時と次元を超えし者
第5話「交渉・修正・暗躍」
―連合軍会議会場―
ここではナデシコに対する処理をどうするかを決めようとしていた・・・
しかし・・・戦艦一隻に重要人物が集まりすぎだと思うが・・・
「ナデシコ許すまじ!」
総司令がいう。
「ナデシコの行為は明らかにわれわれに対する反逆だ!」
「さよう・・・このまま方って置いたら連合軍の面子に関わる・・・」
他のものも相槌を打つ。
「ミスマル提督!君は娘にどういう教育をしておるのだね!これでは君を行かせた意味がない!」
「ムネタケ君!君の息子もだ!こちらもその気だからよかったとはいえ、独断でナデシコを拿捕しようとし、
そのわりに民間人に全員返り討ちにされて帰ってくるとは!
しかもあんなことをしたと世間に知られればわれわれ軍の信用はがた落ちだ!」
しまいにゃ、拿捕に失敗したコウイチロウとハゲオカマの父、ヨシサダにまでとばっちりが及ぶ・・・
「いや、といわれましても・・・われわれは軍人でしてネゴシエーターではないので・・・
交渉をうまくされて・・・しかも途中で蜥蜴が・・・」
「・・・恥ずかしい限りです・・・息子にはきつく言ってきかせますので・・・」
2人も釈明しようとするが今の彼らにとって2人はストレスの吐き口でしかない・・・
ガミガミ
グチャグチャ
・・・お父さんはつらいよ・・・
とそのとき
「総司令!ナデシコから通信が!」
「なに!?いい度胸だな・・・つなげ!」
コウイチロウは・・・
(オオ、ユリカ〜!お父さんがピンチと知って助けに来てくれたんだね〜〜!
なんて、親思いのやさしい子なんだ・・・それに比べてこいつらユリカを馬鹿にしやがって・・・
ただで済ますか!)
そして
「あけましておめでとうございま〜〜〜す」
前回と同じで振袖姿のユリカ・・・
「フジヤマ〜〜!」
「ゲイシャガール!」
「スシ〜〜」
「ハラキリ〜〜!」
・・・声を上げる連合軍のおえら方・・・
明らかに日本を誤解している・・・一方極東支部のかたがたは・・・
「ああ〜〜日本が誤解される〜〜」
「終わりだ〜〜日本の終わりだ〜〜」
「ユゥゥゥゥリィィィィクゥゥゥゥワァァァァ!!!似合ってるぞぉぉぉう!!!」
・・・若干一名を除き、日本が誤解されるのを心配している・・・
まあ、もう誤解されてるしいいんじゃない?
だがそんな周りを気にせずさらにユリカは・・・
「こんなのもあります〜〜。どうぞ〜〜」
と画面を切り替える・・・そこには・・・
「オオオオオオ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!トリプルロリータガールズ!!!!!」
ルリ、イルイ、ラトゥーニが振袖姿でいた・・・ルリ以外は赤面している・・・これはポイント高い・・・
「しゃ、写真を・・・じゃない!これは何のつもりだ!」
錯乱しかけた総司令がわれに返りもっともな質問をする・・・
「目の保養とこれの代わりに頼みがあるんですが・・・」
「・・・ほうなにかな?」
総司令は完全にマジモードだ・・・
「簡潔にいいますとナデシコは、火星に向かいたいんですが、そのためには、ビッグバリアを通らなければ行けないんです。
・・・それで・・・」
「・・・ビッグバリアを解除して欲しいというのか?」
「あ、お願いできます?」
「ふざけるな!」
当然の返事をする総司令・・・
周りは・・・
「ええ〜〜、いいじゃないですか〜〜」
「解除してあげましょうよ〜〜〜」
「もし、妨害して艦が沈んじゃったらあの子達が〜〜〜」
と反対意見もしくはブーイングをしているが・・・(大丈夫か?連合軍)
「じゃあ、勝手に突破させていただきま・・・」
ユリカは「す」と言おうとして固まった・・・
またエルザム(グラサンつき)がユリカにが銃を突きつけていたのである・・・
「か・ん・ちょ・う・・・なに勝手に切ろうとしてるんですか〜〜〜・・・
あなたはもう下がっていてください!!
ありがとうございます。エルザ・・・じゃないレーツェルさん・・・」
プロスがエルザム(グラサン)に噴出し笑いを抑えつつそう言う。
「いえいえ、当然のことをしたまでです。連合軍総司令殿、艦長が働いた非礼をお詫びいたします・・・」
エルザム(グラサン)がそう答える。
「君は?」
「本来プロスペクターさんとそちら側との交渉をする予定でしたレーツェルと申します・・・」
「ふむ・・・少しは話がわかる者が出てきたようだな・・・まあ、とりあえずビッグバリア解放は出来ん・・・」
「そうですか・・・なら強引に突破するしかなさそうですね・・・」
「・・・結局それかね・・・」
「まあ、それはそうと別の交渉をしたいのですが・・・」
「・・・聞くだけ聞いてやろう・・・」
「ありがとうございます。ナデシコがビッグバリアを強引に突破した場合、ビッグバリアは崩壊するそうですね?」
「うむ・・・それがどうかしたのかね?」
「ビッグバリアが崩壊した場合のバリアの修理費をネルガルから請求しないのと
ナデシコに執行する刑の軽減をお願いしたいのですが・・・」
「片方だけならさっきのを差し引いていいが・・・さすがに両方は・・・」
・・・さっきのとはロリ娘3人のことである。
・・・総司令・・・やっぱあんたも男だった・・・
「では、代わりにムネタケ副提督が働いた海賊行為を不問にするのではどうでしょう?」
「なに?・・・それはありがたい・・・いいだろう・・・許可しよう・・・だが、こちらがそちらを止めようとするのはだめだ!」
「それに関しては心得ております・・・交渉はこの辺でよろしいでしょうか?」
「うむ、それでは覚悟しておくんだな・・・」
こうして交渉は終った・・・
なお、ナデシコとの通信がきれた後・・・
「諸君!ナデシコの美少女たちが火星に言って危険にさらされる前にナデシコを拿捕するのだ!」
「おお!!」
総司令を含む連合軍のおえら方はのりのりでナデシコを拿捕するのを決めたのだった・・・
―ナデシコ―
「イヤー・・・お手柄でしたなぁ。エルザムさん。給料アップですよ」
プロスはエルザム(グラサン)にそう言う・・・
エルザムはサングラスをはずす・・・
「ふっ、金のためなら手段は選びませんよ。それとサングラスつけてるときはレーツェルって言ってくださいよ」
「でも、ホントどこから見てもエルザムさんってバレバレだったわよ。あの変装意味あるの?」
ミナトがそういう。
「ただのお茶目ですよ・・・
・・・しかし・・・ライや甲児君とかにはばれてないのに・・・何でこうばれるんだろう・・・」
落ち込むエルザム・・・
「恥ずかしい格好した甲斐がありましたね」
「これで何もなかったらかなり損したわね・・・」
「え?そう?結構よかったけど・・・」
疲れてるルリとラトゥーニに比べイルイはまだまだ元気だ・・・
ちなみにゴートは・・・
(う〜む・・・拉致りたい!拉致りたいぞ〜!)
