ブローディア

バンダイ 1/16 エビルテッカマン
1/220 バイアラン
1/144 モビルゲイツ
1/144 フリーダムガンダム
ウェーブ 1/144 ライデン

その他多数使用



 ブローディアはブラックサレナと異なり、何者にも勝ち続ける事を宿命付けられた機体だと考えました。
 ブラックサレナは最重要目標がテンカワ=ユリカの救出であり、その前に必ず立ち塞がる火星の後継者、そして北辰六人集を撃破する事を第一に考えられていた筈です。
 その結果、多種多様な外殻ユニットの投入(映像では一種類のみだが、設定ではエアロやモールと言った装備が存在)を繰り返しては負けて、最終的に北辰相手に最適な状態へと進化したのです。
 言わば、ブラックサレナは負ける事を前提に存在していた。ですがブローディアにはそれが許されない。
 ブローディアの目標は戦争の回避であり、必要とされる能力が余りに多いし、失敗は許されない。
 だからこそあらん限りの技術を詰め込んで、最強の存在に仕上げていった……。
 しかし、最強は進化の袋小路である事が多いです。
 弱い相手には勝てて当然かもしれませんが、己よりわずかでも何かが上回る存在と対峙すれば、どうなるか?
 アキト本人に比べ、ブローディア自体の進化が非常にゆっくりであったと感じたので……私は何処か、不安定なものを感じていたのかもしれません。
 だから多方面からご意見を頂いた際、やや貧弱であると言う印象に見えたのかも。
 


 ブローディアはイラスト等のイメージ画像は(大蒲鉾殿の手によっては)存在しておらず、ある意味読者の想像力を試される存在とも言えるでしょう。
 時の流れには、それの設定を踏まえた三次創作も盛んであり、実に多種多様な形でブローディアが登場する事が多いです。
 その中で共通する要素と言えば、漆黒・悪魔的・翼。と言った所でしょうか。
 他にも色々あるでしょうけど、立体化にあたっては要素をできる限り絞り込んで、自分の中のブローディア像を“組み上げた”つもりです。

 そう、このブローディアはその殆どが既存製品の継ぎ接ぎによる“ミキシングビルド”の産物です。
 プロであろうと、自分が引いたイメージ画通りに、パテだの何だのを削り出して一から作り出す事は大変困難です。
 ですからこうした手法によって新たな作品を生み出す事もあるのです。
 ある程度レシピを公開しますが、はっきり言って絶版のものも多数あり、あまり参考にはならないかと思われますが。



頭:バイアラン、LMエヴァ初号機、M1アストレイ他

 本当に欠片欠片をつなぎ合わせて構成している為、原型が全く解らないかと。
 悪魔的な部分、と言う訳で金目をしています。
 片方だけあるアンテナはフリーダムのツノ。元祖アキト機の趣向と言うべきか。

胴:エビルテッカマン、食玩エヴァ他

 ブラックサレナのイメージを元に、流線型にするべくチョイス。
 腰の細さは柔軟な稼動範囲の確保を想定したため。
 なお、スラスターとの接続アームはゾイドの足。

肩:V2ガンダム

 モモの部分をそのままぶった切って使用。
 間接と上腕に挟み込むタイプなので、内部はスカスカ。
 ブロスとの接続ポリもここに内臓。


腕:エビルテッカマン、LMHGエヴァ参号機

 やろうと思えば飛びそうな、ゴツイ感じに。
 エヴァの腕は少々オーバースケールだったやもしれません。

腰:エビルテッカマン

 背部のディテールを廃し、腰部接続部を新造。
 コレクションシリーズの間接を利用しています。

足:モビルゲイツ

 ゲイツの足を延長して使っています。
 パテが硬過ぎたため、作業が遅延したのは秘密です(お)


重力波スラスター・フェザー格納庫:フリーダムガンダム、サーペント、バイアラン他

 本来フェザー展開形態を再現できるのですが、塗装の段階でクリア素材のフェザーがごっそり折れてしまい、挫折。
 むなしく空洞が目立ちます。

DFS/Gカノン/フェザーブレード:ストライクガンダム

 ZZのハイパービームサーベル同様、幾つかの機能を兼用する形と言う設定。
 これはもうライフルを適当に切って貼ったものです。

ブロス・ユニット:ライデン、モビルグーン

 ライデンの脚部を開いて、カーテンレールを接着した上で中にハンダ線を入れています。
 先端のツメはグーンのカカト。



 以上。
 



 今回のコレは、あくまでも私のイメージを立体化したものであり、正解はきっと無限にあるんでしょう。
 皆様も色々と想像し、手を動かす……この作業の面白さを知ってくれればと思います。