そしてクリムゾンの本社ビルでは……………。
今、会長室に向かって、一人の男が、歩いていた。
両手をポッケに入れて大股で、まるで廊下に如かれている絨毯を踏み抜くかのような歩き方をしている。
少し長めのサングラスにかかるぐらいのボサボサな髪が、歩くたびに揺れている。
その男は会長室につくと、そのドアの前で一端止まる。
そのドアの横にある備え付けのボタンを押す。
すると秘書の姿が移った画面が彼の前に現れた。
「『E』機関のランディや………少し会長に話があるよってな。おるか?」
その声はタカトたちと話していたような明るさは、まるで感じられなかった。
少しの焦りと苛立ちと嫌悪が混ざっているような………そんな感じの声だ。
『『E』機関?ちょっとお待ち下さい』
そう言うと、画面が一瞬消える。
次に現れた時には、
『申し訳御座いません。会長は今執務中で誰ともお会いになりません。
2・3時間後にこちらから連絡するとのことです』
と形だけは丁寧な口調が帰って来た。
「会長がそう言ったんか?そうなんやな」
目が一瞬険しくなる。
『はい』
その秘書はそれに気がついてない。
「ならしゃあない…………」
少し表情を緩めて踵を返す。
それを見た秘書が画面を消そうとしたその時、
「いやでもご面会願おうかい」
振り向き様、そのドアに向かって、殴りつけた。
一瞬自分が殴られた彼の様に、仰け反り目を瞑る秘書。
無論彼が殴ったのは、固い鋼鉄製の扉であった。
だが聞こえたのは、鈍い音ではなく何かが凍った音だ。
「もういっちょ!!」
今度は左の拳で殴りつける。
今度は何かが燃える音がした。
そして………
ボォォォォォォォォゥゥゥゥゥゥゥン!!
何かが勢い良くはぜる音が聞こえた。
「景気良く砕けたやないか。幸先エエなこれは」
フンッと言いながら、まるで心にも思ってない事を口に出してあなの向こう側から、さっきの男が歩いて来た。
彼女は椅子に座ったまま、その光景を見て震えていた。
常識では考えられない事がそこで起こっていた。
非常識な存在がこちらの方を見る。
「ひっ!!」
彼女の本能が逃げる事を告げていた。
それを拒否する彼の様に彼女の身体が動かなかった。
近づいて来た。
今の彼女をほかの者が見れば、驚きを隠さないだろう。
常に毅然として、どんな事にも動じない優秀な『コンピュ−タ』と言うあだ名を持っている彼女が、
恐怖に顔を引きつらせているのだから…………。
「おるんやろ?とりついでくれへんか?」
幾分か今度は口調を和らげて話し掛けた。
「へっ?は………・・ははははい!!」
そう言うと、まるで新人の秘書のような動きで行動をし始めた。
あまりの恐怖に頭がパニックになっているようだ。
何分か後、秘書が出てきて、
「お………お入りください!!」
蒼ざめた顔でそう話す。
「どうも」
そう言うと、入っていった。
その部屋は二十畳ほどの広さで、全体をアンティ−クで占めていた。
だが彼にはそんな物など如何でも良かった。
正面の大きな机の椅子に座っている、老人の方へずかずかと歩いていく。
但し、気配を探りながら…………。
一人の男が目に入る。
初めて見る顔だった。
だがそれも無視する。
「何の用だ」
いささか感情のこもっていない声が、彼に掛かる。
その声を聞いて彼が出した言葉は、
「お前………誰や?」
であった。
「自分の雇い主をもう忘れたのか?」
その声はまさしく、この部屋の主のものだった。
だが…………
「何ぞ映画の撮影でもしとるんかい?ああ」
そう言うとうむも言わせず、手より出した縄で首を締める。
それは透明な材質でできている様だった。
良く見るとそれは白い煙を出していた。
「な…………何をする………」
苦しげに問うその男に、彼はやつばきに怒鳴りつける。
「じゃあかあしいわい!!おのれあんま俺をなめんなや!!
