『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!

皆が揃っているナデシコだ!!

何処へ跳ばされ様と、俺は絶対帰ってくる!!

例え、遙かな距離だろうと、時を越えても―――』

その言葉通り、テンカワさんは戻ってきた。

そして火星の後継者事件もテンカワさんが望んだ通り悲しい結末には成らなかった。

しかし僕らの望んだ世界と違う世界もあるのだということに、
  
僕は気づいていなかった。

そう、あの時までは・・・・

        新たなる道筋への序章
             第1話
        今の自分がいるのは
   


       


何処までも続く宇宙の中様々な星々が輝いている。

その漆黒の宇宙の中に咲く一輪の花のようにその戦艦、

ナデシコFは進んでいた。





ナデシコFのブリッジには、

僕マキビ・ハリだけがいる。

その理由は目の前に移っているモニターに出ていた。

そこには

《結婚します ホシノルリ・テンカワアキト》

という文字と、

二人の嬉しそうな画像がある。

僕はそれを見て、 

「やっと結婚するんだ。」そう言って苦笑した。




  


アキトさんは火星の後継者事件の後14人もの女性から求婚を迫られた。

本人も年貢の納め時とばかりにそれを承諾したのである。

しかしルリさんともう一人ラピスは18まで待つという事になっていて、

そしてついにルリさんが18になりめでたく結婚となったのである。



その写真を少しの間見ていた僕は疑問を持った。

そう言えば何時からだろう僕がルリさんを諦めたのって?

少し悩んでから左手の甲が見えるように手を挙げた。

その甲には普通のIFSとは違い牙のような紋章がある。

「これが付いてからかな。」









そう言って僕はその頃の事を思い出していた。






火星の後継者事件の後僕はルリさんから1つの頼み事を受けていた。

それは

「ハーリー君、1ヶ月前火星から遺跡がありそうな洞窟が極秘裏に発見されました。

それでハーリー君に調査をして欲しいんですが、

極秘裏に見つかったため調査隊は派遣できません。

なのでハーリー君ともう1人で調査をして欲しいのですが良いですか。」

と言う物だった。



その時の僕は何も考えずただルリさんの頼みだと言う事で了解してしまった。

しかしその裏には、

「ハーリー君が居ると、アキトさんと一緒にいることができなかったんですよ。」

と言うことがあったりもした。

そんな事から僕は火星に行ったのであった。

 




「あれ〜ここで良いはずなんだけどな?」

僕は待ち合わせに指定された喫茶店にいた。

なぜ喫茶店かというとルリさんの話では

「極秘なので目立たないようにしました。」とのことであった。

(それになぜか付添人の情報が入っていない。)

それ以外の情報はほとんどあるのだが肝心の相手の情報が入っていなかった。

それについてもルリさんは「会えば分かります。」と言っただけであった。 

「でもおかしいんだよな、あの時艦長少し笑ってた様な気がするんだけど、

 でも艦長の事だし・・・・・」

「あの〜ハーリー君?」

「へ?」

自分で納得しようとしていた僕はいきなり声をかけられて戸惑ってしまった。
 
「え〜と。」

慌てていた僕ではあったがもう一方で

目の前の少女は金色の髪をして誰が見ても可愛いなと思っていたり

でもどこか人形のイメージを持つのは彼女の目が金色であるからかなと

思ってたりしていた。





あたふたしていた僕であったが目の前の人物に見覚えがあることに気づいた。

「あれ、アリスじゃないか!」

「やっと落ち着いたみたいだねハーリー君。」

「うん、何とかそれにしても久しぶりだね。」
 
「うん、養子先が見つかってハーリー君と別れてから8年が経つね。」 

「ああ、そうなるね。」

アリスは僕と同じくマシンチャイルドである。

お父さん達は僕を引き取ると同時にアリスも家族として迎え入れようとした。

しかし二人一緒に養子にする事は出来なかった。

なぜならマシンチャイルドが2人一緒に、

それも自分たちが目の届かぬところにいるのは

ネルガルの上層部にとって恐ろしいことであったからだ。

仕方なくお父さんが他の養子先を見つけた。

その見つかるまでの5〜6ヶ月間だけ、

僕とアリスは一緒に暮らしていた。

「ホント懐かしいね。」

「そうだね、あの頃は二人でいろんな所に行ったからね。」

「そうそう、・・・・」

そうして僕達は数10分間昔話に花を咲かしていた。



「ところでどうしてアリスがここにいるんだい?」

「ああ、それは私がハーリー君と一緒に行くメンバーだからよ。」

「え!って、だいたい分かってたけどね。」

(だから艦長はあの時笑っていたんだ。)

「でどうする、もう出発する?」

「う〜ん、今日はどこかに止まって明日から調査するよ。」

「わかった、それじゃあ今日はこれから遊ぼう。」

「え?」

「だってまだ夜まで時間あるし少し遊んでからでも大丈夫だって。」

(それもそうかな)

「うんそれじゃあ行こうか。」

「うん」
 




そう言って僕らその日を楽しんだ。

次の日に知る事実が僕たちの道を変えることなるともを知らずに・・・・・

第2話へ



作者の部屋での座談会
ハーリー:聖竜さん。どういう事ですかこれは!
聖:へ?いきなり何を言いだすんだいハーリー君
ハーリー:へ?じゃありません。これは何なんです
   《結婚します ホシノルリ・テンカワアキト》
聖:これって見たまんまだけど、それが?
ハーリー:どうして?これは僕の主役の話じゃないんですか?
聖:はは〜ん君は何か間違えているね。
  これはハーリーが主役だけど何もハーリーXルリ
  じゃないんだよ。
ハーリー:がが〜ん・・・・
アリス:では私とハーリー君との淡い恋物語になるのですね。
聖:いやそれも違う
アリス:え〜〜・・・
聖:今回の話はアリス、君もそうだけど、
  まだあと5人ほどオリキャラをだすつもりなんだよ。
  それに今回君たちの年齢が14歳になっていることや、
  新しく発見された遺跡のことそれらが関係していくんだ。
  ついでにこれは序章だから5〜6話で
  終わらす予定なんだ・・・って聞いてる?
ハーリーとアリスは固まっている
聖:はは・・・でもこれからのこと特に恋愛関係のことは
  だいたいの設定以外決めてないで今からがんばれば
  何とかなるんじゃない?
アリス・ハーリー:本当ですか?
聖:はは・・まあこんな感じでやっていきたいと思います。
  それでは         

 

 

代理人の感想

14歳・・・・・・ああ、エヴァン○リオンですね(核爆)?

チルドレンはいいとして、ユリカがミサトさん、リツコはイネスさん、オペレーター三人衆はメグサララピ。

キャラ的にエリナさんが冬月先生で、ルリがゲンドウと。

え?

・・・・ぴったりだと思うんですけどねぇ(爆)?