時と次元を超えし者
第8話「動乱の赤くなくなった星で・・・(前編)」





ナデシコはついに火星に到着していた・・・

―ブリッジ―

ブリッジにはエルザムがプロスといろいろ相談するため来ていた・・・
ジュンはゼンガーのところへ行っていた・・・
最近、生命力がかなり上がったためトレーニング量を増やしたのだ・・・

「ようやく火星に着きましたね」

ルリが言う。

「長かったような・・・短かったような・・・そんな感じね」

「そうですね〜」

「「・・・・・・」」

なぜか真剣な顔をして黙っているゴートとエルザム・・・

「お二人ともどうなされました?」

ユリカが聞く・・・

「いや・・・」

「別に・・・ただ・・・」

「「火星って意外と赤くないんだな・・・と思って・・・」」

ほぼ同時にそういうエルザムとゴート・・・

周りはその答えに沈黙する・・・

「・・・エルザムさん・・・まさか、知らないので?」

「今時そんなこという人がいるとは・・・」

少し経ってからひそひそ声がブリッジに響く・・・

「・・・あの・・・私ら何か変なこと言ったでしょうか?」

「火星が赤かったのは百年以上も前の話ですけど・・・
大気の成分を地球に酷似させるために散布したナノマシンの影響で・・・」

ルリが言う・・・

「「・・・知らなかった・・・」」

ゴートは少し顔を赤くし、エルザムはそれでも余裕を持って答える・・・

(我々の世界ではテラフォーミングの最中だったからなあ・・・)

しばしの沈黙・・・

「さ、さて・・・それじゃ・・・グラビティブラスト・スタンバイ」

「グラビティブラスト発射準備完了しました」

「何でこのタイミングでグラビティブラストを使うの?」

「待ち構えている、敵第ニ陣を殲滅します。ルリちゃん、サーチは?」

「完了しています。ミナトさん、このポイントに移動お願いします」

「はいはい」




「・・・性格はともかく腕は確かというのはホントらしいですね・・・プロスさん」

「ええ・・・ですが、それでも付けが・・・
ぶっちゃけ言ってナデシコで一番の問題人物は艦長なんですよ・・・
ちなみに二番目はウリバタケさんとオオミヤさんです」

横から、そんな話をしているプロスとエルザム・・・
一方ユリカたちはグラビティブラストを発射しようとしていた・・・

「グラビティブラストはっ・・・」

その時だった・・・

「ブリッジ聞こえるか!?」

ギリアムから通信が入った・・・

「ギリアム、今取り込んでるんだが・・・」

「いいから聞け!!今すぐそこから移動しろ!!」

「え?何を・・・」

「早くしろ!!死にたくなければ!!」

「と、とりあえず移動してください!!」

ギリアムの切羽詰った感じに押されたユリカが命令する・・・

「りょ、了解!!」

ナデシコは全速力でその場から移動するするとその3秒後・・・

バシューン!!!

さっきまでナデシコがいた場所を巨大な球体が通った・・・

「な、何なの!?」

「た、大気圏外からの攻撃と思われます!!発射方向の映像だします!!」

そういって、映像を表示させるルリ・・・

そこには生物なのかそうではないのかわからないような巨大なものがいた・・・
その周りにも20メートル位のものががちらほら・・・
そして木連の無人兵器が・・・

「な、何アレ!?
蜥蜴の新兵器!?
い、生き物なの!?」

ミナトのその声にブリッジが騒がしくなる・・・

「あ、アレは・・・」

静かにそういうエルザム・・・
映像を見たエルザムの顔からは余裕は完全に消えていた・・・

「か、艦長!!」

ルリが報告する・・・

「どうしたの、ルリちゃん!?」

「先ほどの敵の攻撃で敵第二陣全滅しました・・・直撃地点にクレーターができてます・・・」

「なんだと!?」

「・・・少なくともナデシコのグラビティブラスト以上というわけか・・・」

驚愕するゴートと事実を述べるフクベ・・・

「・・・艦長・・・急いで逃げましょう・・・
あいつはヤバイ・・・周りにいる雑魚も我々の機体並みの性能だ・・・」

エルザムは静かにそういう・・・

「エルザムさん・・・あの機体について知ってるのですか!?」

「・・・アインスト・・・」

「それがあの敵の名前ですか?」

「いえ・・・勢力の名です・・・」

「では、その勢力が蜥蜴と組んで襲ってきたと・・・」

「いえ・・・ヤツラは簡単なAI構造の兵器であれば簡単に操れるのです・・・
アレは機体というより生命体です・・・自己再生能力も持っている・・・」

「なんと・・・」

「小型の敵、降下してきます。大型機攻撃態勢に入りました・・・」

「小型・・・クノッヘンか・・・」

「でも、大気圏突破時に損傷するんじゃ・・・」

「さっきも言いましたが・・・やつは自己再生能力を持っています・・・
すぐに再生するでしょう・・・」

「・・・どうするのかね?艦長・・・」

フクベが聞く・・・

「降下してきた敵を殲滅し、その後最大船速で敵から逃げます!!」

「・・・それがいいでしょう・・・
私もすぐ出撃します」





ジュンは、格納庫に近かったためエステで出ていた・・・
ていうか、最近ルリが未来での経験を生かしサポートしているため戦闘中は特にやることがなかったりする・・・
むしろ、パイロットもやっていたほうがよかったりする・・・
まあ、それ以前に前に喰らった減給のせいで新しく別の仕事に就かないと経済的にやばかったりするからである・・・

