こんにちは、お久し振り、初めまして(爆)、作者です。
コウジが別の世界からの逆行者とわかり、衝撃を受けるアキト達。
そして、ナデシコは修理と補給を終え、再び旅立ちます。
それでは第2部、お楽しみ頂けたら幸いです〜。




機動戦艦ナデシコ
        あした
〜懐かしい未来〜 


第18話 “Restart”

火星の空に、無数の光が輝いている。
夕暮れの草原で、1人の少年が、膝を抱えて顔を伏せていた。

呼ぶ声がする。
誰かが、自分を呼んでいる。聞き慣れた声で。

・・・イヤだ。

・・・来るな。

「・・・・・・キ・・・ト・・・」

・・・やめろ・・・俺の名を呼ぶな。

彼は、精一杯の拒絶の言葉を浮かべる。
彼の黒いマントが、風に靡く。
座り込んでいた少年は、いつの間にか黒ずくめの青年になっていた。
立ち上がろうとはしない。
膝を抱えて顔を伏せている。

「ア〜キ〜ト〜」

声がはっきりしてくる。自分の名を呼んでいる。

「どうしたの?」

「元気になれるおまじない、教えてあげよっか」

・・・やめろ、俺に近付くな・・・。

浮かべる言葉とは裏腹に、彼は顔を上げていた。
見知った女性が、彼の瞳を真っ直ぐに覗き込んでいる。
彼女は目を瞑ると、自らの唇を彼の唇に重ねる。

どんなに拒絶の思いを抱こうとも、それは言葉にならなかった。
彼は素直に目を瞑り、彼女のキスを受け入れる。

彼女はそのまま彼の背中に腕を廻し・・・・・・
彼の黒いマントを引きちぎる!

切り取られた漆黒の闇は、茜色の空に舞い・・・


「夢、か・・・」

布団の上に上半身を起こしたアキトは、暫く呆然としていた。

「なんで、あんな夢なんか・・・」



「さて、ようやく修理も補給も終わった事だし」

ブリッジにて、主要クルーを前にムネタケが切り出した。

「いきなりで悪いけど命令よ!」

「提督!」

ムネタケの言葉を遮って、艦長席からユリカが発言する。

「ネルガルが軍と協定を結んだとはいえ、命令如何によっては拒否権が我々には認められています」

「まぁ、一応はね」

ムネタケは、余裕の表情でユリカを見上げる。
どうせそんなものは言葉だけのものに過ぎない、そう思っているのだろうか。

「本艦クルーの総意に反する命令に対しては、
 このミスマルユリカが艦長として拒否いたしますのでご了解下さい」

毅然として宣言するユリカに、ブリッジクルーは感心したような視線を向ける。
こういう、決める所はしっかり決めるところが、ユリカが艦長として威厳を保っている理由だろう。
普段はちゃらんぽらんに見えても、いざとなると、この人についていってもいいかな、という気にさせる。
クルーは、何だかんだ言ってもそれなりにユリカを信頼していた。

しかし、ムネタケの告げた命令は。

「救出作戦?」

その命令内容に、アキトを除くブリッジクルーが、全員で見事に同じ反応を返す。
それだけ、ムネタケの言葉は意外だったらしい。

「木星蜥蜴からの攻撃はなくとも、尊い命を守るというナデシコの目的は・・・
 ま、果たさなきゃダメよね〜」

まぁ確かに嘘は言っていない。
救出作戦には違いないし「人の命」とは言っていないのだから。
・・・いずれにしてもサギだよな、と心の中で呟くアキト。

そんなアキトの意見はともかく、作戦会議は進む。
床のスクリーンに表示された地図を示して、話を続けるムネタケ。

要するに今回の仕事は、北極海域、ウチャスラワトツスク島に取り残された親善大使の救出。
ということらしい。・・・「らしい」と言っても、前回通りなのだが。
何故親善大使がそんな所に取り残されたのか、というユリカのもっともな疑問に対しては。

「大使は好奇心旺盛な方でねぇ。
 北極海の気象データ、漁場諸々を調査していたならば、バッタに襲われさあ大変!」

・・・と、いう訳だそうだ。
好奇心旺盛な白熊というのも、それはそれで面白そうだが。
事情を知っているアキトとしては、とりあえず呆れるところである。

ウチャスラワトツスク島についてなどムネタケがもっともらしく話している間、
アキトがふと視線を逸らすと、ユリカと目が合った。
ユリカは一瞬笑いかけようとしたようだが、アキトはその前に目を逸らす。俯くユリカ。

「何はともあれ! この作戦を成功させられるのはナデシコしかいないの!
 いいこと? 艦長!!」

「は、はい、やりましょう!」

注意が逸れていた所でムネタケに怒鳴られ、ユリカは思わず即答する。
とにかくこうして、ナデシコは史実通りウチャスラワトツスク島に向かう事になった。



ルリの言うように殆どオートのナデシコ、移動中は多くのクルーは暇である。
トレーニングルームで体を動かしていたアキトは、アカツキに誘われて模擬戦をしていた。

ガンガンガン!!

