かつて未来と呼ばれる過去の中で彼はナデシコと呼ばれる戦艦に乗っていた。
 けっして楽しいことばかりではなかったが、彼にとってそこはかけがえのない場所であった。

 そして戦うことを終えた後、彼は自分の夢を家族と一緒に叶えようとした。  
 
 しかし、その夢は叶うことなく家族は引き裂かれていった。

 そして彼は復讐のために闇の王子に姿を変える。
 
 復讐が終わった後に居場所を感じることが出来ず、愛しい者から逃げていたとき
 
 奇跡は起こった。
 
 彼の精神は過去へ逆行し、また一握りの者も彼と共に跳んだ。

 そして彼は未来で起きた惨劇を繰り返さぬために、彼は戦い抜いた。
 
 新たな仲間との出会いと別れ。新たな敵との出会い。

 そうして、ようやく終わろうとしていたときにそれは起きた。
 
 世界を変えた代償だったのか、彼は別世界に跳ばされてしまった。
 
 彼の名はテンカワ=アキト、漆黒の戦神と呼ばれた者である・・・・・・・

 


 融合せし世界の中で

 第二話 遠いところでの男は敵か味方か

 「こ・・・・・ここは何処だ。確か俺はあのときミサイルが迫ってきて、その後・・・」

 いや〜〜、寝起き早々(気絶?)頭が冴えていることで、感心、感心。

 そこまで思い出した後で、ハッとまわりを見渡した。あのとき一緒にいた三人が、どこにも
 見あたらないのである。必死に見渡すが何処にもいない。

 「まさか・・・俺一人だけが助かったのか!?いやあの状況下で俺だけが助かるわけが・・・
  確か超大型ミサイルが・・・・・・ぶつかっていない!?そうだ!確かあのとき!!」

 何とか一番重要であるところを思い出すアキト。


 「いきなり機関部にあった水晶が閃光を放って・・・・・その後・・・」

 と、徐々に思い出してきた次の瞬間!!!

 バキッ!バキバキバキッ!!

 突如アキトの目の前にクリスタルの大きな柱が伸びてきた。

 「何ッ!?」

 警戒するアキトを包囲するように次々とクリスタルの柱がアキトを襲う。
 あっという間に取り囲まれ、さしずめ岩山のようになっていった。

 「何だ!?一体何が起きているんだ、此処は!?・・・・・ハッ!!!」

 いきなり何もなかった空間からのあまりの変わり様に緊張する(これでしない人間はいない。)
 アキトの目に、驚くべき光景が展開された。

 クリスタルの中に、亜麻色の髪をした長髪の女の子と、青色の髪をし、顔の左半分に
 何かの装飾品を施していて、パイロットスーツを着用している女の子と、金髪で、
 どこかナデシコ操舵手のハルカ=ミナトを思い出すような髪型と服装をした女性が
 (実際年はたいして二人とかわらないのだが・・・)見えたのだ。

 「ディ、ディータちゃん!それにあそこにいる二人はきっとあのときの!!」

 なんとクリスタルの中に、先ほどまで一緒にいたディータや先程はフードをかぶっていたために
 確証はもてないが、恐らく一緒にいた二人がいるのである。

 「クッ、三人とも無事か!?」

 クリスタルの中に取り込まれている三人の安否を気遣い必死に呼びかける。
 すると、声は届かないもののディータがこちらに向かって必死にクリスタルを叩く。
 あまりの事態に困惑しているみたいだが後の二人も無事のようだ。

 「待っていてくれ!今何とかしてみせるから、そう絶対に!!」

 そう言ってDFSを取り出しクリスタルに向かって振り下ろす。しかし、どういった成分なのか
 傷は付くものの切れたりはしない。(クリスタルの中は空洞になっている)

 ちなみにディータ達はというと。

「ほら、見て!きっとアキトさんが何とかしてくれるから。ううん。絶対に!!」

 アキトがいることで心が落ち着いたのかディータが心底安心したように言う。

 それを聞いてメイアとジュラはと言うと、 

「確かに・・・今現在の問題は何とかなるかもな・・・・・・だが・・・・」

「ええ、その後どうなるかは分からないわ・・・それに何か私たちに目的があって
 助けてるのかもしれないし・・・・・・ああ〜〜ン、もう、いや!!」

 どうやらやはり男という事に抵抗があるのか、警戒があった。
 それを聞いたディータは、

「リーダー、ジュラ、どうしてそんな酷い事言うの?アキトさんはあんなに頑張っているのに!?」

 珍しく怒った口調で二人に言い返した。

 確かにアキトは頑張っている。彼女たちは知らないがDFSを使うにはとてつもない集中力が
 必要なのである。そのせいでアキトの額から汗が落ちる。

「そう言われても、あんた知ってるでしょ!私たちメジェールにとってタラークは敵なのよ!!」 

 そうジュラが怒鳴り返す。しかしディータもけして譲れないとばかりに怒りを冷まさない。

 そうして二人が睨み合っていると横からメイアが口を挟んだ。

「ディータ、あの男をどうしてそこまで信用する?いや、する事が出来るのだ?」

 するとディータが自信満々に返す。

「だってアキトさんとお喋りをしていたときとても心が落ち着きましたし、もし何かする人
 だったら決してそうなりません。それに私たちを助けてくれました。」

 それを聞いてメイアとジュラは思った。ディータはその純粋さ故か悪人には懐かない。
 そして自分達を助け、今もまた助けてくれようとしている・・・・・・・・・

 確かに自分達の知っているタラーク像とは違う。しかし・・・・・・・・・・・・・・ 
 生まれてからタラークは敵だと教えられてきてそれだけで嫌悪感を捨てられようか??
  (男はばい菌であるってのはさすがに嘘だろうが・・・・・・・・・・・・)

 こうして思考がループに入りそうなところでさらにディータが言った。

「それに、アキトさんの笑顔とっても素敵なんです!!!(はあと)

 必死に考えているときに別の単語が飛び込んできたら人はどうなるのか?
 
 その単語について必死に考えてしまうのである。(伝言ゲームで間違う原因)

               その結果・・・・

「「笑顔・・・笑顔・・・笑顔・・・笑顔・・・笑顔・・・・・・・・・・・・・・」」

               ほーら間違った。
 
 と、まあこんな(ヲイ)事をしているうちにクリスタルに亀裂が入った。そして・・・
 

パリィィィィィィィィィィィッン

 とうとうクリスタルが割れた。(念のために注記しておくが決して人間の力では無理である)

 「三人とも大丈夫!?どこか体に異常はない!?」

 自分の方が遙かに疲労しているのだが、必死に相手を心配するアキト。

 「ディータ達は大丈夫だけど、アキトさんの方こそ大丈夫!?」
 
 ディータが問題ないことを告げ、アキトの方を心配する。

 ちなみにメイアとジュラは未だに思考が戻ってきてない。

   「「笑顔・・・笑顔・・・」」

 それに気付いてかアキトが不思議に思い質問する。 

 「ああ、俺は無事だけど・・・・・・彼女たちは本当に無事なのかい?」(汗) 

 するとディータも気付いたのか必死に二人の現実復帰に努める(笑)

「ほら、二人ともどうしちゃったの!!アキトさんが助けてくれたよ!リーダー、ジュラ!!」

 するとようやく戻ってきた。・・・・・・そして最初に見たものは・・・・・・

「ふー良かった(安堵)気がついたみたいだね、もう大丈夫だから!!」(ニコ)

 この世界弐発目のアキトスマイルだった(天上天下一撃必殺砲)

 しかも今までアキトの笑顔について考えていたために、効果倍増!!!