「諸君、聞こえるか!?
今、私のトロンベから敵のデータを転送している!!
敵は固いしそれなりに機動力がある!!油断してると地獄行きだ!!
それと自己再生するから1機に絞って攻撃するんだ!!
ギリアム、ラトゥーニ、ゼンガー全武装・・・思いっきり使ってやれ!!」

珍しく真剣になったエルザムが言う・・・

「承知」「了解」「わかった」

「・・・なるほど・・・今回はギャグはなしってことね・・・」

「まあ・・・エルザムさんがまじめになるくらいだからね・・・」

「・・・緊張しすぎもよくないけどな・・・」

「ある程度の危険は俺が察知するから俺が何か注意したら言うとおりにしろ!!」

「アインストとはやりあったことがなかったな・・・」

「なに・・・データはある・・・」

「・・・とはいえ敵もある程度進化するから・・・」

「・・・嫌な感じ・・・」

「ジュン・・・大丈夫か?」

「問題ない・・・シュミレーターとかも何度もやってる・・・まあ・・・経験がないといってしまうと不安だが・・・」

「なに、デルフィニウムとの違いなんて足がないくらいだ。
足の有無は飛行して戦うのに関係ない。
こういう名言がある・・・『足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです』とな」

「なるほど」

「・・・くるぞ」

ヤマダがそういう・・・

まだ射程に入ってないとはいえ、戦闘態勢に入るべき距離までクノッヘンは迫っていた・・・
グラビトンライフルを構えるラトゥーニ・・・

「おい・・・まだ射程に・・・」

リョーコが今撃っても無駄だと言おうとする・・・

「ターゲット確認・・・グラビトンライフル発射・・・」

ラトゥーニは引き金を引いた・・・
ライフルから重力場が発射され、回避できる距離とはいえ敵を数機飲み込んだ・・・

「な、なんだありゃ!?グラビティブラストか!?」

「い、いえ・・・重力場の波長がグラビティブラストとは異なります!別物です」

「驚いてるのはいいが来るぞ!」

戦闘が開始された・・・
ナデシコは敵の大気圏外からの攻撃を警戒しているため援護ができない・・・

「クッソ・・・あいつらの機体もそうだけどでかけりゃいいってもんじゃねえぞ!」

「リョーコ、出すぎよ!」

「チ・・・」

3人娘はフォーメーションを組んで戦闘している

「はぁ!いまだイサム!」

「オッシャー!」

「シュツルムアングリフ!」

「切り裂け!スラッシュリッパー!」

「行って!ファングスラッシャー!」

「斬」


「ガイ!危ない!」

「ヤマダ君!」

ヤマダを狙おうとしていたクノッヘンにアキトとジュンが攻撃を加える。

「2人ともすまねえ」

「礼には及ばないよ・・・テンカワ!ヤマダ君の援護は僕がするから君は君の戦いに集中してくれ!」

「ジュン、恩に着る!」

そう言うとアキトは近くにいた敵に標的を決めるや否や射撃をしつつ接近し、
接近したら反撃・回避の暇も与えることなく打撃のフルコースを浴びせる。
クノッヘンは再生が間に合わず溶けていった・・・

「何だこれは!?溶けていく!?いくら生き物でも・・・」

そういいつつも戦闘はきちんとしているアキト・・・

こうしてクノッヘンは少しずつへっていった・・・
そして残りが数えるくらいになったとき・・・

「へっ・・・なんでぇ・・・たいしたことねぇじゃねえか・・・」

そういうリョーコ・・・
だがその時・・・

ギュゥゥン

そんな音とともに拡散したビームがエステバリスやゲシュペンストを襲った・・・

「くぅ・・・Gテリトリー作動!」

「念動フィールド、Gテリトリー、同時展開!」

「チィ・・・」

「フィ、フィールド収束!」

「きゃぁぁぁ!」

「・・・ぬう・・・」

突然の攻撃に避けることができたバルキリー、テンカワ機、アオイ機と念動フィールドとグラビティテリトリーを両方持つ
ゼンガーのゲシュペンスト以外はダメージを受ける・・・

「なんだぁ!?」

「別の敵か!?」

混乱するその場・・・
そして攻撃方向には赤い機体がいた・・・

「あ、あれはペルゼインリヒカイト・・・
あんなものまで・・・
有人機なのか!?」

「おやおや・・・挨拶をしただけというのに・・・貧弱だねぇ・・・」

ペルゼインから響く声・・・

「何者だ!?」

「・・・そうだね・・・トルゥスでも名乗らせていただこうかな・・・何せ我が盟主は名をつけてくれなかったからねぇ・・・
コロニー統合軍少佐にしてブランシュタイン家の跡継ぎ・・・エルザム・V・ブランシュタイン殿・・・」

