神のきまぐれ

第1話






さて・・・ここは宇宙・・・
毎度のごとく、戦艦ユーチャリスとナデシコBが追いかけっこをしていた・・・

「アキトさん!いい加減に帰ってきてください!」

「・・・君の知ってるテンカワアキトは死んだ・・・ここにいるのは同姓同名のテロリストさ・・・」

義妹の訴えをあくまで冷たくあしらうアキト・・・

「ユリカさんの寿命は・・・」

「・・・知っている・・・もう残り少ないんだろ・・・そして俺はもっと少ない・・・」

「だったら・・・」

「いや・・・だからこそだ・・・」

「アキトさん!」

「・・・強情だねぇ・・・」

会話を傍観していた三郎太が呟く・・・
口調こそ軽いが顔は真剣だ・・・

「・・・話はそれだけか?」

「え?」

「・・・それだけなのだな・・・
では失礼させてもらおう・・・
ラピス・・・ジャンプだ」

「了解」

「させません!ハーリー君!」

「わっかりました!アンカークロー!!」

ハーリー君・・・君ってヤツは・・・

ガシ

「クッ・・・このままでは不味いな・・・
ラピス!俺はサレナでアンカーを切断してくる!それまで何とか時間を稼いでくれ!」

「わかった」

アキトが出て行こうとしたそのとき

ビィービィー

ユーチャリスに警報が響いた・・・

「何事だ!?」

「アキト!ジャンプフィールドが暴走してる!このままじゃランダムジャンプになっちゃう!」

「何!?キャンセルは!?」

「駄目!」

「クッ・・・脱出は!?」

「それも駄目!」

「クッ・・・打つ手無しか・・・」

「アキトさん!」

「ルリちゃん!聞いていたな?ジャンプフィールドが暴走している!
このままでは巻き込まれる!早くアンカーを切断するんだ!!」

「ム、ムリです!そのアンカーはウリバタケさん特製のアンカーで解除には30分かかるんです!」

「クッ・・・なんてこった・・・
ならばせめてフィールドを!」

「わかりました!ハーリー君!」

「了解!」

「たのむ!間に合ってくれ!」

アキトはそう願うがラピスから発せられた言葉は・・・

「アキト!ジャンプが始まったよ!」

「そんな!フィールドはまだ・・・」

「クソ!すまないルリちゃん!ナデシコのクルー!」

アキトがそういった直後2艦とそれに乗ったクルーは光に包まれた・・・
その中でアキトが見たものは・・・

自分の口に引っかかってる釣り糸らしきものだった・・・













さて、ところ変わって・・・


そこは赤い海だった・・・

そしてそんな海で釣りをしている影が複数・・・

「・・・つれませんねぇ・・・クロウさん・・・」

「・・・ですねぇ、シンジ君・・・東方先生とキョウジ君、トレーズさんはどうです?」

「・・・むぅ・・・」

「・・・駄目だな・・・」

「まあ・・・エレガントに待とうじゃないか・・・」

「・・・待つのもまた一興でしょう・・・ククク・・・」

「いわし〜!!いわし〜!!」

「あ〜!!オラ、こういうじっとしてるのきれぇだぁ〜!!」

「剣狼よ!導きを!」

「シャア!貴様には負けんぞ!」

「望むところだ!アムロ!」

「・・・うるさいぞ、シャア・・・」

「アムロさんも」

「全く・・・君たちも静かにしたらどうだい・・・太公望、孫君、ロムさんも・・・」

「なら、閉じ込めたら?」

「いいよ・・・別に」

なぜか釣りをしている碇シンジ、クロウ・リード、東方不敗、キョウジ・カッシュ、
トレーズ・クシュリナーダ、シュウ・シラカワ、太公望(伏儀)、孫悟空、ロム・ストール、
アムロ・レイ、シャア・アズナブル、ハマーン・カーン、カミーユ・ビダン・・・

しかも、竿はアムロ、シャア、キョウジ、シュウ、ハマーン、カミーユ以外は普通じゃない・・・

シンジはロンギヌスの槍、クロウは闇の鍵、師匠は腰の布、トレーズはサーベル、太公望は打神鞭、悟空はしっぽ、ロムは剣狼だ・・・

レアアイテムをそんなのに使うなよ・・・

一体なんでこんなに有名人物が・・・

とそのとき・・・

「おお、来たぞ来たぞ!!」

シンジの竿に辺りが・・・

一同「なにぃ!?」

反応する一同・・・

「クッ・・・これは大きい!!せいりゃぁぁ!!」

そして釣り上げられたのは・・・

アキトだった!!!