壊れかけていた・・・
「さて、それはそうと・・・艦長・・・あなたは減給です・・・」
「ええ!?何でですか!?」
「あなたのしたあれは交渉じゃありません!」
「艦長があんな事しなければビッグバリアもすんなりと通れた」
「もうすこし自分の仕事と他人の仕事の区別をしてください」
「ふえぇぇ〜〜ん!ルリちゃ〜〜ん!皆がいじめる〜〜!」
「私、人妻ですから・・・」
「ふえぇぇ〜〜ん」
あっさり無視されるユリカとそこに
「ちわぁ〜〜。三○屋でぇ〜〜す」
そういってブリッジに入ってくるアキト・・・
「あ、アキト!ユリカに会いに来てくれたのね!ねえ、聞いてよ!皆が私をいじめるの・・・」
ユリカはそういうが・・・
「知らん・・・俺はミナトさんとルリちゃんが頼んだものの出前とエルザムさんを呼びにきただけだ。
・・・エルザムさん・・・さっさと食堂に戻ってください。
他のブリッジクルーの注文の品はエルザムさんの担当ですし・・・」
「わかった」
あっさり流された・・・
「ふえ〜〜ん」
もう泣くしかないユリカ・・・
「それはそうと、アキトさん。ヤマダさんはもう解決してますけど彼はどうします?」
アキトにそう聞くルリ。
「彼?ああ・・・彼か・・・なるべくこっちに戻るように努力するよ・・・」
「できる限りのことはしてください。・・・彼がいないといろいろ面倒ですので・・・」
彼とはジュンのことである・・・
「わかった」
そう言ってアキトがブリッジから出ようとしたところでゼンガーが入ってきた・・・
「ゴート、ムネタケの件の説明に来たぞ」
「うむ・・・ちゃんと説明してもらおう」
「説明!?」
火星に反応があった・・・
ゾクゥ
「なんかプレッシャーが・・・」
「同じく・・・」
火星にイネスがいるのをわかっている2人はプレッシャーを感じていた・・・
「ゴートさん。何かあったのですか?」
そう聞くプロス。
「うむ。そこにいるイルイ君がブリッジの兵士+社会のゴミを掃除したらしくてな・・・それ自体は別によかったんだが
そのときの映像を見たところ信じられないものでな・・・」
「ほう・・・どれちょっと見せてくれますか?」
「うむ・・・ホシノ・・・っとテンカワだったな・・・オモイカネにそのときの映像を出すように言ってくれ。音声はまだ聞いてないから音声もたのむ」
「わかりました。オモイカネ」
ルリはオモイカネに映像を出すように命令する。
ゼンガーたちは無言だ・・・
そして写った映像はこうである・・・
「キョ〜ホッホッホ!人質もとったし、ミスマル提督も来たし、これであたしの勝利ね」
そう笑っているムネタケ・・・
兵士の一人がイルイを縛っている・・・
「・・・ゼンガー達がそのうち来るわ・・・」
「オホホ!そのためにあなたを人質にとったのよお嬢ちゃん」
そういいつつムネタケがイルイのしりを触るすると・・・
ゴゴゴゴゴ・・・
どこからともなくすごいプレッシャーが・・・
「な、なに?」
あわてるムネタケをよそにイルイが口を開く。
「・・・なにか弱い乙女の知り触っとんじゃ、この変体オカマハゲがぁぁ!!!」
そして何故かイルイを縛っていた縄が解ける・・・
目がイッチャてる・・・
そしてイルイはポケットから何か取り出す・・・それは・・・
呉学人の鉄扇
「死ね」
そう言うとイルイはブリッジにいるヤツラの視角から消える・・・
そして5秒後姿を現し・・・
「滅」
そういった瞬間ムネタケとイルイ以外は気絶した・・・
「な、ななななななななな!!?」
驚いて「な」しかいえないムネタケ・・・
「・・・次は貴様の番じゃ〜この変体ハゲオカマ!!!
てめぇにはこれじゃ・・・」
イルイはどこからともなく何かを取り出す・・・それは・・・
ライディースの義手
そして・・・
「我が敵をぶち殺せ・・・ロケットパーンチ!!」
そういった瞬間腕が飛ぶ・・・
そしてムネタケに命中し爆発した・・・
「ア、アイルビーバック・・・ガク・・・」
そういいつつサムズアップをしながらムネタケは気絶した・・・
・・・これでも死なんとはすごい生命力だ・・・
まあ・・・とりあえず・・・
戻ってくんな!
それを見てイルイは
「・・・う〜・・・怖かった〜」
・・・吉本?
なお、この騒動があった時、ライと呉学人は
「呉先生、どうしたんですか?」
「・・・いや、ちょっと戦闘用の鉄扇を落としたみたいでね・・・
オーダーメイドだったんだが・・・」
「ふむ・・・」
「どうしたの、ライ?」
「いえ、前にリュウセイにもらった義手が盗まれたみたいで・・・
あの義手、ちょっと危険なんで悪用されると不味いな・・・」
その後ゴートとゼンガーがきたところでルリは映像を切った・・・
・・・・・・
・・・・・・
「・・・ギャグがいまいちね・・・」
「・・・でも、見てて何かすっきりしたような・・・」
「・・・二人の言いたいこともわかりますが、そうじゃないでしょう・・・」
とミナト、メグミ、ルリ・・・
その中、ずらかろうとするエルザム・・・
がすぐにゼンガーが捕まえる・・・
「・・・エルザム・・・何があったか言ってもらおうか・・・」
「・・・わかった・・・あれはいまから4ヶ月前・・・」
ーエルザム回想ー
その頃イルイはクスハとブリットが面倒を見ていた・・・
そしてとある日の休憩時間・・・
その日は私も彼らのところに来ていた・・・
ロバート(以降ロ)「さて、一息つくとするか・・・」
ブリット(以降ブ)「オオミヤ博士、季節じゃないけど気まぐれに雑煮作ったんですけど、食べません?」
ロ「食う食う」
そして・・・
ゼンガー「・・・まさか・・・餅が詰まってこうなったとか言うんじゃないだろうな?」
エルザム(以降エ)「いや・・・ここからだ・・・」
クスハ(以降ク)「はいどうぞ」
ブ・ロ・エ「ああ、ありがとう」
イルイ(以降イ)「ありがとう」
ク「それじゃ・・・」
一同「いただきます」
・・・・・・
イ「うっ」
イルイの喉に餅が詰まった・・・
エ「いかん!!水を!!」
ク「はい!」
そして・・・
イ「アアアアアアァァァァァァァ!!!!」
イルイが悲鳴を上げた・・・
水だと思って飲ませたものが何だったというと・・・
ロ「イルイ!?クスハ、何飲ませた!?」
ク「何って・・・ああ!こ、これは・・・」
ブ「・・・エルザム少佐用に作っておいた・・・クスハの・・・え、栄養ドリンク・・・」
ク「・・・エルザム少佐が水って言ったから間違ってこれ出しちゃった・・・」
そして・・・
イ「不味いんじゃ!!ボケェ!!」
ク・ブ・ロ・エ「ギャァ〜〜!!」
・・・・・・
・・・・・・