「なっ!?まさか、貴様・・・私の知っているアインストだというのか!?」

「・・・アインスト・・・そう呼ばれるのも久しぶりだな・・・
だけど・・・もう・・・そんなものはいない・・・」

「ではなんだと・・・」

「それはひみつ・・・話してあげたいんだけどねぇ・・・盟主に止められてるんだよ・・・
さて・・・もうすこし遊んでもらうよ・・・」

そう言うとペルゼインは再び戦闘態勢に入る・・・

「クッ・・・エステバリス隊で損傷がひどいのは雑魚を相手にしていろ!
このパイロット・・・おそらく私より強い・・・
そして、機体も格が違いすぎる・・・
せめて・・・ヒュッケバインがあれば・・・」

「・・・何余裕で話してんの?」

「しまった!」

通信の隙を狙い斬りかかってくるペルゼイン・・・
だが・・・

キィィン

間一髪でゼンガーがそれを阻む・・・

「・・・ほう・・・悪を断つ剣ゼンガー・ゾンボルトか・・・面白い」

「・・・エルザム・・・横の鬼面は任せた・・・ダイソン中尉、ボーマン主任も頼む」

「ゼンガー・・・」

「剣での勝負で俺が負けると思ってるのか?」

「・・・わかった・・・頼んだぞ・・・」


「・・・それじゃはじめるとしようか・・・」

ペルゼインは腕に力を入れる・・・

「はぁぁぁ」

だがそれでもまだゼンガーが優勢だ・・・
ペルゼインは距離をとる・・・

「・・・パワーだけはあるようだね・・・でも・・・これは戦争だよ・・・」

「!」

ペルゼインの口が開きそこからビームがはなたれる・・・
それをかわすゼンガー・・・
しかし、かわした瞬間にはペルゼインは裏に回りこんでいた・・・

「・・・遅いよ・・・」

斬撃を食らうゲシュペンスト・・・

「クッ」

「キャ!」

ペルゼインは再び距離をとる・・・

「・・・所詮はこの程度か・・・」

「・・・ひとつ聞いておこう・・・なぜあの時殺さなかった?」

「簡単さ・・・殺すにしろ僕が楽しめないとね・・・」

その時ペルゼインを見ていたものはペルゼインが邪悪な笑みを浮かべているように見えたという・・・

「・・・そうか・・・ならば、後悔するがいい・・・貴様は・・・もう俺を殺せない・・・」

そう言うとゼンガーは斬艦刀を構えた・・・

「我はゼンガー・ゾンボルト!!!悪を断つ剣なり!!!」


ゼンガーがそう叫んだ瞬間斬艦刀の周りに風が渦巻く・・・
次の瞬間細い刀は大きな刀へと姿を変えていた・・・

「な、なんだ!?アレは!?」

それを見ていたリョーコが叫ぶ・・・

「出たね・・・液体金属を使用した変幻自在の刀・・・斬艦刀・・・その真髄・・・」

トルゥスのそんな言葉も聞かずゼンガーはペルゼインに向かっていく・・・

「はぁぁぁ!!!必殺!!!斬艦刀疾風怒涛!!!」

振り下ろされた剣はペルゼインを一刀両断した・・・

「わが斬艦刀にぃぃぃ!!!断てぬものなしぃぃぃ!!!」

両断され決着はついたかに思えたが・・・

「・・・あきれた・・・完全に滅さないと僕もこの機体も無事・・・
それは前大戦中のアルフィミィとの戦いでわかってると思ったんだけどなぁ・・・」

ペルゼインから声が響く・・・
そしてペルゼインはぴったりとくっついた・・・

「なっ!?」

驚愕するゼンガー・・・
ペルゼインはゼンガーから離れそしてもっともひどい損傷をしたリョーコのエステバリスに向かっていく・・・

「ゲッ!?」

「え!?」

「一応両断されちゃったしねぇ・・・1人ぐらいは殺しとかないと・・・」

ペルゼインは刃を振り下ろす・・・

「俺の前で殺させるかぁ!!」

そうはさせまいとがら空きの横にフィールドを纏った突進を仕掛けるアキト・・・
リョーコの機体は右腕を斬られたもののリョーコ自身は無事だった・・・

「リョーコちゃん、大丈夫か!?」

「命には別状はねえけど・・・これはやべぇな・・・」

「・・・うるさいねぇ・・・逆行者もどきテンカワアキト君・・・」

「なっ!?」

「実験台の一つはそんなことしちゃ駄目だよ・・・それとも・・・
五感を再び失ってみる?

