ボディーガード
2話〈守る理由(わけ)〉
アキト、ラピス、ハーリーは翌日指定場所の所に行った。
一番大きいホテルを目的地とした。
今日はパーティーがあるという話しだった。
「ハーリー、彼女はお前がガードしろ。ラピス彼女の傍にいてくれ」
「アキトは」
「俺は他の事をする。今日は俺もつく」
「解った」
「はい」
「さてと、パーティーの始まりだ。行くか」
3人はホテルの中に入っていった。
物凄い人に3人は驚いた。
客人とガードの人達が混ざっているからだ。
「こんなに多いとは」
「「凄い」」
ふいに女性の声がアキトの名を呼ぶ。
「テンカワ君」
「エリナさん。久しぶりですね」
エリナ、彼女もガードの一人であるが会長の秘書でもある。
「依頼受けてくれてありがとう。そう言えば、あっちでユリカさん見たわよ」
「勘弁してくれ」
「クスクス。お互い頑張りましょう」
エリナは去って行った。
「さてと守る人に挨拶にでも行って来るか」
3人はルリの部屋に行った。
コンコンコン
ドアをノックする。
「はい、どなたですか」
「彼方をガードするために来たものです」
「お入りください」
3人は中に入った。
「彼方を護衛します。マキビ・ハリとラピス・ラズリです」
「彼方は?」
「テンカワ・アキトです」
「テンカワ…………!。
少し前ネルガルの人が来てテンカワ・アキトは二流のガードです。
多分あなたを不快にさせますよって、キノコ頭の人が言ってました」
「そうですか。……よろしくお願いします」
アキトの表情は少し暗かった。
パーティーは続いた。
アキトはジュースだけを飲んでいた。
ラピス、ハーリーは未成年なのでアルコールはとっていないがよ食べていた。
ルリは一人でいるアキトの所に行った。
「どうして皆と一緒にいないのですか」
「役目が果たされなくなる。この大勢の中、誰が襲うかわからないしな。それに…」
「それに…」
「俺がガードするのは君ではない」
「えっ!それはどう言う事ですか」
ルリの声は少し怒りが入っていた。
「言葉どおりだ。君のガードは一流の人達に任せれば良い」
「私の護衛ではないのですか。なら何故ここにいるのですか。用が無ければ下がってください」
「解った」
アキトはその場からさった。
その代わりにエリナがルリの所にきた。
「テンカワ君が何処かに行ったけどどうしたの」
「あの人は私が帰しました」
「どうして?」
「私のガードをしないといいました」
「それで追い返したの、では私に言わせてもらえばテンカワ君をここに戻した方が良いわよ」
「嫌です」
パッシーーン
エリナがルリの頬叩く。
「何をするんですか」
「別に、彼方のわがままを治すためにたたいたのよ」
「わがまま?」
「そう、教えてあげるわ。なぜテンカワ君が彼方を守らない事を」
「その話私も混ぜてもらうわ」
一人の女性が割り込んできた。
「イネスさん」
「………そうね、2年前彼はネルガルにいたのよ。実力は一流だったわ。
そうあの時はグラシス提督の護衛をしていたときだった。提督を殺そうとテロリストたちが襲ってきたわ。
彼は提督を守った。だけど提督を守っていた時に一人の女の子に流れ弾があたったのよ。
普通の民間人にね。その子は死んだわ。そして、その母親はネルガルに抗議にいった。
だけどネルガルは知らないと言いとおした。
だけど彼はその事を聞いて謝罪しに行ったわ」
ルリはただ黙って聞いている。
次はイネスが話す。
「ここからは私が言うわ。彼はその母親の所に謝りにいった。だがその母親は彼のことを憎んでいたわ。
仕方が無いでしょう自分の娘が死んでしまったのですから。彼は何度も謝りに行ったわ。
ただ、その母親が我慢の限界に来たんでしょう。
彼の脇腹を包丁で刺したのよ、でも彼は立ってたそうよ自らの罰だと思って」
エリナが口を挟む。
「帰ってきた時が大変だった。責任が全て彼にかかっていたわ。ムネタケが責任を押し付けたのでしょうね。
だれも止められなかった。信用を取り戻すには犠牲が必要だった。彼は自らそれになった。
そして今の所に入るわけ。私は合同で行うガードを紹介したわ。
ただ、成功すればネルガルの物にし失敗すれば彼のせいにした。
今のネルガルはそう言う人の集まりが多いわ。でも彼はこんな事どうでも良かった。
彼が二流の所にいるのは依頼の近くにいる人達を守ることだから」
ここでルリは驚いた。
「さっき言ったことは、関係無い人達を守るため」
「そうよ。これ以上かれを責めるのならば私も外させてもらうわ」
「…………テンカワさんに逢わせてもらいますか。謝りに行きたいんです」
「多分、教会ね。今日はあの日だから」
「そうね。このホテルの中に教会らしきものがあったはずだわ」
「解りました。行ってきます」
ルリは急いでいった。
「いいのあんな話をして」
「いいわよ、彼がやっている事が正しいんだから」
「そうね、でも良いの?彼女もライバルになるわよ。元恋人のエリナさん」
「私は別れたとは思っていないけどね。イネスさんも良いの?さっき自分のした事を言って」
「彼方と同じよ」
ルリはホテルの中にある教会に行った。
そこにはアキトが祈っていた。
「テンカワさん」
「ホシノさんか」
「ルリで良いです。さっきはすいません」
「エリナさんに聞いたな」
「ええ、イネスさんと一緒に」
「そうか…」
「お願いします。守ってください。私と皆を」
「その依頼受けよう」
「ありがとうございます」
彼女は笑顔を見せた。
アキトも人を魅了する笑顔を見せた。
その時のルリは顔を赤くしてボーっと見るだけだった。
あとがき
アキトの秘密を知る話でした。
守るのは決して依頼人ではない事が重要だったかもしれないから書きました。
シリアスだね。
管理人登場
隆さんから新シリーズ第二話の投稿です!!
う〜ん、シリアスだな〜
でも撃たれて死んだ民間人の子供って・・・
まさかね・・・はははは(汗)
でも、近頃人気が出てるからなあのコ(苦笑)
さてさて、アキトの過去を知ったルリは、今後どのような行動に出るのでしょうか?
では、隆さん投稿、本当に有難うございました!!
感想のメールを出す時には、この 隆さん の名前をクリックして下さいね!!
後、掲示板になら感想を書き易い、と言う方もおられるので。
この掲示板に出来れば感想を書き込んで下さいね!!