「・・・おそらく、クスハの栄養満天の殺人ドリンクにより極度のストレスを感じるとトランスするようになってしまったんだろう・・・」
「今までそこまで行った例はなかったと思うが・・・」
「・・・あれは私が平気なのをいいことにクスハが健康のみを重視して作ったドリンク・・・
あれを飲んであれだけですんで幸いといえる・・・
・・・テス研の研究員のひとりは間違って飲んで今も昏睡状態でいるはずだ・・・
・・・それに・・・」
「それに・・・」
「あれのかかった量産型ゲシュが1秒も経たずに溶けた・・・計算では核も一瞬で反応を起こさず消滅する・・・」
・・・・・・
「・・・ま、まあとりあえず結局貴様も一枚かんでるじゃないか・・・」
「・・・エクセレンもだ・・・」
「・・・なに?」
「誰?」
「彼女に多少染められたせいで発現しやすくなってしまった・・・
ちなみにエクセレンをここにいるものにたとえると・・・性格的に言うとミナトさんをおばさん臭くした感じかな・・・」
「なるほど」
納得するルリ。他のものも声に出さないが納得している。
「ルリルリ・・・それどういう意味?」
「いえ・・・」
「・・・エクセレン・・・帰ったら怖いぞ・・・」
「ハゲオカマのしたことくらいで切れるとは思いませんが・・・」
「あんなやつに触られてストレス感じないヤツはいるのか?」
・・・・・・
無言の肯定・・・
「と、とりあえず・・・あれを飲んだせいで暴走するとイルイさんは暴走するということですね?エルザムさん」
「はい・・・」
「・・・まあ、了解しました。まあ、ノリノリで振袖着てるところからしてもよほどのことがない限り大丈夫のようですし
いいんじゃないですか?ブリッジの耐久性も確かめられましたし・・・
ゴートさんそれでいいですか?」
「うむ・・・ところで・・・みんな・・・誰か忘れてないか?」
話が一段落したのでゴートが別に気になっていたことを言う。
・・・・・・
「誰かいないひといます?」
メグミがブリッジにいる面子に聞く。
・・・・・・
ブンブンブンブン
・・・・・・
4分の3が首を振り否定する。
「・・・アオイ副長は?」
ラトゥーニが言う・・・
・・・・・・
一同「そういえばチューリップとの戦闘以降見てないような・・・」
・・・・・・
「・・・すまん・・・トビウメに置き忘れた・・・」
先ほどから嫌な役をやらされているエルザムがいう。
「いえ・・・ドン臭い彼が悪いんです・・・エルザムさんは良くやってますよ・・・むしろあなたに副長をしてもらいたいくらいに・・・」
プロスも疲れた感じで言う・・・
「・・・まあ、とりあえず彼に払った給料等の返還を求めておいたらどうです?」
「・・・そうしましょうか・・・」
でもちゃっかり金についての処置はしておく2人・・・ホント鬼だな・・・
・・・・・・
とりあえずこれにてブリッジ会議は終了した・・・
そしてナデシコは防衛ライン突破に入った・・・
―格納庫ー
「ウリバタケさん、オオミヤさん、ちょっと頼みがあるんですけど・・・」
アキトはウリバタケとオオミヤにエステの強化について頼みに来ていた。
「おお、何だ?改造か?」
「それとも俺たちがさっき作った兵器について聞きたいのか?あれはエステに搭載しても十分使えるぞ」
・・・・・・
そんな兵器喰らって生きているムネタケの部下って一体・・・
「え、ええと改造と武器の開発なんですけど・・・」
まだ狂気が眼鏡に映っている二人にひくアキト・・・
「「おお!なんだ!?」」
ハモる二人・・・
「お、俺とルリちゃんで考えたエステバリスを換装せずに地・空・宇戦闘に対応させたうえ、能力も向上させる改造プランと武器の開発プランなんですけど・・・」
「「なに!?そいつぁいい!!すぐやろう!!いまやろう!!」」
「ちょ、ちょっとエステはまだ・・・せめてデルフィニウムの第3防衛ライン突破まで・・・
それに完全な宇宙対応にするには0G戦フレームがないといけないし」
「チッ・・・武器は?」
「そっちは改造ではなく開発ですから問題ありません。早くできるヤツからお願いします」
「チッ・・・」
「・・・まだ何か不満でも?」
「・・・早くできるやつには威力がない・・・」
「男のロマンじゃねぇ・・・」
「・・・まあ不満言うだけならいいですからちゃんとやってください」
「「ああ、わかった(了解)」」
アキトが出て行ってから二人は・・・
「・・・いっそのことヤマダ君のエステいじりません?・・・エルザム少佐からちょっと頼まれとることもあるんすけど・・・」
「ちゃんとやりゃ文句ねぇだろ・・・1−Bなら問題ないだろ・・・まあ、武器は大事なとこ以外は他のやつにやらせればいいし・・・やるか?」
「やりますか・・・」
・・・・・・
「「ハーッハッハッハ!!」」
マッドエンジニアの飽くなき向上心はとどまるところを知らない・・・
そんなことが起こっている間もナデシコは第4防衛ラインを抜け・・・
ついに運命の第3防衛ラインに差し掛かった・・・
『敵影確認』
オモイカネがそう告げる。
「ありがとう、オモイカネ・・・艦長、第三防衛ラインのデルフィニウムを確認。数・・・15機・・・多少カスタムされているようです・・・
このスピードだと後数分で接触します・・・」
(・・・おそらくエルザムさんの交渉が原因でしょうね・・・まあ・・・ジュンさん以外ノープロブレムですね・・・)
「ふむ・・・逃げ切れますかな・・・」
「現状況ではディストーションフィールドを100%の出力で使うことは出来ません・・・
念のために出撃してもらったほうが・・・」
「じゃあ、パイロットの皆さんに出撃するように「ヤマダ「ダイゴウジ・ガイ!!」さんがでました!」・・・え?」
「ヤ、ヤマダさん困りますよ・・・勝手に出撃されては・・・」
「ダイゴウジ・ガイだ!!」
「他の人は?」
「今、呼び出してます・・・なっ!?」
「どうしたの?」
「・・・ギリアムさん、食堂で変な物体食って気絶中・・・アキトさん、エルザムさん料理中でしたので今しばらく・・・
ラトゥーニさんとイルイさん・・・また拉致られてます・・・ゼンガーさん、ゴートさんとそれを追跡中・・・
イサムさんとガルドさんは機体が整備途中・・・」
・・・・・・
無論ギリアムが食った物体の作者はエルザムだ・・・予知能力あるんだからそれくらい回避しろよ・・・
ていうかエルザム・・・防衛ライン突破中に知り合いおちょくるなよ・・・
何作ったんだよ?・・・
「ミサトカレーだ・・・
いや〜、前作ろうとしたらゾルマニウム合金の鍋でも溶けちゃったけど今回は超合金ニューZαマシンセル配合を使ったからうまく言ったよ」
・・・なんで作れんの?