骨いわすぞわれ!!」
見る見るうちにその首から身体中に透明なものが張りつき始めた。
かおが赤くなり始めている。
「は……ち………わ……たしは」
「ちっ!!とっとと口割らんからそうなるんや。はよ言わんかい」
そう毒つくと、解放する。
その時、
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
何か赤いものが、会長とランディの間に割ってはいる。
そして、ランディのほうに移動して来た。
「ヒャアアアアアアアアアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
ランディを飲みこむと同時に、その炎の主は笑い声を上げる。
「老人はいたわれよ………なあ?」
同意を求める彼の様に老人の方を見るが…………。
椅子に倒れたまま老人は動かなかった。
息はしているみたいだから、生きてはいるようだ。
それを見ると今度は、椅子ごと蹴っ飛ばす。
老人は、そのまま床に転がった。
「くその役にもたたねえ影武者が、俺の許可無くぶっ倒れてんじゃねえよ!!」
「カエン…………何を苛ついているのかは知らんが、騒ぎを大きくするな」
ドアから一人の男が、現れる。
「D!!」
「それに『Eフォース』に喧嘩を売って如何するつもりだ?」
「あ?こいつご同輩かよ」
「でく人形が、ご同輩?己ら人間のつもりかいな?出来損ないにしか見えへんな」
「!!なんだああ?」
突如後ろから声が掛かったカエンは慌てて振り向いた。
「能力に溺れ過ぎや………観察眼も素人やな。最も、そちらさんは気がついていたようやけどな」
何時の間にかにカエンの斜め後ろにあるソファーに、ランディが嘲り笑うような仕草で座っていた。
カエンが何か言おうとした時、
「何をしているんだ!!お前達は」
白いスーツを着た、少しがたいのいい長身の男が現れた。
「ルーセントか」
彼こそが『Eフォース』のリーダーであり、ここクリムゾンの、重役の一人であるルーセント=ロイエルだ。
「D………如何言う事だ?会長の影武者は、何故あそこで昼寝をしているのだ?
この絨毯の焦げたあとは、一体誰がやらかしたものだ?」
「お前の部下であるエージェント・ランディが強引にここに入って影武者を脅したところ俺の部下が、
火炎放射でこの部屋ごと焼き払おうとしたといったところだ。」
その説明に、嘆息してランディに確かめる。
「ランディ……冷凍睡眠から覚めて一段と過激になったみたいだな」
「あんたでもええわ………美野里は何で元気になっておらへんのや?お前らいうたな?
10年後は治療法が見付かる言うたな?なんでまだ病院におるんや!!」
ピシピシッ!!
何かが凍り付いていく音がし始めた。
「可能性はあるといったが……確実とは言ってないな」
「なんやと?騙したんかい!!お前ら!!」
ボン!!
近くの植木が燃え始める。
「言った筈だ……治せる可能性が在ると……だが実際には、今それ所ではない」
燃え始めた植木を見ようともせずに、淡々と話し始めるルーセント。
「お前と一緒に、冷凍睡眠させて遣っただけでも、感謝してもらいたいぐらいだ」
「何やと?」
「医療関係は今、根こそぎ発達がストップしている。戦争の影響でな」
「そうかい………だったらすぐにやめい…………こないな戦争、一利の得もあらへんやろ」
「子供の喧嘩をしているわけではない。はいそうですかと辞められる訳が無かろう。
これはビジネスだ………戦争と言う名のな」
「餓鬼の喧嘩の方がなんぼかマシや……………金で人の命売り買いされることもあらへんからな」
ちらりと、D達のほうを見て喋るランディを、ルーセントの感情の無い声が返してくる。
「人の命で食っている人間が吐いて良い台詞じゃないな」
「!!」
「お前の恋人―美野里と言ったか―を戻せるのはここか、ネルガルしかない………
ネルガルの方が確率が高そうだな。いっその事、戻ったら如何だ?」
その言葉に反応するかの様に、ランディはルーセントに向かって動き出した。
左手を、まるで引き裂くかのような格好で振う。
ジャ!!
ジュワッ!!