 それをくらった二人はと言うと・・・・・・・・・・・・

(クッ、どうしたことだ!?突然心臓の鼓動が早く!!私の体に何が!?だが心地よい・・・
 確かにディータが懐くのが分かる。これなら私も・・・・・)

(確かに信用できるわ・・・・・ディータ、ごめん。そして・・・・・いいわね男も)

 効果てきめん!!二人とも真っ赤である!!(爆)

「二人とも、どうしたの?顔が赤いよ?」(謎)

 二人が真っ赤になったので不思議に思い、ディータが声をかける。

 すると・・・・・・・

「ディータ、確かにおまえの言うとおりにこの男は我々の味方のようだ!」(赤)
             
             だの

「確かに・・・・まあ特別に認めるわ!特別に!」(赤)

 と言った今までと打って変わって肯定的な返事が返ってきた。まぁまだ完全には落ちていないが。

 その言葉に機嫌をよくし、ディータが訪ねる

「え、じゃあ、二人とも分かってくれたのね!?」(嬉)

 しかしメイアはチームリーダーとしての責任感からか、

「だが、このような状況下であるから一時的に手を結ぶだけだ。」(照)

 と、素直じゃない言葉を返した。(本心は艦のクルーにしたいとまで思っている)

 それを聞いてやや不服だったものの渋々納得したディータであった。

 その後にアキトが口を開いた。

「ひとまずの問題はクリアしたけどまだ問題は残っている。これからどうしようか?
 ディータちゃんと、ええと・・・・・そういや自己紹介もまだだったけ。」

 それを聞いてまずメイアが動いた。

「私の名前はメイア。メイア=ギスボーンだ。メイアでいい。」

 自己紹介を受けたアキトはこう返した。

「うん。よろしくメイアちゃん」(ニコ)

 会心の一撃!! メイアに100ポイントのダメージ!!スマイルつきだからな〜〜(納得)

「え!?いや、その、メイアちゃんって?」(真っ赤)←台詞内ピンク

 思ってもいなかった呼ばれ方をされ思わずキャラ崩すほど慌てるメイア。(アセアセ) 

「そっちの方が呼びやすかったんだけど・・・・だめだった?(しゅん)」
 
 アキトは否定されたのかと思って少し落ち込む。かなり捨てられた犬チックである。


 ・・・・・その落ち込み方は女性限定でかなり萌える・・・・・・

         さすがのメイアもこれには勝てない。

「い、いや!そのただあまりそう呼ばれなれてなかっただけだ。気にするな!!」(照)

 思わず罪悪感に悩まされそんなことはないと返すメイアであった。

「ちょっと、いつまでやってんの!ジュラの自己紹介が出来無いじゃない!!」(怒)

 そうジュラに言われてようやくメイアの自己紹介が終わり、続いてジュラのが始まった。

「私の名前はジュラ・ベーシル・エルデンよ、本当は男には名乗らないんだけど・・・・・
 特別よ。ジュラって呼ばせてあげる。いいわね!ジュラよ!!」(強調)

 ちゃん付けされないように呼び捨てでいいと念を押した自己紹介になった。

 まあ、その甲斐あってかアキトの反応は、

「うん、よろしく頼むねジュラ。」(ニコ)

 とまぁジュラの期待したものになった。(スマイルも)
(まぁ、実際アキトにしてみればちゃん付けしにくいし、呼び捨ても失礼に当たるかなと
 考えていたので、まさに渡りに船の状態だったのだが・・・・・)
 
 心清らかな皆様は「じゃあ、メイアはいいのか!?」という突っ込みを入れないでください。

 そして最後に、

「最後になるけど俺の名前はテンカワ=アキト。アキトって呼んでくれるかな?」(微笑み付き)

 と言った具合にそれぞれの自己紹介は終わった。


「さて、自己紹介も終わったところで、気を取り直してこれからどうするか考えようか。
 とりあえずは現在の状況を確認しよう。まずそれからだ。」

 と言うアキトの言葉に従い、全員が自分の考え・気付いたことを並べた。

 そして全員の意見をまとめるとこうなった

         どうしようもない・・・・・・

 いやいやいや、そうじゃなくて・・・・・・ちがうでしょうが、はい、気を取り直して

 周囲には完全に何もなく、どうやってクリスタルの中に入ったのかは覚えていない。
 ・・・そして、此処はまるでペークシスプラグマの中にいるようである。(なんか点滅してるし) 
 と言うことで話はまとまった。

 そして、このような事態であることを確認したアキトは一つの可能性にたどり着いた。

 つまり此処は完全にさっきまでいた世界とは別の世界のようだが、一概に違う世界とは
 否定できない。此処はペークシスプラグマの中にいるようではなく、中なのではないのか?
 資料室にいたときに見たペークシスプラグマの中に書いてあった特殊項目の中には
 【未だにその全貌は解明できていないが、制御に関しては出来るようになった。】
 と書いてあった。つまり何が起きても不思議ではないのである。まるで遺跡である。
 さらに三人の言うことにはイカズチの中にあったのは見たことのない型だという。

 と、言うことを三人に話してみると、あり得ない話では無いという返事をもらった。

 「しかし、それではまるでペークシス自体に意志があるようだな・・・・・」

 メイアが至極まっとうな疑問を言ったそのときにこの場にいる誰のでもない声が聞こえた

 「ソウ・・ワタ・シハ・・イキテ・・イル・・メ・イア・・・・・・

 まるで頭の中に直接響いてくる声、アキトはこの現象を知っている。
 ラピスとリンクしていたときは日常茶飯事だった感覚である。
 これは本当に理解を超えてきたかな・・・と冷静に考える。 
 さすがにこれとのリンクは考えてなかった。

 しかし、初めての三人にそんな余裕はない。(いきなり頭の中で声が聞こえたらそりゃな)

 三人がややパニクる中でアキトが冷静に声に対して幼い子の相手をするように質問する。

「初めまして、と言えばいいかな?メイアちゃんを知っているということは俺も知っているね?
 少し質問したいことがあるんだけど質問していいかな?」

 すると相手もやや嬉しそうに(なのか?)アキトに答える。

「ウ・ン・・・・イイ・・ヨ・・・・アキト・・ナ・ニ?」

「それじゃ質問させてもらうけど、まず此処は何処かな?大方予想はついているけど。」

「コ・コ・・ハ・・ワ・タ・・・シ・ノ・・・ナ・・カ」←文字を全て水色

「へぇ〜そうなんだ。私の中、と言うことは君はペークシスプラグマなのかな?
 どうして俺達は君の中にいるのかな?」

「ワタ・・シハ・・ペー・・クシス・・プラグ・マト・ヨバレルモ・・ノ・・・・・・
 アノ・・トキ・・・ミサ・・イルガ・・キタ・カラ・・オキ・テ・ワープ・ヲシタノ
 サビシイ・・カラ・・・一人ハイヤダッタ・・・カラ・・キテ・モラッタノ・・・」

「そっか、あのときに君が助けてくれたのか。ありがとう。ところでさ、
 君の中から出る方法はないのかな?」

 少しずつ少しずつ慎重に言葉を選び、質問を重ね、ついに話の核をたずねる。

 すると突然周りの空間がまるで泣いているかのように震え始めた。
 そして、

「マ・タ・・・ヒトリボッチ・・ニ・・ナルノ?・・・イヤ・・・ヒトリニ、ナルノハ
 アキト・・イ・・・ヤ・・サビ・シ・・イ・・イッショ・・ニイテ・・・・・・・」

 と、涙を含んだような悲しい声で言われた。
 
 しかし、アキトは優しい声で言った。

「いや、誰も君をひとりぼっちにしないよ。君はワープとかが出来る位なんだから
 自分自身で動けるような分身とかは作れないのかな?」

「ジ・・ブン・・デ・・ウゴ・・・ク?・・・」

 意外そうな声で聞き返すペークシスプラグマ。

「そう、自分で動くんだ。そして俺達と一緒に外の世界に行こうよ、三人ともいいかな?」

 アキト達の話を聞いてくうちにパニックが収まっていた三人の答えはと言うと

ディ「もちろん!!これからよろしくね!!!」

 メ「お頭には私から報告しておこう。」

ジュ「ジュラ達を助けてくれた恩人(結晶体?)なんだから当然よ!!」

 満場一致で可決のようだ。 

「ほら、歓迎するってさ!だから・・・・・・ね?」

 その言葉を受けて、

「アリ・・・ガ・トウ・・ソ・レジャ・・ヤッテミル・・・・サキニ・・イッテテ・・・・
 ス・グ・・ニイクカラ・・・ソレ・・ト・・コノ艦に・・イタ人達・・ハ無事・・ダヨ」

 どうやら行く決意をしたようだ。それと共に眩い閃光が辺りを包む。

パシュァァァァァッ!!シュィィィィィィィィィィン!!

