機動戦艦ナデシコSS

Rebellion 〜因果を超えし叛逆者〜


Episode:01 序曲・スキャパレリプロジェクト






「な、何だ貴様はっ!?」

「止まれ!止まらなければ・・・」

如何にもな格好をしたガードマン数名が、目の前を歩く青年に銃を向けながら喚く。が、
それに対して青年が返した答えは、唯その右腕を僅かに振るったのみであった。



ヒュン・・・



「あ・・・?」

微かに空気を切り裂く音が聞こえたと思った次の瞬間、青年を取り囲むようにしていた数
人のガードマンたちは、揃って首を刎ねられていた。超極細のモノカーボンワイヤー。そ
れが青年−アキトの振るった凶器である。ダイヤモンドですら切り裂く禍々しき糸を操り、
アキトは目指す場所へと歩んでいった。その目に、紛う事無き殺意の炎を宿しながら。






あの日、未来から時を遡ってきたアキトは、先ずネルガル本部ビルへと赴き、アカツキ達
と接触したのである。




「会長、少々宜しいでしょうか?」

「うん?どうかしたのかい?」

「実は・・・」

ちょび髭の中年男性−プロスの耳打ちした内容に、会長−アカツキは若干顔を顰める。一
瞬考え込んだ後、プロスに頷き返す。それを確認したプロスは、部屋を出て行った。

「・・・テンカワ=アキトか。テンカワ夫妻の御子息・・・復讐にでも来たのかな?」

一人ごちるアカツキ。普段の飄々とした表情は鳴りを潜め、一企業の会長としての、冷徹な
表情が浮かんでいる。程なくして、部屋のドアがノックされる。

「入りたまえ」

短く答え、これからの事に思考を飛ばす。相手がどのような目的で此処を訪れたのかは解
らないが、穏やかな会見にはならないだろう。最悪、相手を殺す事になるかもしれない。
そんな事を考える。だが・・・その考えがあまりに愚かであった事を、アカツキは身をもって
知る事になる。そして・・・対面の時は訪れた。

「やぁ、初めまして。君がテンカワ=アキト君だね?僕はネルガルの現会長、アカツキ=ナ
ガレだ。ま、一つ宜しく頼むよ。」

プロスに連れられて現れたアキトに、表面上は軽薄な挨拶を送る。これにどのような返答
を返すかで、相手の器の程をある程度計る事が出来る。もし軽薄な態度につられて此方を
見縊るようなら、その程度の相手という事だ。逆に、これが演技である事を見抜かれれば、
相手は手強いと言う事になる。そして・・・アキトは後者であった。

「・・・軽薄を装っても・・・その鋭い視線を隠さなければ、何の意味も無いな。」

「!・・・フッ、どうやら一筋縄では行かないと言う事かい?」

自分の作った態度をあっさりと見抜かれ、一瞬狼狽しかけるアカツキ。が、直ぐに自分の
ペースを取り戻す。それに対するアキトの態度は、変わらず冷たいものだった。

「さぁね。とりあえず此処に来た用件を言おう。・・・俺に力を貸して欲しい。」

「・・・随分とストレートだね?」

「くだらない回り道をしている時間は無いんでね、端的に言わせて貰う。スキャパレリプロ
ジェクト、今のままでは失敗するぞ。」

「「!!?」」

アキトの出したスキャパレリプロジェクトの名に、アカツキとプロスの表情が凍りつく。
スキャパレリプロジェクトはネルガルの社運を賭けた極秘プロジェクトである。その為、
その計画を知っている者は極一部に限られる筈である。その存在くらいは嗅ぎ付けている
企業もあるかも知れないが、その内容を知っている者は居ない筈だ。それなのに、目の前
の如何見ても一般人としか思えない青年からプロジェクトの名が出る・・・これはアカツキ
達にしてみれば、性質の悪い冗談としか思えないのである。

「・・・何処でその名を知った?」

「それは今は明かせない。失敗する理由を教えてやろうか?」

「是非お願いしたいね。」

「・・・クリムゾングループによる妨害工作。それが直接的な原因だ。」

「クリムゾンか・・・」

クリムゾン、その名に渋い顔を浮べるアカツキ達。ネルガルに比する超巨大企業クリムゾ
ングループは、彼等にとって因縁深い相手である。

「更に言うなら・・・今お前達が行っているボソンジャンプの実験、あれも無意味だ。」

「!?・・・テンカワさん、貴方は一体・・・?」

今度こそ完全に絶句してしまったアカツキに変わり、プロスが震える声で尋ねる。ボソン
ジャンプの実験は、今此処には居ない社長秘書−エリナが担当している実験である。今も
その実験は続けられている筈だ。当然、社外の人間が知っているような事ではない。