「なんだ、男か・・・」

「それにしても・・・なんだこの格好・・・」

「変質者か?」

「・・・僕らが言えた義理?」

「人間なんて・・・ブルーギルに等しいよ・・・」

「・・・残念でしたね・・・」

「・・・はずれか・・・」

「人間は食えねぇなぁ・・・」

お前らもともと人間だろ!!

「これが剣狼の導きか・・・」

「1000年ぶりのあたりだったのにねぇ・・・」

「でも、僕ら年、軽く1000ケタ超えてるよ・・・そのうちの1000年くらい・・・」

お前ら何歳だ!?

・・・そんなことしてる間にアキトが気がついた・・・

「うっ・・・ここはどこだ?」

「おっ・・・気がついたみたいだのぅ・・・」

「あんた達は?」

「ここは、僕の管理する世界、僕たちは神。これでいいかな?」

「・・・ふざけるのもいい加減にしろ・・・」

「シンジさん・・・いきなりそんなこと言われても、わかるわけないでしょう・・・」

「あっ・・・それもそうだね・・・じゃあ、改めて・・・
まず、ここは君のいた世界とは別の世界さ・・・
そして、僕たちのいう神とは世界を管理する力や、世界に干渉する力をつけた存在のことを言うのさ・・・
まあ、魔術師上がりとか人知を超える力を身につけたものがさらに力をつけたとか、生まれたときから神とか、
何らかの拍子に神になってしまったものとか、いろいろいるけどね・・・」