「一流たるものなんでも作れるようにしとかんとな」
・・・・・・
アキト・・・お前わかってたんならスタンバってろ・・・
「ガイにも多少は灸を据えんとな・・・」
・・・同感だ・・・
で・・・
「ダイゴウジ・ガイ!でるぜ!」
ヤマダが発進した・・・
「あのバカヤロウ!」
ウリバタケが叫ぶ。
「どうしたんです?」
「あいつ武器なしで出やがった」
「せっかく、ムネタケのとき作っといた武器の準備しておいたのに・・・」
・・・・・・
「・・・二人の言ってることはともかく武器なしはやばいですよね・・・」
「ですな・・・弾薬の節約は出来ますが・・・」
まあ、とりあえずヤマダは前回と同じような戦い方をしている・・・敵がカスタムされてるので多少のずれはあるが・・・
そしてお約束どうりに・・・
「よし、博士ズ!スペース・ガンガー重武装タイプを射出してくれ!!」
「誰が博士ズだ!その分野の専門ってのはな・・・自分の仕事にプライドを持ってんだ!」
「それを同じに考えるだと・・・俺らなめてんのか、こら!」
「なこたぁいい!早く出せ!」
「「なものなぁぁぁい!!」」
「班長、オオミヤさん。あいつが言ってんの1-Bタイプのことじゃないんすか?」
「おお、それそれ!わかったらさっさと出せ!」
「・・・だめだ」
「何でだ!?」
「・・・駄目と言ったら駄目だ!!」
理由もいわずヤマダの要請を拒否するウリバタケとオオミヤ・・・
「理由も言わず拒否すると納得しないと思いますが・・・」
「いや・・・あの・・・」
「あ〜〜・・・その・・・」
理由を言うのを渋る二人・・・とそこに
「班長ー!1-Bタイプにかけてあるあの布何ですかー?」
整備班の一人がそんなことを言う・・・
「・・・ウリバタケさん・・・オオミヤさん・・・」
プロスが怒気をこめて言う・・・
「いや・・・そのぉ・・・テンカワからフレームの強化案わたされたんで余ってるヤマダの1-Bをいじっちまおうかと・・・」
「それで・・・現在分解中でして・・・」
「・・・役に立たなかったら減給ですよ・・・」
「「は、はいぃぃぃ」」
ナデシコの給料を牛耳ってるプロスに言われ縮むしかない2人・・・
すっかり忘れられているヤマダはというと・・・
「俺の見せ場がぁ〜〜!!」
と叫んでいる・・・そして・・・
「クソ〜!こ〜なりゃ拳だ!」
そういってデルフィニウムに向かって行く・・・立ち直り早ッ
「ガイ!スーパー!・・・ナッパァァァ!!」
そう叫んでアッパーをデルフィニウムにかますヤマダ・・・
デルフィニウム1体が喰らって落ちてゆく・・・
しかし・・・
「グッ!ポーズ決めてるときに撃つやつがあるか!」
・・・無駄にポーズを決めていたので他のデルフィニウムに撃たれている・・・無様だ・・・
「デルフィニウム1機減りました・・・ヤマダさんは撃たれて逃げ回ってます・・・」
ルリが報告する。
間抜けな格好で逃げまくるヤマダ・・・
そのわりに撃墜されないのは不思議だ・・・
そうしている間に他の者の出撃準備も整い他の者も出撃した。
イサムとガルドは機体が整備中、ギリアムは復活できず、イルイは犯人とゴート(ついで)をぶちのめし中なので出てないが・・・
「ヤマダ・ジロウ!!貴様なにを考えている!!」
ゼンガーが叫ぶ。
「ダイゴウジだ!迫り来る敵から研究上を守るのは正義のヒーローとして当然だろ!」
ヤマダがそう答える。
すると・・・
ゼンガーの雰囲気が変わる・・・
「・・・さっさとナデシコに戻れ・・・俺がキレぬうちに・・・」
「なにを言って・・・うっ・・・」
ガイは反論しようとするがモニターに写ったゼンガーの鬼神の如し表情を見て固まる・・・
「・・・戻れといっている・・・そしてその後話がある・・・」
「・・・わかった・・・」
剣幕に押されたヤマダは言われたとおりに行動する・・・
さてその頃やっぱり来ていたアオイ・ジュンはユリカを説得しようとしていた・・・
「ユリカ!ナデシコを地球に戻すんだ!今ならまだ間に合う!」
「ジュン君!どうしてナデシコに乗ってないの?」
一同「・・・・・・」
「艦長、話聞いてなかったんですか?」
「え?話って?」
「・・・艦長。記憶能力などに問題あり。よって減給」
「ふえ〜〜ん」
「・・・ハッ!しらけてる場合じゃない!ユリカ!早くナデシコを!」
「ジュンさん・・・契約違反であなたに金を請求してもいいんですけど・・・
今戻ってくるのなら給料を初期の給料の30%にする処置で許してあげますが・・・」
この状況下で脅迫するプロス・・・
にしても30%か・・・
「く・・・そんなことよりユリカ!」
「ごめんジュン君!
ここが、ナデシコが今の私の居場所なの。
ミスマル家の人間でもなく、
私が、私らしくいられる場所はここなの・・・」
「・・・そうか・・・そんなにあいつがいいのか・・・
ならば・・・
あの機体から破壊する!!」
ジュンは撤退しようとしていたヤマダにミサイルで攻撃を仕掛ける・・・
がしかし・・・
「させん」
アキトがミサイルをライフルで撃ち落す・・・
「ガイ!早く!」
「お、おう。サンキュー、アキト。
・・・しかし、すごい腕だな・・・これでコック兼任とは・・・」
「ヤマダ君!早くしたまえ!」
「ダッ・・・わかった・・・」
エルザムの言葉にダイゴウジ・ガイだと言おうとするが、ゼンガーがにらんでるようなのでやめるヤマダ。
一方
「テンカワ・アキト!僕と戦え!君が勝ったら部隊を撤退させる!」
「いいだろう・・・」
アキトはあっさりと申し出を承諾するが・・・
「「駄目だ(です)」」
エルザムとプロスがそれを止める。
(え?何でプロスさん?前はメリットがあるって言ってたのに・・・)
「何でですか?」
「「メリットがない(ありません)」」
「メリットなら・・・」
「はいはい・・・部隊を撤退させるなんて条件、周りを見てから言いましょうね・・・」
そうプロスにいわれ2人が周りを見ると他のデルフィニウムは撤退していた・・・
「ま・・・特機に乗ったエースパイロット級の実力者が3人+ウリバタケさんとオオミヤさんの武器も使っていたではね・・・
・・・どうします?」
「く・・・ならば、テンカワ・アキト!貴様だけでも・・・」
「ちっ・・・端末として動いてるやつと違ってたちが悪いな・・・」
「僕は正直言ってお前が憎い!!」
「こりゃまたストレートに・・・」
「お前の一体何がユリカを魅了したんだ!?
特別なものなど何も持ってない、お前が!!」
「すまんが俺はもう既婚者だ・・・
恨むんなら妄想馬鹿のユリカを恨め・・・」
・・・アキト疲れてるよ・・・
そんなの無視してジュンは話を続ける・・・
「僕は正義の味方になりたかった!
だからこそ軍に入った!
だけどその正義の象徴だと思っていた軍も、決して正義だけの存在じゃなかった!!
そして、ここでナデシコを見逃せば、ユリカには帰る場所が無くなるんだ!!」
「アオイ・ジュン!!キサマァ!!」
「「え゛?」」
そのとき彼が割り込んできた・・・
そう・・・悪を断つ剣・・・ゼンガー・ゾンボルトが・・・
(・・・なんでこう話をややこしくするだよ・・・ゼンガーさん・・・)
頭を抱えるアキト・・・
「アオイ・ジュン!ヤマダのついでに貴様の根性叩き直してやる!!大体貴様正義の味方になりたいから軍に入っただと!?
ふざけるな!!大体貴様、インパクトで軍より仕事優先な発言していただろ!!ええ!?
