機動戦艦ナデシコ<灰>
エピソード8−2/戦いは、何時でも何処でも起こっている。
「へぇ。お二人さん、ストーカー女から逃げてるんだ」
入れ替えから二日目、シアの部屋。
表札にはシア・御神楽とクーシャ・T・御神楽の名があったが、クーシャという人物はいなかった。部屋の中に宅配便のマークの入ったダンボールが山積みな事を考えると、まだ此方に来ていないのかもしれない。
ダンボールの中に埋もれるようにして寝たからか、アキトと枝織は体が痛そうだった。別人の体を使うことで何か不都合が出ている……というのとは違うかもしれないが。やはりそこまでは分からない。
シアとはテーブルをはさんで反対側に座る二人……。
「は、はは……」
「……まぁな」
やっぱり楽しそうなシアに、怒る事も出来ずにアキトと北斗は複雑そうな表情で流す。
それにしてもストーカー女とは……レズのストーカーとは……零夜も言われるようになったものだ。
「それにしてもおにーさん、昨日とちょっと雰囲気違うね」
「え」
なにやら確信めいた事を言われ、どうしても隠し切れなかった声が漏れてしまう。
確かに昨日アキトの体を使っていたのは北斗で、今日は枝織……おかしいと思わない方がおかしいのかもしれない。
「それでどうすんの? ボクは中学校に転入するの来週からだし、クーシャもしばらくは来られないから、匿う位はできるよ」
「良いのか?」
「ん。かまわないって」
「いや、そう言う意味じゃなくて、女の子の一人暮らしに……泊まらせて貰っていて言う台詞じゃないけど、無用心じゃないか」
「…そうだな」
負い目があるのに、説教地味たことを言うのに少し抵抗があるらしい。
ばつの悪そうな顔をしながら言うと、やはりいつもの笑みを浮かべながら言う。
「こう見えても見る目あるつもりだし、それにボク…強いよ」
「じゃあ俺達が君より強かったらどうするんだい?」
「それはないねぇ」
自身に溢れた顔で言われる。
これにはアキトと北斗、二人同時にむっとする。
すると腕に自信アリ…と見たのかシアが肘を曲げた状態でテーブルに載せる。目が「来い!」といっている。
しかも二人とも、これを受け流せるほど大人ではなかった。
「……俺がやる」
「いや、俺が。相手は女の子だ。同性に……この場合だが……負けたほうが分かりやすいだろう。あくまで一般論だが男はさらに強いわけだし」
「……仕方ない。だが負けるなよ、その体は俺のなんだから…」
結局、シアとアキト(北斗の体)で勝負する事になった。
腕相撲……する前から分かっていた。
シアの手は、家事さえロクにした事が無いのではと思うほどに白く、綺麗だった。傷一つなく、鍛えたようにも見えない。
「レディ・ゴォッ!」
スパン。
「…え?」
「あれ?」
二人同時に、目が点になる。別に力を入れるタイミングがどうこう、と言うのではなく、単純に一秒ほど力が拮抗した上で、すんなりと押し切られたのである。
中学生女子の標準そのものといった、細い腕の持ち主にである。
「えーと?」
「あれ……おかしかない?」
「ふっふっふっふっふ♪ ほら、強いでしょ」
アキトは何度も目を繰り返し向けて、北斗の腕とシアの腕を見比べる。
「何で?」
「次は俺だ!」
「大人気ないなぁ。でもいーよ」
今度は北斗(アキトの体)がでんと陣取る。
やっぱりシアには気負いが無い。
こてん。
今度は北斗(アキトの体)が、腕どころか体ごと転んだ。
「なぜに?」
ちっちっち、と指を振り、口を閉ざすようにしながら一言。
「それは秘密です♪」
そう言われれば押し黙るしかない。
何か釈然としないながらも、二人は押し黙るしかなかった。
舞歌は、迷っていた。
とんでもないものを見つけてしまったからである。
自分の貞操の危機……身の危険を感じている以上、使いたいとも思うのだが、倫理的なものがストッパーになっている。
「……京子、これを一体どうやって手に入れたの?」
「警察の押収物からです。どうやら人様の墓を盗掘した罰当たりが居たらしく、かといって、それを元に戻す事に”勿体無い”と感じた馬鹿者が居て……そのまま倉庫で埃を被っていた物がどういう訳か、ここに持ち込まれたんです」
