機動戦艦ナデシコ
プロスペクターの仕事
「いやぁ〜〜〜
今日も騒がしいですなぁ〜〜」
食堂で電卓を叩くちょび髭のビジネスマン
プロスペクターは、ホウメイに向かって言った
「そうでもないさ、今日はまだ食堂が壊れない分まだましな方さ」
食堂が壊れるだの壊れないだの言い合っている原因は
もちろんあのTA同盟メンバーと某陰謀組織が、ある男を巡って起こる聖戦である
「説明しましょう。この戦いは、ある男がこのナデシコにやってくる美女を一人また一人と
その気もないのにどんどん落としていくから始まったわけしかも食堂で働いてもいるから
その美女達は毎日食堂に集まって奪い合いばかりしている。それに加えて某陰謀組織も食堂で
ドンパチやらかして、さぁ大変、床はあっという間に血だらけになり食堂は半壊それで
プロスさんは、困っているという訳」
今もこうして話している間にも食堂はどんどん某陰謀組織の血で汚れていっている
「一体誰に喋っているんですイネスさん?」
「それは秘密よ」
「はぁ………?」
なんかあきれた顔で見られてるぞイネスさん
「そんな事はどうだっていいのよ。山田一人じゃためせなかったことが出来なくなるじゃない。」
こうして今日の分の聖戦は、終戦へと向かっていった
「ちきしょおぉ!!!!テンカワ覚えてやがれ」
そういってウリバタケが、ゲキガンガーのコスプレをした男たちに担がれて連れていかれようとしている
「こら!!実名を出すなバレるだろうが!!!」
え!!まだ、バレてないつもりだったの?
「バレてないに決まっているだろうが、いいか2度目はないぞ」
今はおとなしくタンカで運ばれているが明日になれば彼は元気にまた食堂に来ることだろう
「いやぁ〜〜〜〜困りますなぁ」
そう言いながら電卓を叩いて金額を計算するプロスさん
「みなさん、一体何回食堂を壊されるおつもりなのですか!?
へや一つ丸ごと毎日壊されては金額がかさむ一方ですよ。
机だって粉砕しなくったっていいじゃないですか!!」
「えっとぉ?つまりどれくらいのお値段になるんですか」
艦長としての自覚を忘れ暴れていた人が、
さすがにプロスが怒っているのに気づいて下手に出ながら聞いた
「もうすでに、みなさんのお給料を全面カットしていいぐらいに膨らんでいるんですよ。」
言葉遣いはやさしいが、こめかみがピクピク動いているのが見える
「お給料をカットされるのは困ります。日曜日にアキトさんに何か買ってもらう予定だったのですから」
「えぇーーーーーそんなこと考えていたのルリちゃん抜け駆けは卑怯だよ。
ここはみんなにおごってもらおうよ」
「そういうことをしてもらおうと思うのならしばらくはおとなしく仕事をなさっていてください」
「あの、でもちょっとくらいだったら………………………………」
サラの言った言葉がついにプロスの堪忍袋の尾に火をつけた。
周りにいた人にはブチッと小気味いい音が聞こえたことだろう。
「これ以上暴れる人がいるんだったらその人はもう食堂の出入りを
禁止して仕事に専念してもらいます」
「「「「えええぇぇぇぇぇ」」」」
「あたしも同じ意見だよ。これ以上食堂を壊されちゃあたまんないからねぇ」
ホウメイさんもプロスの言葉にうんうんと深くうなずいている
「ふぅ、ホウメイさん、
床の掃除終わりました」
ちょうどいい時にこの聖戦の原因がやってきた
「テンカワさん!!!!」
「は、はい!!」
「テンカワさんもまた食堂が壊れたらしばらくは厨房に立ってもらうのも中止してもらいますよ」
「………………そうですか、分かりました」
(テンカワ君ものすごく落ち込んでいるねぇ)by某陰謀組織会長)
(あぁ、なんか別の意味でダメージを与えることが出来たな)by某陰謀組織作戦部長
(でも、ちょっと僕らもすまないことをしたかもしれませんね)by某陰謀組織作戦補佐
(もう活動を再開したみたいですね)
(さっそく壊滅だね。ルリ)
(いや、あのさやめてあげて欲しいななんて……………すいません!!すいません!!)