ルーセントの後ろの壁が、裂かれた傷口からどろどろに溶けていった。
「なんのつもりだ?」
気負うような素振りを微塵も感じさせずに、ルーセントは聞いてくる。
それを見たランディは舌打ちすると、そのまま通り過ぎて行く。
「化け物が…………」
そして、ルーセントに
「俺も美野里も…………もう二度とあそこには戻らへんと決めたんや……二人でな」
怒りをあらわに話す。
そして会長室を出て行った。
立っている3人は、そのまま立ち尽くしていた。
一人は驚きを隠せずに、一人は何かに納得した様に、そして一人はそんな二人を見ながら………。
「あれは…………人間か?」
納得していた男―D―は、ルーセントに話し掛ける。
しかしその視線は、ルーセントの事も質問している彼の様であった。
「生物学的には………私も彼も人間だよ」
「ふざけんじゃねえ!!お前等の何処が………」
批難する彼の様に話し始めたカエンの声が次第に小さくなって行く。
ルーセントの瞳を見た瞬間、彼は自分が滅多に見せない表情を浮かべた事に、気がついただろうか?
そう、恐怖という表情を…………。
「D………部下の教育が成っていない様だな」
ルーセントはすくみ上がったカエンからDの方へと目を向ける。
「部下ではないな………一蓮托生の同志と言う所だ」
その目を真っ向から受け止めて平然としているD。
「同志でも部下でもどっちでも構わんが、言葉遣いを勉強させろ」
「そんなものは能力には付加されていないな」
しばし無言でにらみ合う二人。
「フン…………良いだろう………」
やがてルーセントのほうが口を開く。
「実力を見せてもらえば、こちらは一向に構わん。だが会長には敬語を使え。これが最後だ」
「そうさせよう」
「その役立たずは、私が持っていく。お前達は、訓練場に向かえ」
そういって会長の影武者のほうへ歩いて行くルーセントに、Dが問いかける。
「…………その前に一つ聞きたい」
「何だ?」
「ここにカエンを使った理由は、あの男が怒鳴り込んでくる事を知っていたからか?」
「お前はともかく、その男の情緒がどのぐらい安定しているのかと思ってな。確かめたかっただけだ」
振り向きもせずに答えるルーセント。
そんな事も気にせずにDは問いを重ねる。
「感想は?」
「…………この状態が全てを語っている…………もう少し役には立ってもらいたいものだ」
「…………手間を取らせた…………いくぞ」
「う………あ……ああ」
そう言うとカエンは気味が悪い顔をしながら、Dの後について行った。
あんな目をした男には、金輪際会いたくないと、そう思いながら……。
クイノが目を覚ましたのは、丁度夜の七時を回った辺りであった。
「目を覚ましたかね?」
カーテンの向こうから若い男の声が聞こえてくる。
「ここは?」
「医務室だよ…………目を覚ましたのは、君が八人目だ」
「………他の皆は?」
「女性の方以外は、会議室に布団を敷いて寝かせてある。治療もさっき終わったばかりでね………………
やれやれ………ここが病院ならば満員御礼、万々歳といったところなのだがね」
ちなみのここのベッドは八台しかない。
「女性の方で目を覚ましたのは、君を入れて二人だ」
「誰?」
「チェリンカ君と君だけだよ。二人とも鍛え方が違うね」
そう言って、シャっとカーテンを開ける。
「少し痣が暫く残るだろうが………気にしなくていい………一週間もすれば無くなる」
「……………………」
「悔しいのかね?」
その言葉に首を横に振るクイノ。
「悔しい以前の問題………次元が違うわ。まるで………」
「まるで?」
「アキトさんと戦っていたような感じがした」
その言葉にふむ、と軽く頷いて、
「もし君達が………連携して戦えていたら………まあもう少し善戦出来たとは…………」
「思わないわ………。けど……そうすれば………」
(そうすればきっと…………)
そのあとの言葉を何も言わずに、彼女はシーツをじっと見下ろしていた。
ナデシコ内のブリッジにて
何時もと同じような光景がそこにあった。
「まだ…………諦めていない様ですね…………アカツキさんたち」
「そう言えば、ナオさんこの頃見掛けないわね」
「アカツキさん達に、ラチられてたりして」
「まっさかあ!!」
そこでどっと、笑い声を上げるクルー達(おもに女性)。
案外………間違っていなかったりする。
男性はと言うと……
プロスはいつも通りにニコニコ笑ってはいるが……………どうもぎこちない。
シュン・カズシコンビは、ナオの話の時、一瞬だけ遠い目をシュンはして、カズシは青い顔をした。
ゴートはいつも通りむっつり顔をして、ハーリーは…………。
「ハーリー君?如何したの?元気なさそうだけど」
ミナトの声にハーリーは
「別に異常はありません」
と何時もよりも低い声で答えた。
「そ…………そう?なんか様子が何時もと………違うような」
何か釈然としないような素振りを見せるミナトにハーリーは、
「お気遣い有り難う御座います…………」
と言って、頭を軽く下げる。
しかし顔は無表情のままで、口調も淡々としていた。
「や………やっぱり何か変よ……まさか………イネスさんが何か遣ったんじゃ………」
「失礼ね………この頃は山田君以外には何もしていないわ」
何処から現れたか、ミナトの言葉に反論してくるイネス。
「ヤマダにはやっているのか?」
シュンの呟きを黙殺するイネス。
「あれ?そう言えば………」
「如何した?カズシ」
きょろきょろする自分の副官に問いかけるシュン。
「ジュンは?」
皆の視線がイネスに向かっていた。
「な……何よその目は………わ………私じゃ………」
ピッ!!
