一緒に行けないんだよ〜
それにオモイカネがナデシコCに移植された所為からな〜
変わりのこのオモイカネ弐『アメノウズメ』、反応が少し悪いんだよね・・・)
「シャトルが2機?・・・情報では3機のはず・・・」
「!?後方でフィフス・ルナの爆散を確認!・・・シャトルとの直撃コースに岩塊を発見!!」
「な!?ミサイル発射管開け!」
「ウズメ!ターゲット、ロック!」
≪ちょっとまってね・・・ロック完璧で〜す≫
「発射!」
≪でもいいのかな?≫
「え?なにウズメ」
≪岩、砕けるけど・・・シャトルの方に加速、拡散するよ?≫
「「「なに〜!!」」」
その時、ナデシコBブリッヂ要員の声が一斉にハモったという・・・
そして・・・レーダーに表示されたシャトルの光点と拡散した岩石の光点群が重なる
「しゃ・・・シャトル・・・ロスト」
「!!急いで捜索隊を、Zプラス隊発進急げ!」
「無人探査プロ―プ、散布します。ウズメ、シャトルの予想速度と予想航路から大まかな位置を特定!」
≪はいは〜い・・・この範囲かな?≫
モニターに表示されたのは
「半径・・・64万キロ?なんで・・・」
≪え〜、だって暴走したアポジモーターの予測なんて無理だよ〜
で、アポジモーターの推進剤が尽きるまでに動ける範囲がコレ≫
「と、とにかく捜索急げ!」
アオイ・ジュンの号令で捜索が開始された
その報告はアララギ艦隊司令にも伝えられた・・・
あとがき
どうも日光です第六話ナデシコ編お届けに参りました(笑)
前回は遅くなったので今回出来るだけ早く書き上げようと頑張りました
今回オモイカネの姉妹コンピュータが登場しました
アメノウズメ:オモイカネ弐式自己成長型艦内制御式コンピュータ
オモイカネの妹にしてオモイカネがいなくなったナデシコBの制御のためにネルガルから譲渡された
瑠琉が育てた為かやけに明るい性格になった
ナデシコA→Bとオモイカネが順番に乗り換えたため、今まで必要が無かった後継機(?)だったが
今回ナデシコB→Cへと移った際、ナデシコBの制御コンピュータが不在になったため急遽研究所から取り寄せた。
戦闘経験は無く、その為判断に少し時間がかかる・・・といっても普通のコンピュータよりは早いが
解説はこんなとこですかね
ではメルヴィルさ〜ん
め:はい、めるう゛ぃるです
・ ・ ・ 最近DAYが出てきません。
まぁ、いろいろと忙しいらしいのでしかたないですね。
それにしても、予想半径64万キロですか、
確か月までの距離が40万キロぐらいだったと思うので ・ ・ ・
月軌道直径の1.5倍!?
広すぎですよこれは(汗)
アムロに発見されなかったら永遠に宇宙を漂っていたかもしれないんですね、ナデシコクルー
では、また来世 ・ ・ ・
代理人の感想
・・・・そうか〜、アムロが彼らを見つけ出したのは
シーブックがセシリーを捜し出したようなニュータイプの勘だったんですね〜(笑)。
「真ゲキガンガー対ネオゲキガンガー」には爆笑。
しかし、Aアフターと言いつつ展開がどうもRっぽいんですが(笑)。