俺は未来を変えることにした。だが、俺はナデシコの乗員の中で唯一ずっと浮かばれなかったアオイジュンを思い出していた。
(ジュンが酔って言っていたな。)
<回想>
「僕は姉さんが生きていたらもっと違う生き方が出来たかもしれない。」
「え?ジュン、お姉さんいたのか?」
「うん、双子のね。ユリカのことは確かに好きだったけど、どっちかって言うとほっとけなかったんだ。ユリカってさ。行き当たりばったりだろ、だから守ってあげたかったんだ。僕の目の前で僕を守って死んだ姉さんのように誰かを守りたかったんだ。僕の本当の名はアオイアツヒロ(葵篤弘)っていうんだ。もっとも改名して、今は知ってのとおりジュンだけどね。姉さんの名前を継いだんだよ。」
「ジュン。」
「テンカワ、君にユリカは任すよ。君が守っていってくれ。」
(結局、アツヒロ、お前との約束破ってしまったな。ユリカは火星の後継者に連れ去られてしまったし、俺は俺で復讐しかできなかった。)
(だが、今回は違うよ。アツヒロ、俺はお前にも幸福を掴み取って欲しいから。)
歴史の修正力など恐れない。傲慢といわれてもいい。俺は俺の知る者に幸福を与える。
だから、アツヒロ、お前の姉さんは俺が救う。
2192年
「アツヒロに聞いたとおりなら、今日アオイジュンが事故で死ぬはず。助けるさ、お前はアカツキとならぶ俺の親友だからな。」
「・・・・・・。」
俺は、無言でアオイ家のテーブルについていた。変だ。何でだ?俺は、今までの行動を顧みてみた。
未来を、君に・・・
PRINCSS OF DARKNESS
新たなる時代
プロローグ1 闇の公子 出会う
東京 白金台第一中学校
俺は、アツヒロの下校を見ていた。
(4人か。不自然な動きをするやつらだな。ただの事故じゃないのか?ありえなくはないか。軍は腐っているからな。)
俺は、4人を警戒しつつアツヒロ達を見ていた。
<ジュンサイド>
「アツヒロ。いつまでかかっているの。先、行くよ〜。」
「待ってよ、姉さん。今日は美術があって、絵の具とか重いんだよ。」
私は、アツヒロに声をかけ校門を出ようとした。今日は、弟と一緒に友人の誕生会に出席するからだ。
私は、学校の前にある横断歩道を渡り、アツヒロを待った。
「姉さん、待ってよ〜。」
あ、こけた。
アツヒロが横断歩道を渡って・・・
「まったく・・・・・・。」
首を振りつつ目を閉じ苦笑した。
目を閉じていて、気がつかなかった。猛スピードで黒の乗用車がアツヒロに迫っている。
「アツヒロ!!」
私はとっさに横断歩道を渡るアツヒロを私がいた歩道に突き飛ばす。反動で私は迫り来る車の前へ・・・・・・。
「姉さん!?」
アツヒロが叫ぶのが遠くで聞こえた気がした。
(駄目な姉だね、ごめんねアツヒロ。)
そのとき風が舞った。私は優しい風に包まれた。
「大丈夫か?」
声がした。目を開く。目の前に優しそうな少年の顔があった。目が合う。自分の顔が、赤く熱を持つのが分かる。
パァン
恥ずかしさのあまり、少年の頬を私の手がたたいていた。
「・・・痛いな。助けたのに。」
少年は、私を立たせてくれた。
「あ、あの、ご、ごめんなさい。」
「姉さん、大丈夫?」
誰かが私に声をかけた。
でも、私の視線は、目の前の少年に集中していた。
改めて少年を見る。黒のスラックスに、同色の半そでで前にファスナーのあるシャツを着ていた。一言で言うと・・・・・・カッコ良かった。
黒い髪、黒い深い瞳、日本人特有の胴長ではないし足も長かった。
