時と次元を超えし者

第7話「最悪の対決」








―ルリの証言―

どうも・・・皆さん・・・ホシノ・ルリです・・・
はぁ〜・・・

え?どうしてそんなため息つくんですか?って・・・
そりゃつきたくなりますよ・・・
今日のことはおそらく私・・・いえ・・・比較的まともなナデシコクルーにとって悪夢だったんですから・・・

―メグミの証言―

・・・ああ・・・どうも、皆さん・・・メグミ・レイナードです・・・
今日のことは本当は思い出したくありません・・・思い出したら凍ったりいろいろなりそうですから・・・
が言わせていただきます・・・
それはもうブリッジは大変なことになりました・・・これ以上はいえません・・・

―ゴートの証言―

・・・ゴート・ホーリーだ・・・
・・・あの光景は元軍人の俺でも地獄絵図だった・・・
ぶっちゃけ・・・ミスターとエルザムは危険だ・・・だが・・・もし俺が2人を消そうとすれば俺はどうなるかわからん・・・
ミスターはまだ力を隠していた・・・エルザムはそれと互角にやりあった・・・
おそらくあの2人なら生身でナデシコを外側から破壊できるだろう・・・
だが・・・それをしない・・・そして・・・その力を敵に振るおうとはしない・・・
それが出し惜しみなのかしなくて安心なのかは俺も判断に困る・・・

―ホウメイガールズの証言―

どうも・・・
こんにちは・・・
ホウメイ・・・
ガールズ・・・
です・・・

・・・ホウメイさん・・・

―イサム・ガルドの証言―

・・・化け物だぜ・・・

・・・あんなものを食べて平気なギリアム少佐も作者のエルザム少佐もな・・・

―ミナトの証言―

・・・艦長も副長もウリバタケさんもロバートさんも普通じゃありませんでした・・・

―比較的まともな整備班―

・・・熱血とロリコン恐るべし・・・





さてなぜか元気のないナデシコメインクルー・・・
一体何があったのか・・・その日の光景を再生してみましょう・・・



その日、ユリカはまだプロスとジュンの出した例の宿題をやらされていてブリッジを空けていた・・・
ジュンは特訓になれたのかもう傷が完治していた・・・
ヤマダにいたっては1時間で骨折しようがなんだろうが完治している・・・
サツキミドリも人的被害がなかったので葬式も行われずにいた・・・
はっきりいってほとんどのものにとって暇な状態だ・・・
さて・・・そんな中みんな何をしていたというと・・・

「・・・ふう・・・今回は葬式がないから航海日誌は書かなくていいと思ったのですが・・・
まさか、ジュンさんとプロスさんの宿題のせいでユリカさんが書けない状態だなんて・・・」

ルリは前回と同じで航海日誌を書いてるようだ・・・

他のブリッジ面子も暇そうだ・・・

ジュンはデータをまとめているが・・・

ホント・・・艦長の性格に問題があると副官ってのはサポートが大変だな・・・(コトセットにしろテツヤにしろ・・・)


でユリカは・・・

「ああああ!!いつまでこんなことしてなきゃなんないのよ!!!
アキトに会いたい!!アキトに会いたい!!」


・・・かなりストレスがたまっているようだ・・・

「艦長!!ちゃんとまじめにやってください!!」

ゴン

「いった〜〜い!!」

監視についていたプロスがお仕置きとして肩を棒で殴る・・・





ゴートとゼンガー、アキトとヤマダは・・・

「・・・・・・」

「・・・・・・暇だな・・・」

「・・・ゴート・・・黙ってろ・・・修行にならんだろ・・・」

「大体、木刀構えてそのまま棒立ちしてるのに意味があるのか?」

「精神の修行だ・・・わかったらさっさとやれ・・・この修行は相手も集中してないとできんものなのだ」

「わかった・・・」




「せりゃ!」

「はぁぁぁ!」





「はあ・・・はあ・・・」

「・・・やるなアキト・・・」

「お前こそガイ・・・お前がそんなに強いとは思わなかったぜ・・・」

「ヤマダ・ジロウだ!!!
いや、修行のおかげだ・・・
お前こそすげえよ・・・目ぇ見ててわかるんだが・・・お前は感覚的には攻撃態勢に入る前から気づいてる・・・
ホント不思議だぜ・・・体が感覚は感じ取ってるのに体が反応し切れてない・・・
まるで、精神と体が違うみたいにな・・・」