それからは、食堂にTA同盟メンバーや某陰謀組織がいても
食堂が血の海になるような大惨事は起こらなかった。(せいぜいが口喧嘩)
プロスとホウメイもそれを見て大満足のようである
「やっと、食堂に平和が戻ってきましたなぁ」
「そうだねぇ、その代わりなんかみんなピリピリしているけどさ」
そのとおり、いままでTA同盟はそれぞれが反発しあっても
すぐに某陰謀組織がストレスのはけ口となってくれていたのである。
ところが、それを禁止されてしまったのでみんなピリピリしているわけである
「はい、ルリちゃん。チキンライス」
今までは、こうして料理を優先して出すと全員に怒られたが、
ピリピリしすぎてもう気にするものもいないのでスムーズに料理が配れるが
「あのさぁ、みんな顔が怖いんだけど……………」
すでにストレスを中に押し込むことすら出来ず顔や雰囲気に出まくっていた
「……………何でもありません大丈夫です」
「……………そうそう心配しなくてもいいよアキト」
他のメンバーも喋らないがうなずいている
これが食堂にみんな来るとこうなるのでアキトの胃には、穴があきかけていた。
「いてててててててて………く、薬………」
もうすでに自分用の胃薬が何ビンもなくなっていた
その様子を遠くで見ながら中立組みはのんびりと暮らしていた
「テンカワさん一人の犠牲でここまで平和になるとは、思いもしませんでしたねぇ」
「ミスター本当は狙っていたんじゃないかい」
ホウメイさんも食堂を壊されなくなって喜んでいるようだ
「うむ、見事な作戦勝ちだな」
ゴートも絶賛
「でも、ルリルリ達が怖くて仕事に専念できないわよぉ」
ミナトさんが言うことも正しい
「だいじょうぶです。バッタやジョロを倒すことでストレスが発散されるはずです」
しかし、そういったプロスの読みは甘かった。
確かにバッタやジョロはたくさん来た。ただストレスを完全に発散させることが出来なかったのだ。
もはや話し掛けるだけで暴れてしまうだろう。
そしてついに爆発するときがきてしまったのだった。(笑)
「……………アキトさん、チキンライス」
「…………アキト、ラーメン」
「…………………アキト、火星丼」
「……………テンカワ、牛丼」
「…………………アキト君、A定食」
「…………………アキトさ「お〜〜〜〜い、アキト!!!」
「な、なんすか?」
そう言ったテンカワ君の顔は、一段とやつれていた。
そりゃあ毎日理由もないのに、にらめつけられてりゃ胃だってやられぇわな
「いやぁーーーーー!!!ミリアから連絡があってさぁ」
すると周りの雰囲気が、一気に変わった突き刺さるような眼差しがナオにへと向けられる。
逃げろナオそれ以上ここにいたらやられてしまう。
しかし、作者の忠告も虚しくナオは禁断の言葉を言ってしまった
「あれ、みんなどうしたのそんな顔しちゃってもっと元気に行こうよ」
この時点でナオは、あの世行きが決定されてしまった
「何、幸せいっぱいって顔しているんですか?」
「ヤガミ君、君にはちょっと実験に協力してもらうことになったから」
「メガネ、実戦の練習につきあってもらおうか」
他のメンバーも背中に黒いオーラを漂わせながらゆらりと立ち上がる
「皆さんやってしまいましょう!!!!!!」
その言葉と同時に食堂は、戦場と化した
プロスが、食事をしに食堂へとやってきた。しかも最近は余分に払わなくてよかったからごきげんである。
「いやぁ〜〜〜〜〜〜皆さん物分りがいい人達でよかったですなぁ」
そんなことをいいながら歩いていると食堂の方から声が聞こえてきた。
「くたばれやぁーーーーーーー!!!!!!」
「うぎゃあーーーーーーーーー!!!!」
「早く逃げるんだ。ぐわぁ!!!」
「何で俺達までーーーーーー!!!!!」
関係ない奴も巻き込まれているみたいだが、
その声が聞こえてくるたびにプロスの足取りが、重くなっていくように見えるのは気のせいだろうか?
「はぁーーーー、皆さんもう少しだけ我慢強い人達でしたらよかったのに」
彼は、今後も戦いつづけるのだろう(お金方面)
ナデシコに黒い戦神、希代の女たらしの二つ名を持っているテンカワアキトがのっている限り………
「……………本当は行きたがってないんでしょうね」
いや、あのシリアスイズミで閉められても困るんですけど(汗)
お・ま・け
木蓮の方でも似たようなことがあったとかなかったとか
(どうもこっちは、照れ隠しで暴れたらしい)
あとがき
書いたは、いいんだがおもしろかったんでしょうか?
ギャグが少ないような気がする
では、また今度会えたら会いましょう
管理人の感想
Sakanaさんからの投稿です!!
う〜ん、プロスの苦労ですか?
確かにありそうな話ですね(苦笑)
しかし、アキトも大変だよな〜
でも、ナオ・・・お前本当にオチをするキャラが似合うな(笑)
他の作品でも登場してるしさ(笑)
ではSakanaさん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
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