機動戦艦ナデシコ

タデ食う虫も好き好き

 

 

 

 

 

 

 

ホリン・フレーマスと言う女性がいる。

 

髪の色は銀色で肩のところでそろえている。そして目は、青い色をしている。

外見は、人から見て美人である。

軍での成績も良く、性格も温厚で部下にも慕われていた。

この様なナデシコにふさわしくない女性の希望により今日より辞令を貰い、機動戦艦ナデシコへと勤務する

ことと相成った。

 

「それでは、このドックにナデシコが停泊しているはずですので」

 

「ええ、ここまで案内有難うございました」

 

目的地まで案内してもらったお礼を言って車から降りる。

ドックに停泊しているナデシコへとやって来たホリンの目的は別に仕事だけではない

この戦艦に居ると言われているある男に会いに来たのである。

 

「この戦艦にあの人がいるのね」

 

 

 

 

 

ナデシコへと近づいて行くとプロスペクターとゴートが出迎えてくれた。

 

「あなたがホリン・フレーマスさんですね?」

 

「はい、確かに私はホリン・フレーマスと言います」

 

「ようこそ、ナデシコへ歓迎しますよ」

 

プロスがドアの入り口を開けて中へと入っていく。

ゴートもそれに続くがホリンは外に立っているとプロスがドアから顔を出して話し掛けてきた。

 

「どうかされたんですか?」

 

「あの、身分証明もしてないのに戦艦にはいって良いのですか?」

 

「ここに来られる人で軍人の方はみんなそう言われますね。けど大丈夫ですから中にお入りください」

 

そう言われたら入らないわけにいかないので中へ入る。

艦内の案内と自己紹介を兼ねていろいろな所を案内される。

 

「ウリバタケさん、この人は新しくナデシコで働かれるホリンさんです」

 

「おお!!女の人かそれで何か聞きたいことはあるのか」

 

ウリバタケは女の人がナデシコへとやって来たのを喜んでいるようだ。

 

「男の人を探しているのですけど」

 

ウリバタケの眉毛がピクッと反応を示した。

 

「このナデシコにそいつはいつ頃からいるんだ」

 

「聞いたところによりますと地球から脱出されるときにはもう乗っていたと」

 

それを聞いたウリバタケの頭の中にはある男が出てきた。

その男とは漆黒の戦神、希代の女たらしという二つ名を持つだけあり、パイロットとしての腕は勿論、

微笑むだけでどんな美人も落としてしまうテンカワ・アキトである。

 

「あんにゃろ!!まだこんな美人を落としていやがったのか!!!」

 

その言葉にホリンは真っ先に反応を示した。

 

「え、あれだけでもう分かったのですか?」

 

ウリバタケは、その時イネスもびっくりの頭の回転を発揮したのだった。

ホリンの疑問への答えを出す一瞬の内にアキトはどこにいるとかを考えていたのだ!!(笑)

 

「ああ、自己紹介を兼ねて歩いていると会うことができる筈だ」

 

そこでプロスを捕まえて回る順番を変えさせる。

 

「なあ、頼む食堂を最後に連れていかせてくれ」

 

「食堂を最後にですか?わかりました。いいですよ」

 

「ミスターそろそろ次の場所へ案内しないと」

 

ゴートがプロスを呼んでいる。

 

「そうですね。ホリンさん次の場所へ向かいますよ」

 

「わかりました」

 

ホリン達が出ていった後でウリバタケはすぐに行動に出た。

 

「聞いたか諸君我らの敵、漆黒の狼がまたもや羊へと手を出そうとしている」

 

そういって振り向くと整備班がいつの間にか全員集まっている。

 

「すぐに総ての会員を集めて天誅を食らわせなければならない、いくぞ!!」

 

「「「「「「おおーーーーーーーッ!!!!」」」」」」

 

彼らは食堂へと一直線に向かっていった。

 

 

ホリンは格納庫の後ブリッジへとやって来ていた。

 