そう言って、ジェラルミンケースの中、ビニールに包まれタグをつけられたのは石のようなもので出来た、謎の遺物。
資料は散逸しており、詳細な情報は手に入らなかった。
ただ、極僅かに残った資料から「未確認生物対策班」のことが、朧げながら分かった。
「これに本当に人間の体を変えることが出来るのか分からないけど……出来るなら、使いたくないわ。……ミスマル指令に連絡は?」
「それが……心因性のストレス症による胃潰瘍で今、緊急手術中ということです…」
溺愛していた娘に、絶縁状を内容証明で送られちゃあねえ……そう考えているのが、丸分かりなほどの、哀れみの表情を浮かべている。
「そう。ではムネタケ副指令は?」
「先日の、サセボ基地査察の際に受けた襲撃、その時に傷を負われたとのことで、現在療養中です」
となると、手詰まりかと思えた。
なぜなら草壁亡き後、その側近連中が一気に居なくなった木連において、何時の間にやらトップに踊り出た舞歌であるが、だからこそ地球連合軍にツーカーで話せるのはミスマル派のトップぐらいのもので、他に力になってもらえそうなのは居ないのだ。
となると、本当に使うしかない。
「では四天王に連絡を」
「四天王……もしかして白鳥殿、秋山殿、アオイ殿、マイダーリンのことですか?」
ま、まいだーりん……
「そ、そうよ……」
何とか「あんたトラジマビキニの鬼娘か?!」そう言いたいのを抑えるだけで精一杯。
舞歌はとりあえず言葉を繕った。
「これより私達は最終防衛ラインを形成、有事の際に備えて、基地の出入りは厳重に…四天王には、月臣機とアオイ機を譲渡後、作戦概要を説明したら、遊撃隊として活動してもらいます」
「それは……」
「京子、もしこの作戦に異議があるのなら、貴方が作戦を立案して。もし出来なければ……対イツキ・零夜防衛網の遊撃部隊隊長を務めてもらうことになるけど……どう?」
言われ、悩む。
この状況は如何ともしがたく、まさに貞操の危機。夫に操を誓った身としては死と同義。
とはいえ、愛する夫を死地に向かわせる身としては……
「舞歌様」
「京子……気持ちは固まった?」
「はい。私達には、舞歌様をお守りする義務があります。……ダーリンには帰って来た時、すっごいサービスをするつもりなので、お気になさらないでください」
ピンクのオーラと、ハート型をした幻を浮かべながら、イヤンイヤンと首を振る姿は、一人身の舞歌の精神衛生に……とても悪そうだ。
虚ろ、という言葉は彼のためにあるのだろう。
そうとしか言いようの無いほど、ジュンの顔には生気が無かった。
家柄……だけで、あの厳しい士官学校の生活についていった訳ではなかった。
ただ愛しい少女の為……それが彼を駆り立てた。
少女は美しく成長し、彼はなお一層、彼女の横に立ちたい一心で自らを追い込むように鍛えた。
その結果は何だ?
突然、訳も分からない内に何者かに奪われ、自分は完全に置いていかれた。捨てられたと言って良い。
「なあ源八郎、元一朗、アオイ君、一体どうしたんだ……?」
「分からぬ…なにやら、死にかけているようだが……」
「ユキナ君から聞いたところ、これ以上無いほど、完璧にフラレたらしいが……」
「貴様、妻帯者でありながら俺の妹と一体何を……!!」
「いや、何か面白い映像を舞歌様に献上できるかと思ってな」
オイオイと突っ込む二人。
だが突っ込むだけ。何しろ、自分の危険な映像を撮られていないとは限らないのだから。
何も言えずに、三人はそこで死にかけているジュンをどうするかで悩んでた。
そんな彼らに、
『力が欲しいか?』
などと、唐突に語りかける声がある。
低い重低音だからだろうか、まるで脳から魂に響くかのようだ。
その声に反応したのだろうか……ジュンがふらりと、幽鬼さながらに立ち上がり、フラフラと部屋の中をさ迷い歩き始める。
「力…そうだ…ボクは……力が……欲しいんだ……」
そのジュンの声に反応したか?
