機動戦艦ナデシコ
『影(シャドウ)』
地球へと下りるときに、ビックバリアを壊して通るかボソンジャンプで下りるかで少し迷ったが、
やはり過去に影響するといけないと言うことで貴重なC.Cを使ってボソンジャンプをする事なった。
地球に下りて最初におこなった事は、会社の乗っ取りだった。
ユーチャリスの巨大な質量を隠すスペースを簡単に手に入れるには、それが一番だったからだ。
ユーチャリスの中にある昔のデータやラピスのハッキングで隠すスペースがある倉庫を持つ会社を
探したから、すぐに見つけることが出来た。
そして、条件に当てはまった会社の一つが潰れるようにあの手この手を使って陥れた。
新聞で株価を見ていた人は面白いぐらいに業績が一気に下がっていくのがわかった事だろう。
会社のビル、倉庫が売り出されたらすぐに買い取った。ユーチャリスが幸い隠している所に下りるとき
目撃者が余りいなかったから見つかっていなかったが、いつ見つかるか分からないからだ。
こうしてアキトとラピスは、会社を手に入れた。さすがに、会社名がないといけないので名前が付いたが、
やはり時間が余りないので適当に名前は付けられてクラウンという会社名だった。
ユーチャリスを倉庫に入れた後は、情報を集めることが先決だった。
お金は、ラピスが気づかれないように他の企業から少しずつハッキングして取り上げたりユーチャリス
のデータの中から歴史の干渉が少ないと思われる物を売ったりして稼いでいたので
心配はしなかったから、おもいっきりアキトは企業の秘密や弱みを握っていった。
一ヶ月後には、弱みを知らない会社の方が少なくなってしまっていた。
ナデシコに送りこむ人材を選考するのは、早めに決めることになった。
いくら弱みを握って送りこむことが出来たとしても歴史を変えるのだそれなりの実力と能力が必要に
なるから鍛えねばならなかった。ラピスとダッシュが、選んだ人物にはアキトは悩んでしまった。
(こんな人を送って大丈夫なのだろうか?)
なぜ、アキトがそう思ったのかというとその人はクラウンへと就職希望の人だったが、
女性だったからである。それはアキトが未来を変えるために協力してもらうとはいえ
女性に弱かったからである。(笑)
その女性の名前は、キタウラ・ミユキ、今とても大躍進中のクラウンには、
あきらめ半分で応募したのだが、採用となったので驚いていた。
(……………受かっている…)
ほとんど呆けているんでわないかと思われるぐらい大口を開けて驚きを表現していたと、
後にその筋の関係者から情報を経ることが出来た。
キタウラ・ミユキの驚きは、これだけでは終わらなかった。
就職先で一体どこの部署に行くのかわからずに困っていると社内放送で社長室に呼び出されたからである。
さらに社長室の椅子に座っていたのがラピスだったから2度びっくりした。
「えぇっと……………社長は今どこにいるか知っている?」
たっぷり二分考えてから聞くことが出来た。そのあいだラピスは、面白そうにミユキを見ていた。
「社長だったら、今目の前にいるよ」
「………………は、はい!?………」
「だから、目の前にいるってば、鈍いなぁ」
「ちょ、ちょっと待って本当に社長なの?」
「うん、本当は社長がいなくて社長代理なんだけどね」
「えぇっと、それで何か御用があっておよびになったのですよね?」
ここで、ラピスが社長だと認め敬語を使う適応能力だけでもラピスとダッシュが選んだだけあると思う。
「いや、用事があったのは会長だよ」
「えぇ!!会長が入社初日でいきなり面会してもらえるのですか!!」
「それは、返答次第だけどね」
そういってから、ラピスは映像を映し出すSOUND ONLYになっていて
向こうの顔を見ることが出来ない。
「キタウラ・ミユキ君かい?」
「は、はい!!