「みなさん、この方が新しくナデシコのクルーになるホリンさんです」

 

「ホリン・フレーマスと言います、それからある人を探しているのですけど居場所を知りませんか?」

 

ブリッジにいたほとんどの人は衝撃が走ったようだ。

 

ただでさえ女性ということで警戒をしていたのにその言葉でみんなある判断をした。

 

「それってどういう人なの?」

 

そんな事とは関係のないミナトが全員を代表して聞いてくる。

 

「私には無い物を持っている人なんです」

 

恥ずかしいのか顔を少し赤くしながら答えてそのままブリッジを逃げるように出ていく。

ゴートとプロスもそれを追うように出ていく。ブリッジに静寂が訪れた後、ルリが最初に行動に出た。

 

「アキトさん、また女の人を引っ掛けるなんて許せません!!」

 

それに続くようにみんないろいろ言いながら立ちあがる。

 

「アキトったら酷いよ!!アキトは私の王子様なのに!!」

 

「アキトさんにどこで知り合ったのか聞きにいかないと!!」

 

「この事については、私はとても興味があるわね」

 

「アキトに直接問いたださないと!!」

 

「アキトは今の時間帯は食堂にいるはずだよ!!」

 

このような事をそれぞれ言いながら食堂へと向かっていった。残された他の連中はというと

 

「アキト君も大変よねぇ〜〜〜」

 

「アキトの奴そろそろ胃に穴が空くんじゃねえか?」

 

「面白そうだが、今行くと食堂での騒ぎに巻き込まれてしまうな」

 

みんな自分の安全を確保するためにアキトを犠牲に出したみたいだ(笑)

 

 

食堂にいるアキトはホウメイさんとホウメイガールズと一緒に働いていた。

シチューを作っているところでアキトは近づいてくる大きな殺気に気がついた。

 

「こ、この殺気はルリちゃん達か!!」

 

シチューを投げ出して逃げようとした所で某陰謀組織が全員食堂に流れ込んできた。

大きな殺気に紛れて接近に気が付かなかったのだ。(笑)

 

「テンカワ君、どうして君はそんなにたくさんの女性を落とすんだい?

 いけないよ。女性は一人に決めなくちゃあ」

 

「君にはやっぱりユリカを任せるわけにはいかない!!」

 

「お前一体、何人落とせば気が済むんだよ!!」

 

某陰謀組織を代表して今回はこの三人がアキトに言ってきた。

でもこの三人以外の幹部ってハーリーだけのような気がする。(汗)

 

「今はあんた達の相手をしている暇がないんだよ」

 

その言葉は、某陰謀組織に火をつけた。

 

「「「「「「「「なんだとーーーーーー!!!!(怒)」」」」」」」

 

アキトが入り口を占領している某陰謀組織を押し倒して逃げようとするとルリ達がやって来た。

ブリッジにいなかったほかのメンバーも連絡を受けて合流したみたいだ。

 

「アキトさん一体あの人は、誰なんですか!?」

 

「アキト君、自白剤って知っている。どんな事でもペラペラ喋ってくれる薬なのよ」

 

既に実験済みである。(笑)

 

「アキト一体どこで知り合ったのか言ってみろよ!!」

 

某陰謀組織が手を出さなくてもアキトが苦しんでいるので某陰謀組織はアキトを囲んで

逃げないように見ている。それに今回はあのアキトの師匠ホウメイさんがついに動いた。

 

「テンカワ、お前はシチューを投げ出してどこに行こうとしていたんだい!?」

 

「い、いやあのホウメイさん。そ、それはですね」

 

「言い訳はいいよ!!お前みたいな奴はどこへでも連れていかれな!!」

 

その言葉を合図にして一気にTA同盟メンバーがアキトを押さえてある部屋へ連れていこうとした時だ。

ホリンが食堂へと案内されてやってきたのだ。

 

「あれ?皆さんもう食事の時間ですか?」

 