<アツヒロサイド>
「で、大丈夫だな?」
少年が言った。姉さんは少年に見とれ、その声に気付いていないようだった。
「姉さん?」
僕が、姉さんの肩に触れ、やっと気がついたらしい。
「あっ、え?」
「大丈夫かって、僕も彼も言ったのに・・・返事しないから。」
僕が心配そうに見ているのを感じたのか。
「あ、うん、大丈夫・・・。」
と、目線は少年に向いたまま答える。
姉さんはまた少年を見て深く頭を下げる。
「ありがとうございました。」
「いや、別にいいさ、じゃあな。」
少年は、僕らに背を向けると歩き出し・・・・・・10歩ほど進んで止まる。
<アキトサイド>
俺は振り返るといった。
「一つたのみがあるんだがいいか?助けた礼をってわけじゃないんだが、何か、食わしてくれない?」
「「へっ?」」
「いやー、腹へってさ。バイト代出るのまだ先なんだよね。(くっ、我ながら最低ないいわけだ。のってくれなかったらどうしよう(汗))」
さっき感じた4人が、殺気立つのを感じ、なんとかアオイ家までエスコートすることにしたのだが・・・・・・。
アツヒロとジュンは、顔を見合わせ笑い合った後、俺を見ていった。
「じゃあ、私達のうちで何か食べます?あ、申し遅れました、私、アオイジュンといいます。白金台第一中学校2年です。」
「アオイアツヒロです。僕も、2年です。よろしく。遠慮なさらずに家にいらしてください。」
「本当か?サンキュ。俺は、テンカワアキトよろしく。俺も、中学2年だよ。(神様、感謝します。どこぞの喫茶店でどうですかなんて言われたらどうしようかと思った。(汗))」
俺は二人に笑いかけた。
何故か、ジュンさんが、顔を真っ赤にしてうつむいていた。
何でだろう。それよりも謎なのが、俺がジュンさんとアオイ邸に向かいつつ話している時、
終始アツヒロが「僕は男だ。彼は男だ。僕はノーマル。」と、つぶやいていた。こんなやつだったか?
「ここが私達の家です。」
俺はアオイ邸を見た。かなり大きいがミスマル邸のような非常識な広さはない。俺は、4つあった気配が遠ざかるのを確認した。
「じゃあ、中ヘどうぞ。」
俺は、ジュンさんと共に中へ入った。
「「おかえりなさいませ。」」
迎えたのは、二人のメイドだった。
「あら、お嬢様、こちらの殿方は?」
「ジュンちゃんの恋人かニャ!?」
「ち、違うの、恭子、由美さん。今日、車に轢かれかけたのを助けてくれたの。で、お礼も兼ねて来て頂いたの。」
「まあ、そうでしたか。どうぞ、こちらへ。」
由美と呼ばれた、落ち着いた雰囲気のあるメイドが、俺を案内してくれるようだ
「ええ、わかりました。」
<ジュンサイド>
恭子が、おもちゃを見つけた猫のように私に擦り寄ってくる。昔から彼女には振りまわされっぱなしだ。
年もそんなに離れてないのに・・・・・・。
「むふふ。で、実際はどうなのかニャ〜。ジュンちゃんのタイプと見たけど〜?」
私は顔を真っ赤にして、恭子を見る。
「そ、そんなんじゃないんだから。」
「じゃあ〜、私が〜♪。「ダメ!!」」
「もう、ジュンちゃん、かわいい♪ 心配しなくても取ったりしないわよ。」
「あ、えっと。その、あの。」
私は、いつまでたっても彼女に勝てない。
<アキトサイド>
案内されたのは、立派な応接間だった。
「こちらでお待ち下さい。すぐにジュンジ様が参ります。」
俺は、ソファに座り目を閉じてラピスに話し掛けた。
(ラピス、聞こえるか?)
(あ、アキト兄、どうしたの?)
