想い、願い、約束を・・・

東舞歌はある場所に今いる。彼女の兄の墓の前・・・。
「兄さん。兄さんの願い通りに地球と木蓮が平和になったわ。この平和が何時までなのかは解らないけれど私が生きてる間はこの状態を続けるようにするわ」
舞歌は立ったまま墓に向って話している。
「そうそう、私結婚するの。相手は私達を救ってくれた英雄なの!私自身思ってもみなかったけどその人とてもやさしい人よ。火星の生き残りの人で私達木連にどんな目にあったのかを知っててもその人は受け入れてくれる。いいえ、受け入れてくれた。本当だったら重い十字架を背負ってなければいけない私達をね」
苦笑いしながら舞歌は今の自分のことを話した。
「もし兄さんがいれば政略結婚って言われそうだけど、私は彼の事愛しているわ!確かに平和へのつながりも意味してるけどそれは二番目。祝福してよね」
穏やかな笑顔を見せながらたっている。たぶん舞歌は兄の言葉を聞いているのかもしれない。

そして彼女の後ろから一人の男性がやってくる。
舞歌はそれが誰だかすぐにわかった。
「アキト!」
「舞歌。探したよ」
「ごめんなさい。どうしても兄に話しておきたかったから」
「気にしないで、確かにお兄さんに話しておきたいことってあると思うから、それに自分の両親にも話してきたから」
大切な家族を失ったぶんアキトと舞歌は似ているのかもしれない。それが大切な事である事も・・・。
「アキトの両親は結婚する事喜んでくれた?」
舞歌は微笑みながらアキトに聞いた。
「そうだね。喜んでくれたと思うよ。答えがかえってこないから解らないけど、でも・・・」
「でも・・・?」
「今は喜んでもらえなかったとしたらこれからを変えていけばいいと思うな」
「ふふ、アキトらしい答えね。私のほうは喜んでくれたわよ」
「だとおもったよ」
アキトも笑顔を見せながら答える。
「どうして?」
「ここへ来た時舞歌の顔とても嬉しそうだったから」
「そうね。確かに嬉しかったわ」
二人は笑顔でいられた。
「さて、戻ろうか」
アキトは舞歌に言い背を向けようとしたそのとき。
「待ってアキト!」
舞歌に呼び止められ振り向くアキト。
「なに?」
「・・・ねえアキト。兄の目の前で誓わない」
少し恥ずかしそうに話す舞歌。声が小さかったがアキトには聞こえた。
「いいよ」
アキトはそう言い墓の前にたつ。
「兄さん。これからどうなるか解らないけど見守っててね」
「舞歌のことちゃんと守っていくつもりです。だから信じていてください」
アキトと舞歌は誓いをたてた。
「さてと、アキト帰りましょうか。皆待ってるから」
「待った!」
アキトは舞歌の手を掴み体を自分のほうに向けた。
「アキトなに・・・・・・んっ」
舞歌にキスをするアキト。突然だったので驚くがすぐに受け入れる。
数秒後唇を離した。
「アキト、いきなりなんだから」
「誓いは最後までね」
少し照れた表情もしながら答えるアキト。少し恥ずかしかったらしい。当然彼女も同じである。
「そうね!最後までしないとね。だからもう一度。今度はいきなりしないでね」
「そうする」
アキトは優しく微笑み舞歌の肩に手を置きキスをする。舞歌は目を瞑り受け入れる。
そして風がまう。
想いを乗せて、願いを運び、約束をまもってあげられるように・・・・・・。

 


あとがき
隆です。今回シリアスにきめてみました。かなり照れくさいです。(マジで)ギャグにはしると考えが面白くなるように考えるけどシリアルとなるとマジになってしまいます。特に恋愛物は。だから最後はキャラコメで・・・。
(逃げてるなオレ・・・)感想贈ってねーーー。

おまけ

舞歌「今回はシリアスね」
北斗「隆はオチャラケな所しか記憶に無いそうだ。だからこう言う話を書いたと」
舞歌「そんなにふざけてる私?」
北斗「可能性あり」
舞歌「おとなしい私って似合ってる」
北斗「難しい質問だ」
舞歌「おいおい」

 

代理人の感想

 

今回はシリアスですな(笑)。

しかし「オチャラケな所しか記憶に無い」って・・・・・(汗)。

第一部最終回のシリアスもあの壊れ舞歌さんのインパクトには勝てないのか?