「!・・・」

「ま、それよりもあれだ1日経つごとにお前1,2倍も強くなってやがる・・・」

「・・・お前も同じくらいだろ・・・」

どうやら2組ともトレーニングしているようだ・・・イルイもそれを見ている・・・




エステ3人娘とウリバタケ、ロバートは・・・

「おい、そろそろ決行しねーか?」

「私もそれに賛成」

「もうすこし機会をうかがったほうが・・・」

「いや、問題ない・・・それよりもすまねぇなロブ・・・つき合わせちまってよ・・・」

「・・・気にするな俺たちゃ同士じゃないか・・・」





どうやら例のクーデターを計画してるようだ・・・


エルザムは・・・

「クソ!失敗か・・・」

エルザムの目の前には鍋・・・

その鍋の中には・・・明らかにグロイ料理が・・・

「・・・エルザム・・・あんた、何作ってんだい?」

「4種類の最新のマッド料理を配合し、そこからマッド生命体を創るというものなんですが・・・」

「・・・聞いて悪かったね・・・」

「とりあえずこれはこれで貴重なサンプルですからそのままにしておいてくださいね・・・」

「わかった・・・けど、何かあった場合は処理するからね・・・」

「心得ておきますよ・・・」

マッド料理の開発に勤しんでるようだ・・・

で・・・被害者のギリアムは・・・

「グガァァァ!!キョ、今日は・・・一段と・・・腹の中のものが・・・」

相変わらずのようだ・・・

ガルドとイサムは・・・

「へっ・・・やるじゃねぇかガルド・・・」

「ふっ・・・貴様もだ・・・」

シュミレーター(ロバート作)で対戦してるようだ・・・

ラトゥーニは・・・

「敵の能力がこれで・・・ナデシコ内の戦力がこれだから・・・
で・・・あのバッタが・・・これだから・・・」

戦力分析中のようだ・・・





さて・・・しばらくして・・・例のことが起こった・・・

「我々は断固ネルガルに抗議する!!!」

艦内に響く声・・・

アキトはそのとき食堂にいたのだが・・・

ピッ

「アキトさん、今どこです?」

「食堂だけど・・・」

「ウリバタケさんたちが例の行動を起こしました。
・・・うっとうしいので何とかしてくれませんか・・・今回ウリバタケさんは自作兵器で武装していて・・・
しかも、ロバートさんも・・・」

「わかった。とりあえずそっちに向かう」

アキトはブリッジへ向かった・・・
途中でゴートと騒動のおかげでお仕置きな宿題から開放されたユリカと合流した

「あ〜!!!アキトだ!!!アキトだ!!!本物のアキトだぁ!!!」

宿題のせいでアキトに会えなかったせいかユリカの声はかなりでかい・・・

「ク・・・これは話して止まるレベルではないな・・・無視しよう・・・」

どんな対処をしても無駄だと判断したアキトは無視する・・・

「テンカワ、何があったか知ってるか!?」

「さっきルリちゃんから教えてもらったんですけどクルーの一部が叛乱をおこしたそうです。
リーダー格はウリバタケさんです。ロバートさんもいて、自作兵器で武装しています」

「なんだと!?で、他は!?」

「他はわかりません。そういえばゼンガーさんとガイは?」

「・・・さっきトレーニングルームがおそらくそいつらの仲間と思われるヤツラに襲われた・・・
ゼンガーはそいつらを追っている・・・
おそらく、俺とゼンガーを別に相手する気だろう・・・はめられたな・・・
ヤマダはゼンガーについて行った・・・」

そんなこと話してる間にブリッジについた・・・

そこには、武装したウリバタケたちがいた・・・
ヒカルとイズミはイルイとラトゥーニを人質にとっている・・・
2人ともイズミが(駄洒落で)凍らせたようだ・・・

「ウリバタケさん!これは一体何の騒ぎなんです?」

「場合によっては容赦はせん・・・」

「おお、来たな・・・ネルガルの犬!
艦長これ見てくれ!」

「なになに・・・『社員間の交際は禁止いたしませんが風紀維持のためお互いの接触は手をつなぐまでとします』って・・・
えええ〜〜〜!!??何これ!?
こんなの私は認めません!!
ゴートさん!!艦長命令です!!すぐにこれを変えてください!!」

