神のきまぐれ
プロローグ
・・・少年の世界は赤くなっていた・・・
赤くなった世界には少年1人だけだった・・・
・・・少年は神の力を得ていた・・・だが、少年は気づいてなかった・・・神の力を得たことを・・・
・・・少年は知識を得ていた・・・だが、少年は気づいてなかった・・・知識を得たことを・・・
・・・だから何もできなかった・・・だから何も知ることができなかった・・・
・・・何も・・・知らなかったから・・・
・・・だから・・・無力だった・・・
・・・少年は泣いた・・・泣きつづけた・・・何万何億・・・そして人の扱いし単位で数えられぬ単位の時を・・・
ただ・・・泣きつづけた・・・
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そして・・・それもついに終わりに行き着いた・・・来客により・・・
「アダム!!アダムよ!!」
世界に響く声・・・
「・・・・・・誰なの?」
少年はそういう・・・
その声を聞いたのか声の主らしき人物が現れる・・・老人の姿をしたものが・・・
「アダム!!そこにいたのか!!早く来い!!サミットを始める!!」
老人はそういって少年を連れて行こうとする・・・
何も知らない少年は当然の質問をする・・・
「・・・あなたは誰ですか?・・・僕はどうなったのですか?・・・他の人たちはどうなったのですか?」
と・・・
その様子に気づいた老人は何かがおかしいことに気づく・・・
「・・・アダム・・・お主・・・そうか・・・そち名は?」
少年はそれに答える・・・その質問の答えは知っていたから・・・
「・・・碇シンジです・・・」
と・・・
「・・・そうか・・・シンジ・・・これから君の記憶を見せてもらおう・・・それが終ればすべてわかるよう説明しよう・・・」
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老人は少年の記憶を読み取った・・・そして少年に真実を見せた・・・
・・・すべてを知った少年・・・
この世界の管理者にして神である第一の使徒アダム・・・
神という存在・・・
自らがアダムの力を継承したこと・・・新たなる管理者となったこと・・・
老人が神のサミットなるものにアダムを呼びにきたこと・・・
自らがアダムに代わりサミットに出なければならないことを・・・
少年はサミットに出た・・・しかし彼はサミットに出ただけだった・・・
そのときから少年は考えていた・・・自らについて・・・これからについて・・・
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そして・・・時が過ぎ・・・
少年は変わっていた・・・狂っていた・・・それでいて正常だった・・・
・・・純粋だった・・・
彼の正義と悪の概念は消えていた・・・強いて言うなら彼の気に入らぬものが悪だった・・・
・・・彼は退屈だった・・・
彼は別の世界に干渉した・・・暇を潰すために・・・
干渉されたものは悪魔となり神にもなった・・・
あるものは幸となりあるものは狂った・・・
あるものは彼に牙をむき・・・あるものは彼を慕った・・・
神々の彼に対する感情は明暗がはっきりしていた・・・
秩序という正義・・・強欲で動くものは彼を嫌悪した・・・
逆に世捨てのもの・・・自分のルールで生きるもの・・・縛られることを良しとしないもの・・・天然の純粋は彼を慕った・・・
さらに時は過ぎ・・・
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彼の赤い世界は彼を慕うものやならず者の溜まり場となった・・・
彼やそこにいるものを嫌悪するものやそれを危惧したものは攻め込んだが・・・
次の瞬間には消されていた・・・
神の世界では正義でも悪でもないほど力が強かった・・・
そういった世界で・・・秩序の正義や悪が太刀打ちできるはずはなかった・・・
彼らは幸運と混乱・・・善と悪・・・光と闇・・・正常と狂いを交互にもたらした・・・
その結果が幸であれ不幸であれ・・・彼らに干渉されたものは犠牲者であった・・・
彼らの暇つぶしの・・・
そして・・・また・・・新たなる彼らの犠牲者が・・・現れようとしていた・・・
あとがき
時と次元を超えし者は続けますのでご安心を・・・
こっちは息抜きのつもりで書くので・・・
まあ、一応大まかな世界観です・・・