再び、あの声が響く。
『力が欲しいか?』
ジュンの目に光が戻る。
だがそれは暗い、闇からもれ出る光……
「欲しい!! 力が! 好きな人を抱きとめる力が欲しい!!」
『そうか……ならば力をくれてやる!!』
しゅぅん。
床が開き、台座がせり上がってくる。
台座の上には厳重に封のされたケースがある。見掛けはジェラルミンだが、その中が何層構造で、どのような素材を使っているかまでは分からない。
そのケースには一文が書き添えられている。
『戻れぬ道を歩む覚悟あるなら、開け』
そしてジュンは開いた。
恐るべき、それを。
ざわざわ……ざわざわ……
朝礼の為に、ホールに多くの人間が集まっている。彼らは顔見知りを見つけると話し始める。
「おい聞いたか?」
「何をだ? 経理のスズキが営業のミカコちゃん孕ましたってなら昨日聞いたけどよ?」
「なにぃぃぃぃ? スズキの野郎、抜け駆けしやがって……じゃねえ! 昨日のサセボ基地だ!」
「ああ、あれか……ムネタケ総統閣下が自らご出陣なされたという……」
「ああ。知ってるか、なんでも軍から逃げ出してウチの組織に入るやつ、百を越えてるってよ」
「かぁー、情けねぇ。良くそんなんで……」
そんな声がそこかしこから聞こえてくる。
ここはサセボの外れにあるキノコ養殖から興した、どういう経営の仕方をしたのか、それとも謎のロボット軍団の解析データを流用したのか……地球圏トップ5にまで上り詰めた会社だったりする。
月と火星の開拓に成功した為放棄された、ジオフロント計画と空中都市計画の名残……そこを改造し、地上基幹部は5km×5km……地下10階、地上300階に及ぶ大空中都市……通称キノコパレス。
しかしそれは世を忍ぶ仮の姿……そう、こここそがブラックマッシュルームサセボ第二基地なのだ!
ちなみにシタッパーズはヒラ、幹部に近づくごとに役職も上になる。
カツ…カツ…
声がやんだ。
カツ…カツ…カツ…カツ…
ここで、これほど規則的な足音を立てながら周囲にプレッシャーを撒き散らす人物は他にいないからだ。
「例のシディという小娘については…まだ分からないのですね」
「はい。地球、木星、月のの戸籍全てを調べましたが、それらしきものは。また日本全国の登録されたデータを確認しましたが、同一の特徴を持つ人間は居ませんでした」
「火星は」
「火星の人間のデータは、全て地球へと移されていますので、後はスラム…それもロストコロニーだけはデータがありませんので照合できません」
「ロストコロニー?」
「例の百年前の月から逃げ出した人間達が作った、隠れ里と思っていただければ宜しいかと」
「そう。……では例のものは」
「稼働率97%、支配率は100%をキープしております」
「結構」
秘書と思しき男を連れ立って現れたのは…副社長の「狂気の謀略」、いやメグミ・レイナード!!