そ、そうです。あ、あの用件は一体?」
「それじゃあ、用件を話そう。まず君にはこれから一年後のナデシコという戦艦に乗って欲しい」
「せ、戦艦にですか?」
「まず乗るか、乗らないか意思表示してもらおうか?」
「わかりました。乗ります」
「そうか、一年後までにいろいろな必要なことを学んでもらういいね」
「え、一体何を学ぶのですか?」
「それはまだ知らなくていいよ。それに会社に慣れてもらわないといけないからね
君の肩書きは、会長秘書と言うことになるから」
「えぇ!!!!!会長秘書!!!!」
「そういうことだからこれから頼むよ」
「は、はあ、わかりました」
こうしてキタウラ・ミユキは、アキトとラピスの未来を変える計画に関わっていくことになった。
アキトにとっては、意外にもあっさりと乗ってもらう事になって逆に不安に思うくらいだった。
それから、アキトはミユキと初顔合わせをする。
ミユキのアキトの第一印象は、(変な人)だった。
バイザーをして、あの黒いマント等を着て会ったのが、
原因なのだがそれらは詳しい事を省いて説明した。
「あのぅ、失礼なことかもしれませんがなんでそんな格好をなさっているのですか?」
「ああ、この格好かい。
目が見えないからこれで、視力を修正しているんだよ」
「じゃあ、その服は?」
「この服は、いろんな人に命を狙われているから見を守るためにこの格好をしているんだよ」
「え!!狙われているのですか」
何故アキトが狙われているのかとゆうと弱みを握りすぎたのである。
今では、どうやって寝首をかいてやろうか、計画を練っている連中がたくさんいることだろう。
「まず、君にはパイロットとしてナデシコに乗ってもらうよ」
「え!!もしかして戦闘用の飛行機に乗せられるのですか」
それを聞いたアキトは、にやりと微笑んだ。しかし、予想に反して北辰並みのいやらしい
笑みだったらしくミユキは、青ざめている。
「君が乗ることになるのは、ネルガルが新しく造っているエステバリスだよ」
「へ!?エステバリスってなんですか?」
「ディストーションフィールド搭載のロボットだよ」
「でぃすとーしょんふぃーるど?」
「木星蜥蜴の無人兵器が使っているバリアの事さ」
正確には、何者かが残した火星の遺産なのだが、いきなりそんな事を言ってもいけないので
分かりやすく説明しておく。同日同時刻火星でその言葉に反応した説明おばさんが居たことは誰も知らない。
「後は、一年後までに体術等を習ってもらうから」
こうしてアキトは、詳しい説明もないままミユキを一年間しごいた。
諜報活動の力を見るためにネルガルへC.Cを取りにいかせたり、クリムゾンで極秘に開発中の
新型バリア等の情報を入手させたりときついこともさせたが、そのかいあってかミユキは、
強くなったが、もちろんネルガルやクリムゾンのブラックリストにしっかりとのった。
そのことをラピスが、初めて教えてあげたときは人生が終わったというくらいに悲観していた。
そんなこんなでついにナデシコのクルーを集める日が近づいてきた。
「それじゃあ、あっちには話をつけておいたから安心していってきていいよ」
クラウンを経営するようになってから少しアカツキみたいになってきたアキトがかる〜く言った。
「えっとどうやっていけばいいんでしょうか?」
「もちろん、経費削減の為に自分で考えていってくれ」
クラウンから追い出される様にナデシコへと向かうことになったのだった。
その頃ナデシコでは、………………ロボットが暴れていた。
「ゲキガンガーーーーーーーーッ」
「お前、下りろこらエステバリスで遊ぶんじゃねぇ」
「ふっふっふ、諸君にだけ御見せしようこのガイ様の必殺技」
「「「「「ヘッ」」」」」
「ガァッイ・スーパー・ナッパーーー!!!」
決めたのはカッコよかったのだが、その後に倒れてしまっては、全てパーである。
「なぁ!!すげえよなあロボットだぜ。しかも思い通りに動くんだぜ
手があって足があってこうでなくっちゃなぁ」
「最新のI.F.S使っているから子供でも操縦できるよ」
「おっと俺の名前はダイゴウジ・ガイだ!!
以後お見知りお気を」
「あれ、ヤマダ・ジロウになっているけど」
ナデシコの乗員名簿から名前が表示されている。
「ヤマダ・ジロウは仮の名前ダイゴウジ・ガイこそ真実の名前魂の名前さ
ようし!!来るならこい木星蜥蜴め!!このダイゴウジ・ガイ様が相手をしてやるぜ」
そういって立ち上がった時にベキッという音が、響いた
「ん、おたくどうしたの?」
「い、いや、足が痛いんだな。これが」
「あ、あんたこれ折てるよ」
「な、なにーーーーーー!!!」
そんな様子を上から覗いている青年がいた
「それにしてもゲキガンガーか、懐かしいなぁ」
「おーーーい!!そこの少年悪いが俺の宝物がある取ってきてくれーーーーー」
エステバリスのコクッピットへ行ってみるとゲキガンガーの人形があった。
「宝物ってゲキガンガーか。アイツ一体いくつだよ」
ビッー! ビッーー!! ビッーーー!!!
「あいつらだ!あいつらが来た」
そのままエステバリスに乗りこんでリフトで地上に逃げようとする。
「俺はコックだ。こんなところで死にたくない」
いきなり前にウィンドウが出てきて言ってくる。
「貴様一体誰だ!!」
「え!!」
「名前と所属を言え」
「テンカワアキト。コックす」
「ああああああ!!!
