NAKANO 第一話「さ、さぶい〜〜」
現在の時刻は午後3時、アキトは雪が降っている中で凍えていた。
「シュンさんも場所が北海道なら教えてくれれば良いのに・・・・」
ちなみにアキトの格好は、寒くても-1,2以上の東京での普通の冬の格好である。暖かくても気温が零下の世界では当然寒い。
しかも、迎えに来てくれる相手はすでに2時間も遅刻していた。
「相沢 アキト君?」
突然、少女の声がアキトに聞こえた。どうやら、自分を呼んでいるらしい。
「ああ」
「雪、積もってるよ」
その少女は蒼い長い髪をストレートに流しており、ユリカに似ていなくもないがユリカに比べてほえ〜〜っとしてそうな顔をしていた。
そして少女はアキトの顔を覗き込んでいた。
「そりゃあ、2時間もここにいるからな」
「へ?」
少女は駅ビルについている時計を見上げ驚いた。
「うわ〜、びっくり〜〜、まだ2時くらいだと思ってたよ〜〜」
っと言っても、口調はとてものんびりとしているので、とてもそのようには聞こえない。
「それでも1時間の遅刻ですよ」
ちなみに待ち合わせ時刻は午後1時である。
「これ、あげる」
少女は缶コーヒーをアキトに手渡した。
「あちっ、あちちっ!!」
アキトは缶コーヒーの熱さに驚き手のひらで缶コーヒーを躍らせる。
「遅れたお詫びだよ。それと・・・。始めてあったお祝い」
「ありがと。水瀬 名雪さん」
NAKANO
第一話 雪の少女
カチャ
「お母さん、ただいま」
「おかえりなさい」
「こんにちは」
「いらっしゃい、アキトさん。寒かったでしょう。上がって下さい」
玄関でアキト達を迎えてくれたのは、名雪の母である水瀬 秋子さんだった。
ピー
カタン
コポコポ
「なんで、アキトは一緒に海外に行かなかったの?」
アキトと名雪は食堂で話していた。
「はいっ?」
「あ、『アキト』ってよんじゃ、いけなかった?」
「いや、それは構わないけど」
「そぅ、よかったぁ〜〜。それで、理由は」
「英語もしゃべれない俺にスワヒリ語なんて無理ですよ」
アキトは苦笑しながら言った。
ちなみにアキトがここに来た理由は、アキトの両親がアフリカに転勤になりアキトが日本を離れるのを嫌がったため、両親の知り合いである秋子さんの家にお邪魔したということになっている。ちなみに言うとアキトは、英語ペラペラである(じゃなきゃ、西欧で生活できないし)
「アキトのお父さん、すごいところに転勤になったんだね」
「何かあったら遠慮なく言ってくださいね。今日からアキトさんはこの家の家族なんですから」
秋子さんはコーヒーを持ってきながら言った。
カチャ カチャ
その後夕食を食べたアキトは一人、部屋でシュンが送ってきた荷物の整理をしていた。
「ん、なんだこれ?」
アキトはなぜか荷物の中に入っていた銀の指輪を手にとった。
「誰かが間違えて入れたのかな?」
「ふぐ、えぐ、えぐぐ、おかあさぁ〜ん」
一人の少女が泣いていた。
「いい加減に泣き止まない?」
その泣いている少女に声を掛ける少年。
「えっ?」
「じゃ、俺はそろそろ帰るから」
「あ、待って」
そう言って少女は少年の腕をつかんだ。
「また来るから。また同じ時間に駅前のベンチで待ってるから」
「・・・約束」
「ああ約束だ」
少年と少女は指切りをした。
「あ、わたしまだパジャマだよ。お母〜さ〜〜ん。わたしの制服どこぉ〜〜?」
久しぶりの安眠の中(帰ってきてからと言うもの毎日誰かしらに夜這いをかけられていたため)、アキトはドアの向こうの名雪の声で目覚めた。
「う〜ん、う〜〜ん」
「時間ないよ〜、時間ないよ〜、どうしよう〜〜」
「うんっ。うう、寒い」
カシャ
アキトは毛布をかぶりながらカーテンを開けると、そこは一面雪景色だった。
「道理で寒いわけだ」
カチャ
「はあ、はあ、はあ、はあ」
トントントントン
「なっ」
ドン
「うわぁ」
アキトは着替えると、部屋から出て下へ向かう途中パジャマ姿の名雪と階段のところでぶつかった。