 そして気がつけば先程までいた空間から元々いた機関室に戻っている。

 今度はしっかり全員いるか確認する。

 ・・・ディータちゃん・・・いる。・・・メイアちゃん・・・いる。・・・ジュラ・・いる。
 そしてもう一人!?幼い子供のように見える。12歳前後であろうか。整った顔立ち
 透き通るような白い肌。結晶のように艶やかな紫がかった銀髪。

 するとその少女が眼を開けた。そしてアキトを確認すると抱きついてきた!! 
 
 一糸まとわぬ全裸で!!!(ソロモンよ!!私は帰ってきた!!)

「出来た。出来たよアキト、これでもうひとりぼっちじゃない。これで、これで、・・・
 ・・・・・・・・・?アキト、どうしたの?」

     「「「「ひょっとして、ペークシス・プラグマ!?」」」」
            全員の心が一つになった。
 ・・・・・・まさか、予想はしていたがヒューマノイド化するとは・・・・・・・

 いくら漆黒の戦神とはいえ、しっかり体は健全な青年である。
 例えそう言う趣味はなくとも反応してしまうのは悲しい男のさがであろう。

「いや、大丈夫。別になんでもないから。そうだ、名前考えないと!さすがにこの状態で
 ペークシス・プラグマというのはちょっとあんまりだし。」(汗)

 アキト、強引に話題を変える。だが運良くこれは成功した。(偶然)

「うん、確かにアキトさんの言うとおり。どんな名前にすればいいかな〜〜〜〜〜〜
 ・・・・・そうだ!略してぺーちゃんなんてどう?」

 最初にディータが意見を出したが周りの反応はと言うと・・・・・・・・
       
「嫌」「エレガントさ0」「さすがにそれはどうかと思うぞ・・・・」

 はい撃沈と・・・・・・

「え〜〜〜リーダーもジュラもひどいよ、アキトさんはどう思う?・・・アキトさん?」

 唯一味方になってくれそうなアキトに期待して声をかけてみるディータ。

 しかしアキトの方はと言うと・・・・・・・・

「ク・・・ね、ねぇ、そろそろ離れてくれる気はないかな。(自制心に自信がなくなってきた。)」
「もう少し・・・・・・・・・・・・」(さらにピタっと)

 必死に自分と葛藤中だった(笑)(何故か同盟が頭に浮かんだ)

 そのとき、ナデシコの世界にて、

「はっ!?一体なんでしょうこの不快感は、まさかアキトさんの身に何かが!?・・・・・・・
 ふっふっふっふっまさかわたしがいるというのにジャンプ先で浮気だなんて・・・・・・・・
 してませんよねぇ!?」X多数

 と、某電子の妖精他同盟が感じ取っていたのは別の話である。

 まぁ、そんなこんなで(どんなよ?)話は進み、結局水晶と言うことで、
 ヒスイに決定した。
 ただそのときにルリやラピスと言った候補も出てきたのだが、アキトが必死になって
 否決していたのが四人の印象に残った。

 そう言えば無事が確認されたお頭達は今どうなってるのか見てみよう。 

 海賊船のブリッジでも衝撃の影響は大きかったらしい。皆一様にコンソールに突っ伏して
 気を失っていた。

「う、うう・・・・・クッ此処はあの世じゃないらしいが、一体何が起こったんだと言うんだい?」

 いち早く意識を取り戻したのはさすがと言うべきかお頭のマグノであった。ワープの影響か
 頭痛なのか麻痺なのか分からぬ感覚を覚え、手を添えながら身を起こす。

 一人起きれば皆起きる・・と言うわけではないが、他のブリッジクルーも意識を取り戻し、
 慌ててコンソールのデータに目を移した。しかし映るのは砂嵐だけである。 

 仕方がないのでリペアをしようとしたそのとき突然ブザムが慌てたように口を開いた、

 「お・・・・お頭、あ・・・あれをご覧ください。」

 日頃冷静沈着で通っているブザムが慌てて喋っているを聞いて何事かと目を移す。

 するとそこには直情に漂っていたイカズチの旧艦区から異常成長したペークシス・プラグマが
 海賊船に突き刺さっているという光景があった。(やったのはヒスイである。)

 人並み以上に人生経験を積んでいるマグノでも、それは初めて眼にする光景である。
 皺だらけの目を思い切りむき、うめくようにつぶやいた。

 「なんだいこりゃ、まさか結晶がこの艦を食おうってぇのかい!?」

 そうして不穏な空気を漂わせるブリッジに保安部から通信が入った。

 「こちら保安部。お頭、艦内で男が二匹発見されました!一匹は機関部にて、
  そしてもう一匹の方は、すでに取り押さえています。どうぞ。」

 それを聞いたマグノはとりあえずもう一匹も捕まえた後、待機と言う指示を出し、
 珍しく頭を抱えて悩み始めた。

 で、機関部にて発見された男はと言うと、

 「心配いらん。私には医療の知識がある。」

 と言いながら機関クルーの治療に当たっていた。(分かると思うけどドゥエロです)

 最初のうちは何人かの機関クルーが止めていたのだが、その手際の良さと、治療における知識
 それと全く悪意を感じないと言うことが重なって、制止する者がいなくなった。
 
             それで・・・・・・・
 
 「フム、衝撃によって多少捻挫しているようだが心配はいらん、早期に治療すればすぐ直る」
 
  と言った感じに仕事を続けていると一人の機関クルーが声をかけてきた。
 
 「ありがとうねドクター、おかげで機関部全員仕事に復帰できるわ!」

 彼女の名前はパルフェ・バルブレア、容姿を簡単に説明するとぐりぐり眼鏡に三つ編み
 そしてツナギという分かり易く、性格もそれに見合うようにメカフェチである。

・・・・・・・・ちなみに程度こそあれ、メカフェチなのは機関クルー全員だが・・・・・・・・

 と、まぁ全員がほぼ機械以外は興味ないといった性格のおかげで男がこうしていられるのだ。

 そんな彼女の言葉に、

 「いや、これが私の医者として当然のつとめだ。それに・・・すこぶる面白い。」

 その後、保安クルーが来るまでドゥエロの治療が続いたのは言うまでもない。

 どうでもいいが取り押さえられている方の男はというと・・・・・・・・・・・・・・・

 「うっぎゃ〜〜〜〜〜〜〜お、女だ〜〜〜〜。た、助けてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 「「「「ええい、五月蠅い。」」」」(怒)

 ゲシッ バキッ グチャ ドゴッ  滅!!スゥーーーーードドドドドドドドドドドドドッ

 はい、攻撃力重視タイプのドレッドの主砲を受けたにもかかわらず、何故か生きている 
 バートです。(ハーリーもしくは山田レベル)