水着な格好に鼻の下伸ばしてたこのムッツリスケベがぁ!!」
ワケのわからん事を言うゼンガー・・・
「え、あ、ちょ、ちょっと・・・」
あわてるジュンだがゼンガーは容赦なくデルフィニウムに向かっていく・・・
「ゼンガー!機体は簡単な修理で済む程度にしか傷つけるな!まあ・・・」
「そうです!軍のほうで傷ついたから破棄されるよりナデシコで使ったほうが経済的に得です!まあ・・・」
「「コックピット潰すのは別にいいが(ですが)・・・」」
ヲイ・・・
「承知」
「えええええ!?」
「斬」
混乱するジュンをよそにゼンガーはデルフィニウムの武装を最低限破壊し・・・
「・・・ラトゥーニ。その根性なしのムッツリをナデシコに入れろ・・・」
「は、はい・・・」
ジュンの機体を(放り投げて)ラトゥーニに渡した・・・
「「中身はともかく機体はもっと丁寧に扱え(ってください)!」」
「ムゥ・・・すまん・・・」
「まあとりあえず・・・副長は・・・最後通告を無視したので・・・」
「10%ですな・・・」
「ですな」
・・・この二人は・・・ていうか生きてるならそうで給料が安上がりで済むから強引に戻ってもらうつもりだな・・・
「「すべては、経費削減のために!!」」
・・・・・・
とそのとき
「第2防衛ライン浸入、ミサイル発射を確認」
第2防衛ラインのミサイル衛星がミサイルを発射した・・・
「皆さん!ナデシコに戻ってください!」
ユリカがそう言うが
「ふむ・・・ルリ君、ミサイルを我々がウリバタケさんとオオミヤ博士の兵器を使い、
ミサイルを落とした場合とミサイルによるナデシコの被害の修理費・・・安いのはどっちかね?」
「少々お待ちを・・・」
「リスクは高いですが、迎撃のほうが得ですな」
ソロバンで額を見せルリより早く答えるプロス・・・
(そんな・・・オモイカネより早く正確な値をだすなんて・・・)
その速さにショックを受けるルリ・・・
「ふむ・・・よし!ゼンガー!迎撃だ!」
「承知」
「あの・・・俺は?」
「君は判断に任せよう・・・」
「じゃ・・・やりますね」
「アキト!無茶しないで!早くナデシコに!」
「いざとなったら回避に徹する・・・問題ない」
「でも、エステじゃナデシコの重力波ビーム供給範囲ないじゃないと駄目だから行動範囲が限られちゃうし・・・
ナデシコのフィールドに接触したら・・・」
「「ガッハッハッハッハ!!!行動範囲なら問題ない!!!」」
親父臭い笑いをするマッドエンジニア2人・・・
「・・・またなにかあるんですか?」
「・・・プロスの旦那・・・そう怖い顔しないでくれよ・・・」
「こ、今度のは大丈夫ですから・・・」
「で・・・何ですか?」
「エルザムの旦那の機体に重力波ビーム中継アンテナを付けといた」
「エステ一機なうえビームの範囲が90度って言うシロモンだがアンテナの方向は変えられる。
短時間で作ったからガーリオンのパイロットしか方向を変えられないが、機体にバリアもあるし、少佐の腕なら問題ない」
「ふむ・・・合格ですな。」
「「ヨッシャ〜〜ッ!!」」
「頭に角がついてると思ったら・・・また勝手に・・・まあ・・・いいでしょう・・・
さて・・・戦闘開始といこうか・・・」
「「応(了解)」」
3人はそれぞれの場に散った・・・
まずはエルザム。
「ふっ・・・これだけのミサイル群ならあれを使ってもバレんだろう・・・」
そう言うとエルザムはグラビトンライフルに手をかけた・・・
「ジャマーシステム起動、グラビトンライフルBST起動、照準セット・・・
砕け散れ照星の彼方で!!」
そしてエルザムは引き金を引いた・・・
グラビトンライフルから放たれた重力波がミサイルを飲み込んでいく・・・
そしてその後見えたのは見晴らしのいい宇宙だった・・・
「ふっ・・・あのミサイル安物だな・・・私を止めたければもっと上物を使え・・・
おっと・・・私がやったとバレぬ内にテンカワ君のサポートに行くとしよう
ゼンガーは・・・まあいっか・・・」
そういうとエルザムは機体をビーム有効範囲へと走らせた。
移動中もシュツルムアングリフでミサイルを落としている・・・
同時刻アキト。
「・・・エルザムさんはまずは撃破を優先したらしいな・・・
・・・まあ・・・これはこれで都合がいい・・・
あの人位の実力者なら俺の本気を見たらどのくらい危険かわかるだろうし・・・
ノルマは・・・行くか・・・」
アキトはそう言うと顔つきを変えた・・・
・・・復讐者だったときの闘いに飢えた修羅の顔へと・・・
そして・・・
「・・・・・・」
無言でミサイルを撃ち落とすアキト・・・近くにあるミサイルも暇があれば拳で叩き潰す・・・
「児戯だな・・・」
そういいつつ笑みをつまらなそうな顔をするアキト・・・
「・・・この顔は表を生きてる人には見せないようにしないとな・・・」
アキトはそう呟いた・・・
同じくゼンガー。
「・・・斬艦刀を変化させる必要もない・・・
・・・ミサイルごとき電光石火で十分だが・・・
もう一段上の・・・新技の実験をさせてもらおう・・・まあ・・・まずは必要最低限の量は落とすか・・・」
そう言うとゼンガーは斬艦刀を構えた・・・
「射撃は苦手なんだが・・・斬撃の衝撃波なら問題ない・・・
斬艦刀電光石火!」
ゼンガーは刀の衝撃波でミサイルを叩き落としてゆく・・・
そしてあらかた近くのものを落とし新技を放った・・・
「斬艦刀、電光石火、改・・・
つむじ風!!」
見た目は電光石火より鋭い衝撃波がミサイルに向かっていく・・・
そしてミサイルは・・・
「・・・衝撃波が鋭すぎたか・・・追尾能力のないミサイルのような直進した動きの無人兵器には役立たずだな・・・
まあ・・・物体に命中しても威力が衰えず貫通するというコンセプトだ・・・技としては問題ない・・・」
・・・ミサイルは爆発しなかった・・・
衝撃波が鋭すぎて起爆反応も起きず、そのまま進み続けている・・・
結果的にこの技はこの作業に役立たずだったようだ・・・
「・・・続けるか・・・」
そう言うとゼンガーはミサイル破壊を再開した・・・
「第二防衛ライン突破」
「アキト達に通信を!」
「アキトさん、ゼンガーさん、エルザムさん!応答願います!」
「周辺にジャマーがかかっているようです・・・」
「・・・おそらくエルザムさんかゼンガーさんの仕業でしょう・・・2人のどちらかはは確実に生きてるでしょうな・・・」
「・・・アキトは?」
「・・・正直言って生きてる可能性は・・・まあ・・・なんとなく生きてる気もしますが・・・」
(・・・テンカワさん・・・すべてを話してくれるまでは生きててくださいよ・・・
エルザムさん・・・あなたは今なくすに惜しい・・・)
そう言いつつもプロスはアキトとエルザムの心配をしていた・・・
「そんなアキト・・・」
「・・・アキトさん・・・」
「・・・チッ・・・俺よりカッコつけてたくせに・・・」
(・・・大丈夫だと思いますが・・・皆さんのせいで心配になってきました・・・アキトさん・・・)
そのとき
『ゼンガー機、エルザム機、テンカワ機発見。3機とも損傷は軽微』
「オモイカネ!!早く映像を」
『了解』
命令されたオモイカネはすぐ3機の映像を出す。
「よかった・・・アキト・・・」
「よかった・・・アキトさん」
「アキトさん・・・あまり心配させないでください」
「・・・ふむ・・・」
「むう・・・映像の乱れ具合からしてジャマーを使ったのはエルザムだな・・・
・・・しかし、テンカワの奴・・・エステであのミサイル群へ突入してあの損傷とは・・・危険だな・・・」
「・・・ミスターゴート・・・この状況でそれは野暮じゃない?・・・ていうか・・・」
それぞれ思ったことを口に出すブリッジクルー。
まあ・・それだけだったらよかったのだが・・・ゴートがズタボロなので雰囲気台無しだ・・・
「アキトさん、大丈夫ですか?」
ルリがアキトに声をかける・・・
「ああ、エルザムさんが手伝ってくれたおかげでかなり楽だったよ」
「さすがですな、エルザムさん」
プロスもエルザムに声をかける・・・
「ふっ・・・」
「・・・ゴート大丈夫か?」
あまりのズタボロさに安否をゼンガーに逆に問われるゴート・・・
「・・・はっきり言って軍にいたときよりきつい・・・
死ぬかと思った・・・」
無様だ・・・
まあ・・・何はともあれ3人はナデシコに帰還したのだが・・・
ドッゴォォォン!!