「で、実は君に聞きたいことがあってね」

先制攻撃でライフルを連射し、その場を移動しながら言うアカツキ。
アキトはアカツキの攻撃を軽くよけ、何も言わずにアカツキの言葉を待つ。

「ところで、うまくいっているのかい? 君の計画とやらは」

アカツキの視界から外れた上で、追撃しつつ答えるアキト。

「別に計画があるわけじゃない、目的があるだけだ」

「ふ〜ん、よくわからないね」

アカツキはそう言って、アキトのいた方へ更にライフルを連射する。
勿論、アキトには当たらない。
アカツキは再び即座にその場を離れる。

「話は変わるが、艦長・・・いやユリカくんは、君のステディなのか?」

今朝の夢を思い出し、一瞬戸惑うアキトだが、すぐにアカツキの背後を取って答える。

「違う」

そう言うが早いか、アカツキ機に背後から攻撃を入れ、体勢を崩したアカツキから銃を奪う。

「標準以上の腕、と言うのは本当のようだね」

「他に聞きたいことはあるか」

アカツキ機のコクピットに銃をポイントして尋ねるアキト。

「じゃあお言葉に甘えて。君はユリカくんをどう思っているんだ?」

すぐには答えないアキトに、言葉を続けるアカツキ。

「彼女はこう言ったんだ。君は『小さい頃から将来を決めたステキな王子様』だとね」

「あいつの思い違いだ。俺はあいつに近付くつもりもない」

「本気で言ってるのかい?」

「当たり前だ」

そう言ったアキトは、アカツキの言葉を待たず、銃の引き金を引いた。


「容赦がないね〜」

シミュレーターから出てきたアカツキは、やれやれ、といった感じで呟いた。

「しかしテンカワ君、さっきの言葉は本心じゃないね?
 反論を許さずに引き金を引いたのがその証拠だ。
 自分にそう言い聞かせようとしているだろう。
 どんな理由があるか知らないけど、そんな態度で接されるようじゃ彼女がかわいそうだね」

そのアカツキの言葉にも答えず、アキトは部屋を出た。



「間もなくベーリング海に入ります。ブリザードの為、視界ゼロ」

「逆に見れば、敵にとっても最悪ということだ」

「視認に切り替えても、問題はなさそうだし、中央から突破出来そうですね」


そのまま何事もなくナデシコは進み、ブリッジの三人官女はたわいもないおしゃべりに興じていた。
ミナトとメグミが、と言った方が正しいかもしれないが。
移動中でそれほど仕事もないため、ラピスの為に増設されたサブオペレーター席にラピスの姿はない。

「そう言えばメグちゃん、カッコいい人見つけたの?」

「まだです、今のところ。クルー全員知ってるわけでもないし」

「ほら、テンカワ君とかは? 結構カッコいいじゃない」

「ダメです! アキトはユリカの王子様なんだから!」

ミナトが言うと、艦長席からユリカが乱入する。
ブリッジの上段から、上半身を殆ど完全に逆さまになるくらい乗り出すユリカ。
よく落ちないな、というのが周りにいた者の共通した意見である。

「はいはい」

ユリカの言葉を笑って流すミナト。
メグミは、ユリカの言葉は殆ど無視して話を続ける。

「テンカワさんはカッコいいけど、なんか近寄り難そうじゃないですか。
 何となく冷たい感じだし・・・イネスさんとはちょっと仲良さそうですけど」

「う〜ん・・・」

「あの2人はお知り合いみたいですよ。
 火星でテンカワさんに会った時イネスさんは、彼の事は自分が保証する、とまで言ったそうですから」

「えっ、そうなの?」

さり気なく乱入したルリの言葉に驚くメグミ。

「イネスさんって実はモテるのかなぁ。ウラバさんなんて、イネスさん一筋らしいじゃない?」

「詳しいわね、メグちゃん」

「任せて下さい」

ミナトの言葉に笑って答えるメグミ、その上方の艦長席では、ユリカが沈んだ表情で座っていた。



アカツキとの模擬戦を終えたアキトは、何となく食堂に向かっていた。
食堂では、前回と同じようにパイロット達がぐで〜っとのびている。

「とりあえず俺達パイロットは暇だよな〜」

前回と同じ会話をしているパイロット3人娘を横目に食堂に入ったアキトは、厨房にコウジの姿を見つけた。
気になったので、近付いていってみる。

「何してるんだ?」

「あ、テンカワさん。
 暇だったのでちょっと厨房を借りて、お菓子を作ってたんです。
 イネスさんの所にでも持っていこうかと」

アキトが厨房を覗いてみると、確かにテーブルの上にクッキーが乗っている。
見た目には、問題があるようには見えない。少し興味を持ったアキト。

「1つ食べてみてもいいか?」

「どうぞ」

特に嫌がる素振りもなく、爽やかに了承するコウジ。
そこで、アキトは1つ手にとって口に入れ・・・

・・・塩の柱になった。

「あれ、やっぱりダメでした?」

「いや、ユリカ達ほどじゃないんだがな・・・」

何とか持ち直してそれだけ呟くアキト。
すぐに復活できるというだけでも、ユリカ達よりはマシだという証拠ではあるのだが。
ユリカ達よりマシだというだけではどうにもならない。
それに作ったもののレベルが違う。