(今、救いたい人のところに来てるんだが、少し調べて欲しい。連合軍極東支部のアオイ中佐の妨害して一番利益が出るのは誰かを。)
(OK、いつ分かるか分からないから、リンクじゃなくて、携帯にメールでいれるね。)
(ああ、頼む)
(お土産は、ケーキがいい、買ってきてくれるなら、ガンバル。)
(わ、わかった。でも、ラピスだけじゃ、不公平だから、サファイアとヒスイにもお土産買っていくけどいいよな。)
(分かった。じゃ、後でね。)
(ああ、後で。)
ふふ、ラピスもだんだん自分の意見の言い方が分かってきたようだ。その点は嬉しい。
ラピスとのリンクを切ってすぐ、こちらに近づく三人の気配を感じた。
一人頬を緩めていた俺は、近づく気配に集中した。ドアが開き、一組の男女と先ほど案内してくれた由美さんが入ってきた。
「はじめまして、アオイジュンジだ。こっちは家内の。」
「アオイアツコと申します。」
「はじめまして、テンカワアキトです。」
俺が立ちあがり挨拶すると、二人は俺に座るよううながした。
俺は、アオイ中佐の反対位置に座り、アオイ中佐の顔をじっと見た。
「用件を聞こう。」
「(当然だな。俺を疑っている。)用件とは」
「しらばっくれなくても良い。君の目的は私の命か?」
俺は、深く息をつき、アオイ中佐の目をじっと見た。
「逆ですよ。私の目的は、貴方のご子息、ご息女を守護することです。今日一日限定ですがね。」
「ほう、守護かね。たいした覚悟だな。」
「本来は遠めで見守るのがいいんですが、今回はプロが敵にいるようでしてね。しかたなく、言葉見繕ってここまでエスコートしたしだいです。」
「では、君の仕事は終わったわけだ。」
「ええ、貴方に会うのは予定外でしたが・・・・・・。まあ、二人な安全性が上がったことを考えれば私としては良かったですよ。では、私はこれで。」
そう言って席をたち、出て行こうとした時、今まで沈黙していたアツコさんがはじめて口を開いた。
「あら、御飯食べていかないの?」
ズルッ
俺は、唖然とした表情でアツコさんを見た。
「ア、アツコ・・・・・・。」
アオイ中佐も妻を見ている。
「あら、だって、任務はともかく、娘を救ってくれた事には違いないでしょう。お礼ぐらいしなくちゃ罰が当るわよ。お腹もすいているのでしょう?」
そういうと俺の腕を取り引っ張っていく。
「あ、え? いや別に。あれは方便と言うもので、衣食住には困ってないんです・・・けど・・・。」
俺が弁解するも、かまわず、引っ張っていく。
「さあ、私が腕によりをかけて作るからね〜♪。」
で、現在に至る。
俺の真正面には、不機嫌そうなアオイ中佐が座っている。俺は、ジュンさんと由美さんにはさまれていた。
「「「「「「いただきます。」」」」」」
皆が俺を見る。
「い、いただきます」
と、食事が始まる。どうやらアオイ家では、メイドの彼女達も一緒に食事するようだ。
乗りかかった船と思い、箸を取り食事に手をつけた。
「うまい。」
「ふむ、アツコの料理はいつもながら絶品だな。」
「これ、隠し味にバルサミコ酢を使っていますね。」
「あら、わかる?ほんの少し使うのがミソなのよ。」
「なるほど。」
(ふむふむ。思わぬ収穫・・・・・・。って、ちがうだろ俺。)
「そういえば、ジュンちゃん、アツヒロちゃん、今日お友達の誕生会じゃなかったの?」
母が私を見ていった。私とアツヒロは、箸を止めて
「えへへ、車に轢かれかけて、病院行くからって休ませてもらっちゃった。」
「僕はもともと姉さんの付き添いだからね。姉さんが行かないのに僕が行くのは変だから行かないんだ。」
母は、私にだけ聞こえるよう小声で、
「そんなに彼とお食事したかったの?」← 一回り小さく
いたずらっぽく母がいった一言に私はむせた。
「お、お母様。べ、別にそう言うわけじゃ・・・・・・。」
横目で彼を見ると彼と目線が合う。自分でも顔が赤くなるのが分かりうつむいてしまった。
私が再び顔を上げると、彼が視線を一瞬携帯に向けたのが分かった。
「どうかしたの?アキト君。」
「ん、ああ。俺の保護者から連絡が入ってね。」
「ご両親?」
私は素直に聞いた。