・・・・・・アキトはその時トルゥスの言葉以外聞こえなくなった・・・
・・・いや・・・怒りに似た感情で周りが見えなくなっていた・・・

「・・・殺す・・」

すごい勢いでペルゼインに向かっていくアキトのエステバリス・・・

「・・・・・・」

無言でアキトは攻撃をする・・・

「・・・ほう・・・では・・・これでは?」

ひるむことなく刀から衝撃波を発生させるペルゼイン・・・
だがそれも避けるアキト・・・

「・・・・・・」

どのくらいそんなことの繰り返しが続いただろうか・・・
ペルゼインの攻撃がやんだ・・・

「・・・何のつもりだ・・・」

「・・・つまんない・・・
それにそろそろ時間だし・・・帰らせてもらうよ・・・
まあ・・・しばらく僕は襲う気はないから安心しなよ・・・」

トルゥスがそう言うとペルゼインの周りに緑色の光が・・・
そして少しずつその光が大きくなる・・・

(まさかアレはボソンジャンプ!?・・・いえ・・・何かが違う気がします・・・)

ペルゼインがすべて光に包まれたときペルゼインの反応は消えた・・・

「逃がすか!!」

収まりつつある光に飛び込もうとするアキト。
だがそれをゼンガーが斬艦刀で阻む・・・

「・・・どいてください・・・」

「・・・貴様は馬鹿か・・・もう追跡は不可能だ・・・
それにエルザムたちの機体を見てみろ・・・」

そういわれて周りの機体を見るアキト・・・
敵機こそ全滅していたもののエルザムやイサムの機体は目に見えるほどの損傷をしていた・・・

「・・・鬼面を相手した時についた傷だ・・・
こいつらが鬼面を引き受けてくれなければやられていた・・・
もうすこし周りを見たらどうだ・・・俺も貴様のようなことをしたことがある・・・
だが・・・言い訳のようだが・・・貴様のように戦いに引き込まれたわけではない・・・
あの時は生きる気もなかったしな・・・」

「・・・」

「ましてやあいつは君との戦いを戦いとして楽しんでたわけでない・・・快楽・・・暇つぶし・・・それだけだ・・・
そして・・・それも暇だったから帰った・・・本気も出してない・・・
・・・追えても無駄死にするだけだ・・・」

「・・・」

「君にはまだ思い人がいるだろう・・・ほら・・・」

「アキトさん!」

「・・・・・・・・・
・・・すまない・・・ルリちゃん・・・
無事か?」

「はい、上空の敵も撤退しました」

「・・・そうか・・・」

「・・・とりあえず・・・ヤツラについて私たちの知っている限りの説明をしなければならないでしょう・・・
帰還してよろしいでしょうか?」

「あ、はい、どうぞ」

全機は帰還した・・・




―格納庫―

「・・・しっかしよぉ・・・なんだよ出し惜しみしやがって・・・
おい、ロブ!なんなんだ、あの剣とライフルは!?」

「・・・グラビトンライフルと斬艦刀だ・・・」

「・・・ち・・・今はそんな話できそうにないな・・・」

「・・・スマン・・・後で話す・・・」



―ブリッジ―

ブリッジにはエルザムとギリアム・・・そしてアキトが呼び出されていた・・・

「・・・あの・・・なんで俺まで・・・」

「・・・君のことを知っているようだったしな・・・」

「・・・そんなこと言われても俺はヤツラについて知りませんよ・・・」

「・・・それは承知している・・・が気になることもあってな・・・
それに先走ろうとした異常ヤツラについての情報を最大限に与え釘をさしておく必要がある・・・」

「・・・そこまで信用ないですか?」

「いや・・・なんか嫌な予感がしてな・・・
さて・・・どこから話しましょうか・・・」

「まず、敵に着いて知ってる情報をお願いします・・・」

「わかりました・・・ぶっちゃけいうとアレとの関係は直接ありません・・・
ま、今日できたといえばそうですが・・・
ただ・・・ヤツラがアインストと関係している・・・それは確かです・・・」

「・・・あの・・・アインストってなんですか?」

「アインスト・・・
それは生命の監視者・・・
ヤツラの目的は静寂なる宇宙と生命・・・
通常・・・ヤツラは争いが起きた場合、それを収めようとする・・・」

「・・・じゃあ、ナデシコを沈めるのが争いをなくすということにつながると?」

「いや・・・ヤツラはアインストではないようですから・・・
ですが・・・もし目的が同じだとしてもアレは最悪の状況に入っていると考えられるでしょう・・・」

「最悪の状況?」

「もし、現存する生命が争いをやめることができないと判断したらヤツラは現存する宇宙を滅ぼし・・・
・・・新たなる宇宙、生命を作る・・・
・・・要はリセット・・・」

「は?」

「あの・・・つまりあいつらは世界を滅ぼすと・・・」

「ええ・・・付属する異世界もきれいさっぱり・・・
その方法は新たなる宇宙による侵食・・・」

「異世界とは?」

「・・・ま・・・そこら辺はノーコメントってとこで・・・」

「・・・では・・・地球はなぜ残すのです?」

「エルザムさんは地球で言いましたよね・・・
なにをやるにしろ犠牲以上のメリットがあると・・・」

「・・・答えろ・・・エルザム・・・」

「・・・・・・
地球がすべての生命の始まりの地だからですよ・・・
異星人にしろ、異邦人にしろすべてのルーツが地球にあるのです・・・
完全に新しいのを創るとなると必要ということです」