「とりあえず、それをイネスさんの所に持っていくのはやめた方がいいと思うぞ」

「そうですか〜。じゃあ、バーチャルルームにでも誘ってみようかな」

「行くと思うか? イネスさんが」

アキトの言葉に、コウジは少し考えて答える。

「う〜ん・・・あんまり思いませんね」

(こいつも結構何考えてるんだかわからんな・・・)

アキトがそんなことを考えていると、唐突にサイレンが響いた。
ウィンドウに「緊急」の文字が表示される。

「あいつ、またやったのか」

「またって、何のことです?」

呆れたように言うアキトに、不思議そうな顔をするコウジ。
ユリカはアキトのことで悩んでいて主砲を誤射したのである、
アキトがいなかったコウジの世界では、このイベントはなかったのだろう。

「ああ、お前の世界ではここはスムーズにいったんだな。
 それはともかく、エステバリス隊は出撃準備だ。
 整備班も仕事があるだろう。行くぞ!」

「はい!」

アキトはユリカが何故主砲を発射したのかなど知らないが、
それは深く考えずにコウジに声をかけて走り出す。
コウジの方も、それに応えて走り出した。


因みにその頃医務室では。

「結局前回と同じか・・・こうならないように相談に乗ったっていうのに」

と、イネスが溜息をついていた。



ブリッジでは、慌ただしい雰囲気でゴートの指示やルリ、ミナトの報告の声が飛ぶ。

「フィールドを維持しつつ後退!」

「敵の射程外まで後10秒」

「敵機動兵器らしき重力反応、多数確認」

「エステバリス隊は出撃準備、エステバリス隊は・・・」

呆然と立ち尽くすユリカには、それらの声が遠くで響いているようだった。



「ホント、信じられません!
 何もわざわざ敵を呼び寄せる事しなくてもいいじゃないですか」

敵の推定の数と位置を示した地図を前に、イラついた様子で怒鳴るエリナ。

「責任を問われるなら、持ち場を離れた私の責任です。
 プログラム管理は私の職分です。ごめんなさい」

「私も・・・」

激昂するエリナに、そう言って頭を下げるルリとラピス。
2人に頭を下げられて、エリナは少し戸惑う。
その隙を突いて、話を纏めるゴート。

「ではこの先西側の水道を避け、東の群島部を低空飛行で進む」

「その際の座礁の可能性は72%・・・シビアと言えばシビアな数字よね」

「イネスさん、問答無用でシビアですよ、その数字は」

イネスの発言に、コウジがツッコミを入れる。
警戒態勢が引かれ、その場は解散となった。
ユリカの姿は、やはり見えない。


廊下を歩くアキトに、イネスが追いついてきた。

「アキト君、ユリカ嬢の所に行ってあげなさい。彼女はバーチャルルームにいるわ」

「こんな時に慰めたりすれば、ユリカは俺から離れない」

イネスに背を向け、冷たく言い放つアキト。

「離れてもらう必要はないでしょう!
 別に結婚しろとか言ってるわけじゃないのよ?
 同じナデシコのクルーとして、ある程度の関わりがあって当然でしょう」

「俺である必要はない」

「アキト君でない必要もないわ」

しばし、沈黙が流れる。
暫くして、アキトは黙って歩き出した。
イネスは、それを静かに見送る。



バーチャルルーム。
ドアの近くに立って、ユリカの後ろ姿を見つめる。
近付くべきではない、彼女は自分と関わるべきではない。
・・・それなら、何故自分はここに来た?
今朝の夢のようだった、頭では拒絶の言葉を考えているのに、体は逆の行動をしている。

(俺は、忘れられないと言うのか、ユリカを・・・)

「・・・・・・ユリカ」

絞り出すようなアキトの声に、ユリカは驚いて振り返った。

「アキト」

「・・・警戒態勢だ、ブリッジに戻った方がいい。艦長だろう、お前は」

「・・・」

黙って俯くユリカ。
今のユリカにとって、艦長である、という事実は、罪悪感に追い討ちをかけるものだ。
それがわかったアキトは、もう一言付け加えて、バーチャルルームを出た。