「いや、親父もお袋ももういないよ。今のは俺を引き取って育ててくれている人。」
「ご、ごめんなさい。」
「ああ、気にしなくていいよ。今の保護者も気に入っているしね。」
アオイ中佐が俺を見て言う。
「ここでいえることかね。内容は?」
「ええ、帰り道で福田屋のシュークリーム5つと、ブーリーズのチーズケーキ買ってこいです。」
「は!?」
アオイ中佐が、驚いた声をあげる。
「別に暗号じゃないですよ。そう言う人なんです。俺の保護者は。本名も俺に教えないし、ネルガルのプロスペクター有名でしょう?」
アオイ中佐が、箸をおき俺を、連合軍中佐としてみる。
「ネルガルの人間なのかね、君は?」
「正しくは違うんですが、俺の両親がネルガルの人間だったもので、遺族救済金とかの関係で友人関係だったプロスさんに保護者をお願いしているんですよ。」
「なるほど。しかし、プロスペクターとはね。」
「知っているんですか。お父様。」
「凄腕の交渉人、仕事であれば戦場の前線にすら行くといわれている。しかも、仕事はつねに完璧、だったかな。」
俺を、アオイ中佐が見る。俺は苦笑しつつ同意する。
「すごいんだ〜。」
「ああ、一番すごいと思うのが、契約書を出すときだな。どこから出したのか、ぜんぜん気付かせないんだから。」
俺がそう言うと、アオイ中佐は思い当たるふしがあるのか、目を細めた。
「ごちそうさまでした。」
俺は玄関でアツコさんに挨拶すると、アオイ家の外へ出た。
「あ、あの・・・・・・。」
振り返ると、ジュンがいた。
「何か?」
「この近くに住んでいるの?」
「俺か?青山のネルガルの寮だが?」
「青山かぁ・・・、(結構近いんだ〜。)じゃ、じゃあ学校は?」
「青山中等学院だが?」
「(わ〜、有名校)あ、あの、彼女とかいるの?」
「はっ!?いや、いないが。」
「そ、そうなんだ・・・。またね、アキト君。」
「ああ、じゃあな。」
(さてと、じゃ、ラピスに調べてもらった福田屋じゃなかった、フクダ中佐のところへ行くか。シュークリーム→甘い→三流で、5つ→5人とはな。しかし、ブーリーズって何だろう。・・・・・・!?、思い出した。今人気のケーキ屋じゃないか。しかも、あと2時間ちょっとでしまる。急がねば。)
俺は暗くなりかけた町をかけ出した。
「失敗しただと、馬鹿者。」
「申し訳ありません。しかし、やたらと目の効く小僧がいまして。」
「そのとおりです。あいつは、ただのガキじゃありません。」
「お褒めに預かり、光栄かな。」
「き、貴様。ここをどこだと思っている。」
「俺に、黒天に喧嘩売った馬鹿の家。違う?」
俺が、プロスさんの手伝いで使う仕事上のコードネームをいう。
「こ、黒天。ば、馬鹿なアオイの若造が傭兵を雇ったなど聞いていないぞ。」
「当然さ。これは慈善事業だし。さて、黒天を見て生きている者はいない。特に、愚かなる者はね。覚悟はいいかな。」
「お、お前ら。何している。相手はたった一人のガキだろう。」
「わかっていますよ。さて小僧覚悟はいいな。」
「いつでもどうぞ。」
4人が銃を抜く。一人は見物のようだ。
「小僧、言い残したことはないか。」
「別に?ああ、一つ聞いておこう。なぜ、アオイ一家を狙った?」
フクダ中佐は、下卑た笑いを浮かべ、
「あいつが、極東軍の新たな渉外担当になる予定だからだ。あいつはクソ真面目だからな。いろいろとこまるのだよ。親族が死ねば脅しが使えるだろう?」
「なるほど、手加減はいらないか。」
4人が銃を撃つ。
「なっ!?」
・・・・・・が、すでに俺はそこにはいない。銃の軌道を読み、悠々と歩いて近づく。
「何している。殺せ。」
4人の背後にいる男が叫ぶが、俺にあたりはしない。俺は自嘲気味に笑う。
(当然だ。山崎を殺った時の弾数はこんなものじゃなかったしな。)
剣林弾雨の中を生活していた俺にとってこいつらは三流にも満たない。意識は空へ。そう闇の公子と呼ばれていた時のように・・・・・・。
「あっけない。」
俺の足元には6つの死体が転がっていた。
「さて、他のやつに気付かれる前にさっさと行きますか。ケーキも買わんとな。」
フクダ邸を後にした俺は、ケーキを買った後、近くの公園のトイレに入り、