「おはよう、アキト」
「おはよう、名雪さん」
「名雪でいいよぉ。アキトは家族なんだから」
「それじゃ、おはよう名雪」
「ごめんね、起しちゃった?まだ寝ててよかったのに」
カチャ
名雪はしゃべりながら部屋へと入っていった。
「いえ、居候の分際でいつまでも寝てるわけにはいきませんので」
「アキトはまだ冬休みなんだから寝てても平気だよ」
名雪はドアの向こうからアキトと話していた。おそらく着替えもいっしょにやっているんだろう。
「名雪は出かけるのか?」
「部活あるから。わたし部長さんだし」
「何の部活に入ってるんだ?」
「陸上部だよ」
「ふ〜ん、それ終わるの何時ごろかな?」
カチャ
「部活?今日はミーティングだけだから昼過ぎには帰ってこられるよ」
「もしよければ、帰ってきてからこの町を案内してくれないかな?」
「うん、わたしでよければOKだよ」
「わるいね」
「いいよ、だってアキトはずっとこの町で暮らすんだから」
「そう出来たらいいですけど(多分無理だろうな〜〜)」
「えっ?」
名雪はアキトのその言葉に顔を赤らめた。
「どうしました?顔が赤いですよ。それに時間大丈夫ですか?あわててましたけど・・・」
「あ〜」
名雪は腕時計の時間を見た。
「100mを7秒で走れば間に合う」
「それじゃあ、大丈夫ですね」
全然大丈夫じゃない。それが出来るのは宇宙広しと言えどもお前と北斗ぐらいだ、アキト。
「うんっ。がんばるよ〜〜〜」
トントン
「おはようございます。アキトさん」
下から洗濯物を籠に持って来た秋子さんが現れた。
「おはようございます」
「アキトさん、朝ご飯食べますよね」
「あ、いただきます」
「わたしのは?」
「もう少し早く起きたらね」
「おなかペコペコ」
「でも、間に合わないでしょう」
「う〜ん」
「気を付けて下さいね」
「うんっ」
「あの子ももう少し早く起きてくれると助かるんですけど」
「名雪って朝弱いんですか?」
「明日からアキトさんも大変ですね」
「はぁ?」
アキトは何が大変だかわからなかった。
「アキトさん、お昼ご飯買ってきますけど何がいいですか?」
アキトがリビングでぶらついていると秋子さんが聞いてきた。
「あ、俺が行って来ますよ」
「えっ?」
「いいですよ、別にすることはありませんし、名雪もそろそろ戻ってくる頃ですからついでに迎えに行って来ます」
「でも・・・・」
トントン
アキトは靴を履くと、外に出た。
ビュウ〜〜〜〜
そして、アキトが出た途端冷たい風があたり一帯に吹き荒れた。
「寒そう・・・だな」
ミシ ミシ
アキトは覚悟を決め雪道を歩き出した。
「さて、スーパーはどこかな?」
「アキト」
「んっ?」
不意に横から誰かに声を掛けられた。
「アキト、どうしたの?」
アキトが横を見ると案の定そこには制服姿の名雪がいた。
「名雪を迎えにきた」
「えっ、ホントに!?」
アキトのその言葉に名雪は嬉々として喜んだ。
「そのついでに昼飯を買いに。秋子さんが好きなものを買って来ていいってさ」
「な〜んだ」
名雪は少ししょげた。
「と言う訳で、はい」
アキトは名雪に財布を手渡した。
「んっ?」
「俺はこの辺を少し見たいし、美味しい物もわからないから」
「アキトは何か嫌いなものある?」
「・・・・食べられるものなら何でも」
アキトはナデシコ時代を思い出しながら言った。
「うん、任されるよ」
「じゃあ、俺はこの辺をうろついているから・・・」
「先に帰っちゃ嫌だよ」
タッタッタ
名雪は商店街へと消えていった。
「さてと・・・」
「そこの人!!」
名雪が行ってアキトはどこから見ようか考えていると、誰かに呼ばれた。
「えっ?」
「どいて、どいて、どいて、どいてぇーーーーーーっ!!!!」
アキトがその方向を見ると、紙袋を持った少女がつっこんで来るではないか!!
「え、え、え〜〜〜ッ!!!」
「うわーたっ」
ドシーーン!!