 そんな光景を一応艦内モニターを通してみていたマグノにメイアより通信が入る。

 「お頭。報告が遅れて申し訳ありませんでした。メイア・ギスボーン以下三名無事です。」
  
 その報告を聞いたマグノは少なからず驚いた。ミサイルから逃げ切れずにやられてしまったと
 思っていたからだ。  

 うれしさのあまり言葉にも熱が入る。

 「メイア!よく生きていてくれたよ。しかしどうやってあの状態から助かったんだい?
  と言うか、あんたら今どこにいるんだい?迎えを出すからさ。」

 その言葉にメイアは、

 「お心遣い感謝いたします。ただいま我々は男の艦の方の機関部にいます。・・・ですが、」

 と珍しく歯切れの悪い返事を返す。

 その返事に何か引っかかる者を感じ、ブザムが問う。
 
 「何か問題でも発生したのか?もしくは迎えを出されにくい状況にあるのか?」

 素晴らしく読みが正確な質問である。だが、

 「いえ、我々の方に問題はありません。ですが今現在の状況と、我々が助かった理由などは
  さすがにブリッジでは話しづらいものがあるので、申し訳ありませんが現状の視認の意味も
  含めて、お頭と副長にこちらに来ていただけませんか?」

 と、あくまで自分たちは問題ないと言い、艦のトップ二人に来て欲しいと訪ねてきた。

 この言葉に多少戸惑いながらも、メイアが嘘を言っているようには思えないこと、
 そしてメイアは信用に足りる人物であることから承諾の返事を返した。

 そして旧艦区に向かう小型シャトルの中でマグノは考えていた。

(さて・・・・どうしたことか。現状の視認だけなら機関クルーやレジクルーを向かわせればいい。
 だが、あたし達二人とは・・・・よっぽど話しづらい何かがあるようだねぇ・・・・・・・・・
 さっきからBCも考え込んでるみたいだし、ま、行ってみてのお楽しみかねぇ)

 説明し忘れていたがBCとは副長のブザム・A・カレッサの略である。
 ちなみにマグノに続くということでの意味も持ち合わせている。

 そのブザムもまた何かを考えているようだが、あえて書かないでおく。

 と、まぁそれぞれの思惑を秘めながらもシャトルは旧艦区に到着した。

 格納庫に到着したシャトルのハッチが開くと、中からブザムを従えたマグノが手にした杖を
 頼りにゆっくりと歩み出た。

 マグノは元尼僧であることを示す、全身をすっぽりと覆った法衣を身にまとっている。
 しかも杖は古くてまるで古来からの由緒正しいようなモノに見える。
 
              そう、その姿はまるで、 
                  ・
                  ・
                  ・
                  ・
                  ・
                  ・
                  ・             
                  ・
                  ・
 「何ぃっ、こいつがこの世界のラスボスか!?クッ俺のかなう相手か!?」

             と、思うこと請け合い(笑)
            ま、それはともかくとしておいて・・・・


 青白い光を放つ鍾乳洞と錯覚してしまうほどに変貌を遂げてしまった格納庫を、ポカンと
 口を開けて眺めるマグノに、

「すみません、お頭。わざわざお越しいただくことになってしまい・・・・・・・・・」

 と出迎えたメイアが謝罪した。ちなみにその横にはディータとジュラが立っている。

「いやいや、そんなことはどうだっていいんだよ・・・・ただね、アンタの言っていた
 ‘ブリッジでは話しづらい事’ってモンが気にかかってねぇ・・一体何だい?」

 マグノはメイアの謝罪を返した後いきなり核心をついてきた。メイアもそれを予測していたのか、

 「えぇ、話が進みやすく助かります。話すことは多くありますがまずはこれをご覧ください。」

 何なく答え、ある一点を指し示す。

 そこにあったモノを見てマグノとブザムは声を失う・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そこにあったのは最早ペークシス・プラグマは只の理想的なエネルギー資源とは呼べないぐらいに
 変形したペークシス・プラグマだった。

 大きさにして海賊船にあるモノの約二倍弱、形状は普通のが円形であるのに対してここにあるのは
 何というかピラミッドを重ねたような(分かり易く言えば第五使徒)形状をしている。

 「こ・・・こりゃいったい・・・・・・なにがおきたらこうなるんだい!?」
 
 さすがのマグノも動揺を隠せず、ブザムは沈黙してひたすら観察している。

 頃合いを見計らってメイアが口を開く。

 「すみませんがお頭、これはまだまだ問題な箇所ではありません。これからが問題です。」

 それを聞いた二人はさらに驚く。まだこれは問題ないレベルだというのだ。そんな二人の
 内心の同様は嫌でも顔に出てしまう。それを見ている者達が・・・・・・・

 「うっわ〜〜〜〜乗艦したときに一度だけ見たことがあるけどあ〜んな顔もするんだ〜〜!」 

 「見た、じゃなくて拝見したでしょ。でも、百面相みたいで面白いかも。」

 ディータとジュラは初めてみるお頭達のあわてふためく姿を見て大いに楽しんでいる。(をい)
 数瞬後メイアの一睨みで急いでやめる羽目になったのは言うまでもない。(イソイソ)

 そんなことは忘却の彼方にすっ飛ばしておいてメイアが話を続ける。

 「実は我々三人は先程ペークシス・プラグマに取り込まれました。」

 今度は反応がない。・・・・・・と言うか何かもう驚きの飽和を迎えてしまったのだろう。

 そんなことを知ってか知らずかさらに話を続ける。

 「ここから先は何故ペークシスに取り込まれることになって、どうやって出てきたのかを
  ディータとジュラも含めて話します。」

 そして話は突入した後のこと、ディータとアキトの出会い、その後に自分たちも出会ったこと
 ミサイルが迫ってくる前にドレッドを助けてもらったこと、突然ペークシスが閃光を放って、
 自分達とアキトが中に閉じこめられたこと、再びアキトに助けてもらったこと、そして・・・
 ペークシスには意志があったこと、和解して一緒に出てきたこと、と言った具合に進んだ。。
 
 「・・・・・・・・と言うことを私たちは経験しました。そして・・・・・」 

 これを聞いて魂が見えるほど放心していた二人だが何とか戻ってきてもっともなことを訪ねた。

 「お待ち!・・・・と言うことは今此処には男がいるって言うのかい!?」

 しかし全く動じずに、メイアは返す。
 
 「はい、今現在此処には先程の私たちの話に出てきたアキトがいます。」

 「よかった〜〜〜〜っ!いつ出てもらおうかタイミングがつかめなかったし〜〜〜〜」

 ディータも是非とも今出てきてもらってお頭に紹介したいと思っているので言葉を続ける。

 そしてジュラが、

 「じゃあもう、少し早いけど出てきてもらいましょうか。」

 と、アキトの出動要請を送る(笑)

 そして、出動要請を受けたアキトはいざ発進と(ヲイをい)

 「それじゃもう出てきてもいいみたいだから出てくるけど。初めまして、只今メイアちゃん
  の紹介を受けたテンカワ=アキトです。よろしくお願いします。」(微笑み)

 と、アキトが簡単にだが丁重に自己紹介を済ませる。

 すると帰ってきたのは沈黙だった。

ディ(うえ〜〜ん。アキトさんの良さお頭には伝わらなかったのかな!?)

 メ(クッ、やはりタラークとメジェールには深い溝があるというのか!?)