『じ…………人権侵害だあ!!誰か助け………』
ぐるぐる巻きに縛られ、ベッドに張り付けにされているジュンの姿がうつる。
『おお同志よ!!ついに俺にも同志が出来た!!
ジュンおめえは本当に良い奴だなあ!!』
ジュンの言葉を打ち消すかの様に、隣で誰かが話している。
はっきり言って人間が出して良いレベルの声ではない。
『誰が同志だあ!!こんなのと同志だなんて嫌だあ!!っ
てよりか、人間として同レベルになりたくなんか……………』
負け時とジュンも声を張り上げるが、完全に負けている………。
まあ勝ったらそれはそれで恐いが…………。
『なんか俺が人間としての最低レベルって聞こえるぞおい!!』
『ユリカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!(涙)』
プツッ!!
「ま………まあ………こんな事も合ったような気がするわね」
あさってのほうを向きながら話すイネスに、全員が溜息を漏らす。
「な……何よ……。言っておくけど、この頃はハーリー君には何も遣ってはいないわよ」
「こっちからお断りだよ」
「そう……っ!!」
一瞬皆の思考が停止する。
「今………何か言った?ハーリー君」
呆然とした顔つきのまま問いかけるイネス。
「こっちからお断りと言ったんですよ。聞こえませんでした?」
嫌そうな目をしながら、はっきりと言う少年に誰もが驚きを隠せない。
「年がら年中良くもまあ飽きずに、頑張りますね。
人を使って実験など外道なことを…………性格が窺い知れますよ本と……」
続いて行くハーリーの言葉にイネスの顔が驚きから、怒りへと変化して行く様子が見える。
「ハーリーいい過ぎ!!」
「そうですよハーリー君!!」
ルリとラピスが驚きを隠せないまま、止める。
「そうですか?解りました。これぐらいにしておきましょう………。
まあ、子供の僕に指摘されたら、立つ瀬も……」
バチン!!
その言葉は、イネスの平手打ちによって中断される事となった。
「ハーリー君……いくら子供にだってね。言われたくない事の一つや二つ、私にだってあるのよ!!」
息を荒くして、そう言うイネス。
一瞬何が起きたか、誰もがわからなかった。
イネスもそのまま立ち尽くしている。
「ぶったな……」
叩かれた頬に手を当ててハーリーは呟く。
ハーリーの周りの人間は、ハーリーが何を言ったのか解らなかった。
「ぶったな!!親父にも叩かれた事無かったのに!!ぶったな!!」
今までのハーリーでは、考えられないほどの形相に成っていた。
それは、まるで全てが憎いとも思えるような顔つきであった。
誰もがこの成り行きに思考がついていっていないようだ。
尚もハーリーは叫ぶ。
「赦すか!!赦さないぞ!!絶対に……………絶対にだ!!」
そう叫ぶと、何時もの如く去って行く。
誰もが………対応しようも無かった。
こんな状況になろうとは誰が思おうか?
「た…………隊長……」
カズシがおろおろしながら、シュンに話し掛ける。
シュンは暫く腕を組みながら、目をつぶって何かに頷くと、立ちあがってイネスのほうへ歩いて行った。
誰もが事の成り行きを見守る。
「ドクター・イネス」
「は………はい……」
ゴクリ………と誰かが唾を飲みこんだ。
何を言うのだろうか?