アイツ俺のゲキガンガーを!!!!」
「ああ、彼は私がさっきコックとして雇ったのですよ」
「何でコックがエステバリスに乗っているのよ」
その時、バカでかい声がブリッジの中に響いた。
「アキト、アキト、アキトだーーーーーー!!!」
「ちょ、ちょっとユリカあいつの事知っているの?」
「うん、アキトはね。私の王子様なんだ」
「ユ、ユリカなんでお前こんな所にいるんだ」
「彼女はこのナデシコの艦長ですよ」
「えぇぇぇぇぇ!?」
「そうだよ、ユリカは艦長なんだぞ。えっへん
でも、アキトをおとりになんてできないわ」
「ちょ、ちょっと待てなんだそのおとりって」
「でもわかっている、アキトが決めたことだったら、アキトの決意を私がどうこうできないって」
「お、おい人の話を聞けよ」
「アキト、がんばってね!!」
そう言うとウィンドウが一回消える。
そして、別の人が言ってくる。
「リフト、地上に出ます」
「いいか、作戦は十分まで敵をひきつけていてくれればいい」
地上に出たらバッタで周りが囲まれていた。
「ちきしょぉお、どいつもこいつも勝手なことばかり言いやがって」
そう言うとエステバリスを操ってバッタを飛び越えて逃げる。
その頃ブリッジでは
「む、無理よ。素人が出来るはずないわ」
「いいえ、彼は立派におとりをしています」
「しかし、正規のパイロットが役に立たないとはな」
そうヤマダ・ジロウは、足を折ってエステバリスに乗れない。
しかも、もう一人のパイロットのキタウラ・ミユキは遅刻していなかった。
一方、おとりの途中のエステバリス内では
「十分も逃げられるわけねぇだろうが!!
ちきしょう、ちきしょう、ちきしょおーーーーーーー!!!」
機体を反転させてエステバリスの右手を前に出す。すると手が飛んで行き追ってくるバッタ一体に当たる。
バッタはそのままくらった衝撃で周りのバッタも巻き込んで爆発する。
「うお!!すげえぇゲキガンパンチみてぇ
こうなったら、やるっきゃない」
エステバリスを上空へとジャンプさせる。それを追うようにジョロがバッタと合体して空を飛んで追ってくる。
でもゲキガンパンチによって落とされて行く。
「な、なんだ。俺結構やるじゃないか
で、でもいまさら…………」
余計なことを考えているとジョロの背中からミサイルが、多数こっちに向かって飛んでくる。
「う、うわ!!どうすればいいんだ!!」
ミサイルを放たれる前にゲキガンパンチでやっつけていた。ジョロと合体していた。
バッタをこっちに引き寄せてミサイルに向かって投げる。それによって直撃を受けずにすんだ。
期待の体制を整えた所で海面からナデシコが、出てきた。
「まだ、十分たってねえぞ」
「アキトの為に急いできたの」
「敵勢力、射程範囲内にほとんど入ってます」
「グラビティブラスト発射」
「発射します」
グウォオオオオオオオオン
「敵勢力、全滅、我が方の戦死者はゼロです」
「そんな嘘よ。偶然だわ」
「認めざるを得まい。まさに逸材、よくやった艦長」
「アキト、アキトは私を守ってくれる為に戦ってくれたんだよね」
「か、勘違いするなよ。俺はお前に話をするためにな
その話次第では、俺はお前をこ、こ………」
「交際、婚約そんな、アキトそんなの早すぎる」
「こらーーーーー!!!違うだろうが、俺はこれを見てだな。」
「あ、アキトそれをみてあたしを追っかけてきてくれたのやっぱりアキトは、王子様なんだよね」
このままでは、話が終わらないと思っていたときだった。
ブリッジに誰か入ってきた。
「遅れてどうもすいません。あははははははっ」
「おや、あなたはパイロットのキタウラさんですか?」
「は、はいそうです」
「一体、今までどこにいた」
「ははははっははっ…………すいませんでした」
(しっかし、会長も酷い人ね。今回の戦闘は手出しするななんて
しかも、そっくりさんがいるけど気にするなって言われても
あんなにそっくりだと気になってしょうがないでしょうが)
「今度は、気をつけてくださいよ」
(クラウンは、何故会長秘書をネルガルやクリムゾンをスパイさせていたのか?
ブラックリストにのらせてでも持ち帰らせたかったのが、C.Cだけとは思えない
それに、火星での件を言いふらさない条件にナデシコに乗せろとは
いやはや、クラウンの考えはわかりませんな)
「俺のゲキガンガー返せよな!!」
「アキトは、私のことがだ〜いすきなんだよね」
「俺の話を聞けーーーーー!!!」
「バカばっか…」
あとがき
なんだかおかしな方向へと話がいっているような気がする今日この頃
この話の中では、アキトは後方支援をする事がたくさんあると思います。
しかも、裏でコソコソといろんな陰謀がたくさん横行します。
でもへたくそだから上手にそこの所をうまく書けないと思いますが、
どうか見逃してください。だめでも拝み倒してむりやり見逃してもらいます。
それでは、これからも見捨てないで読んでください。
ここまで、読んでくれる人がどれだけいるんだろう?
管理人の感想
Sakanaさんからの投稿第二弾です!!
おお、まるで話が読めないぞ!!
そこでオリキャラを使うとはね〜
アキトは完全に裏方さんだし(苦笑)
何だかこのキタウラさんを中心にしてストーリーは展開しそうですね。
さてさて、今後の展開はどうなるのでしょうか?
ではSakanaさん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
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