ゴートに迫るユリカ・・・

「・・・契約に関しては艦長も他も平等だ・・・変えることはできん・・・
それにそれは俺の管轄外だ・・・」

「じゃあ、私もこの運動に参加させていただきます!!」

あっさり寝返るユリカ・・・

「んだとぉ!!??お手て繋いで……ってここはナデシコ幼稚園か!?」

そう言いつつウリバタケはリョーコとヒカルの手をとる・・・
が・・・

「「調子に乗るな〜!!」」

ドガ

すかさず肘打ちをする2人・・・

「それは契約したあなた方の責任です!!!いまどきマルチセールスといった悪徳商法などどこにでもいます!!」

そういいつつスポットライトを浴びてでてくるプロス・・・
・・・電力の無駄遣いだな・・・

「でたな!!諸悪の根源!!さっさとこの契約を変えろ!!
大体こんなの誰が気づく!!」

「エルザムさんたちは変えてましたよ・・・テンカワご夫婦も・・・」

「なにぃ!!??」

「ロバートさんも変えているはずですが・・・」

「友のためだ!!」

「・・・まあ・・・気づいた人がいたんですしあなた方の落ち度ですな・・・」

「・・・こうなりゃ実力行使だ!!・・・お願いします・・・」

ウリバタケがそう言うと誰かが現れた・・・それは・・・

「ん?どうかしたかね?」

・・・フクベ提督だ・・・どうやらちょっとブリッジを離れていたようだ・・・

「・・・って違う!!今度こそお願いします!!」

・・・どうやら今度こそ本命が現れたようだ・・・それは・・・

「エ、エルザムさん!?どうしてあなたが!?」

でてきたのはエルザムだった・・・
あわてるプロス・・・

「私はあなたと一度戦ってみたかった・・・」

そういうエルザム・・・

「私と戦え・・・プロスペクター・・・」

エルザムがそう言うとプロスの目が鋭くなった・・・

「・・・いいでしょう・・・あなたが勝ったら申告者全員の契約を変えましょう・・・
あなたがまけたらあなた以外の叛乱参加者は減給です・・・」

そういうプロス・・・

「ミ、ミスター・・・私情でそれは・・・グボァ!!」

ゴートが止めようとするがプロスに吹っ飛ばされる・・・

「・・・邪魔です・・・私の血のたぎりはもう止められません・・・」

静まる周り・・・そしてゴートとアキトの顔から汗が同時にたれる・・・

その瞬間2人からものすごい殺気が発せられ戦闘が開始された・・・

「み、見えん・・・」

「・・・クッ・・・すごすぎる・・・」

殺気を殺気として理解しているゴートとアキトは敏感に反応している・・・

そんな中フクベが叫んだ・・・

「い、いかん!!このままでは殺気の影響でクルーの闘争心が触発されて大変なことになるぞ!!」

・・・ゴートとアキトは叫んだ・・・

「「あんた何者だ!!??」」

と・・・

しかし・・・フクベの言うとおり2人が放った膨大な殺気はナデシコ内のいたるところで影響を与えていた・・・

この場では・・・

「エルザムさんに加勢しないと・・・」

私利私欲のためエルザムに加勢しようとするユリカ・・・
しかしジュンがそれを止める・・・

「ユリカ!男の戦いに水をさすんじゃない!」

「どいて!ジュン君!」

「ダメだ!どかない!どくわけにはいかない!」

口論になる2人・・・

「どいて!」

「ダメだ!」

「どいて!!」

「ダメだ!!」

「どいて!!!」

「ダメだ!!!」

譲らない2人・・・



「・・・どいて・・・」

「・・・ダメだ・・・」

カチン・・・

「どいてって言ってるでしょう!!!」

「ダメだといってるだろう!!!」

ついにキレた2人は近くにあった棒をつかんで相手に向かって振り下ろした・・・
しかし、近くに棒はない・・・
ならつかんだのは・・・

「ノガァァ!!」

「ヌォォ!!」

・・・ウリバタケとオオミヤだった・・・

ガキィィン

なぜか金属音・・・つかまれた2人が所持した武器でガードしたらしい・・・

「やるな・・・ロブ・・・」

「お前もな・・・前回はドローだったがココで決着をつけるのはどうだ?」

「いいねぇ・・・では・・・」

火花を散らす二人・・・

ユリカとジュンも・・・

「・・・邪魔するならジュン君といえど殺す・・・」

「・・・ユリカ・・・僕は君にとことん愛想が尽きたよ・・・よってこの場で消す!!」

2人とも殺る気だ・・・

「「「「勝負!!」」」」

こうしてユリカ・ウリバタケVSジュン・オオミヤのタッグマッチが開始された・・・





そしてその隣でも・・・