彼女は壇上に立つと、声を静かに発した。
「これよりブラックマッシュルームを解体し、私の部下として貴方達を組み入れます」
ざわっ…
その言葉に騒然となる彼ら……だがメグミは取り合わず、言葉を続ける。
「また、新たに幹部に彼らを組み入れます…来なさい」
ホールに入ってくる……謎の男たち。
全身を頭から爪先まで完全に覆うマントのような物を羽織っている為、体の大きさでしか判別できない。ただ真っ黒なそれに、「D」「I」「J」「K」「L」と書かれている事から、それが彼らのコードを意味しているのだろう。
「彼らの名はロストナンバー。これ以降、彼らの言葉を私の言葉と思い、従いなさい」
再びざわめきが起こる……
次第にそれは大きくなり、横暴だと騒ぎ始める。
それをどう思ったのかは定かではない。
メグミは軽く、目配せをした。
そして、惨劇は起こった。
ゴッ。
彼らの居る、正真正銘ド真中に、火の玉が…球形を保つほど強力な出力の炎の玉が一つ、落ちた。
悲鳴が上がる。
焼かれる痛みに苦しむもの、恐怖に逃げ惑う者、自分の着ている物を脱ぎ、炎に包まれた者を叩いて火を消そうとするもの……有事の際に備えて例の「下っ端スーツ」を着ていたのでそれほどの被害は無かったが、それでも彼らの顔にはありありと恐怖があった。
「閣下……いえ、ムネタケに従うのは愚かな事……貴方達は、私に従う以外に道は無いのですから……」
カラン…
「あ、あれ…?」
落としてしまったスパナを拾おうとした瞬間、立ちくらみが襲う。
重力に逆らう事が出来ず、真っ白になっていく視界に、平衡感覚が狂わされて……ばたりと、音を立てて倒れこむ。
「サラ君! …カズシ、医療班を呼んでくれ! 急げ!」
「大丈夫です…ほんの少し、貧血を起こしただけですから……」
シュンに抱きかかえられながら、ボロボロになったエステバリスの下でサラは気丈に微笑む。遠めには、赤十字のマークのかかれたテントにカズシが駆け込んでいくのが見える。
そして、その視界が悔し涙で閉ざされた。
西欧は今、地獄だった。
地震によって大地が破壊され、恐怖を抱いた人間達は縋るように怪しげな新興宗教に絡め取られていく。
空を飛び、ドリルで穴を掘って地下を移動し、その上巨大タイヤで街を踏み潰す悪夢のような戦艦に、何十人と言うエステバリスとパイロットが犠牲になっている。サラ自身は後方で働く通信士だというのに、幾度死にかけたか分からない。
もう整備士達の手も追いつかず、パイロットや単なる通信士達が整備をする始末……。
腕にチクリとした痛みを感じ、サラは目を覚ました。
目を向けて分かったのは、点滴のケーブルを軽く引っ張ってしまったのが原因らしい。
「もう……。情けないな、あたし」
「そう言うものではない。誰かを守る為なんだ。俺達は情けなくとも、かっこ悪くとも戦うんだ。それで…良いんだ」
「はい」
「じゃあ、眠ると良い。後は手の空いたもので何とかするさ。君は通信士、その仕事をきっちりすれば良いんだよ」
そう言って、シュンはグラシス中将に連絡を取る事に決めた。
……これ以上、あたら若い命を散らす事を恐れて。
自らの責任をもって、撤退命令を進言する為に。
手としては最悪だが、孫娘の命をちらつかせれば……そうも考える。
だが、自分の意識の中にある感情が、それを邪魔しようと立ちふさがる。幻聴が聞こえる。
『奴を、バールを許していいのか? あの化け物戦艦の上で笑っていた奴を、殺したくは無いのか、お前のその手で……くびり殺したくは無いのか?』
ガン!!
拳が地面に叩きつけられた。
ガン! ガン! ガン!