ジュ(理解するまでには時間がかかっちゃうかもしれないわね・・・もぅ〜)


 三人が沈黙を否定と受け取って思い悩んでいると、突然二人が肩を震わして叫んだ。

「メイアに・・・・・・ちゃん付けするやつがいたとは!?」


           そのとき・・・・・・確実に時が止まった


     全員完全にフリーズ。止まってないのはアキトぐらいだ・・・・・・・





             少々お待ちください・・・・・・









          「「「「「・・・・・はっ!!」」」」」







          はい、気がついたみたいだから話を進めてみよう。


 「な、何をおっしゃるんですかお頭!!今はそんなことをおっしゃっている場合では!」(赤面)

 真っ赤になってメイアが言う。やっぱり結構恥ずかしかったらしい。

 「お頭。アキトについて何か言うことはないんですか?」

 一番知りたかったことを訪ねてみる。すると、

 「別に構いやしないさ・・・今現在あたし達は何処とも着かないところにほっぽりだされて
  るンだ。そんな何が起こるかわかんない状況じゃ少しでも力はあった方がいい・・・・。
  それにその兄ちゃん・・アキトって言ったけね。いい眼をしてるよ。敵じゃないよ・・・
  あたしも一応男と共存したことのある第一世代だ。そう言うことぐらい分かる。」

 と言った予想もしていなかった答えが返ってきて、ブザムも

 「お頭がそう言っているのだから私がどうこういうことではない。まぁ、他のクルーは
  そうは思わないと思うがな・・・・・・・」

 と否定的ではない返事を返した。

 その言葉を聞いてまず喜んだのはやっぱりというかディータだった。

 舞い上がるわ、飛び跳ねるわ、コサックダンスを踊り始めるわ・・・・・・・・・・・・・
 
 さすがにディータほどではないがメイアもジュラも喜びを隠しきれないと言った様子だ。

 そんな様子を見てマグノは、

 「ふふ、よく見れば此処はあのときに植民船だった艦・・・・・いわば男との決別の場所・・
  そこで男とまた歩み寄る・・・・・か、何とも皮肉な話だねぇ」

 何か意味深なことを言ったついでに(まさかメイアが・・・)てな感じに失礼なことも
 考えていた。

 こんな具合に少し盛り上がっていると、いきなりアキトに迫ってくる影が一つ。

 タタタタタタタタタタタタタッ・・・・・・・ギュムッ

「アキト、私は仲間はずれなの?またひとりぼっちなの?」(涙目)

 ヒスイである・・・・どうやら自分の紹介がなかったので不安になって出てきてしまったようだ。

 「ごめんごめん、不安がらせちゃって。別に仲間はずれなんかじゃなくて、ヒスイのことを
  いつ紹介をしようか頃合いを見計らっていたんだよ。」(ニコ)

 アキトスマイルとアキトの言葉に安心を覚え、落ち着くヒスイ。多少頬が赤いが・・・・・

 「うん・・・・・・」

 と、まぁ世が世だったら世界レベルの癒し系な光景が広がっている中で、マグノが声をかけた。

 「ちょっといいかい?一体この娘はどちらさんだい、少なくともうちの娘じゃないようだけど。」

 それを聞いて話をふられたのはアキトであるのにも関わらず、メイアに緊張が入った。

 (クッ、どうすればいい!?まさかこの子が今の現状の原因であると告げるのは不味い)

 ディータとジュラも同じ事を考えているのだろう。共に緊張している。

 そしてアキトは・・・・・・・・

 「大変・・・・言いづらいことなのですが、この子・・・ヒスイはずっとこの艦にいたのです。
  誰にも気付かれることなく眠っていたんです・・・・そうずっと一人きりで・・・・・」


     (((アキト(さん)ナーイス!^o^)))

 さすがにアカツキと何年も友達していると話の隠し方を嫌でも覚えてくる・・・・・

 今回もその成果が実ったようだ。

 「そうだったのかい・・・・ごめんねぇ・・・本当にごめんねぇ。あたしも植民船で来たのに
  嬢ちゃんに気付いてあげられなくて・・・・・本当にごめんねぇ」

 っていうか、効果絶大。最早、話で疑う可能性0

 これを見てメイアがマグノに話しかける。

 「どうでしょうお頭、この娘もクルーに・・・・・・・・・・・・・」

 「当然だよ!!」

 ・・・・・・・・・・までも無かったようだ。

 こうして後は機関クルーを呼び、任せることにしておいてシャトルに戻ろうとした次の瞬間!!

 ドゥォォォォォォォォォォン!!

 艦全体に振動が入った。そしてブリッジから通信が入る。

 「お頭!!敵襲です!!識別信号不明、タラークでもメジェールでもありません!!」
 
 それを聞いたマグノは手早く指示を出す(驚くことでもなく思えてきた)

 「すぐにドレッドチーム発進、直後に艦は後方へ!!」

 しかしブリッジからは悲鳴のような通信が帰ってきた。

 「お頭〜〜無理ですぅ〜〜格納庫がペークシスで埋まってドレッドが発進できないうえに
  操舵システムが何かわけわかんないモノになっちゃってます〜〜」

 これを聞いてもまだマグノには余裕があった。先程驚くだけ驚いた。
 とりあえず艦搭載のバルカンを撃っておけと言う指示を出し通信をきった後、
 アキト達に訪ねてきた。

 「兄ちゃんの乗ってる蛮型は使えるのかい?後はメイア達のドレッドも。」

 そのときアキト達は顔を見合わせて「そう言えば」という視線を投げ交わせた。

 いろいろあって完全に失念していたのである。そんなアキト達にヒスイが

 「大丈夫・・・・・・新たな力を持って生まれ変わっているから・・・・・・・・・・・
  あの子達の所へ行ってあげて・・・・隣の格納庫で待っているから・・・」

 と、かなり嬉しい知らせをリンクを使ってアキト達だけに聞こえるよう告げた。

 「どうしたんだい?何か問題でもあるのかい?まさか出撃できないとか・・・」

 さすがのマグノも返事が返ってこないことを疑問におもい訪ねる。

 「いえ、出撃は出来ますがペークシスの影響で俺の蛮型とメイアちゃん達のドレッドは
  多少変形してしまっているようなのでどうしようかと相談していたんです。」

 まぁアキト君も世渡りがうまくなったことで・・・・・・・・・(笑)

 そして、

 「これより我々のみで迎撃に移る!!但し、お頭と副長、そしてヒスイに此処で待っていて
  もらうのはリスクが高い。よって私とジュラでまず三人を我々の艦の方に連れていく。
  その間は二人に任せる事になってしまうが大丈夫か。特にディータ!」

 「はい!アキトさんと一緒なら絶対に大丈夫です!ディータ、やります!!」 

 「さて、さっさと送ってしまっちゃってジュラ達も戦闘に参加しないと」

 「よし、それじゃ俺達はもう出撃して敵の注意を引いておく。そっちは任せたよ。」

 オオオォォォォォ!!まともな戦闘前って感じがする。こうでなくっちゃ。

 と、そんなところで老婆心によって水を差すのが一人。

 「お待ち兄ちゃん。あんたその格好で行くのかい。やられたら生きて帰れやしないよ」

 そう、アキトの今身にまとっているのはタラークの士官用制服なのである。

 アキトもそれはさすがに不味いと思ったのか袋の中から何かをとりだし装着する。

 人間、慣れているモノを着るのは早いと言うが一瞬で着られても・・・・・(汗)

 振り向いてアキトに話しかけようと思ったディータが止まる。

 いや、その表現は正しくないかもしれない・・・・ヒスイを除いた全員が止まっていた。

 そう。アキトが着用したのは闇の王子様時代から愛着のバイザー、マント、プロテクター
 の三種の神器(笑)である。

 その姿は威圧感を放ち、見た者の視線を外させない。

 ではそれを見たディータ・メイア・ジュラの三人はと言うト・・・・・・・・・・・・・

 ディ(アキトさん・・・なの?雰囲気がいきなり変わっちゃった。でもかっこいい)

  メ(これは・・・・何かとても悲しい何かを乗り越えたモノにしか出せない雰囲気がある。
    しかし、何故に此処までも美しい・・・・・・・・・・)