誰もがそう思っていた。
「あの時貴方は………」
誰もが目を逸らさずに、注目している。
「こう言うべきだったんだ………『当たり前だ……殴って何故悪いか!!』と………
そうすれば、話もっといい方向に進んでいた筈…………」
「た……隊長!!」
その言葉に全員の腰が砕ける。
カズシが涙を流して絶叫する。
何を隠そう。
彼が一番混乱していたのだった。
走りながら少年は考える。
(あの女は駄目だ!!)
と…………。
(アキトの花嫁には相応しくない!!だからあんな粗悪品が運びよる世の中になったんだ!!)
そして決意する。
(ホシノ ルリ…………彼女以外は全員必要無い!!アキトの嫁は……彼女だけで充分だ!!)
「そうさ………貴方が一人に絞れないのなら………この僕が選んで遣るさ………」
(ななな………る………ルルルル………ルリさんを……約束が……)
「約束?ああ……あの事か………安心しろよ………あの金髪の婆をあんたのものにしてやるさ」
(何だって!!君は僕の………)
「誰がそんな事言った?僕は、ホシノ ルリの子孫とはいったが、君の血を引くなんて一言もいってないね」
(だ…………騙したな!!僕の信頼を裏切ったな!!)
「裏切られるほうが悪いのさ………もう五月蝿いから、とっとと寝ていろ」
(ル…………ルリさ〜〜〜〜〜〜〜ん(涙))
『み〜〜〜〜〜〜〜つけた』
「ん?いきなり何をいっているんだい?『黒の王子』」
『いやいや別に、で、例の件は、大丈夫かね?』
「ばっちしさ………何時でも印刷したまえ」
『会長が話せる男で良かった』
「ははははは………私も君のような優秀なアルバイトがいてくれて、大助かりだよ」
『では………くれぐれもプロスには内密に………』
「解っているよ………では」
ピッ!!
「おいおい……大丈夫なのか?任せて」
「大丈夫、大丈夫!!君もこれを見ればすぐに判るよ」
「ん?おお………こ………これは……」
「ね?優秀だろ?」
「ああ………今度こそ………」
「「「「「「「「「「「「「「「勝利は我等の手に!!はああああああっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」」」」」」」」」」」」」」」
「どうでもいいけどさあ……もうそろそろ解放してくれない?」
「何か……頭に来る裏切り者の声が聞こえてきたような………」
「空耳だろ………昔はここにナオと言う同志がいた気もしたが………死んでしまったからなあ」
「勝手に殺すなよ………それに何時あんた達の、同志になったって?」
「裏切り者の怨念か………ま………気にする必要も無いな」
「全く」
「お〜〜〜〜〜〜〜い」
第三話『汝外道なり』に続く
時が進むのは早いもの………大学生活も後僅か
「この駄目駄目男も、ついに社会人に」
誰が駄目駄目男だコラあ!!
「というわけで、ついに佳境に入るかもしれないこの物語………
天国編の後舞台はナデシコに移りまして、地獄編に入ります」
まだ後弐話ぐらい在るんだけどね……
「根性で何とかしろ」
そんな無茶な…………。
「そう言えば俺の紹介がまだだったな。俺は……次回に出てくる整備士だ」
タカトの部下Aさ
「誰が部下Aだ!!俺にはトヨツネ=オオクラと言うりっぱな名前が在るわい!!」
ちなみにホテルとはなんの関係もありません。
「………まあ見捨てないで遣ってくれ」
おい………。
「しかし………今回は北斗ファンを敵に廻すかもしれんゾ」
何で?
「曰く『北斗はあんなに弱くない』とか『もっと、非情だ』とか」
大丈夫!!
誰も見ちゃいませんって………。
それに言ってるジャン。
本気で遣ったら、勝てないって。
「素手ならば……だろ?それにソウマの回想も中途半端だし………」
あ………それ次回に持ち越し。
「こいつは…………」
では……この辺で……。
「さようならってね」
管理人の感想
ランさんからの投稿第八話です!!
次から次へと登場するオリキャラ達。
それぞれが実に個性的でいいですね〜
今回は北斗との絡みもありましたし。
この後、話はピースランド編に入るわけですが。
・・・う〜ん、どんな展開になるんでしょうか?
凄く楽しみですね!!
ではランさん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
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