ズッゴォォォン!!
帰って早々、ジュンとヤマダを殴るゼンガー・・・
しかも二人とも壁にめり込んでるし、頭から血ぃでてる・・・
ヤマダはすぐ止まったみたいだけど・・・
「ゼ、ゼンガーさん!!な、何を!?」
アキトがあわてて止めに入るが・・・
「・・・流派ブライト・ノアが最終奥義・・・修正パンチ・・・さて・・・
まずはヤマダ・ジロウ!俺の知り合い風に貴様に問う!貴様の正義はなんだ!?」
いきなりヤマダにそんなことを言うゼンガー
「ゲキガンガーだ!!」
ゼンガーの問いにヤマダは即答する・・・
「ふざけるな!正義とは己の信ずる信念!アニメの悪にも正義はある!
結局はアニメも正義と正義との殺し合い!つまり戦争だ!」
「なんだと!?正義のヒーローが殺し合いだとだと!」
「そうだ・・・互いの正義の正当性を主張しようとするから戦争は起こる・・・
・・・一部例外もあるがな・・・
所詮はそんなもんだ・・・」
「・・・一つ聞いていいか?あんたの正義はなんだ?」
「守ると決めた者の盾となり剣となる・・・それが俺の正義・・・たとえこの手が血塗られようとも・・・
・・・これでいいか?」
「ああ・・・
・・・・・・・・・俺って・・・馬鹿だったんだなぁ・・・
ヒーローになれると思ってヒーローの真似をして・・・
現実の正義を持つものにやられ助けられ・・・」
ヤマダは魂の抜けたように呟いた・・・
「そこまでわかっているなら自分の正義を見つけ出せ・・・少なくとも俺はそうした・・・
だから貴様も見つけ出せ・・・それまでダイゴウジ・ガイの名は預かっておく・・・」
「・・・俺の正義・・・」
「・・・まあ・・・もし迷いがあるのなら俺のトレーニングにでも付き合え・・・
いつでも殴ってやるし・・・
・・・万が一勝てたらその時点で魂の名は返還しよう・・・」
「・・・じゃあ・・・早速今日からお願いします・・・答えが出るまで・・・」
「・・・よかろう・・・今日の夜・・・トレーニングルームへ来い・・・
さて・・・お前はもう下がってよい・・・
次はアオイ・ジュン!!貴様だ!!」
「ひぃ!ははは、はいぃぃ!!」
威圧の気が消えてきたところでいきなり威圧の気を直に当てられたジュンはびびっている・・・
失禁して頭も血がダクダクで・・・
「貴様はなぜナデシコに乗った!?」
「プ、プロスさんにスカウト「自身の理由を聞いている!!」
・・・その・・・女です・・・」
(・・・この軟弱野郎といいたいが・・・俺もプロジェクトアークの参加理由がそれだったからなぁ・・・
さて・・・どうしたものか・・・)
などと思いつつゼンガーはしばらく考え・・・
「・・・では、さっき言った正義の味方になりたかったというのは?」
そういわれたジュンはまじめな顔になる・・・
失禁して頭も血がダクダクだが・・・
「・・・それは本気でした・・・でもさっきも言いましたが軍は正義だけの存在じゃなかった・・・
だから・・・」
「違うな・・・」
「え?」
「軍というものに正義はない・・・軍というのは政治の政党のような同じ考えの者の集まりではない・・・
軍というのは純粋な武装集団だ・・・
その中にはいろいろな思想を持つ者がいて、いろいろな正義を持つ者がいる・・・
外見的にはそれの集まりが軍の正義に見えるだけで実際に軍に正義があるわけではない・・・
・・・貴様の正義はなんだ?」
「・・・人々を守ることです・・・でも・・・僕のほうがその人々より弱い・・・情けない話です・・・」
「・・・そうか・・・では・・・
貴様は軍が正義だけの存在ではないと思ってから何のために軍にいた・・・」
「僕は軍内部を変えるために・・・」
「なら軍に残っていればよいものを・・・」
「でも、力がなければそこまでできない・・・」
「・・・ならば・・・自分から目に見える者だけでも守れるように努力しろ・・・
そしてそれをすべて守れるようになったら守る数を増やしていけ・・・それを続けろ・・・
そうすれば・・・貴様の正義は具現化していくだろう・・・
もし物理的力が欲しいなら俺が鍛えてやる・・・ヤマダと同じ時間に来い・・・」
「・・・お願いします・・・」
「よし・・・もう貴様も下がってよい・・・」
「ありがとうございま・・・」
そういってジュンは気絶した・・・
あわてて駆け寄るアキトとエルザム・・・
「・・・大丈夫・・・気絶してるだけだ・・・」
「・・・よかった・・・」
(ガイのかわりにジュンが死んだと思ったよ・・・しかも一発殴られただけで・・・)
その言葉に内外ともに安心するアキト・・・
「テンカワ君、君は彼を医務室に運んでくれ・・・
私はそこにいる2人の狂科学者に話がある・・・」
「わかりました」
そう言うとアキトはジュンを担いで出て行った・・・
なお、ゼンガーはへこませた壁の分だけ減給された・・・
「さて・・・」
エルザムはウリバタケとオオミヤを見る・・・
「いや〜、大漁大漁。デルフィニウム本体1機に他のデルフィニウムに付けられてた武装や腕・・・
改造パーツたくさんゲットだねぇ・・・」
・・・どうやらやられたデルフィニウムの使えるパーツを回収しておいたらしい・・・
「まったくだ・・・本体はともかく他は勝手に使ってもいいしな・・・」
「まあ、とりあえず本体からデルフィニウムの完全な構図を引き出してその後分解して確認・・・」
「それで不備がなけりゃテンカワの頼んだやつに組み込む・・・
そうすれば0G戦フレームを待たずに宇宙対応に出来る・・・」