「なんだと!?
で・・・なぜそんなところに俺が・・・」

「簡単さ、僕らが次元の狭間で釣りをしていて君を釣り上げたからさ」

「じゃあ、ルリちゃんや、ラピスは!?」

「その子たちも、次元の狭間にいたの?」

「次元の狭間というか、なんと言うか・・・」

「ちょっとこいつ混乱してるみてぇだぞ・・・」

「・・・仕方ない・・・ちょっと記憶を見せてもらうよ・・・」

「え!?」

シンジはそう言うとアキトの頭に手を置いた・・・
するとアキトの中に今までの記憶すべてが走馬灯のようによみがえった・・・

「・・・あああ・・・あああ・・・」

地獄ともいえる記憶もすべて思い出させられたアキトはかなりの精神ダメージを受けたようだ・・・

「なるほど・・・」

「どうでした?」

「見たいなら、ハイ」

シンジはそう言うと皆のほうに向け手を向けた・・・

「ふうん・・・」

「・・・まあ・・・普通だな・・・」

「普通だと!?ふざけるな!!貴様らに何がわかる!!」

アキトはそう怒るが・・・

「これならシンジのほうがすごいな・・・シンジ、見せてやれ」

「はいはい・・・ついでに必要な知識もと・・・」

今度は、自分の過去を見せるシンジ・・・

「・・・・・・すまない・・・君の・・・いや・・・あなたのほうがよっぽど辛かったみたいだな・・・」

大人しくなるアキト・・・

「過ぎた話さ。むしろ、精神的に図太くなって刺激のない今の人生のほうが地獄だよ・・・
ああ・・・刺激が欲しい・・・」

「シンジ君・・・こんなところで話をするのもなんだ。とりあえず君の家でエレガントにお茶会をして話そうじゃないか」

「いいねぇ・・・」

「じゃ・・・そうしましょうか・・・それじゃ・・・」

アキト以外「じゃんけん、ポン!!!」

突然、じゃんけんを始めた一同にアキトはバイザーで隠している目が点になる・・・

「な、何を!?」

「なにをって、力使う人を決めてるの・・・」

1時間経過・・・

「はあ、はあ・・・やっと決まった・・・お願いしますよ悟空さん・・・」

「なんだ、おめぇら・・・だらしねぇなあ・・・」

「修練が足りん!」

「悟空君やロム君の言うとおりだぞこの馬鹿弟子どもめ・・・キョウジ!貴様もなぜばてる!?」

「仕方がないだろ・・・体はシュバルツでなくキョウジなんだから・・・」

「まあいいや!ホンじゃオラにしっかり掴まっているんだぞ」

「ほらおぬしもわしの肩をつかめ」

「え?こう?」

アキトは言われた通りに伏儀の肩をつかむ。

「そうだ」

「じゃ行くぞ」

そう言うと悟空は自分の額に手を当てた・・・
するとその場から消えてしまった・・・

そして・・・お城らしきものの前に出現した・・・

「城!?」

驚くアキト。

「ほら、僕の記憶見たでしょ?もうこの世界って僕と僕が再生させた人と使徒だけだから勝手に作らせてもらったの。
この場にいる人は僕以外別世界の人でね」

「ちなみに我々も別荘建ててますし、
アムロさん、シャアさん、カミーユさん、ハマーンさん、トレーズさんはここに定住してますよ」

「え!?世界管理しなくて大丈夫なんですか?」

「シンジ君以外は管理すべき世界を持ってないので・・・
何せ、我々は死後精進して神になったものがほとんどですし・・・」

「それに、僕もめんどくさいから世界そのままほったらかしてるからね・・・
君の世界の神もそんな感じだから争いが起きたんじゃないの?」

「俺にはわからん・・・特別これというものでもないしな・・・」

「じゃ、後で調べてあげるよ。それじゃ、上がろうか。サキ」

シンジがそう言うとメイド姿の少女が出てきた。

「あ、シンちゃんの帰りなさ〜い!ありゃ?新顔?」

「ど、どうも・・・」

「メイド長って、ホントいつも元気だね」

「あははは!それだけがとりえですから!」

「ほんとにそれだけだがな・・・」

「だな」

そういいつつ出てくるナイスバディな女性2人。

「もう、ギエさんもリルさんもひどいですよ〜」

「・・・あ、あの・・・シンジさん・・・この人たちは?」

状況が理解できないアキトが聞く

「僕のメイド」

「・・・・・・」

「で、シンジ・・・それはなんだ?」

ギエと呼ばれた女性がアキトを見て言う。

「久々に釣れた得物」

「ほう・・・残念だったな・・・そんな変質者で」

「・・・へ、変質者・・・」

ショックを受けるアキト・・・

「変質者はさすがにひどいでしょ・・・ホントですけど・・・」

どこからか現れた青年がフォローと見せかけて追い討ちをかける・・・

「・・・お、俺って・・・俺って・・・」

すっかり、落ち込むアキト・・・

「まっ・・・とりあえず、シエとミストにお茶とお菓子の準備をするよう言っておいてよ。
アルには麻雀持ってくるように頼んでおいて・・・
他は休憩するように・・・
大吾朗とゼルもそろそろ休ませてあげないとね・・・
エルはどう思う?」

「僕もそろそろ休ませてあげないといけないと思いますよ・・・
リツコさんとリエの実験ははっきり言ってこの世のものとは思えませんしね・・・」

「じゃあそう言っておきますね〜」






そして・・・

「国士無双!!」

「なに!?」

「クソ!」

「・・・なんで俺がこんなことを・・・」

アキトはマージャンをやらされていた・・・
しかもシンジの使用人たちにことごとく変質者変質者言われていた・・・

「・・・話はどうなったんですか〜・・・」

「黙れ!!今日は一回もきてないのだ!!来るまでやるぞ!!」

「見たかシャア!俺のほうが2回多く勝ってるぞ!」

「うるさい!勝負はこれからだ・・・」

「ミストさん、このお菓子おいしいですね」

「気に入っていただけてうれしいです」

「コラ!待て!このクソガキどもが!」

「「ははは!!ハマーンのおばちゃんここまでおいで〜!!」」

「おばちゃん言うなぁ!!!」

「子どもは元気だねぇ・・・」

「って言っても彼らも相当な年だしね〜」

「ほら!もっと気合を入れろ!」

「ハッ」

「了解しましたぁ!!師匠!!」

そんなこんなで3時間経過したとき・・・


「うぅ・・・あああ・・・」

アキトに発作が起こった・・・
しかし

「おやおや、発作ですか・・・では・・・リツコさん」

クロウがそう言うとディラックの海が展開され赤木リツコがあらわれた・・・

「はいはい」

「グゥゥ・・・い、イネスさん!?」

アキトがリツコにそういう。

「イネスじゃないわ。赤木リツコよ。で病状は?」

「これです」

そう言うとクロウはリツコに記憶を渡す。

「あらあら・・・ナノマシンの過剰投与ね・・・
にしても・・・興味深いわね・・・こんなナノマシン見たことないわ・・・やっぱり世界は多いのね・・・」

「ガァァァ!!」

「リツコさん・・・早く何とかしてあげてくださいよ」

「はいはい・・・じゃサンプルとして全部抽出させてもらうわ」

そう言うとリツコは変な器具を取り出しそれをアキトに

ブス!!