「・・・なんかすさまじいことになってるねぇ・・・」

「そうね・・・」

「あれ?ラトゥーニちゃんとイルイちゃんは?」

「・・・逃げられたみたいね・・・
・・・不味いわね・・・叛乱に乗り気でないものをこちらに引き込むための鍵・・・
それがあの子達なのに・・・」

「あたし個人としてもあの2人はかなりの素材なんだよね・・・」

「・・・ほう・・・」

「・・・つまり・・・私たち2人の身柄を引き渡す代わりに・・・」

「ロリコンどもを味方に引き入れたと・・・」

後ろから出るプレッシャー・・・そこにはイルイとラトゥーニがいた・・・

「あの2人の殺気のおかげで氷が解けたわ・・・」

「で・・・覚悟はできてるなぁ?」

「・・・あら〜・・・そっちからでてきてくれるとは好都合だねぇ〜・・・ねえ・・・イズミちゃん・・・」

「クックック・・・また凍死にしてあげるわ・・・クックック・・・」

「「「「殺るか、殺られるか!!!」」」」

・・・イルイ・ラトゥーニVSヒカル・イズミが開始された・・・

ブリッジにいる無事な面子はフクベ以外呆然としている・・・




食堂でも・・・

エルザムが放置したマッド料理が殺気の影響を受けていた・・・

「アンギャァァ!!!」

殺気によって料理から未確認生物が生まれていた・・・

ホウメイガールズ「キャァァ!!」

びびるホウメイガールズ・・・
しかし・・・ホウメイは・・・

「・・・あんたたち・・・下がってな・・・こいつはあたしのエモノだ・・・あたしが料理する・・・」

顔こそ普段のままだが発する気はいつものホウメイのものではない・・・
そう・・・彼女も殺気の影響を受けていた・・・

「ええ!?」

「・・・ふっふっふ・・・腕がなるよ・・・さてどんな風に料理してやろうかねぇ・・・」

未確認生物とホウメイの戦いが始まった・・・



しかし・・・未確認生物と戦っていたのはホウメイだけではなかった・・・

「ギャァァ!!」

ギリアムも殺気のせいか腹の調子がより変になっていた・・・

・・・そしてついにギリアムは口から出した・・・
出たのは・・・△×*?Åな生物だった・・・
たとえるならパルプンテ時に出てくる恐ろしいものであろう・・・

「・・・ふっ・・・
貴様か・・・貴様かぁぁ!!!」

腹痛の原因が目の前に現れたことにより興奮するギリアム・・・
でも目は閉じている・・・見たらやばいのであろう・・・
見たと思われるイサム・ガルドが気絶している・・・

「殺す!!殺す!!」

こうしてある意味因縁の対決が始まった・・・


そして格納庫では・・・

「・・・追い詰めたぞ・・・貴様らの目的はなんだ・・・」

「・・・神妙にお縄につきやがれ・・・」

ゼンガーとヤマダはトレーニング中に襲ってきたヤツラを追いかけて格納庫にたどり着いていた・・・

「ふっふっふ・・・いらっしゃい・・・ゼンガーさん・・・」

そこには整備班がオオミヤ・ウリバタケ作の武器で武装して待ち構えていた・・・
最低でも整備班の50パーセント以上は敵なようだ・・・

「早速ですがイルイちゃん確保最大の障害であるあなたには消えていただきますよ・・・」

「・・・それが目的か?」

「ハイ」

「・・・ならば、貴様らはさっさと消さしてもらおう・・・ヤマダ・・・お前は下がっていろ・・・」

「いえ・・・付き合います・・・」

「・・・勝手にしろ・・・」

2対多数の戦いが始まった・・・

比較的まともな整備班(・・・やるなら他でやれ・・・)





さて、もっとも白熱していると思われるプロスとエルザムは・・・

「そろそろ・・・少し出しますか・・・」

「奇遇ですね・・・こっちもそう思ってるところだったんですよ・・・」

そう言うと2人はどこからか武器を取り出す・・・

「エクセリオン(Zの代わりに丸プロス)!!」

「魔剣大根ブレード(値札付、無農薬)!!」

・・・・・・

「ほう・・・幻のレアメタル・・・オリハルコニウム製の糸を使うか・・・」

エルザムさん・・・あんたとこの部隊ラ・ギアスの面子がオリハルコニウム精製できますけど・・・

「ええ・・・この糸なら私の技にも耐えられますからね・・・
しかし、エルザムさんがそれの所有者だったとは・・・」

「ふっ・・・」

・・・・・・

なんかお互いすごい状態なのにも関わらず全くつっこまない2人に唖然とするアキトとゴート・・・

「魔剣大根ブレードとはその昔伝説の剣士ガリウスが使ったと言われる幻の…(省略)
そして魔剣となった大根ブレードはニンジンソードと共に魔界に封印されたのだった・・・」