「・・・異星人がいるというのを否定はしないけど・・・
異星人や異邦人も見てないのにそんなこと言われても・・・」

「・・・・・・」

「・・・あの・・・もしかして蜥蜴ですか?」

「・・・アレは地球人と考えるのが自然でしょう・・・」

「え!?」

「ま・・・それは後にして・・・
問題はなぜあいつらが存在するかです・・・」

「そこまではわかってないのですか?」

「いえ・・・そもそもの発祥ではなく親玉であるノイレジセイアを倒したのにあいつらが存在できるはずがないんです・・・」

「・・・機体を利用しているのだろう・・・」

「あいつらは生命体です・・・そしてノイレジセイアの子機・・・
ノイレジセイアが存在するなら無限にわいてきますが・・・
逆にノイレジセイアがいなければその存在を存続できないのです。
全大戦中ヤツラが生み出した存在はノイレジセイアを倒したときその場で消滅しました・・・」

「・・・なるほど・・・とはいえ解せませんな・・・
そんな、大事をわが社がつかめないなど・・・
蜥蜴に関しても多少は私にも情報が入ってきたのに・・・
話を聞けばそれ以上の大事です・・・それが・・・」

「・・・そこは私の一存で話すことはできませんな・・・」

「・・・そうですか・・・」

「それとさっきのトルゥスという敵・・・
あいつはおそらく人間型・・・
ですが人間型は前回の戦いでこちらに寝返ったため見切りをつけたはずです・・・
つまり・・・」

「ほぼ確実に頭が変わっていると・・・」

「そうです・・・それにヤツラは前の戦いを知っている・・・
さらに早くもペルゼインとアインストレジセイアを出してきた・・・
それ以上のものがあってもおかしくない・・・
・・・後は変なストーンサークルが出現するくらいですかな・・・
・・・今、話せるのはこれくらいです・・・」

「では・・・質問を変えましょう・・・
あの武器はなんですか?
それとなぜギリアムさんは敵が確認できなかったにもかかわらず敵に気づいたのですか?」

「・・・俺は予知能力がある・・・」

静かにそういうギリアム・・・

「・・・予知能力ですか?」

「ああ・・・近しいことしかハッキリとはわからんが・・・
それに結構いい加減だしな・・・」

「他にはできないの?スプーン曲げとかテレポートとか・・・」

ミナトが興味を示していう・・・

「私は無理だが・・・できそうなヤツは結構いるな・・・」

「ていうか私の知り合いには何かと変な能力持ってるやつがいるんだよな・・・」

「ふうん・・・」

「へ〜・・・」

「さようですか・・・」

「ムゥ・・・」

いまいち反応が浅い・・・

「・・・」

(・・・せめてもっと反応してくれよ・・・)

ギリアムは心の中で泣いていた・・・

「・・・話がずれたな・・・何か他に聞きたいことは?」

「・・・・・・」

「ないようだな・・・私がいいたいことはコレくらいだ・・・では・・・」

そういうとギリアムは出て行った・・・

「・・・ミスター・・・どうする?このまま、火星で活動するのか・・・それとも地球に戻るのか・・・
あのデカブツの攻撃を食らえばいくらナデシコといえど・・・
沈むか・・・そうでなくてもエンジンがおじゃんになって火星脱出はできなくなるぞ・・・」