さした・・・

そしてそこでアキトの意識は途切れた・・・



そして・・・

「知らない天井だ・・・」

アキトが目覚めたときアキトは医務室のようなところにいた・・・

「あら、お目覚めですか。赤木師匠、テンカワさんが目を覚ましましたよ」

そこにはリツコともう一人女性がいた・・・

「ご苦労様リエ。お目覚めの気分はどうかしら?テンカワ・アキト君」

「あなたは確か・・・」

「赤木リツコ。見ての通りのドクターよ。でこっちが助手のリエ」

「どうも」

「にしてもひどい投薬措置のされようねぇ・・・
ナノマシンを全部除去するのは簡単だったけど、
あんまりひどかったからドクターとして体を治すには遺伝子データ抽出してクローン作って、
移し変えるしかなかったわ・・・」

「え?」

「あら、気がついてなかったの?五感失ってたみたいだけどもう全部使えるでしょ?」

「あ、ほ、本当だ。あ、ありがとうございます!!!」

「ただ、体が18歳位の頃になってるし、あなたの世界で普及してるナノマシンとかA級ジャンパーとやらが持ってるナノマシンも抽出させてもらったけど・・・」

「A級ジャンパーのものを!?」

「それにしても興味深いわね・・・このナノマシンから管理者・・・神の波動を感じるわ・・・」

「え!?じゃあ・・・」

「間違いなくこれは神が作ったナノマシンね・・・
そうそう、シンジ君からあなたが目覚めたらつれてくるようにいわれてるの・・・それじゃ・・・」

そう言うとリツコは近くにあった紐を引いた・・・
するとアキトのベッドが傾き突然現れた穴に落下していった・・・

「ギョワァァァ!!」

悲鳴を上げて落ちて逝くアキト・・・
そんなこんなで目的の場所に着いたようだベッドは急停車した・・・
・・・・・・反動でアキトが飛んだけど・・・

「いたたた・・・」

顔をさするアキト・・・

「はいはい・・・そんなことしてないで注目」

現れて早々そんなことを言うシンジ・・・

「いきなりそれはないだろ・・・」

「どうせ神に人権もクソもあったモンじゃないんだし、いいじゃない。
で、話を始めるけど・・・」

「あ、ああ頼む」

「まず、君の世界の管理者だけど人の前に思いっきり現れてるよ・・・・
君たちがいう演算ユニット・・・あれが管理者だ」

「なんだと!?」

「マヤちょん、映像を」

「はい、シンジ君」

マヤと呼ばれた女性がユニットの映像を出す・・・

「演算ユニット・・・神名不明・・・ゴッドランクAA級・・・管理世界はざっと20個・・・
性格は野心家でよくいる腐敗した神・・・こんなもんかな・・・」

「・・・・・・」

「で、現在の彼の目的は・・・よく聞いてよ・・・
テンカワ君・・・君を逆行させまくり強化し最終的にはマシンチャイルド能力を付加させた上で自らに取り込み自らをより強化することだ・・・
君が、最後にあの世界にいた時のジャンプで逆行するみたいだしね・・・」

「な、な!?」

「やっぱ体持ちのほうが便利だしね・・・サキたちも僕が体与えたときそういってたし・・・
それにしても災難だねぇ・・・今までの人生全部こいつにもてあそばれてたんだから・・・
まあ、僕の知り合いにもいたねぇ・・・レジェンドラ王とかブラックノワールとかジョカとか・・・
僕もやってるんだよね・・・ブラックノワール気に入らないから旋風児マイトとか言う青年使って撲殺したし・・・」