・・・ひとり動じずに説明するフクベ・・・
さらに唖然とするアキトとゴート・・・


で・・・他は・・・

「オオミヤ刀一文字斬り!!」

オオミヤで一文字切りを放つジュン

「ウリバタケ骨!!」

ウリバタケをブーメランのように飛ばすユリカ

そして・・・

「「1500度の火炎放射器(冷凍銃)!!」」

持ってる武器で攻撃する武器と化した2人・・・

もう1組のブリッジで戦ってるやつらは・・・

「・・・ミナトさん・・・いつまで続くんでしょう・・・この戦いは・・・」

「・・・さあ・・・」

呆然としている2人・・・





「・・・雑魚が・・・駄洒落はやばかったけど・・・」

「・・・その程度で私たちに勝てると思ったの・・・」

「・・・う〜・・・こんなポルターガイスト現象起こすの相手に勝てるわけないよ〜・・・」

「ふごふごふごご(駄洒落がいえないなら勝ち目はないわ・・・)」

あっさりブチギレしたイルイ・ラトゥーニが勝利を収めていた・・・
イルイにいたってはキレたせいで念動力を使っていた・・・

「イ、イズミのギャグが負けるとは・・・・」

傍で見ていたリョーコはそれなりに楽しんでたようだ・・・

「ヒーン!怖かったよ〜!」

メグミはキャラが変わっている・・・






―食堂―

「御陣義理(みじん切り)!!」

「虎愚血霧(小口切り)!!」

「嘆残苦桐(短冊切り)!!」

「割羅矛鬼(かつらむき)!!」

「・・・で、こいつを油で揚げてっと・・・こっちはだしをとってっと・・・
しかしこいつ・・・アンコウ並にいらないところがないねぇ・・・」

・・・未確認生物はホウメイの手により料理されてるようだ・・・

「・・・こいつは今日の夕飯に出そうかねぇ・・・」

「イヤァァ!!!」

ホウメイガールズの絶叫が食堂にこだました・・・





―とある通路―

ギリアムは苦戦していた・・・
目をつぶらなければならないため、やつに攻撃されたときに方向がわからなくなってしまったのだ・・・

「クソ・・・このままでは・・・そうだ!!」

そのときギリアムはあることに気づいた・・・
そしてオモイカネにアクセスした・・・

「オモイカネ!!私の前にいるこいつを宇宙へ射出しろ!!私はここにしがみついてるから気にするな!!」

『・・・りょ、了解・・・』

ゴォォォォ

・・・こうして未確認生物は宇宙の藻屑となった・・・

「・・・何があったんだ?
・・・ということにしておきたい・・・」

「…同感だな・・・」

イサムとガルドは呟いた・・・





―格納庫―

「味方勢力30%ダウンしました!」

「クッ・・・仕方がない・・・味方を巻き添えにしえもいいから総員武器を使え!!」

「イエッサー!!」

そう返事すると変体整備班軍団はマスクをつけ、いっせいに手持ち武器を使用した・・・

「やったか!?」

「煙が晴れるまでわかりません。味方勢力さらに25%ダウン」

「たのむぞ・・・」

そして煙が晴れた・・・

「なっ!?バ、バカな・・・」

ゼンガーとヤマダは無事だった・・・
なぜ無事だったかというと・・・

ゼンガー・ゾンボルト・・・特殊能力:鈍感(物理的攻撃以外受け付けない)・切り払いL99(実弾は爆発物以外完全に無効)