「完璧だ・・・」
「だな・・・」
・・・・・・
「「がぁはっはっはぁ!!」」
「・・・あ〜〜・・・お二方ちょっといいですか?」
「おう、エルザムの旦那」
「どうしました?」
「いや・・・どうしたもこうしたもないんだが・・・
私のトロンベにつけたアンテナだが・・・後2分起動させていたら爆発しそうだったんだが・・・」
「・・・いや・・・爆発も漢のロマンでしょ?」
「言い訳はいい・・・ちゃんと使えるようになるまで二度とつけるな・・・さもないと・・・」
「・・・さもないと?」
「プロスさんに減給を頼むぞ・・・わかったな?」
「「・・・イエッサー!!少佐!!」」
二人は敬礼した・・・
それを見たエルザムは
「やれやれ・・・」
といって格納庫を後にしたのだった・・・
なお、この日の夜からトレーニングルームと格納庫に騒音が響きクルーは不眠症に陥るものが出たという・・・
また、ヤマダとジュンは朝になるとボロボロになって医務室にいたがヤマダは遅くても昼時、ジュンは夕方には回復していたという・・・
その後、ナデシコは無事ビッグバリアを通過した・・・
ただ・・・
「なんか、バリアの出力が前より低かったような・・・」
「そういえば・・・」
とアキトとルリが言っていた・・・
ちなみに原因は・・・
「グラビトンライフル強すぎたかな・・・」
「・・・電光石火・・・もう少し精度をよくせねばな・・・」
この2人だった・・・
武器(技)の出力を高くしすぎたらしい・・・
さて、(修正パンチで)重症のジュンはというと・・・
―医務室―
「・・・まだ痛むな・・・」
医務室に寝かされていた・・・
とそこに
「アオイさん、お体の調子はどうですかな?」
プロスが入ってきた・・・
「・・・どうも、プロスさん・・・
先ほどはすいませんでした・・・」
「いえいえ・・・あなたのおかげでデルフィニウムまるまる一体入手できましたから・・・
であなたの処理なんですが・・・」
「・・・煮るなり焼くなり好きにしてください・・・」
「・・・では・・・給料を当初の10%にしてナデシコに乗ってもらいますので・・・
無論、拒否権はありませんので・・・それじゃ・・・」
そう言ってプロスは出て行った・・・
「・・・鬼だ・・・」
ジュンはそう呟いた・・・
―木連・月臣源一郎の部屋―
源一郎は体を鍛えるだけでなく木連内の兵器についての情報を集めていた・・・
「源一郎、たのまれた技術部の兵器開発の企画書、小さなものから機密ぎりぎりまで持ってきたぞ」
九十九がそう言って源一郎の机に書類の山を置く。
「すまんな・・・九十九・・・こんな事頼んで・・・」
「気にするな源一郎。俺たちは友ではないか」
「・・・ふっ・・・そうだな・・・」
自嘲気味の笑いをする源一郎・・・
「じゃあ、俺は行くからな。
・・・お前や三郎太君に負けてはいられんからな・・・」
「?・・・なにをだ?」
「最近お前ら体鍛えまくってる上に政治に関してもかなり動向を見ているじゃないか
だから、俺や源八郎も負けてられんてな」
「・・・なるほど」
「じゃあな」
そう言うと九十九は部屋から出て行った・・・
「・・・不味いな・・・このままだと最初にナデシコと戦闘するときこっちが勝ってしまうかもしれん・・・
三郎太もつれてく気だしな・・・まあ・・・まだ時間はある今は目の前のことを片付けよう」
そう言うと源一郎は目の前にある書類に目をやった・・・
しばらくはつまらなそうに見ていたが準機密書類のところで目の色を変えた・・・
「・・・なんだこれは!?合体するバッタ!?
大型及び小隊用小型チューリップの開発!?
自立金属を使用した自己再生する戦艦!?
!?馬鹿な!?形が微妙に違うがこれは夜天光!?
いや・・・プロトか・・・だが・・・早すぎる・・・出処は・・・ヤマサキラボだと!?」
驚愕する源一郎・・・
とそこに
「つ、つつ、月臣中佐ぁ!!」
あわてて入ってくる三郎太。
「どうした三郎太!?」
「そ、その・・・秋山中佐に兵器開発の企画書とか人体実験のデータとかを取り寄せてもらっていたら・・・」
「・・・夜天光の企画書でも見つけたか?」
「し、知ってましたか・・・そ、それと六連も・・・あと人体実験のほうもかなり進んでるみたいなんすよ・・・
この時点でB級ジャンパーになってないやつもなってるみたいだし・・・
ボソンジャンプ自体も前より進んでいる・・・」
「そうか・・・では、これはどうだ?」
源一郎は三郎太に自分が見つけた情報を見せる・・・
「合体するバッタ!?
大型チューリップを開発しそこからチューリップを送り込む!?
小隊用小型チューリップの開発!?
こんなのまったく聞いてないっすよ!」
「・・・合体するバッタに関してはもう使われているらしい・・・
・・・何かが起こってるということだ・・・
・・・他にわかったことは?」
「・・・ヤマサキのことなんですが・・・」
「・・・なんだ?」
「・・・協力者がいるみたいなんですよ・・・」
「・・・草壁中将の者ではないのか?」
「・・・おそらく・・・地球の者かと・・・少なくとも木連のものでないのはわかっているんですが・・・」
「・・・出所不明というわけか・・・」
「・・・ええ・・・」
「・・・まあ・・・あいつは実験させ出来れば地球だろうがどこにでも寝返るからな・・・
実験に協力するやつは拒まずだろうな・・・
・・・三郎太・・・もうすこし情報を集めといてくれ・・・女探しのおかげでパイプも広くなったんだろ?