少女はそのままアキトに体当たりした。
「うぐぅ〜、痛いよぉ〜〜」
「だ、大丈夫?」
「ひどいよぉ〜。どいてって言ったのにぃ〜〜」
少女は鼻のあたりを押えながら、べそをかいていた。
「ごめんね。でも、人通りが多いところで走っちゃいけないよ」
アキトは少女の頭をなでながら、やんわりと注意した。
「うぐぅ〜〜〜」
少女はアキトの顔を見ると顔が赤くなり、アキトから目をそらしうぐうぐと泣き出した。
「立てる?」
「うぐぅ」
アキトは手を差し出し、少女を立たせた。
「はっ、あ〜〜!!」
そして少女は立ち上がると、目を開き何かを探すように後ろを見た。
「えっ?」
「と、とりあえず話は後!!」
「えっ?」
「走って!!!」
少女はアキトの腕をつかんで走り出した。
「えっ?えっ?ちょっと待って・・・・」
「待てないよ〜〜〜〜」
アキトと少女はそのままどこかへと走り去っていった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
路地へ入ったアキトと少女はそこでひとまず落ち着いた。
アキトは余裕の顔をしているが、少女は肩で息をしていた。
「一体何がどうなってるんだ?」
「追われてるんだよ」
「だれに?」
「それ以上はボクの口からいえないよ。関係ない人を巻き込みたくはないからね」
「ってこれは十分巻き込んでいるような・・・・」
「ごめん話は後!!」
「って、また!?」
少女はまたもやアキトの腕をつかみ、近くにあったコンビニエンスストアへと逃げ込んだ。
「今度は何!?」
「いいから隠れて!」
コンビニへと入った少女は雑誌で顔を外に見られないよう隠しながら、アキトに言った。
仕方無しにアキトもそれに習う。
タッタッタ
そして、アキトが雑誌の上からチラッっと外を見ると、エプロン姿のおやじが走りこんできて、周りをうろちょろと見ていた。
「あれ?君を追いかけているのは?」
「そうだよ」
「俺には恰幅のいい人にしか見えないけど・・・・」
「人は見かけで判断したらだめだよ」
とはいっても、SS(シークレット・サービスの方ね)とかに感じられる特殊な気配は、アキトは全く感じてはいなかった。
おやじはしばらくその場でうろちょろと何かを探していたが、やがてがっくりと肩を落とし、来た道を戻っていった。
「うぐぅ。こわかったぁ〜〜」
「しかし何でまたエプロンをつけていたんだ?」
「たぶんタイヤキ屋さんだからだよ」
「はぁ?どうしてタイヤキ屋さんが君を追いかけてくるの?それに、その大事そうに抱えている紙袋は何?」
「これは・・・・。大好きなタイヤキ屋さんがあって、一杯注文をした所までは良かったんだけど、お金を払おうと思ったらお金がなくて・・・・、走って逃げちゃったんだよ!!!」
「・・・・・それは一方的に君が悪いんじゃないの?」
アキトは呆れた。
「うぐぅ。仕方なかったんだよ!!」
「何が仕方なかったの?」
アキトはあくまでやさしく問い詰めた。
「話せば長くなるんだけど・・・」
「うん」
「すごぉーく込み入った複雑な話なんだけど・・・・」
「心配しなくても時間はたっぷりとあります」
「実は・・・・」
「実は?」
「すごくお腹がすいてたんだよ」
「・・・・・ってそれだけ?」
「うん!!」
少女はにこやかに笑った。
「やっぱり君が悪い!!」
「はぐっ!!んぐんぐ。美味しいねぇ〜〜」
「って、何で食べてるの!?」
「やっぱりタイヤキは焼きたてが一番だよ」
「・・・・・それはちゃんとお金が払った人が言うセリフ」
「あうっ。君も食べる?」
少女は焼きたてのタイヤキが入った袋を差し出した。
「う、うう」
アキトの目の前には、ほかほかと湯気のたった美味しそうなタイヤキ。匂いも抜群である。
「うぐ、うぐぐ」
で結局、
「ん、いい?ちゃんと後で事情を説明してお金を払わなきゃダメだよ」
アキトもタイヤキの魔力(&空腹)には勝てず、少女と一緒に食していた。
「うぐぅ」
「うぐぅじゃないよ」
「ちゃんとお金があるときにまとめて払うもん」
「ホントはそういう問題じゃないんだけどな」
「ボクはあゆだよ。月宮 あゆ」
「俺はアキト。相沢 アキト」