「俺はボソンジャンプのより詳しい情報を与える事が出来る。そして、その他にも、お前達
の知る如何なるものよりも進んだ技術も。・・・如何する?」

「・・・ジョーカーは君の手にあるようだね。良いだろう、本格的に話を聞こうじゃないか。」

「会長、宜しいので?」

「構わないさ。だがその前に・・・どうしても聞いておきたい事がある。良いかい?」

アカツキの態度が変わる。冷たい、会長としての表情。

「君は・・・僕達を許す事が出来るのか?其処まで知っているのなら、君の御両親の事も知っ
ている筈だ。」

「・・・今更過去の事を穿り返すつもりは無い。それに・・・それはお前ではなく、お前の父親の
代の話だろう?ならば、その責をお前達に求めるのは間違っている。・・・違うか?」

「君は強いな・・・。自らの両親の死でさえ、其処まで割り切れるか・・・。」

「俺はお前達を赦した・・・後は、お前が自分を赦せるかどうかだけだ、アカツキ。」

そう言って微笑むアキト。それでアカツキもプロスも悟った。今この目の前に居る、何の
変哲も無さそうな青年が、自分達より遥かに格上の存在である事を。そして、同時に思う。
彼を・・・テンカワ=アキトを信じよう、と。こうして、アキトはネルガルの協力を得る事に
成功したのである。






「それで・・・君は何を望むのかな?」

「先ずはこれを見て欲しい。」

そう言って、書類の束を渡すアキト。それを受け取り、目を通していくアカツキ。が、書
類を読み進むにつれて、その顔が青褪めて行く。

「・・・ちょっと待ちたまえ、何だこのスペックは。こんなスペックの機体を作って、一体誰
が制御出来るって言うんだい?」

「俺が、だ。問題無い、俺はそのスペックの機体を操り切る自信がある。・・・信じられない
なら、それでも構わんがな。」

若干鋭さを増したアキトの目を見て、彼の言っている事が冗談では無い事を本能的に悟る
アカツキ。諦めたかのような溜息の後、書類をプロスに手渡しながら答える。

「フゥ・・・まぁ信じる事にしようか。この機体は、技術班総出ででも完成させて見せるよ。
それで・・・次は?」

「そうだな、トレーニングが出来る場所を提供して欲しい。なるべく広くて、頑丈な場所を。」

「ふむ?それならうってつけの場所があるよ。後で案内させよう。他は?」

「今はこれで最後だ。・・・現在建造中のナデシコに、俺も乗せて貰う。」

「それならこっちも願ったりだね。人材を集める手間が一つ省ける。」

「・・・そうか。それでは此方も幾つか手札を見せようか。」

そう言ってアキトが示した手札、それはアカツキ達を驚愕させるには十分すぎる代物だっ
た。ボソンジャンプに関する研究データや小型相転移エンジンを始めとするオーバーテク
ノロジーの数々。それらの価値を考えれば、アキトが求めた事など軽いものだった。

「・・・気前が良いね。これだけのものを見返りとして貰えるのなら、もう少し便宜を図れる
けど?」

「・・・そうだな、マシンチャイルドを一人、探して欲しい。ホシノ=ルリ及びマキビ=ハリ
両名以外の、だ。現在研究中のが一人いる筈だ。」

アキトが其処まで言うと、アカツキの顔が歪む。一体何を言い出すのか、とでも言いたげ
な顔だ。

「ちょっと待ってくれたまえ。マシンチャイルドの研究は、現在のネルガルでは行われてい
ない。何かの勘違いではないのかい?」

「いいや、勘違い等ではない。・・・本社にさえ報告されていない、秘匿研究所があるんだ。・・・
場所までは特定出来ないがな。キーワードは、『ラピス・ラズリ』。」

「ふ〜む・・・其処まで言うなら、探してみようか。プロス君、頼めるかい?」

「解りました。」

頷くプロス。それを確認し、アカツキがアキトに向き直る。

「それで、他には何か要求は?」

「いや、今の所はそれだけで良い。」

「そうかい?なら早速君が提示した条件を満たす為に動こうか。機体の事は此方に任せて
くれたまえ。探索の事もね。プロス君、テンカワ君をトレーニングルームに案内してあげ
て。」

「解りました。それではテンカワさん、此方へ。」

プロスに従い、会長室を出て行くアキト。二人の姿が消えた後、アカツキはふと自分がひ
どく緊張していた事に気が付いた。

「・・・テンカワ君の気に中てられたか?・・・一体君は何者なんだろうね・・・?」






ネルガルの協力を得たアキトは、以後は自らの肉体を鍛える事に従事した。時間が僅かし
かない為、嘗ての戦闘能力を完全に取り戻す事は流石に不可能だろうが、少しでも近付け
ておくに越した事はない。アキトは徹底的に自らの肉体を鍛え上げた。嘗ては五感の喪失
と言うあまりに大きなハンデがあったが、現在ではそれは無い。その為、自分でも思った
以上に訓練が上手く行った。訓練を始めて一月あまり、アキトは嘗ての力を取り戻しつつ
あった。そんな折、アキトはラピスを発見したと言う報告を受けた。