 ジュ(こりゃ参ったわ。黒い美しさ・・・ますますジュラのモノにしたくなって来ちゃった。)


     はい、アキトに惹かれるステップの第弐歩目を踏み始めました。

 「さあ、これで問題はないだろう。格納庫へ急ぐぞ。」

 こうしたことを踏まえた上で格納庫に着いたアキト達が見たモノは・・・・・・・・・・・・

 元々蒼かったのだがペークシスによってクリスタルの輝きを得て蒼く美しく輝く機体となって
 機体に装着されていた二門の巨大な砲塔も強化されていたドレッドと、
 
 白亜の機体で、元々のサイズよりもシャープにそして大きくなった翼を持つドレッドに、

 何て言うか真っ赤なのは対して変わってはいないのだが何か中央にコアのような物が着いて、
 どことなく防御力の高そうなドレッド。そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 元々は白っぽい色だったのが黒色が全面的に押し出されて、全体的に大きさは変わってはい
 ないのだが、肩から背中にかけてつけられたブースターはどこかブラックサレナを思い出す。
 そしてボディや各パーツもどこかエステバリスを思わせるようである。
 (ちなみにもちろんカメラアイは二つになっている)
 しかしそんなことよりもアキトを驚かせたのは・・・・・・・・・・

 「何ぃっ!!二十得式ナイフにスプーンとフォークが追加されている!!!いったいどういった戦局で使えばいいんだ!?」


 ・・・・・・・・・すみません、まちがえました。ハッハッハッハ^o^/・・・・・・・・・・

 「これは・・・・・DFSだと!?これもペークシス・・・いや、ヒスイの力なのか!?」

 なんとDFSが装備されているのであった。喜びより驚きの方が大きい。

 そのほかにも蛮型サイズに合わせたフェザーブラスターが発見された。

 「これは、俺の持ち物から解析し、作ったというのか!?」

 そう疑問を言いながらコクピットに入ったとき、それが違うと分かった。

 コクピット内部はまさにエステバリスのコクピットと一緒だったのである。

 「そうか、記憶か!あのとき中に入ったときに記憶も読まれていたのか!」

 そのとき、アキトが闇の王子様の姿をしたときにヒスイだけが無反応だったのを思い出した。

 「ヒスイ・・・・俺の過去を知っても俺を慕ってくれるのか・・・ありがとう」

 そうしているとディータより通信が入る。

 「アキトさん、早く出ましょう!!そうしないとリーダー達が出られないし!」

 「わかったよディータちゃん。それではテンカワ=アキト、蛮型出撃する!!」

 「待ってくださぁ〜い。ディータ=リーベライ出ます!!」

 こうして先行の二人は出た。そしてしばらくしてから残りの二機も出撃した。 



 そのころブリッジでは大慌てだった。何しろこちらの張る弾幕が効果無いのである。

 「いったい何なのよ!?あのキューブは!!」

 銃座に当たっている一人が全員の心境を代弁して叫ぶ。

 そう、この艦に迫ってきた謎の敵はまるでキューブなのである。

 大きさにして蛮型よりもやや大きめで、真っ黒のボディにオレンジ色のライトが不気味に
 光っている。キューブのような四角い頭部にはカメラアイが着いてあって、その下方には
 くねくね曲がった手足が伸びている。飛行機動はジグザグで大昔の未確認飛行物体のようである。

 しばらくこうやった一方的な攻防が続いていたのだがそれに飽きたのか一機がブリッジに
 突っ込んできた。

 「弾幕!!弾幕!!」
 「敵、キューブタイプまっすぐこっちへ・・・あぁぁもうダメ〜〜〜〜〜〜」
 「そんな・・・・嫌だよ。私まだ死にたくないよ・・・・・・・・・・・・・・・」

 ブリッジクルーが死を覚悟したとき、突然キューブ型がまっぷたつに裂け、爆発した。

 いきなりのことに呆気にとられるブリッジクルーに音声のみで通信が入る。

 「こちら、そちらの目の前にいる蛮型だ。これよりそちらを援護する。」

 いつもだったら男がどうとかと言うことになるのだろうが状況が状況である。
 お礼などは考えていなかったがどうすればいいのか迷っていると今度は別の通信が入る。
 
 「こちらディータです。みんなあそこのヴァンガードには攻撃しないでよ。以上です。」

 用件だけ告げるととっとと切ってしまったがあの蛮型に攻撃をするなと言うことは伝わった。

 しかし・・・・・・それ以前に機銃に着いていたクルーは思った。



 「いや・・・・・あんな確実に5〜7Gはかかってるようなのにどうやって当てろと?」



 至極まっとうな意見である。ブローディアほどではないが確実にドレッドより
 速く動いているのである。

 当てれたらそれこそニュ○タイプだろう(笑)

 確かにアキトもすごいのだがそれ以上にブリッジを戦慄に陥れたことがあった!!

 「ディ・・・・ディータが私よりうまくドレッド操縦してる〜〜〜」(叫び)

 そうなのである。第一話で操縦不能になって格納庫内でビームぶっ放したのとは
 同一人物とは思えない動きをディータがしているのであった。

 ペークシスのおかげなのであるがそんなことを知らない戦闘クルー達はパニック状態である。

 「私、もうやめてやる!」だの「嘘・・嘘だと言ってよディータ!」とか「はは・・ははは」
  だの、騒動の収まる可能性は限りな〜〜く低い(あ〜あ)

 そんなことを露ほどにも知らないディータはまた一機、一機と敵を撃破していった。

 アキトも切っては捨て捨てては切ってとディータの十倍近く葬ったところで敵の攻撃がやんだ。

 「どうやら大物のお出ましのようだ。ディータちゃん、気を引き締めて!!」

 「ラジャーです!!」

 アキトの言ったとおり敵の残骸の奥から悠々とやってくる巨大な物体がある。

 そう・・・・・その姿はまるで・・・・・・・・・・・

 「「ピロシキ!?」」

 【ピロシキ】・・・・ロシア原産の食べ物であって簡単に言えば揚げた肉まんである。
 味は店にもよるが上々ではずれを引く確率は低い。値段は一個百五十〜二百円程度

あ〜あ、折角まともに戦闘描写が出来ると思っていたのに何で私はピロシキの説明書いてンだろう。
   まぁ、いいや・・・・・・気を取り直して。

 奥より現れたピロシキ型戦艦は第二陣と言わんばかりに大量のキューブを吐き出し始めた。

 数にしては少ないもののチューリップのように無限に出てくる可能性もある。
 それを最悪の予想とアキトは頭の中に入れておいてメイア、ジュラに通信をつなげる。

 「こちらテンカワ=アキト。メイアちゃん、ジュラ、そちらからでも確認できると思うが、
  どうやら敵の母艦が出てきたようだ。現在そちらの様子はどうなっている!?」
 
 「こちら、メイア。ドレッドの出撃口がペークシスで埋まってしまっていて先程からそれを
  ドレッドの砲撃で何とか取り除いている。すまないがあともう少し時間を必要とする・・
  すまないが応援に向かうのは遅れそうだ。」

 どうやらメイアちゃん達の方は予定外のトラブルに巻き込まれてしまったらしい。
 さて、このままとりあえず雑魚の方だけを攻撃して母艦は合流したときに一気に攻め落とすか。
 もしくは・・・・・・・・・・・

 と、メイアからの報告を受けて考えているといきなりディータの悲鳴が聞こえてきた。 

 「きゃ〜〜〜〜っ!嫌だよ、何これ!?アキトさん助けて〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

 急いでアキトがカメラアイを向けるとそこには敵の触手みたいなモノに捕らわれたディータ機が
 あった。右翼の方をやられているらしい、自力での脱出は望めそうにない。
 
 「メイアちゃん、とりあえず作業が終わり次第すぐに来てくれ、ディータちゃん大丈夫か!?」

 アキトが必死に呼びかける。しかし返ってくるのは弱々しい声であった。

 「アキトさん、すみません・・・・・ディータがどじなばかりに・・・・・・痛っ!!」

 よく見るとディータの右腕から血が流れている。どうやら機体に受けるダメージは自分に
 跳ね返ってくるらしい。即ち機体が大破すれば脱出に関わらず致命傷になるのである。

 そのことに気がついたアキトが必死にディータの元へ向かおうとする。しかしキューブ型が
 道を遮ってなかなか思うように進めない。そんなことをしている間にディータ機にキューブ
 が近寄る。

 「嫌・・・・・こないで。悪い宇宙人なんて嫌い・・・・こないで・・・・」

 ディータが必死になって逃げようとするがキューブはドリルのようなモノをもって近づいてくる。

 「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」

 

 ギュオォォォォォォォォォンッッッッッッッッッッッ!!!!


           ズウゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッッッッ!!!!!


 そのときアキト機より黒い光が放たれ、アキト機の周りにいた敵はおろかディータに近づこうと
 していたキューブをも消し飛ばした。


 「誰にもじゃまはさせない!!もうメティちゃんのような悲劇は繰り返してはいけないんだ!
  もう俺の目の前で悲しい顔は作らせない。そう、絶対に!!」

 秘剣によって敵を消滅させたアキトの声は一体誰に向けたモノだったのか・・・・・・・・ 

 アキトはさらに群がってこようと生み出されるキューブに対して軌道を変え全て避け、
 そしてついにディータ機の所までたどり着いて後、数Mといったとき
 突然四〜五機のキューブがアキト機に四方より取り付いた。払い落とそうとしたが
 どうしても前と後から合体しているキューブがとれない。

 そのときアキトは気付いた。こういった時パイロットのいない無人兵器の最終手段を・・・・

 「なに、こいつらまさか!?自爆を・・・・」

 しかし気付くのが遅すぎた。無情にもキューブから熱が立ちこもり・・・・・・・・・・
 
 
 ドムッドムドムッ   ドォォォォォォン



 「「「「「アキト(さん)!!!!!」」」」」
 


 叫び空しくそこには満身創痍のもう動けそうにないヴァンガードがそこにあった。

 誰もが搭乗員の体が無事ではないことが分かり、立ちすくんだ。

 しかし、そのヴァンガードよりディータ機へ通信が入る。

 「ディ・・・ディータちゃん・・・俺は大・・・丈夫だから心配しないで・・・」

 弱々しくはあったが確かにアキトの声だった。しかし喜びより心配の方が大きかった。
 全身には裂傷があり血が止めどなく出ている。

「だめ・・・・アキトさんが、アキトさんが死んじゃう!!やだよ、絶対に嫌!!」

それを見たとき自分の右腕の痛みなど関係なく必死に右翼をちぎってもアキトの方に近づこうと
した。そしてそんなディータ機にもキューブが取り付き・・・・・・・・・・

 格納庫の方から再び敵母艦の方で爆発が起こったとき、メイアは叫んでいた。
 いや、メイアだけではない。ジュラ、マグノ、ブザム、そして艦全員のクルー達。

 しかし、ヒスイだけは何も叫ばなかった。しかし何かを呟いていた・・・・・・・

 「消えたくない、守りたいという意識が見える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  失いたくない、無くしたくないという意識が見える・・・・・・・・・・・・・・・・
  消えそうな意識とそれをつなぎ止めようとする意識・・・・・・・・・・・・・・・・
                 そして

         二つの〈意識〉は一つの《想い》に変わる。            」

 ブリッジよりマグノの乗っているメイア機に通信が入る。                                        
 「ペークシス・プラグマの高エネルギー反応の確認をしました。お頭!!」

 「メイア・・・辛いことだが乗り越えなくちゃいけないことだ・・・・・しっかりおし!!
  しかし高エネルギー反応だって!?マーカーの反応はどうなんだい」←しっかりおしのみ太字

 マグノ自身も悲しみを背負っていたが年のぶんだけまだ大丈夫であった。メイアは呆然と
 していたがマグノの叱咤で何とか戻ってこれたようだ。そしてブリッジに返事を返すと
 とんでもない返事が返ってきた。そして敵母艦を映しているカメラにもそれは映っていた。

 「こ・・・これは・・・ヴァンガードとディータ機のマーカーが重なってる?これは・・・・
  ディータのドレッドがヴァンガードと合体・・・・いえ、融合しています!!」

 今尚勢いを弱めることなく広がる火球の奥より何か動くモノが見える。

 バシッ←一回り大きく太字

 と、突如燃えさかる炎の奥から巨大な腕が現れたかと想うとピロシキ型から放たれていた触手が
 ちぎれ跳んだ。そしてその腕はゆっくりと虚空に向かって伸び、全貌が現れた。

 「あれは・・・・・・クリスタルの巨人!?」

 メイアがそう言うのも無理はない・・・・・・・

 そこに現れたモノは背中に巨大な砲を持つ蒼色の巨人だった。全体的にディータ機の特徴が
 あるようにみれ、何らかの事情でアキト機とディータ機が合体したという推測もできる。
 身体の各部にはペークシスがむき出しになっており、何処となく力がありそうにも見える。

 そして・・・・・・・・・・

 ギン・・・・・・・・・

 頭部の大きな角の下の二つのカメラアイが大きく光る。

 その直後、ピロシキ型に反転し、猛スピードで向かっていった。

 そうはさせないとキューブが取り付こうとするが一切手を下さずにはじき飛ばしていく。
 危険を察知したのか先程より開いていた触手の射出口を閉じようとする。

 ガッ!!

 ほとんど閉じかけていたその口に巨人の両腕がねじ込まれた。そして強引にこじ開けて・・・

 ガシャ!!クィィィィィィィン!!

 背中に装備されていた二つの砲が巨人の両肩に回り込み、ピロシキ型の内部に向けて・・・・


 ズワァァァァァァァァァァッ!!

 轟音と共に絶大なるエネルギーをピロシキ型の内部へと放出した。その激しいエネルギー量は
 ピロシキ型が受容できるエネルギーを越えていた。


 ピロシキ型の走行がゆがみ、膨れたかと想うと中から吹き出した膨大なエネルギーが
 宇宙空間を走り抜けた。

 もしアキトが気付いていたならナデシコ流のチューリップの倒し方を思い出したであろう。

 そしてピロシキ型が機能を停止すると共にキューブも止まった。どうやら一蓮托生のようである。

 そして硝煙が晴れていく向こうに悠然と漂う巨人の姿が見えた。

 そんな様子を見てメイアは呟いた。

 「・・・・・・アキト、ディータ・・・・・・・そこにいるのか!?」


 その巨人のコクピット内では・・・・・・・・・

 「・・・絶対に守ってみせる・・・・・・・絶対に・・・・・・・・・・」

 コクピットでは前方に腕を伸ばしたまま意識を失っているアキトが寝言のように呟いた。
 今まで何度も嗅いだ(嗅がされたともいふ)柔らかな香りが鼻孔をくすぐる。その香りに
 誘われ、意識を一瞬で覚醒させる(寝起きいいわけだ)
 するとそこには意外な光景が広がっていた。

 「えっ!?ちょっと待て一体この状態は一体どういうことなんだ〜〜」

 そこに広がっていた光景はまず見知らぬコクピットの中が見えた。次に前にディータちゃんが
 零距離の位置で座っている(爆)簡単に言うなら二人羽織の状態である。
 さらには操縦桿のグリップがあるのだが(IFSみたいな)彼の両の手のひらはし〜〜〜っかりと
 ディータちゃんのやーらかい手を包み込んでいた(核爆)