「・・・落ち込んでるのは、らしくないぞ」


その様子を、オモイカネを使って見ていたイネス。少し呆れたように溜息をつきながらも・・・

「・・・まぁ、ユリカ嬢の所に行っただけでも、いい方かしら」

そう言ってウィンドウを閉じると、警報音が鳴った。

「敵襲か・・・艦長、戻ってくるかしら?」



格納庫では、エステバリスの発進準備が進んでいた。

「足りない分の宇宙用フレームも搬入済みだ、ヤマダもウラバも同時に発進できるぞ」

「俺はダイゴウジ・ガイ!」

「僕は今回は出撃命令出てませんよ」

それぞれに反論され、少し退くウリバタケ。

「それで、エステもちょっと性能アップしてるからな」

(そう言えば、アカツキカスタムの技術を使ってエステを改良したってイネスさんが言ってたな)

ウリバタケの言葉に、出撃準備をしながらそんな事を思い出すアキト。


ユリカは、ちゃんとブリッジに戻っていた。
ムネタケに皮肉も言われたが、気にせず仕事に戻る。
そこへ、アキトの冷静な声が聞こえた。

『ユリカ、大使の島の座標を教えてくれ』

「座標は、マップA−13を参照。他の5機は、ナデシコ及びアキト機を援護!」

『了解!』

真っ先にそう答えて出撃するリョーコ。他の機体も続く。


時期は前回より早いが、無人兵器のフィールドは既に多少強化されているようだった。
エステの性能も上がっているとはいえ、あまりそれが実感できない事に、パイロット達がぼやく。

「バッタの分際でヒーローに楯突くとは、生意気だぞ!」

「進化するメカ〜?」

そんな中アキトは、大使の島を目指して、文字通り突き進んでいた。
無人兵器程度、多少フィールドが強化されようとアキトには物の数ではない。
立ち塞がる無人兵器を撃破、または回避して、全くの無傷で進む。

「あいつ、援護なんて要らないって勢いだな」

「アキト君の戦いって殆ど見たことなかったけど、強いんだね〜」

「まだまだ実力はありそうよね」

「やっぱり自分で標準以上だと言うだけの事はあるようだね」

「くっそ〜、大使の救出なんて、ヒーローの仕事じゃねーか! ずるいぞアキト!」

ナデシコの援護をしつつ、口々に感想を述べるパイロット達。
イズミもシリアスモードだ。
ヤマダの感想は、微妙にずれている気もするが。


そして何の問題もなく、アキトは大使を救出して戻ってきた。
アキトが救出した『親善大使』を見て、ブリッジの面々が言葉を失ったのは言うまでもない。
ヤマダが『ヒーローの仕事』なるものに大いに疑問を抱いた事も、想像に難くないだろう。


戻ってきたアキトを、ユリカが格納庫で出迎えた。
ユリカの姿を認めて、立ち止まるアキト。

「あのね、アキト・・・ありがとう」

ユリカは、そう言って微笑んだ。
アキトは、何も言わずにユリカの脇を通り過ぎていった。
そしてその後ろ姿を、ユリカは嬉しそうに見送っていた。

「アキトは私が大好き」



TO BE CONTINUED・・・




〜あとがき〜

――どうもすみません、非常に遅くなりまして・・・。
  さて、後半最初のエピソードですが。なんか・・・方向性モロバレですね。
  ラピスの出番は少ないし。

イネス「本当に進歩しないわね、あなた」

――ううっ・・・。ああちなみに、アカツキの機体はアカツキカスタムです、TV版通りです。

イネス「アキト君の機体が周りと同じだけどね」

――それは近いうちに何とかした方がいいでしょうね・・・。
  さて今回、メグミの話をつけました。

イネス「要するにアキト君と関わらせるのを諦めたんでしょ」

――・・・はい。いやだって、このアキトはどう考えてもメグミの好みじゃないと思いまして。
  今までろくに戦ってないですから、リョーコすら好意を持つかどうか・・・。
  むしろサユリとかの方が落ちるかもしれません。

イネス「その前にその辺のキャラをあなたが扱えるかの方が問題だけどね」

――あう。そ、それでは、今回もお付き合い有難うございました〜。
  掲示板に感想を頂けたら幸いです。

 

代理人の感想

三ヶ月の沈黙を破り、涼水夢さん復活!

や〜、やっぱり嬉しいですね。

 

>メグミ

そうですね〜。前回のことを考えるとやはり今回のアキトはメグミの好みではないでしょう。

戦艦に乗ってはいますが本当に普通の女の子ですし。

むしろ妙に懐の深いミナトあたりが落ちるかもです(笑)。

 

 

 

 

 

……そこ、「三ヶ月?某Gナデの更新間隔だって似たようなもんじゃねーか」などという突っ込みはしないように。本人も気にしてるんだから(爆)。