「・・・せめて・・・スーパーロボットクラスがいれば対抗できるのだが・・・」

「・・・僕としてはさっさと撤退すべきですね・・・」

「・・・しかし・・・この状況で戻った場合・・・」

今後どうするかを相談する4人一向にまとまらない・・・

そして30分後・・・





「では・・・何か火星に行ったという証拠を少しでも見つけたら・・・それを回収して帰るということでよろしいでしょうか?」

「それが限界でしょうね・・・」

「異存はない」

「私もそれを押します」

結論がまとまったようだ・・・

少しでも資材を見つけ回収したら帰るという事になった・・・
その時・・・

「あの・・・すいません・・・俺にエステを1機貸してもらえないでしょうか?
故郷のユートピアコロニーを見に行きたいんですけど・・・」

30分ずっと放りっぱなしにされていたアキトが言う・・・

「なにを言って・・・」

ゴートが反論しようとするが・・・

「・・・30分ずっと放置されてたんですけど・・・
責任とってもらえます?」

・・・静かになるその場・・・

「・・・仕方ない・・・ただし・・・」

その言葉によって4人全員が条件付で賛成した・・・






そして・・・

「ギャァァァ!!!」

「キャァァァ!!!」

アキトとやはりついて来たメグミは絶叫していた・・・

エステバリスに付けられた超大型燃料式ロケットメガブースター(メイドインウリバタケとオオミヤ)によって・・・

アキトに付けられた条件・・・それは・・・

「30分以内に帰って来い」

「無理ならウリバタケとオオミヤが勝手に作った超大型ロケットメガブースターを使え」

「アレなら時間内に帰れるはずだ・・・」

「行く道か帰りで死ぬかもしれないけどね・・・」

「「「「嫌なら行くな・・・」」」」

・・・というわけだ・・・

「クソ〜〜!!!ブラックサレナよりきついぞコレは〜〜!!!
大体これ止まんのかぁぁぁ!!??」


「・・・(失神中です)」

そして・・・




「・・・ハアハア・・・何とか止まった・・・
ていうかコレはこれ以上使用したら壊れるから安全装置が働いて止まったといえるな・・・」

アキトは何とかユートピアコロニーの近くに来ていた・・・

「ま、まあ・・・何はともあれ・・・さっさとイネスさん回収してナデシコへ戻ろう・・・」

そういいつつユートピアコロニーを見るアキト(さっきまでブースターの制御とか精神を落ち着かせるため見ていなかった・・・)・・・

だが・・・彼の目の前に写ったのは衝撃的なものだった・・・

「・・・ない・・・シェルターの部分だけがえぐれている・・・」

アキトが見たもの・・・
ユートピアコロニーのシェルター部分だけがなくなっていた・・・
まるで中身を箱ごと持っていったように・・・

「・・・どういうことだ・・・
・・・・・・
・・・この場にとどまって敵に見つかるとヤバイ・・・
とりあえず戻ろう・・・」

・・・







―マオインダストリー、赤木博士のラボ―

・・・ある日・・・クリムゾンのシークレットサービス女性部隊は赤木博士の部屋に侵入していた・・・

「・・・これがSSを先日脱走した男が言っていたM.A.Dとか言う内部組織のメンバーの部屋か・・・」

「なんかすんごい部屋ね・・・」

「・・・ああ・・・猫の置物とマッドの象徴的なものとこのアンバランスさが恐怖感を出してるな・・・」

「それになんかアレ実験体にされてるみたいだぞ・・・」

SSのひとりが口をふさがれて実験ベッドに拘束されているボスらしき物体を見て言う・・・

「どう?気に入っていただけたかしら?」

「!?」

後ろから響く凍った声にSSたちはふり返る・・・

そこにいたのは部屋の主・・・赤木博士だった・・・

「ふふふ・・・私は運がいいわ・・・ちょうど使える実験体がボスなんていうこの実験にふさわしくないヤツだったときに
こんな上物の女性が来てくれるなんて・・・」

赤木博士は狂った笑いを浮かべる・・・

「・・・ふん・・・なめられたものだな・・・」

「全くだ・・・我々は今まで捕まったヤツラとは違う・・・」

「・・・その通り・・・我々はB級SS・・・
いままで責めてきたやつらはD級だ・・・
1ランク上がるごとにその能力は3倍・・・」

「・・・科学者風情に遅れをとると思ってるのか?」

「・・・見られた以上・・・貴様はお持ち帰りさせてもらおう・・・」

「・・・ふふふふふふ・・・」

「気でも狂うたか?」

「・・・おめでたいわね・・・
あなたたちはここまで来れたんじゃなくて通された・・・というのに・・・」

「なっ!?」

「大体あんな雑魚・・・
アレじゃあ捕まえてといってるようなものよ・・・
9倍じゃあ私でも捕まえられるわ・・・
まあ・・・めんどくさいから・・・ポチッとな・・・」

そういって赤木博士は近くのボタンを押す・・・
すると隔壁が降りガスが・・・

「・・・ふふふ・・・そのガスは昨日偶然できたものでね・・・効果がわからないから・・・
生きていたら実験体にしてあげるわ・・・」

「・・・クッ・・・不覚・・・」


そして1時間後・・・



「う〜ん・・・いいデータが取れたわ・・・
体が一定時間全く・・・強制的に動かそうとしても動かないけど何かを刺したりはできるガスか・・・」

「くそっ!!やるなら一思いにやれ!!ていうかやめてくれ!!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!・・・」

「生意気言ってすいませんでした・・・」

「・・・もうここには来ない・・・」

SSたちは生贄の十字架にはりつけにされていた・・・

「さて・・・それじゃあ・・・本命の実験をするとしましょうか・・・」

そう言うとリツコは注射器をSSのひとりに刺そうと・・・

とその時・・・

「リツコ〜〜!!幻の日本酒『月之三石』手に入れたんだけど一緒に飲まな〜い!?」

日本酒片手にリツコの部屋に入ってくるミサト・・・
だが勢いがつきすぎ・・・

バリン

「あ・・・」

近くにあったフラスコ(中身入り)を割ってしまった・・・

「・・・え〜と・・・」

さらに・・・

「赤木博士、例のデータを・・・」

「持ってきました・・・って・・・」

タイミング悪いところで入ってくるレオナとゼオラ・・・

「うふふふ・・・ちょうどよかったわ・・・うふふふ・・・」

・・・


そして30分後・・・

「いや〜・・・うさ耳つきのレオナとゼオラというものもなかなかですなアラド君」

「そうっスねぇ・・・少尉」

うさ耳とウサギのしっぽのついたレオナとゼオラを見てご満悦のタスクとアラド・・・
なかなか好評のようだ・・・
しかしこの二人ものん気というか性格が結構似ているというか・・・