皮膚が敗れ血が流れ、あまつさえ石が刺さる。
「俺は……無力だ……」
硬く食いしばった口からは血が流れ、悔し涙が流れる。
視界にあるのは、基地を失い野晒しになっているエステバリス隊……そして、何時頃からか、迷いを持ちながら携帯するようになったIFS作成用無針注射器。それに、目が止まる。
荒く息を吐きながら、それに目をやり、手を触れ取り出し……。
「待ってください」
声がかかった。
小さな女の子の声。顔をあげると想像通り、いやそれ以上に幼い少女の姿があった。
良く整った可愛らしい東洋系の……少女。五歳あるか無いかの少女だが、目鼻が良く通っており、東洋系を見慣れない他人種であっても、将来美しくなると信じるに足る美しさ。
青いワンピースに、少女の空気とは余りあっていないが、可愛らしいくまのぬいぐるみ型のリュックをしょっている。
そのような少女が目の前でシュンを見つめている。
だが、その少女にあるのは子供らしい明るさではなく、どこか世慣れしたものの持つ空気だ。
少女の持つ空気を例えるなら、月の下で儚げに咲く月下美人……それ以上に相応しい言葉は無い。
懐からハンカチを取り出すと、リュックの中からミネラルウォータを取り出し、濡らしたそれでシュンの傷を拭き取る。刺さった小石にも逡巡する事なく抜き取り、今度は消毒剤を吹き付け、もう一度ハンカチを当てる。
その不思議な空気にシュンはあっけに取られる。
「無茶をしますね、手が壊れてしまいますよ」
「すまない…」
少女の声に抑揚は無いが、心配しているのはその表情が語っている。おそらく言葉による感情表現が苦手なのだろう。
「一つお聞かせください。怪我人は、どのような状況ですか」
「……ディストーションフィールドは凄いよ。怪我人は居るけど、何とか死人は出ていない。ネルガル様々……そんなところさ」
勤めて明るく言おうとしたシュンだったが、少女の顔は目に見えて曇る。
少女はすっくと立ち上がると、赤十字の書かれたテントへと向かった。
シュンは言いたかった。
怪我人のあの様子を見せたくは無い「止まるんだ」と。
だが、言葉が出なかった。
そして、動きを止めた。
自分の、握り締めた手に気づいて。
「痛みが…無い? 麻酔を使ったようには見えなかっ……!! どう言うことだ?!」
そこには見慣れた自分の手があった。
昔傷つけた跡もある。なのに、つい先ほどつけたばかりの傷が、皮膚が破けるほどの傷が、小石の刺さった後も、全く残っていない。
視界がグラグラする。
目に映ったのは……カズシ。間違いなく、長年の副官のカズシ。
「カズシ! これを見てくれ!」
「どうしたんです、シュン隊長」
「……これを見てくれ!」
そう言いながら、先ほど怪我した手を見せる。
だが、カズシはいつもと変わりない声で答える。
「…何かあったんですか? 可愛い犬の顔の描いてあるハンカチなんて持っちゃって」
「……いや、なんでも……」
分からない。
状況が整理された後だと言うのに、余計物事が分からなくなった。
しかし、この謎のを解く事が出来る者が居るとすれば…先ほどの少女!!
ダダッ!
走る!
全力で。
そして赤十字のテント…その前で、ちょうど出てこようとする少女にもう一度会った。
『君は……一体……』
そう言いたかった。なのに、口に出来なかった。
けれど、それを察したのか少女は、ほんの僅かに口を開いた。
「私のことはシディと呼んでください。能力に限界はありますが、死んでさえ無ければ治せます。怪我人のところへ行きます」
と。
そして、シュンは見た。
テントの中で、痛みにうめいていた人間達の……穏やかな寝顔を。手足を失ったはずの人間達の体にある、古傷が残っている、前と変わらない手足を持った姿を……!!
「君は、一体……?」
「私はシディ、蒼の騎士の遣い……それだけです」
月の光のような穏やかな表情で、シディは優しく微笑んだ。
あとがき
ついに、名前で書いてしまった……「狂気の謀略」メグミ・レイナード!
つーか、本気で狂気じゃん。
とか言わないでください。
アリサ・ファー「銀色の戦乙女」ハーテッドが失踪している現在、西欧方面軍のシュン指揮下の部隊の殆どが二線級の隊員で、本来通信士であるサラが整備士の真似事をする始末。
ブラックマッシュルームの本来の戦闘力は、たった三人でもこれが出来るほど……では、今までのサセボでの体たらくは一体?
そして、謎の力を振るうシディ、そしてアキトや枝織以上の力を発揮するシアとは一体……?
次回、あの男が帰ってくる。奴の名はダ…(自粛)…イ。
君は、生き延びる事ができるか!?
代理人の感想
今度は仮面ライダーかっ!(爆)
それはさておき、そーいやアリサってドクキノコの部下になってたんでしたっけねぇ。
影が薄いから忘れてました(爆笑)。