・・・それと・・・北辰みたいな暗部の連中に気をつけろ・・・
暗部の連中の数も前より多い・・・」
「はいはい・・・わっかりました・・・じゃ」
そう言うと三郎太は出て行った・・・
―地球 マオインダストリー―
プシュ
「・・・イングラム少佐・・・ラプラスデモンコンピュータのデータをお持ちしました・・・」
イングラムの部屋に入ってきたユウキがそういう・・・
「ご苦労・・・意外と早かったな・・・」
「DCのおかげです・・・」
「DCの?」
「はい・・・DCでは100%科学を使用したこれの開発が進められていましたから・・・」
「なるほど・・・
にしても研究の資金源がケルナグールの飲食店とボロットとは・・・」
ボロットの居住性に目をつけた商売人なキャラたちがボロットを改造し居住性を向上させ・・・
移動する家として売り出していた・・・
しかも、かなり売行きがよい・・・
もともと材料があれだったのでぼろ儲けである・・・
ちなみにそのほかにも新型ISFやエステバリスをベースとした機動兵器の開発などもしている・・・
もともとの技術力が高いのでかなり進んでいる・・・
「・・・まあ・・・もうすこし金がたまればラ・ギアスの錬金術をできる環境を整えられるんですが・・・」
「ある意味それもあれだな・・・まあ、よく考えてみればその手があったな・・・
だが・・・博士たちがあれではな・・・
・・・ところでなんのようだ?」
「・・・言わずとも一つはわかっていましょうに・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・大方何か作って欲しいのか?」
「・・・それもありますが・・・それより・・・あなたもあれには気づいていますか?」
「・・・多すぎてどれかわからんな・・・まあ・・・地上のことと火星のことは感じている・・・貴様のこともな・・・
・・・調べて欲しいのか?」
「いえ・・・もう、中条長官や戴宗さん、村雨さんとかにに調べてもらいました・・・」
「・・・なるほど・・・彼らなら疑いはするが外には出すまい・・・
で・・・どれくらいわかったんだ・・・」
「死海の魚は釣れました・・・俺の研究室においてあります・・・
南極は大物を見ただけでつれませんでした・・・
太平洋は赤潮でした・・・
陸ですが山東省は観光名所はなかったそうです・・・
それとモグラは形跡がありましたが・・・
その他は存在の形跡があっても破壊されてたりするようです・・・
後、宇宙のほうは厄介そうです・・・
デブリの数が多すぎますね・・・それに元凶を断たないと・・・」
「・・・火星は?」
「アストラナガンの不完全なクロスゲートパラダイムシステムを少しいじった物でもで片付けられるでしょう・・・」
「そうか・・・
・・・それにしても・・・すべて不完全に終ったということか・・・」
「・・・今はそういうことを考えてる場合ではないでしょう・・・それより・・・この装置を開発してくれません?」
「・・・これは・・・なるほど・・・だがこれにはかなりのエネルギー量を要するだろう・・・
俺の考えが正しければPTに搭載するにはおにぎり1個分のトロニウムが必要になるぞ・・・出来るのか?」
「・・・ええ・・・造作もありません・・・」
「・・・そうか・・・だがいいのか?いまの貴様は・・・」
「わかっていますよ・・・サイコドライバーの力を解放したとき人は人でなくなる・・・」
「・・・」
「だけど・・自分を失わぬ限り心は人のまま・・・違いますか?」
「・・・そうだな・・・」
イングラムは彼らしくない笑みを見せながらそういった・・・
「・・・ところで・・・」
「なんです?」
「・・・キョウスケ・ナンブ、エクセレン・ブロウニング、碇シンジにとり憑いてるもの、マジンカイザー、ゲッター線、ムートロン、
それにビムラー・・・これらはどうする気だ・・・」
「・・・ギリアム少佐もね・・・
ギリアム少佐の心の問題は大丈夫でしょう・・・ていうか彼は協力者ですから・・・
ビムラーはこの戦いでの解放は無理でしょうね・・・ソウルやエネルギー媒介もいませんから・・・
まあ、現状じゃ超電磁エネルギーと同じくらいと思っといてください・・・」
「・・・そうか・・・でどうする・・・」
「・・・時間がありません・・・話についていける人は巻き込みましょう・・・
南極やゲッター線に関してはこちらから動かします・・・」
「・・・再び目的のために犠牲を出さねばならんとはな・・・」
「・・・毎度毎度あなたがやらねばならんということはないでしょう・・・」
「・・・すまんな・・・
・・・それにしてもお前・・・やけに精神的に年老いたな・・・」
「・・・シュウ・シラカワと1歳違いなだけでしょう・・・
・・・大体あなたの年齢は・・・」
「・・・そ、それだけは言うな!!」
「・・・はいはい・・・後、アストラナガンの修理も急いでください・・・火星のことはさっさと片付けたいですし・・・
ああ、忘れてました。これの開発も容認して欲しいのですが・・・」
ユウキはそう言うとイングラムに紙を手渡す・・・
「これは・・・」
「ガンダム試作2号機の新型バズーカです・・・」
「・・・なんとまあもったいないものを弾にする・・・
まあ・・・弾は自分で用意するだろうしいいだろう・・・」
「ありがとうございます・・・ついでにエンジン用のものも作っときますね・・・」
「しかし・・・博士たちも自分のいた世界ではないからといって無茶してくれる・・・
勝手に金を使いまくるせいで技術はかなり発達したがおかげで凡用システムの開発にはまだまだかかりそうだ・・・」
「・・・自分もその1人だから耳が痛いですね・・・
まあ・・・多少悪どい事やっても研究がしてしまうのは博士の悲しいさがなんですよ・・・」
このところ博士陣のモラルがかなり下がってるのだ・・・
博士の顔を見ただけで逃げ出すヤツもいる・・・
「まったくだ・・・揃いも揃ってたまった金を自分の研究に積み込みおって・・・
葉月博士なんか・・・かなり使ってるぞ・・・
お前何か知ってるか?」
「さ〜〜て・・・
それとラプラスデモン一回試験的に使ったらいろいろ見えましたよ・・・
たとえば・・・ブライト艦長の息子のハサウェイ・ノアの可能性とか・・・
人類補完計画の結果・・・たどるべき正しい道とか・・・
後この世界の可能性で自分達みたいに成り行きで戦い、復讐に生きた存在とかね・・・
しかも・・・」
「しかも?」
「彼が成り行きで乗ることになった艦がゼンガー少佐たちの乗ってる艦だしね・・・
しかも・・・彼はこの次元に逆行してるみたいだし・・・
いや・・・そういう次元か・・・ここは・・・」
「・・・笑い事じゃないだろ・・・
・・・また厄介事か・・・まあ・・・たまにはいいだろ・・・」
「・・・まあ、このまま退屈に研究するだけよりは面白いですしね・・・
ちょっとちょっかい出したいところですね・・・」
「勝手にしろ・・・」
「・・・じゃあ・・・そうさせてもらいますね・・・」
そう言うとユウキは部屋から出て行った・・・
おまけ
マオインダストリーのどっかの部屋・・・
そこにはマオインダストリーに進入したシークレットサービスたちが捕えられていた・・・
マオインダストリーの人材には忍者からサイボーグまでいるのでさっさと見つかってしまうのだ・・・
ちなみによく捕まえるのはエキスパート組やJ9、Gサンダーチームなどである。
「・・・なあ・・・お前どこのヤツだ?」
「・・・クリムゾンだ・・・」
「・・・そうか・・・俺はネルガルだ・・・
しかし・・・俺たちは踏み込んではいけないところに踏み込んじまったのかもしれないなぁ・・・
ところでお前誰に捕まったん?」
「グラサンかけたおっさんだ・・・長官とか言われてたなぁ・・・いやードジッちまったなぁ・・・」
のん気っぽく話すシークレットサービス・・・
他のシークレットサービスものん気に話している・・・
なぜこんな話をしているかというとこんな話をしていないと身が持たないのだ・・・
なぜなら彼らは・・・
実験椅子とかに縛りつけられてたりするから・・・
「ハッハッハ!今日も元気に実験するとしようか!」
部屋の主が入ってきた・・・
敷島博士だ・・・
そう・・・ここは進入してきたシークレットサービスを実験体として使うために
敷島博士が秘密裏に作った実験部屋である・・・
ここに送られてくるのは博士作のトラップに引っかかり何とか生きてることが出来た者か、
捕えた者の逆鱗に触れ博士に引き渡されたものたちである・・・
「お、お願いですから・・・こっちのスパイになってもいいですから・・・」
「な、なにとぞ命だけは・・・」
「ハハハ!
ダメだ!!!貴様たちはワシの最凶兵器開発の糧となる!!命は保障せんから覚悟するんだな・・・ハハハ!!」
シークレットサービス一同「イヤー!!」
マオインダストリー恐怖の部屋・・・敷島博士の秘密実験室・・・
ここに入れられて無傷で帰ってきたものは洗脳処理されたもの以外いないという・・・
あとがき
いやー、かなり長くなっちゃいましたよ。
なかなかきりがつかなくて・・・
しかもモデム壊れるし(泣)
ちなみにこの小説のコンセプトはマッド集結というのもあります・・・
マッド軍団はある意味一番怖い存在ですからね・・・
アキトはスロースタートなつもりなんで・・・
まあ・・・当分はウリバタケとプロスがかなり目立つと思いますが・・・