「・・・・アキト君」
「ん?」
「うんうん。なんでもない、なんでもないよ」
「ん〜?」
「アキト君。ボクもう帰るよ」
「あ、ああ、ぞれじゃぁね」
「また、合えるといいね」
「そうだね」
「うん。またねぇ〜〜!!」
あゆはそのままどこかへと去っていった。
「あ、名雪!!!」
アキトはそれまで全くもって忘れていたな雪のことを思い出した。
タッタッタ
「名雪!名雪ぃーーー!!!」
アキトは最初の交差点へと急いで戻ったがそこには名雪の菅はなかった。
カチャ
「あちゃぁ〜〜」
アキトが玄関に入るとそこには、雪のついた名雪のブーツがあった。
「お帰りなさいアキトさん、何かあったの?」
「いえ・・・」
「な・・・」
「嘘つき」
アキトが居間に入ると、そこにはクッションに顔を伏せて床に丸まった名雪がいた。
「だめよ、喧嘩なんかしちゃ」
「ごめん」
「いいよ、わたしも昨日遅刻したからお相子だよ」
「ごめん」
「それじゃ、ご飯にしましょうか。お昼には少し遅いですけど・・・」
「あゆか・・・」
夜、アキトは一人部屋で昼間であった少女―月宮 あゆのことを考えていた。
「どっかで聞いたことがあるような・・・」
アキトは頭の中であゆのことを検索してみたが、何かが頭に突っかかり出そうだけど出ない状態だった。
コンコン
アキトが考え事にいきずまっていると、ドアをノックする音が聞こえた。
「開いてますよ」
カチャ
「アキト、お風呂空いたよ」
アキトが返事をすると、ドアの隙間からどてら上に羽織、パジャマを着た風呂上りの名雪の姿があった。
「ありがとう。あ、そうだ。名雪」
「何アキト?」
「目覚ましあまってたら貸してくれないかな?荷物の中に入ってなかったんだ」
「うん、いいよ。いっぱいあるから。ちょっと待ってて」
「一杯?」
「うんしょ、うんしょ」
そして、名雪は部屋に戻ると両腕に一杯の目覚しい時計を持ってきた。
「どれでも好きなものを貸して上げるよ」
「・・・・・趣味なの?」
アキトは半ば呆れて聞いた。
「そんなことはないけど・・・。アキト、どれがいい?」
「どれと言われても・・・・」
名雪の腕の中には様々な目覚しい時計が存在し、どの時計が一番いいのかなど見分けがつかなかった。
「じゃあ、これ」
そう言って名雪は腕の中からかえる型の時計を差し出した。
「じゃあ、悪いけどしばらく借りるね」
「うん。ぜ〜んぜんOKだよ」
「ありがと」
「アキト」
アキトが目覚しい時計を借りて部屋に戻ろうとすると名雪は呼び止めた。
「ん、なに?」
「夜は『おやすみなさい』、だよ」
「それじゃ、おやすみ」
「おやすみなさ〜〜い」
名雪は部屋へと戻っていくアキトを笑顔で見送った。
「ふぐ、えぐ、えぐぐ」
一人の少女が泣いていた。
「いい加減に泣き止まない?」
その泣いている少女に声を掛ける少年。
「えっ?」
「俺はテンカワ・アキト、君の名前は?」
少年はテンカワ・アキトと名のった。
「あゆ」
「あゆ?」
少年アキトの言葉に『あゆ』と名乗った少女は、うなずいた。
「名字は?」
「あ・・・ゆ・・」
「あゆあゆ?」
「うぐぅ、違う」
「どうしたの?」
少年アキトは少女あゆにないているわけを聞いたが、少女は訳も話さず少年アキトから視線をそらすだけであった。
「もしかして、お腹減ってる?」
「ちがうもん!!」
きゅぅぅう
少年アキトの言葉に少女あゆは思いっ切り否定したが、お腹は正直だった。
「ちょっと待ってて・・・」
少年アキトは少女あゆにそういい残すとどこかへと走っていった。
「はい」
やがて、戻ってきた少年アキトは少女あゆに紙袋一杯に入ったタイヤキを差し出した。
「タイヤキ・・」
「タイヤキは焼きたてが一番だよ」
「しょっぱい・・・」
少女あゆがタイヤキを最初に食べた感想がそれだった。
「それは涙の味だよ」
「でも、美味しい」
「よかったね」
「うんっ!!」
少女あゆはようやく笑った。
「じゃ、俺はそろそろ帰るから」
タイヤキを食べ終わったアキトは近くの時計の時間を見て言った。
「あ、待って」
そう言って少女あゆは少年アキトの腕をつかんだ。
「ん?」
「また、タイヤキ食べたい」
「そんなに気に入った?」