「・・・ウウ・・・なんで私が・・・こんなことに・・・」

半泣きになってるレオナにたいしてゼオラは・・・

「・・・あ・ん・た・た・ちぃぃぃ・・・」

・・・ぶちキレていた・・・

・・・その後タスクとアラドは天野銀次の如くタレて誤魔化そうとしたが烈火のごとくキレたゼオラに
うさ耳と拳でぼこられてボロ雑巾のようになったのは言うまでもない・・・

ちなみにミサトは・・・

「・・・何かしらねえ・・・うさぎ・・・なんか懐かしいような感じがするわ・・・
まあ・・・せっかくだしバニーガールのコスプレでもしようかしら・・・」

満更でもなさそうだ・・・



しかし不幸なのはSSのほうだ・・・

元に戻るにはリツコに解毒剤を作ってもらうしかないのだが・・・

彼女は敵・・・盗もうとしてもまた実験体にさせられるだろうし・・・
つまり解毒剤を入手できない・・・=一生このまま・・・

・・・

やけになった彼女たちはSSからキャンペーンガールに転向したという・・・



ちなみにリツコは・・・

「う〜ん・・・今度こそ猫耳になると思ったのにうさ耳か・・・
まあ・・・残念だけど悲観するほどの失敗じゃないわね・・・
そうだ・・・アスカに使ってうさ○ヒ○ルのコスプレさせようかしら・・・
ついでに蘭○もいいわね・・・そうだ・・

どうせなら・・・3期の18話版のマラカスに・・・しかもこうハイパーモードつきで・・・」

・・・実験結果に満足してるようだ・・・そしてまた何か企んでる・・・





「♪♪♪・・・
フフフ・・・ふふふふ・・・ハハハハ・・・ハァッハッハッハ!」

なんかすごく機嫌のよさそうな中条長官・・・
周りはすごく気味悪がっているけど・・・

「・・・なんか・・・中条長官がキモいんですけど・・・
何かあったんですか?戴宗さん」

「・・・し・・・あまり大きな声を出すな・・・
いいか・・・落ち着いて聞くんだぞ・・・大作・・・
中条長官、M.A.Dのヤツラをなんか怒らせたせいで実験させられて微妙に壊れちゃったらしぞ・・・」

「ええ!?」

「・・・だから、声が大きい・・・」

「すいません・・・」

「でな・・・理性が99%欠落した変わりに長官・・・
メラクソ強くなったらしぞ・・・なんでもおそらく能力使わなくてもグランゾンくらいなら一撃で倒せるようになったとか・・・」

「それは心強いですね・・・でも・・・」

そう言って大作は中条長官を見る・・・

「私は神を見た!!そして神は私に天命をお与えになった!!
私は果たさねばならん!!その使命を!!」


「・・・能力はともかく正確にかなり問題があるのでは・・・」

「・・・言うな・・・」

「・・・僕は長官を犠牲にしても時代を乗り越えるべきだと思います・・・」

「・・・そうだな・・・俺もアレはお前の親父さんが言った『時代は不幸なしに乗り越えられないのか?幸福は犠牲なしに得られないのか?』
には入らないと思うぞ・・・
むしろアレは障害だ・・・」

「・・・でしょう・・・」

「とりあえず・・・元の世界帰ったら長官の呼び名は・・・
とち狂いし神の戦士中条に変更すべきだと俺は思う・・・
だってもうあの人全然静かじゃねぇもん・・・
むしろ・・・うるさい・・・」

「・・・ですね・・・」


その後中条長官が真ゲッター、マジンカイザー、EVA初号機、ブレンパワードなどのある格納庫に近づくと
なぜか、誰も乗ってないのに起動してストナーサンシャインを撃ったり、外に出ようと(逃げようと?)したりして
暴走して大変な目にあったという・・・
コレにより格納庫は何度も大破したという・・・