「・・・神に法律はないのか!?」

「特にないね・・・最長老神が直接出向くようなことはあるらしいけど・・・」

「最長老神?」

「すべての神のトップさ・・・あまり自分の好きなようにすべてを操るのは好きじゃないから神にも干渉することは極力控えてるみたいだけどね・・・」

「・・・・・・」

「おっと、復讐かい?今はやめとけやめとけ・・・今の君では無理無理・・・今行っても返り討ち・・・」

「うるさい!!知って黙っていられるか!!」

「やれやれ・・・別にユニット倒そうとすることをやめろと入ってないんだよ・・・
もしよければ鍛えてあげるのに・・・」

「なに!?」

「最も修行は厳しいよぉ・・・はたして修行した後君に復讐心が残っているかどうか・・・
それでもやる?」

「・・・やる・・・たのむ・・・鍛えてくれ・・・」

「はいはい・・・わかりました・・・じゃ・・・今からここの時間で1時間、修行場の時間で10億年鍛えさせてもらうね・・・」

「じゅ、十億年!?俺はそんなに生きられないぞ!」

「そのままではね・・・だから、僕の力で君をリリン・・・使徒として覚醒させる・・・そうすれば君は不老不死だ。
ちなみにリリンの力を使いこなすのが僕の修行だよ。使いこなせば体を好きなように変えれるから・・・
今から、僕たちが教える流派東方超人魔道武術は世界中の武術、魔術のすべてを合わせたものだから・・・
中には特異体質じゃないと使いこなせない技もあるから遺伝子の書き換えは必須なんだよ・・・
ついでに君のジャンプ用のナノマシンもパワーアップしてあげるよ・・・ジャンプも自身でユニットを通らずに何もなしにできるように・・・」

「ちょっと待て!俺は永遠に生きる気はないぞ!」

「修行すれば不老不死を押さえ込むのもたやすいから心配ないよ」

「わ、わかった・・・」

「じゃ、これから僕らを含めて1000人の師匠に10万年ずつ鍛えてもらうから・・・
他も入れると計10億年ね」

「1000人に10万年〜〜!!??」








こうしてアキトは修行を開始した・・・

しかしそれは地獄だった・・・

おちょくった性格なやつらにはふざけた鍛え方をされ・・・

「ほらほら・・・どうしたんです〜。早く運びなさい」

「くそっ・・・野郎・・・」

馬鹿熱血には・・・

「どうしたアキト!!そんなやり方では石破天驚拳はおろか、ガンマ砲や鼻毛真拳すら習得できんぞ!!」

「少し休憩を・・・」

「ならん!!」

・・・・・・

そして・・・

8千万年が経過した・・・

「良くぞ・・・ここまで修行を耐え抜いた・・・」

「はあはあ・・・当然だ・・・復讐のためなら・・・
それより早く残りの200人の修行を・・・」

「ふむ・・・やはり・・・復讐心がまだ残ってるようですね・・・」

「では、最終段階に入るとしようかのう・・・」

「テンカワ君、君にはこれから8億年ひとりで修行空間にこもってもらいます・・・それが終ったら残りの200人が教えます・・・
それが終れば複合技を私とシンジ君と孫君と東方先生が伝授します・・・無論最終奥義も・・・」

「空間内にあるものはすべて取り払いますのでほんとに何も出来ませんから・・・」

「こりゃぁ、そうとうきっついぞぉ・・・オラもそうだったからなぁ・・・」

「5人に一人は自殺者が出るんだがな・・・まあ生きていたらいい性格にシフトしてるんだがな・・・」

「・・・精神の修行だ・・・」

「残りの者の教える技の奥義は相当な精神力を要しますからね・・・」

「・・・御託はいい・・・それより早く・・・」

「わかりました・・・行きますよ・・・」

・・・アキトは精神修行を開始した・・・





1億年経過・・・

「・・・こんなもの・・・残りは奥義は習わずともいいと思うが・・・」

2億年・・・

「・・・なんか腹減らんのに減ったような気が・・・」

3億年・・・

「・・・今までのことを振り返ってみるか・・・」

4億年・・・

「・・・ネタが切れたな・・・」

5億年・・・

「・・・暇だな・・・」

6億年・・・

「ああああ!!!暇だ!!!暇だ!!!暇だぁ!!!」

7億年・・・

「・・・あと何年だぁ!!!???リリンの力のおかげで孤独死しないけど暇で死にそうじゃぁぁ!!!」

8億年・・・

「はい、ご苦労様でした・・・まだ復讐、やる?」

「俺をあれこれいじられたという理由で復讐する気はない・・・
俺があんなヤツのためにこんなに辛い思いしたのが馬鹿らしい・・・
だから!!その矛先としてあいつに屈辱を味あわせたうえで殺す!!!
逆恨みとわかっていてもこれは復讐だ!!!
そして、この八億年分の暇をこれからの修行とユニットへの復讐で解消する!!!」

アキトの性格は明らかに変化していた・・・
今までの自分の罪などあまり気にしないほどに・・・
欲望に素直というか・・・なんと言うか・・・

腹黒い神様陣(ふふふ・・・作戦どうりだ・・・)