ヤマダ・ジロウ・・・特殊能力:DG細胞(ダイゴウジ・ガイ細胞・・・現在は半分封印中)・底力L99(常に発動中) 装甲値:測定不能

ヤマダは今の攻撃で化学兵器に対する耐性を身につけた

・・・ヤマダ・・・恐るべし・・・ていうかぶっちゃけヤマダのほうがダメージが小さい・・・
・・・ゼンガー・・・鈍感すぎ・・・

「・・・さて・・・そろそろ・・・こっちから攻めるか・・・」

「・・・ですね・・・」

「ヒィィィ!!!」

・・・・・・

「・・・いい加減にしてくれ・・・」

比較的まともな整備班一同の切実な願いだった・・・




ガキィィィン

大根なのになぜか金属音・・・

プロスとエルザムはまだ戦いを繰り広げていた・・・

「はぁぁぁ!!」

「てぇぇぇ!!」

火花を散らす2人・・・

「きぇぇぇ!!!」

・・・プロスの糸が大根を七等分した・・・そしてエルザムにも多少のダメージを与えた・・・
アキトとゴートはプロスの勝利を確信した・・・

しかし・・・戦っている当人たちとフクベは違った・・・

「いけぇぇ!!」

叫ぶエルザム・・・
6つの大根の切れ端はプロスに向かっていた・・・

「くぅぅ!!」

かすりながらもそれを避けるプロス・・・

「まっ・・・まさか・・・今のは幻の大根スライスカッター!!
相手にあえて大根を切らせ、きられた切れ端を飛ばし攻撃するという・・・
技の元になったものが生まれたのは江戸時代となる前の戦国の世・・・
ただの竹の棒をあえて相手に切らせその切り口で攻撃するという技があった・・・
それは意外と威力があり敵の意表をついたわざとして世に知られたという・・・
だが、この大根スライスカッターは使い捨ての技の上、
敵の切る瞬間とのタイミングあわせが失敗すれば無駄と終る・・・
ゆえにこの技はとても現実的ではなく、その伝統の技は技術の発達とともに失われていったという・・・
まさか現存している技をこの目で見ることが出来るとは・・・
しかも、その使い手がエルザム君だとは・・・」

感嘆しつつ技の解説をするフクベ・・・そんな中アキトは・・・

(もしかしてフクベ提督がクロッカスでああいう行動起こしたのって・・・俺が殴って人格が変わったせいか?
フクベ提督って無口だったけど、もしや、いつもこういうこと考えてたのか!?)

などと考えていた・・・

「・・・今のも避けられたか・・・これは不味いな・・・」

そういって手元に残った大根を見るエルザム・・・

「いえ・・・こちらもですよ・・・」

プロスの武器もボロボロだった・・・

「た、助かった・・・」

「・・・これ以上この戦いを見ていたら精神崩壊起こしそうでしたしね・・・」

2人の攻撃手段がなくなったと思い安心する2人・・・しかし・・・

「・・・こうなったら・・・」

「・・・奥の手を出しますか・・・」

「「え゛!?」」

・・・2人はまだ武器があったようだ・・・

「マッド料理(自作)!!!」

「あやとりの糸(100%蚕の糸)!!!」

「な!?あやとりの糸だと!?まさかプロスさんは・・・伝説のあやとり暗殺術の・・・」

「「あやとり暗殺術!!??」」

なんのこっちゃとアキトとゴート・・・

「・・・ゴートさん、プロスさんと結構付き合い長いんでしょ?何か知ってます?」

「い、いや・・・表、裏に関わらずミスターとは結構組んだがそんな業をミスターが使ったところは全く見たことがない・・・
…その・・・フクベ提督・・・どんな技なんですか・・・?」

おそらく知ってるであろうフクベに聞く・・・

「・・・あやとり暗殺術・・・知らぬことはないが・・・
だが、技は名前とどれほどの威力という程度だけだ・・・」

「て・・・提督がですか!?」

「うむ・・・とりあえず、あやとり暗殺術は糸使いの禁術にして神であるといえる・・・
・・・もし習得できたらひとりで蜥蜴の一個師団とも互角に戦えるだろう・・・無論生身で・・・」

「「・・・・・・」」

(それって・・・IFS系統で技を完全再現できる機体に乗ったら・・・)

「そして・・・技一つでさえなぜ把握できないか・・・それは簡単だ・・・
・・・技の始終しか見えないからじゃ・・・実際動いたとき何をしていたかを知ることはできん・・・
消えたと思ったらもう決めポーズに入っておる・・・
・・・それと・・・エルザム君だが・・・」

「・・・エルザムさんも何か?」

「・・・彼はやはり伝説の料理格闘術の使い手じゃな・・・」

「・・・それは・・・一体・・・」

「殺人料理を作るだけなら誰でもできる・・・
だが・・・そいつらは戦闘の為にそれを越えた料理を作ることができるのだ・・・
・・・5秒で・・・」

「「・・・・・・」」

「この勝負・・・おそらくこれで決着がつく・・・」

さらに2つの意味で静まりかえる場・・・

そして・・・ついに2つの強大な力が激突した・・・

「時速300q消える魔マッド料理!!!!」

「東京タワー!!!!」

そのときブリッジは光に包まれた・・・








そして・・・見えるようになったとき・・・

「・・・・・・」

「・・・ど、どうなったんだ・・・」

「・・・見ろ・・・」

そういって指差すフクベ・・・そこには・・・

血まみれの2人がいた・・・意識はハッキリしているようだ・・・

「・・・こ、これは・・・」

「・・・引き分けじゃな・・・」

「・・・ていうかどうやったらこんなまともな傷になるんです?あんな技で・・・」

「・・・まさか・・・この技をくらいまだ意識があるとは・・・」

「・・・それはこっちのセリフですよ・・・」

「・・・とりあえず・・・この勝負・・・ドロー・・・っと言うことでよろしいでしょうか?」

「・・・お互いまだ戦えますが・・・」

「・・・命より高いものはありませんよ・・・プロスさん・・・」

「・・・そうですね・・・とりあえず・・・回復しましょうか?」

「・・・そうしますか・・・」

そう言うと2人はまた何か取り出した・・・

「仙豆」

「エリクサー」

・・・・・・

「・・・ゴートさん・・・俺今すぐナデシコ降りたい・・・」

「・・・俺もミスターとの縁古今一切切りたい・・・」

2人は半ば泣いていた・・・

「うむうむ・・・いい物を見せてもらった・・・これであと50年は生きられそうだ・・・」

(・・・フクベ提督・・・生きる気ですか・・・)