『ジャンプ』
転移した。
「「「アキト兄、いらっしゃい。」」」
玄関のドアを開けると、待っていたのかラピス達がいた。
「やあ、ラピス、サフィ、ヒスイ。」
俺が、挨拶するとラピスが目を輝かせて俺の手の荷物を見る。
「アキト兄〜、おみやげは〜。」
視線は荷物に向いたまま言う。
「はいはい、リクエストのブーリーズのケーキだよ。」
「わーい、サフィ姉、ヒスイ姉、切って食べよ〜。」
俺からケーキを奪うように、GETするとあわただしく台所に駆けて行った。
「うん。」
「OK。」
その後ろを、サファイアとヒスイが追いかけていく。
俺が苦笑していると、ラピス達とは逆に父さんと母さんが台所から出てきた。
「よくきたな、アキト。」
「父さん、母さん、・・・・・・ただいま。」
「おかえりなさい、アキト。」
「自立成長プログラム、スーパーAI<ユグドラシル>はどう?」
基礎部分のオモイカネをネルガルからハッキングで入手し、父さん達とラピスが手を加えたのが、ヴァルハラシリーズ。そのマザータイプがユグドラシルである。
「順調だよ、年内にも株式会社ヴァルハラとして会社申請が出来る。」
「ユグドラシルからコピーした第一世代にも名前もつけてあげたわ。ラピスにはスクルド、サフィにはベルダンディー、ヒスイにはウルドよ。」
「後は、俺の相棒か。」
「心配ない。お前のAIは、戦闘用で少し特殊だからな。時間がかかる。だが、名前は決まっている。」
「へえ、聞かせてよ。」
「エルとフィンだ。ブルーエルフィンという花があるんだ。花言葉は、大きな希望。私だけじゃない。恐らくお前の行動には多くの人の人生がかかわっていくだろう。だから、その道行きに幸福があるようつけた。」
「ブルーエルフィンか。ありがとう、父さん、母さん。」
「それはともかく、彼女の一人ぐらい出来ないの?」
キヨカが、アキトを見て言う。
「え!?」
キョウスケも笑いながら、アキトの肩をつかみつつ、
「テンカワ一族は代々もてる家系なんだぞ。私もお前ぐらいの時にはかわいい女の子をだな「あ・な・た。」」
キョウスケが、ふりかえるとそこには、鬼がいた。
「あ、いや、キヨカ、今のは例えでな。後ろめたいことなど何も・・・・・・。キ、キヨカさん!?」
「アキト兄、父さん困ってるの〜?」
いつのまにか、アキトの隣にサファイアがたち、言った。
「ああ、困ってるね〜。」
「アキト兄、なんか助けろシグナル出してるよ。」
見れば、確かに父さんは自分に助けを求めている・・・・・・ような気がした。
「面倒だし、ほっとこう。それより、お腹すいてないか?」
「アキト兄のチャーハンがいい。」
「よし、少し待ってろ。」
「「「わーい」」」
<おまけ>
「よくきてくれた、アオイ少佐。」
「はっ、それで、ご用向きはなんでしょうか? ミスマル少将。」
「フクダ中佐が殺されたのは聞いているかね?」
「はい。誰が殺したのか。見当がつかないという事件ですね。」
「うむ。まあ、彼にはいろいろと良くない噂があったことも事実だしな。まあ、それはそれとして、前回の功績をたたえ君を中佐に昇進させる事が決まった。以後君には、私直下で渉外部門を担当して欲しい。」
「では、移動ですか?」
「いや、たいした距離じゃない。むしろ、君の家に近いといえる。青山にネルガル、明日香インダストリー、クリムゾンといった主要な企業が集まっている。そこの軍施設で職務に当って欲しいのだよ。」
「はっ、これより連合軍青山基地にて渉外任務にあたります。」
「うむ、・・・・・・しかし、何故なのかな。」
「何がですか。」
「フクダ中佐のところには何故か5人ほどプロの殺し屋がいたのだよ。」
「はぁ、(ん、まてよ。プロの殺し屋だと。福田屋でシュークリームを5つ買って来い。→フクダ中佐のところで5人の殺し屋を狩ってこい!?まさかな)」
「ん、どうしたかね。」
「いえ、なんでもありません。では、失礼いたします。」
「うむ。」
代理人の感想
・・・・・ジュンって、いつの間にアキトの親友になったんだ?(爆)
つーか、TV版のガイと劇場版のアカツキ以外アキトに友達っていたっけ?(核爆)