「では・・・残り200人の修行を再開しますよ・・・ふふふ・・・」

「おう!!!ドンと来い!!!」

こうして・・・ある意味で覚醒したアキトは残りの1億2000万年の修行もさっさと済ましてしまった・・・

ちなみに流派東方超人魔道武術に木連式柔術が取り入れられた・・・
直明とは木連式柔術の奥義なるものも実力が上がったおかげで身につけたらしい・・・

神様たちいわく・・・
「なんかオーラみたいなのだったけど、僕ら聖光気とかスーパーサイヤ人とかそういうの持ちまくりだからねぇ・・・」
と・・・

「お疲れ様です・・・」

「ふっ・・・最後がこんなにきつかったとは思わなかったよ・・・
まさか、FFやドラクエのラスボスとか遊戯王三幻神やグレートスピリッツを全員同時消滅させろなんて・・・」

「いや・・・最後は戯れだったんだけどねぇ・・・まさかほんとにやるとは思わなかったよ・・・」

「戯れで小型世界破壊できるような化け物召喚すな!!!三幻神もホルアクティなられて大変だったんだぞ!!
って言うかあのグレートスピリッツどこの世界のだ!?」

「いや〜・・・僕って珍獣珍品コレクターでねぇ・・・
力でいろいろ複製してコレクションしてるんだよ・・・
他にもいろいろあるけど・・・
どうだい?見る?
あ、そうだ!これあげるよ!中にいろいろ武器は言ってるから!」