「オオミヤ刀稲妻重力落とし!!」

ゴン

「はぅ・・・」

「でっ・・・」

「がっ・・・」

ユリカとジュン・・・そして武器にされている2人の戦いもついに終結した・・・

・・・ジュンのひとり勝ちで・・・

今の技で武器にされていた2人も気絶したのだ・・・

「・・・やっと、終りましたね・・・」

「・・・ええ・・・そうね・・・ルリルリ・・・」







「た、隊長!!大変です!!班長たちなんですがイルイちゃんとラトゥーニちゃんの拉致に失敗したようです!!」

「なにぃ!!?」

「た、た、隊長!!戦闘部隊全滅させられました!!なお、対象のダメージはどちらも軽微です!!」

「な、なんだと!!?」

「さあ・・・サル山のボスザルめ・・・」

「・・・覚悟はよいか・・・」

ロリコン軍団のボスの後ろにはすでにゼンガーとヤマダが立っていた・・・
敵を倒しまくったもんで気力300くらいになっている・・・

「・・・じゃ・・・ボス・・・後はよろしく・・・」

「オ、オイ・・・」

さっさと撤退していく側近・・・
この後ひとりのロリコンの悲鳴が格納庫に黙礼した・・・



・・・この後戦闘があったが・・・

整備班やパイロット数名・・・さらには艦長が気絶していたにもかかわらずナデシコは圧倒的勝利を収めたという・・・

それが戦闘でテンションが上がっていたエルザムのおかげなのか・・・高揚していたプロスがIFSをつけて出撃したおかげなのか・・・

2人の戦闘で理性がぶっとんだアキトのおかげなのか・・・

それとも自らのコンプレックスであるユリカを倒し、それを払拭したジュンが艦長代理をしたためか・・・

イルイが念動力を使ったせいか・・・ラトゥーニの気力が高かったせいか・・・

ギリアムが外に排出したもののせいで敵が大ダメージを食らったからなのか・・・

はたまた、リンチで気力が400ぐらいになっていたゼンガーとヤマダのおかげなのか・・・

それは謎に包まれている・・・



だが・・・戦闘で疲れたエルザムが料理をせず、クルー全員が強制的にホウメイの料理したアレを食う羽目になり・・・
一部を除いたものは全滅した・・・

とだけ言っておこう・・・










一方、地球、火星、宇宙でも大変なことが起こっていた・・・

ココではデータの入手に成功した地球で起きたことの一部を書いておこう・・・




―マオインダストリー―

マオインダストリーはネルガルやクリムゾン並に大規模な企業になっていた・・・

・・・・・・ギャンブルで・・・・・・

それは科学者の1人があることに気づいたからである・・・

ゼロシステムとラプラスデモンコンピューターを使えばほぼ確実にギャンブルに勝てるということに・・・
この2つの機能は未来を予測することである・・・
更にラプラスに関してはクロスゲートパラダイムシステムの開発に重要なものであるため
研究で精度がかなり上がっていた・・・

そして同社はそれを実行した・・・その結果は上に書いた通りである・・・

それに伴い同社はアタリア島をすべて社の手中へと収め、本社をサセボからそこへ移した・・・


それと同社の副社長とネルガル会長が個人的趣味の一致で親しくなり協力関係を結んだといううわさが・・・





さて・・・ココはマオ者本社の怪しい部屋・・・
ココにはマオ者科学者たちが終結していた・・・

「これより良識のマッドによる良識のマッドのための良識のマッド組織M.A.Dの結成式を行う・・・」
そういうイングラム・・・

パチパチパチパチ

会場に響き渡る拍手の音・・・

「では・・・結成に当たって諸君ら一人一人から意気込み等を言ってもらうとしよう・・・
で、順番だが・・・アイウエオ順にしよう・・・
まずは赤木博士・・・」

「・・・ハイ・・・」

赤木リツコ・・・ネルフ技術班のトップである・・・
       バルマー戦役中で行方不明になっていたが実はティターンズにネルフ襲撃時に拘束され、
      イージス計画終了後の戦後処理のとき発見された・・・
      カウンセリングにより碇ゲンドウの呪縛は解かれ性格も多少明るくなったが・・・
      そのせいで周囲の人間は彼女の良識な(?)マッド実験につき合わされているという・・・
      現在は体質を変化させる薬物を開発している・・・
      特にネコミミ薬なるものの開発に熱を入れてるらしい・・・
      ちなみに加持リョウジはプリベンターに入ったらしい・・・