「うん」
「立ったらまた一緒に食べる?」
「うん」
「だったら明日の同じ時間に駅前のベンチで待っているから」
「約束・・・」
「うん、約束だね」
「指きり・・・」
「うん」
少年アキトと少女あゆの最初の出会いであった。
チュン チュチュン
「んっ(夢?)」
アキトは朝もやに包まれたな亀を覚まし、さっきまで見ていた夢のことを思い出していた。
「(あゆ。でも、彼女は・・・)」
ズキンッ
アキトがあゆのことを考えていると、突然激しい頭痛が起こった。
『あさ〜〜、あさだよ。朝ご飯食べて、学校行くよぉ〜〜〜』
アキトが何も思い出せないまま、名雪の目覚ましは一人時を告げていた。
第二話へ続く
作者の後書き
はい。と言うわけでNAKANO第一話をお送りしました。言うまでもなく、これは〜時の流れに〜とKANONの合作SSであります。なぜNAKANOと言いますと、まぁまぁ語呂合わせがいいかなと思ったからです。最初はナデカノ(安直なネーミングですいません)にでもしようと思ったのですが、これじゃあありきたりだし、『彼氏彼女の事情』との合作だと思われるかもしれないと思ったからです。それじゃあ、どういう名前にしようかといろいろ思案していたら、なかの=NAKANOと言うふうになったわけです。
おそらく、KANON(アニメ)を見ていた人は気づいたと思うのですが、この話はTV版と全く流れが同じなんです。とりあえず、全キャラが登場するまでは基本的にTV版と同じ流れにしようと思っています(回想シーンは別ですが)。なぜならば、ゲームを元にするよりある程度は書きやすいからです。しかし、元にする(パクリというなかれ)のは前半部だけだと思います。同盟メンバーが出るかどうかは今のところ不明です。ちなみにキャラ設定などは、基本的に一話に一人ずつ紹介いたします。ただし、ヒロインは一番最後です(言っちゃうとネタがばれるかもしれませんし…)。
さて、いろいろ説明したら長くなってしまいましたね。それではこの辺で失礼させていただきます。
ちなみに今回の紹介キャラは『水瀬 秋子』さんです。
キャラ設定 その1『水瀬 秋子』
性別、女
年齢、不明(40歳前後と推定される)
生年月日、不明
出身地、同じく不明
趣味、ジャム作り(一部、邪夢だが)
特技、炊事洗濯家事全般。暗殺術。
職業、統合軍秘密調査部『統』の司令。階級は大将。
しかし表向きはとある会社の事務員。
その他、特記事項、
はっきり言って謎な人。経歴などのすべての情報はAAAで秘匿されており、『水瀬 秋子』と言う名前も本名かどうか怪しい。
統合軍内では珍しい連合軍への敵対心がない人間(軍で稀な中立の人間)。統合軍のほとんど(実に90%以上)の情報を握っているので誰も逆らうことは出来ない。以上の二点により、統合軍内では敵多し。シュンとは統合軍極東方面軍総司令部内の食堂で知り合った(と言うか、食堂でシュンを待ち伏せていた)。
肉親に、娘の名雪と姉が一人いる。
本質的にはほぼ舞歌と同じ。しかし、舞歌と違い舞台にさりげなく誘導するだけで、後は観賞するのみ。
アキトを呼び寄せたのは、もちろん娘の名雪とくっつかせるため。
その他設定 その1『統合軍秘密調査部『統』』
連合宇宙軍秘密調査部『連』の後身。
主に統合軍内の不正の監視や、重要テロリストのマーク・破壊、そして内部に犯罪者が出たときの秘密対応(最悪の場合は暗殺)などなど、裏の仕事を行っている統合軍内の組織。(わかりやすく言うと軍の内部警察)。
この組織を知っているものはいても、把握しているのは地球連合および統合軍のごく限られた一部である。組織の構成員でさえ、詳しくは知らない。
ちなみに言っておくと、連合宇宙軍はいまだ存在しているので『連』もいまだ活動を続けている。・・・・・が、実質的には何も仕事をしていない(ほとんどすべての業務は『統』の方に移行された)。
代理人の感想
KANONと言えば深夜にやっていたアニメを怖い物見たさに
一話だけ見たのを思い出しますね〜。
・・・夏にやってたら納涼にピッタリだったでしょう、ええ(爆)。
でも筋立てが第一話まんまのよーな気がしますが気のせい?