―マオ社???―

「火星・・・動きましたね・・・」

「・・・ああ・・・先手をうっておいて正解だったな・・・」

「お前さんら・・・魂込めはちゃんとするのじゃぞ・・・」

「私としてもここまで実験が成功しているのにここで失敗しては困るしな・・・」

「わかってますよ・・・
しかし・・・自分で言うのもなんですが・・・また面白い面子でこんな実験するもんですねぇ・・・」

「全くだ・・・」

「まあ・・・面白いものがあれば人はそれに興味を持つじゃろうからなぁ・・・」




―木連―

木連三バカ・・・もとい三羽烏+1は優人部隊総司令東舞歌に呼び出されていた・・・

「秋山源八朗、月臣源一郎、白鳥九十九、高杉三郎太、参りました」

「はい、いらっしゃい。
適当にくつろいでいいわよ。今回の呼び出しは個人的なことも混ざりぎみだし・・・
それに私たち同期でしょ」

「・・・それ以前に自分が堅苦しいことが嫌いなだけでしょう・・・」

「そういうこと・・・わかったらそうする!
嫌なら指揮官命令よ!」

「は、はあ・・・」

「では・・・」

「おい、源八郎」

「それよりなんで自分まで・・・」





「で・・・本題に入るんだけどね・・・
・・・あなたたち真紅の羅刹って知ってるかしら?」

「!確か、舞歌殿と同じ四方天属してる北辰の息子・・・
詳細は知りませんが8年前には北辰を越えた・・・
そして北辰の左目はその時抉られたと・・・」

「・・・2つだけはずれね・・・
1つ・・・あの腐れ外道と私を一緒にしないで頂戴・・・
そう言われただけでムカついてくるわ・・・」

持っている湯飲みにヒビがはいる・・・

「は、はは・・・」

「2つ・・・羅刹の性別は女よ・・・もっとも本人は認めてないみたいだけど・・・」

「ええと・・・つまり、体は女・・・頭脳は男ということっすか?」

「簡単に言うとそれね・・・
まあ・・・他にもいろいろ問題があってね・・・」

「あの・・・愚痴は言わずに本題に入って欲しいんですが・・・」

「はいはい・・・
簡単に言うとね・・・あなた達に羅刹の模擬戦の相手をして欲しいのよ・・・
あのこったらストレス溜まっちゃってて・・・いつ爆発してもおかしくないのよ・・・
かといってあの腐れ外道だと卑怯な手絶対使うから・・・
かといって他の人だとねぇ・・・
で・・・あなたたち最近かなり強くなってるって話じゃない・・・
お願いできるかしら?
特別手当も出すし・・・」

「むう・・・」

「いきなり言われてもねえ・・・
それに羅刹に着いてもあまり知りませんし・・・」

「羅刹についてはあまり公開したくないのよ・・・
羅刹自体の情報を引き受けてくれるならこの場で渡すわ・・・」

「・・・・・・」

「・・・二つ質問してもいいですか?」

「はい、源一郎君」

「・・・羅刹自体は外道なんでしょうか?」

「・・・外道じゃないけど・・・日常の常識に欠けてる節があるから・・・」

「模擬戦時、北辰はいるのでしょうか?」

「いるかもしれないしいないかもしれない・・・いるのが嫌ならこないように言っておくけど・・・」

「・・・わかりました・・・条件付で引き受けましょう・・・」

「中佐!マジですか!?」

「・・・では、私も・・・」

「・・・源一郎がやるというのなら・・・」

九十九と源八郎も了承する・・・

「・・・はあ・・・わかりました・・・俺も引き受けますよ・・・」

「助かるわ・・・で源一郎君条件とは?」

「ちょっと部下に機体の改良と開発を行わせておりましてそれの資金援助をお願いしたいのですが・・・
それとちょっと地球から入手して欲しいものが・・・」

「・・・そう来たか・・・」

舞歌はしばらく考えてから電卓(特大)を取り出し、手早く打ち込む・・・

「・・・これでどうかしら・・・」

舞歌は電卓の額を見せる・・・

「それでいいでしょう・・・
無論特別手当も貰いますからね」

「なっ!?」

「・・・今提示した条件に代わりに特別手当をもらわないとは言っていませんよ・・・」

「グ・・・」

「舞歌殿・・・源一郎に一本取られましたな・・・」

「さすがは中佐・・・ずる賢い・・・」

「・・・いいわ・・・ただし・・・代わりにサブちゃんは私の雑用にも使っていいかしら?
お二方・・・」

「え?」

「かまいませんよ・・・」

「まだまだ、未熟者ですが煮るなり焼くなり好きにしてください」

「ちょ、ちょっと秋山中佐!!月臣中佐!!」

「悪く思うな・・・三郎太」

「ちくしょう・・・ちくしょう・・・(うう・・・久々だぜ・・・ハーリーをこんなにいじめたくなったのは・・・)」

「はいこれ羅刹に関する資料・・・
・・・いつまで泣いてんの・・・仕方ないわねぇ・・・
じゃあ・・・特別手当として・・・」

この後三郎太には核爆弾が投下されたという・・・





あとがき



結構ホームページビルダー簡単ですね。

・・・シリアスが書けない・・・

どうしても最後にはシリアス以外の展開になってしまう・・・

まあいいか・・・

さて、中条長官を神の戦士化してしまいましたが、スパロボ側でとち狂うのは彼だけではありませんから・・・

ていうかロブ、ギリアム、エルザムは準狂いキャラのつもりです。

・・・中条長官のシーンを書こうと思った次の日・・・ジャイアントロボの作者、横山光輝さんが死去という情報が・・・
・・・不吉だ・・・・