食堂に来たホリンはアキトから見ても美人だと思ったが、

さすがにこの事件の元凶であるので関わりたいとは思わなかった。

しかし、アキトの思うようにはいかずにホリンは気付いたようだ。

 

「あ、あなたは漆黒の戦神と言われているテンカワ・アキトさんじゃないですか!!」

 

「は、はいそうですけど」

 

アキトの後ろではTA同盟メンバーに某陰謀組織が

睨み付けているのでアキトにとってはこの場から逃げ出したいぐらいだった。

 

「ナデシコに来たら会えるんじゃないかと思ってましたよ。

 友達がサイン欲しがっているのでサイン貰って良いですか?」

 

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「へ?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

その言葉に食堂に居た別の反応をすると思っていた人達は目を見開いて驚いていた。

アキトは戸惑いながら名前を手帳の紙に書いていく。

サインし終わった後に食堂にいる人達を全員見まわしてホリンはプロスに聞いた。

 

「ここで最後なんですか?」

 

「多分そうだと思うのですが………」

 

ウリバタケに頼まれた食堂を最後に回るということを一番に考えていたので

どこを回ってないか分からなくなった様だ。ゴートが思い出したのか言ってくる。

 

「医務室がまだ回っていなかった筈だが」

 

「え!!もしかしてケガでもしたのかも早く案内してください」

 

プロスとゴートに連れられて医務室へと向かっていくホリンの後を食堂に居た人達も付いて行く。

医務室では何かうるさい音が廊下に漏れて聞こえている。

 

「ゲッキガンガーーーーーー!!!」

 

その声を聞いてホリンが医務室に喜んで入っていく。

そしてみんなが見た物はとても信じられない物だった。(笑)

 

「ガ、ガイさんですね?」

 

ちゃんとヤマダ・ジロウではなくダイゴウジ・ガイで確認している所でもうびっくりだ。

 

「ああ、俺が確かにダイゴウジ・ガイだ!!」

 

オモイカネが医務室へ人が入ってきたので気をきかせてゲキガンガー3の映像を切ったので

ガイのトランスは終了している。

 

「あ、あのですね。私知り合いにガイさんみたいな人情っていうんですか?

 そういうのが足りないって言われたんです。それで私あなたに熱血を教えてもらいに来たんです」

 

何故か顔を真っ赤にしてもじもじしながら言ってくる。

 

「おお!!弟子希望か!?わかった!!!

 お前は今日から俺の弟子だ!!!!!!!!」

 

「本当ですか!?有難うございます!!」

 

「熱血だな!!俺にまかせとけ!!」

 

和やかに話は進んでいく。(少しやかましいが)

それを見て誰ともなく呟き始めていた。

 

「初め方からナデシコに乗っていたなそういえば…………」

 

「確かにホリンさんには、無い物を持っていると言えば持っているけど………」

 

そして、みんな一斉に叫んだ。

 

 

「「「「「「「「「「なんじゃそりゃ!!!」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

後日、怒っていたホウメイさんは今まで名前だけだったお仕置きを本気で実行してもらったとか

アキトの胃は、穴が一気に大きくなろうとしていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

  書いちゃった!!(笑)

  しかもバレバレだったけどね。

  ガイが持っている物で人をひきつけてしまうと言う話を、

  別に男でも良かったけど暑苦しい話になりそうだし

  面白みに欠けるかなと思ってこんな話になりました。

  こんなガイはガイじゃないという人は忘れてしまって下さい。

  それでは、さようなら

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

Sakanaさんからの短編投稿です!!

おお、オリキャラでこられましたね!!

でも、Sakanaさんはガイのファンですか?

いや、だって連載されてる本編でも目立ってるしね(笑)

ガイにオリキャラの弟子を作るとは・・・

さてさて、今後彼女はどうなるんでしょうか?

・・・確実に、生きる方向性を間違えそうだけどな(汗)

 

ではSakanaさん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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