・・・・・・・・・

「さて・・・個人発言はこれで終る・・・続いては儀式だ・・・ハハハ!!!」

敷島博士がそう言って手元のボタンを押す・・・

するとぽっかり穴が開きそこから十字架に貼り付けられた報われないネルガル、クリムゾンのシークレットサービスのかたがたが・・・
無論、あの2人のSSもいる・・・
2人は今まであらゆる科学者の実験台にされてるせいか肉体がかなり強化されてるようだ・・・
しかし、彼らの体には肉体コントロール君なるものが埋め込まれているらしく見つかったらすぐにつかまってしまう・・・

「・・・なあ・・・これが終ったらシークレットサービスやめて一緒に何でも屋しねぇか?」

「・・・いいねぇ・・・その話乗った・・・だが・・・これを生き残れるかどうか・・・それが問題だな・・・」

「・・・お互い無事に太陽拝めることを祈ろうぜ・・・」

「・・・ああ・・・」

「さあ、諸君!!!!彼らに今までの研究成果を体で体感させてやれ!!!!」

「イエッサー!!!!」






・・・大変ショッキングなことが行われているのでお見せできません・・・

なお、2人のシークレットサービスは何とか生き残れました・・・

2人のコメントでは

「「あまりにもショッキングで
儀式をしている中に桃色の髪で金色の瞳を持ったの少女と
2人の金髪の女科学者がいたということしか覚えていません」」

だそうだ・・・







ある時の風景・・・

「イヤー・・・司馬博士も大変ですなぁ・・・
実験中にトラぶってボディが吹っ飛んじゃうなんて・・・」

「ハッハッハ。あなたほどではないでしょ、兜博士」
なにやら会話をしている2人とも体がマシーンな剣蔵博士と司馬博士。
なんか司馬博士は奇妙なものに入っているようだが・・・

(いや、あんたのほうがかなり問題だろ・・・)

そう心の中でつっこみを入れる周りの博士以外のヤツラ・・・
博士たちは普通に仕事している・・・

「しかし・・・スペアのボディがそれでは・・・」

「ハッハッハ。もともとあれも急ごしらえですし・・・何よりこれのほうがみんな親しみやすいでしょうし」

(いや、あんたがそんなんだったらかえって親しみにくいよ・・・)

「まあ、不便といえば不便なんですがね・・・
なんか、家電製品に限って機械オンチになっちゃってね」

(機械オンチ!?)

「まあ、明らかに人間じゃない体ですからな」

「ハッハッハ」

キュ

(油差してる!!)

「父さん、すまないけどラジオ直せる?」

「いや、だから、この体になってから機械オンチになったって言ってるだろう」

(んなわきゃねぇだろ!!)

「いや・・・どう考えても帰って詳しくなってるっぽいんだけど・・・」

「いや、ただの先入観だろ先入観」

キュ

(また油差してる!!)

「そうかな?」

「そうだよ」

「あそ・・・んじゃ」

「ああ・・・」

このとき周りのやつらは思っていた・・・

(早く、元のボディに戻ってくれー!!)
と・・・

現在の司馬博士の体は例のアレ(メカ○新○朗)だった・・・



                     魁αナンバーズ



神山高志(サコン・ゲン)、林田慎二郎(ボス)、前田彰(ヤマガタケ)、フレディ(タケル)、竹之内豊(アイザック・ゴドノフ)
メカ沢新一(司馬遷次郎)、メカ沢β(ロペット)、北斗(ドレル・ロナ)、北斗の子分(ムチャ)、ゴリラ(ギャレオン)
マスクド竹之内(ゼクス・マーキス)、山口ノボル【アジシオ太郎】(夕月京四郎)、二中の火の玉(アムロ・レイ)、三中の病院送り(破嵐万丈)、
不戦勝のマサ(静かなる中条)、山本一郎(ツワブキ・サンシロー)、平井健(チャップ・アデル)



続く・・・んなわきゃねぇだろ!!









あとがき

さて今回登場したM.A.Dですがこれは重要な組織のです・・・主にギャグ面で・・・

今回は壊れメインでしたが次はたぶんまともになるかと・・・

・・・地球は相変わらずギャグの予定ですが・・・

 

 

 

 

 

代理人の悲鳴

多いよ装飾!(しくしく)