自慢話しつつ袋をアキトに渡すシンジ・・・

「・・・・・・」

「じゃ、君を元のジャンプする前に戻すから・・・ユニットは気づかないはずだよ」

「ちょっと待て!それくらい自分で出来るし、なぜ逆行前に!?鍛えた体が弱体化してしまうだろ?」

「要は魂さえもとのままならいい・・・魂さえ無事ならATフィールドで元に戻せるだろ」

「・・・それもそうだな・・・」

「あ、そうそう・・・我々も退屈しのぎに手伝わせてもらいますよ・・・」

「・・・くるな・・・」

「君が創った守護獣も持ってこなければいけないしな・・・」

「まあ、私と東方先生とキョウジ君はあなたの出現場所で待っていますから・・・
他の方は影ながらのお手伝いですので・・・
協議(じゃんけん)の結果です」

「・・・やめろ・・・これは俺の復讐だ・・・」

「・・・修行代ですから・・・別にいいんですよ・・・その場合は・・・」

「・・・わかった・・・好きにしろ・・・」

「どうも・・・それと私たちは少し変装しているので・・・」

「・・・少しってかなり変装する気だろ・・・」

「まあまあ・・・あ、それと元の世界の奥さん治療しておいたから・・・」

「あ、そ・・・」

「あ、そ・・・かよ・・・せめて御礼ぐらい言えばいいのに・・・」

「ありがとうございます(棒読み)」

「・・・・・・もういい・・・じゃ、飛ばすよ・・・」

その時・・・

「ああ〜〜!!シンちゃん!!!アキト君!!大変だよ!!」

そう言って走って来るサキ

「どうしたの?サキ」

「あのね・・・あのね・・・別のアキトくんがブローディアとか言う機体と一緒にユニットに取り込まれかけてるの!!」

・・・・・・

「「なにぃ〜〜!!!」」

すぐに反応する二人・・・

「冗談じゃない!!!悪戯はこれからだって時に!!!」

「まだ、何もしてねぞ!!!そうはさせるか!!!」

そう言うとアキトは呪文も詠唱し・・・そして・・・

「そこの我・・・わが前に機体ごと出現せよ・・・・・・ユニット抜きで・・・」

適当な・・・呪文だなぁ・・・

まあ・・・それでも効果はあったらしい・・・雷が落ち機体ごと別のアキトが現れた・・・

「・・・こ、ここは!?ディア、ブロス!何かないか!?」

『・・・前に十数名の人がいるって言うか・・・』

『・・・なんか・・・容姿がが99%アキト兄といっしょな人がいるんだけど・・・』

「何!?」

『・・・ていうか・・・ほんとにアレ人なのかな・・・』

「・・・というと・・・」

『・・・内臓エネルギーが計測不能なほど高いんですけど・・・』

「・・・待て・・・一応聞くが機動兵器とか戦艦のエネルギーとか計測するときと同じ方法で計測してるんだよな・・・」

『『・・・おっしゃる通りでございます・・・』』

「・・・・・・」

「あ〜・・・そこのテンカワ・アキト君聞こえるかな?とりあえず状況話すから降りてきてくんない?」

「・・・どうしよう・・・」

『アキト兄知ってるみたいだしまずは情報収集すべきだと思う』

「・・・そうだな・・・
わかった・・・降りる・・・」

そういって降りるアキト・・・

「まず、あんたらは何者なんだ?そこの俺そっくりなヤツは?」

「はいはい・・・説明するから・・・(以下略)」





「・・・そんなことが・・・」

「で、どうする?君はそこの君の呼ばれたみたいだけど・・・
全く・・・僕らがやれば妨害くらいたやすいのに・・・」

「・・・俺も行こう・・・そんなの認められん・・・
・・・ただ・・・」

「なに?」

「すべてが終ったら元の世界に返してくれ・・・」

「それはユニットに取り込まれかけた世界と判断していいのかな・・・」

「ああ・・・俺がここに呼び出される前にいた世界だ・・・」

「・・・了解・・・君はおちょくって性格変えると悲しむ女が多いみたいだし修行なしにしておくよ・・・
それに場慣れしてるやつばっかってのもね・・・
代わりに・・・そこの機体・・・シュウさん手伝ってください」

「はいはい」

そう言うとシンジとシュウはブローディアを見て呪文を唱えた・・・

するとブローディアに紋章のようなものが現れ姿も若干変化した・・・

「これで、どうかな?名づけて神装・ブローディアってね。
性能は神じられないほど上がったけど力量がなくとも扱えるように錬金術施したし
持ち運びも便利になったよ」

「すごいな・・・でも持ち運びって?」

「ディアちゃん、ブロス君」

シンジがそう言うとブローディア・・・いや・・・神装・ブローディアは光に包まれ、少女と黒猫に姿を変えた・・・

「「アキト兄ぃ〜!」」

「アキト兄って・・・もしかしてディアとブロスか?」

「そうだよ・・・2人は神装・ブローディアの仮の姿ってわけ・・・
あ、体はサキ達と同じだし知識も与えたから心配ないよ。
ブロス君はできれば羽付けたかったけど・・・」

スッ○ーにする気ですか・・・

「・・・・・・」

「それと・・・同じアキトが2人もいると不味いから・・・君、アマノガワって名乗ってよ。
ディアちゃんは妹って設定でブロス君はそのペットね・・・
戸籍はこっちが用意するから・・・」

「了解だ」

「さて話がまとまったとこで・・・」

「おい、待て・・・また別の俺が取り込まれそうになったら・・・」

「大丈夫・・・さっき、そうならないよう呪術かけたから・・・」

「ならいい・・・それとアマノガワ」

「何だ、テンカワ?」

「木連式柔術の奥義について知らないか?」

「・・・口伝の『武羅威(ブライ)』のことか?ほらこんな感じで・・・」

そう言うとアマノガワはオーラのようなものを発生させる・・・

「ああ、それだそれ!説明頼むわ」

「わかった。
己の魂の色を発現せし『昴氣(コウキ)』を、その身に纏う時。
その者は人の身にして、武神への道を歩む。
・・・内面的な発勁の類ではなく、実際に外面にも影響を及ぼす『昂氣』を纏う・・・
木連式柔に伝わる伝説の奥義・・・
・・・まあ、全部北斗の受け売りだがな・・・」

「ふうん・・・俺、人じゃなくなってるけどな・・・
それにしても俺とお前じゃ色が違うみたいだな・・・」

そう言うとテンカワは昂氣を発生させる・・・
それは白っぽくて煙みたいなものだった・・・

「白か・・・煙みたいだな・・・」

「だろ・・・なんか前見辛くて見辛くて・・・」

「興味深いねぇ・・・
まっ・・・いいや・・・東方先生とかテンカワ君の守護獣たちはもういったみたいだしもう飛ばすよ・・・」

「了解」

「わかった」

「じゃあね・・・きぇぇぇ!!」

シンジがそう叫ぶとアキト×2+ディアとブロスに雷が落ちその場から消えた・・・




あとがき

あとがきというより補足ですが・・・サキとかギエは感づいてる人もいると思いますが使徒娘です。

一部男もいますが・・・まあ、キャラ紹介はまた今度ってことで・・・