 驚いてアキトが反射的に身を引くと、それにつられてディータがアキトの胸にもたれかかった。

 「えへへ〜〜〜アキトさんを守ることが出来たよ〜〜〜〜えへへへへ」

 まぁ何か分かり易い寝言を呟いている。よっぽど幸せな夢なのだろう涎まで垂らしている。

 その邪気のない寝顔についつい見とれているとディータの右腕の傷が無くなっているのが見えた。
 そして、思い出したように自分も見るが死にかけていたのが嘘のように思えるぐらいにきれいに
 傷が無くなっていた。恐らくペークシスのおかげであろう。

 只、気になったのは・・・・・・・・・・・・・・・

 闇の王子様三点セット(笑)が何処かに消えていることと、荷物を入れておいた袋が消えている
 こと。まぁ・・・・別にそれは後でヒスイにでも聞けば分かるであろう。それはいい。
 一番の問題はと言うト・・・・・・・・・・・・・・


 一体いつまでこの状態なんだ〜〜〜〜〜〜〜


 その後着艦時までに必死にディータを起こさないようにグリップより情報を読みとり合体を
 とくまでに戦闘以上のエネルギーを消費したのは言うまでもない。(といた直後にディータも
 気がついてくれた)

           ち・な・み・に(はあと)                              
 アキト君、君のIFS処理能力がオペレーターレベルまで上がっているのに気付いているのかい?



後書きと名前だけを借りた訳の分からないモノ

 こうして、アキトがこの世界に来て初めての戦闘は終わりを迎えた。しかしまだまだこれは
 始まりにすぎないことは考えるに容易い。
 何処から来て何の目的があるのかと言うことすら明らかではない謎の敵・・・・・・・・・
 蛮型(ヴァンガード)とディータ機の謎の合体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ヒスイが謎の全てを握っているのか、それとも彼女もまた何も知らないのか。
 全てはこれからと言うことだと言うことなのであろう・・・

 さて、と言うことなので第三話に・・・・「「「させるかぁっ」」」「させません」「アラアラ」

 げしっげしげしげしっ

 グハッ作者に突っ込みを入れないでください。確かに紹介していない私が悪いのですが(泣)

 「全くパルフェ達だって紹介されてるのに何で私たちだけいっつまでもたっっっっっても
  ブリッジクルーとかオペレーターか挙げ句台詞だけなのよおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

 「私・・・台詞すらなかった」「ほらかわいそうに。紹介しなさいよ!!」

 はい・・・・では早速紹介させてもらいます。 

 「それでは一番最初は私アマローネ・スランジーバがさせていただきま〜す!!」 

 まず程良いチョコレート色をした肌を持つ女の子が勢いよく名乗り出た。
 年は二十歳前であろうがなかなかに大人っぽい風格を漂わせている。
 只、そんな風格漂わせておいて人の延髄を殴るのはどうかト・・・・・・・

 「それではまず趣味からでも・・・・「あ〜もう時間ナインだからそんなもんとばし!!」」

 「えっちょっと待ちなさいって・・・・・」

 「つづいて遠距離センサーと艦内報告の役目をしているベルヴェデール・ココで〜〜す」
  ブリッジのみんなからはベルって呼ばれてま〜す!!」

 続いて割り込んで名乗り出たのは金髪でショートカットボブをして頭にはブリッジクルーの
 証であるリングを着けている18歳前後の女の子である。
 ちなみに彼女からは脊髄に正拳突きをもらいました。

 「それで・・・「私だって自己紹介したいです〜〜〜〜」あ、コラ・・・」

 「初めましてセルティック・ミドリです。サブセンサーと戦闘時のドレッドへの通信をしていま〜  す。趣味はコスプレで〜〜す。みんなからはセルティって言われてます」

 さらに割り込んで名乗り出た彼女の容姿は名前通りと言おうか青みがかった緑色をした
 ショートカットボブをしてベルヴェデールと同じようにリングをつけている。
 更に言うと彼女からは頸動脈へハイキックをもらいました。

 「ちょっと何でセルティだけ趣味まで言ってンの!?」「私も!私も!」「良いじゃ無いですか」

 あ〜あ三ドモエ戦が始まった・・・・・・・・・はい、次の方どうぞ。

 「初めまして、エズラ・ヴィエーユと言います。お仕事の方はオペレーターをさせていただいて
  います。そうですね、私自身について語ることは特にありませんねぇ、強いて言うならディータ  ちゃんとは昔から親友をさせてもらっているくらいのことです。」

 ああ。良かった。今度はまともな方が現れてくれた。性格は喋り方から分かるようにいつも
 にこにこ・ポヨヨンとした性格です。容姿の特徴は頭に着けている大きなリボンがチャームポイン トのようです。

 さて、彼女の自己紹介が終わってアニメ版ならこれで終わるはずなのですが漫画版なら彼女も
 出ちゃいます!!更にこの融合せし世界の中ではレギュラーだ!!

 「はい、次はテンちゃんの番よ。」(聖母の微笑み)

 「・・・・私は別に・・・・・話すことはありません・・・・」

 「だ〜め、テンちゃんもしっかり自己紹介しないと。ね!?」(更に聖母の微笑み)

 「・・・・・・・・(コク///)・・・・・」(照)

 「エズラさんから進められたので自己紹介させていただきます。テンホウ・ミホソラです・・・
  ブリッジではサブオペレーターと情報の分析を仕事としています・・・・
  ・・・・・・・・・趣味は特にこれと言ってありません・・・・・・・・・・・・・・・・」

 萌え〜〜〜じゃなくってはいすみません話の都合にも多少関わるのですが私の趣味で出してしまい ました。簡単に特徴をまとめると無表情で無感情、必要なときにしか話さないとまるで人形のよう な印象を持つ少女である。(但し特定の人には懐いている) 
 髪型は縦にロールを巻いていて(簡単に言うなら12番目の妹)緑色の髪をもっている。
 チャームポイントは頭の後のほうに着けている大きな緋色の髪飾りのようなモノであろうか。

 さて・・・・・後はもういませんね。はい、それではお開きにしましょうか・・・・・・・・・

 「ちょっと待ちなさいよ!!」「まだ全然話してな〜い」「横暴だわ!!」

 はい、もうなんにも聞きません。見ません。言いません。それでは今度こそ・・・・・・・

 「それでは・・・・また三話で会いましょう」(ボソ)byテンホウ

 あ・・・・・・・・・言われちゃった(泣)



     第三話って言うか恐らく間話になると思いますとにかく続きます。

 いや〜ピョロ弐式です。すみません、どうしても出したかったのでオリキャラ出してしまい
 ました。正確には漫画版の方には出てきたのですが縮ましたのは趣味です。すみません。
 さてさてインフルエンザを引いてしまいまして話の所々理解不能な事が起きていると思います。
 感想・意見はまだまだ募集中です。こんな駄文でもどうか御慈悲をくださいませ。それでは!!

 追伸 いや〜〜〜昔はインフルエンザと言ったら学校を公然と休める素晴らしいモノだと
    思ってましたが41度5分出るとそんなこと言ってられませんねぇ

 

 

 

代理人の個人的感想

ロリコン死すべし。

 

それはさておき人物紹介で気になったのですが・・・・

どうせ本筋に絡んでこないんだからモブ扱いでもいいじゃないですか?

名前があったって、動かない(=主役の話がない)んではモブも同然、というのは

「ダイ○ガーXV」の頃からの定説ですよ(笑)。

 

まぁ、最近のアニメは「名前と設定があるだけのモブ」ってのが妙に多いような気がしますが。

特に女の子が無意味に沢山出てくるような奴。