「・・・こんな所にあったのか。」

モニターに映し出された映像を見て、唸るアキト。プロス達の探索によって発見された研
究所は、周囲を山や森に囲まれた、人里から遠く離れた場所にあった。かなり奥地にあっ
た所為か、ネルガル本社の管理もあまり行き届いていないようであった。この辺り、世代
交代したばかりの会社の脆さを露呈していると言っても良いだろう。

「如何するの、アキト君?」

ここ数日の間に、すっかり打ち解けたエリナが思案顔で尋ねる。以前は堅物で知られた彼
女だが、アキトと話すようになってからはすっかり丸くなったと評判である。

「無論、叩き潰す。その上で、ラピスを助け出すさ。襲撃の許可はおりているのだろう?」

「ええ、会長もかなり立腹していたから。やるなら徹底的にやっちゃって構わない、だそう
よ。」

「フッ、あいつらしいな。それでは、早速行動に移すとしようか。現場までの足は?」

「既に用意してあるわ。」

こうして、アキトはネルガルの秘匿研究室所襲撃、ラピス奪還に乗り出す事になった。ア
カツキから協力の申し出があったが、それは拒否した。ラピスは自らの手で助け出す・・・そ
れはアキトなりのケジメのつけ方であった。そして話は、冒頭へと続く。






「チッ・・・程度こそ違えど、此処に居る連中は殆どヤマサキのような屑ばかりだな・・・」

ネルガル本社のコンピューターにすら記載されていない秘匿研究所の廊下を歩きながら、
アキトは吐き捨てる。今この研究所に詰めている研究者達の殆どは、自らの知識欲を満た
す為なら何をしても許されると信じきっている、愚劣な俗物である。アキトはその類の人
間が大嫌いだった。そして・・・嘗ての怨敵の一人を思い出し、殺意に身を委ねたアキトを止
める事の出来る人間など・・・この地には皆無であった。



ヒュンッ・・・



ヒュカッ!



シュパンッ!



極細の糸が舞う度に、わらわらと沸いてくるガードマンや研究所員達は絶命していく。既
にアキトは此処に至るまでに出会った関係者を皆殺しにしている。そして、誰一人として
見逃すつもりは無かった。

「・・・ゴミどもが・・・あの子達の味わった絶望の万分の一でも味わいながら・・・死ね・・・!」

恐怖ゆえに腰を抜かし、逃げる事さえ適わぬ所員の一人の頭部を踏み抜く。グシャッと言
う音を立て、あっさりと頭部を踏み潰すと、アキトは何事も無かったかのように歩き出し
た。実際、アキトはこの研究所の関係者を殺す事に、何ら痛痒を感じては居なかった。こ
れまで身勝手な欲望の為に無数の命を食い物にしてきた彼等に、同じ事をし返してやっている
だけなのだから。




「ラピスの捕らえられている培養槽があるのは・・・此処か」

目に映る全ての者を斬殺しながら進むアキト。さしたる躓きも無く、最深部らしき部屋の
前まで辿り着く。目の前にある如何にもな造りのドアを、手にした小太刀の一振りであっ
さりと両断する。部屋の中からエステと同じ材質の扉が、等と言うような声が聞こえた気
がしたが、無視した。

「さて・・・ラピスを返して貰おうか?」

「な、何を言っているんだ、貴様は!?」

「何の権限があって、返せなどと・・・」

ギャアギャア喚く所員達を一瞥し、アキトの纏う雰囲気が変質する。その身から、質量さ
え伴うと錯覚させるほどの殺意が溢れ出し、不可視の瘴気となって室内を包み込んだ。

「・・・ラピスは俺の家族だ。貴様等塵どもが好き勝手にしていいものじゃない・・・!」

大切なモノを汚された憎しみ。その憎しみの命じるままに、アキトは死を告げる。



ヒュンッ!



空気を切り裂く音と共に、室内の所員達をワイヤーが絡め取る。そして・・・

「・・・死ね・・・」



シュンッ!



絡み付いたワイヤーが、所員たちの体を切り刻む。ビシャッと言う肉片や血があたりに飛
び散る音が続き、辺りは一瞬にして血の海と化していた。

「・・・木連式操弦術・改式・・・血神楽。貴様等如き屑を相手に使うには、些か勿体無い技だっ
たな・・・」

侮蔑しきった呟きを漏らし、アキトは血の海を歩み行く。部屋のほぼ中央に設置された、
培養槽。その中に眠る少女の姿を認めたアキトは、それまでの憎悪に満ちた表情が嘘のよ
うに、穏やかな笑みを浮べた。

「・・・迎えに来たよ、ラピス。」

少女が、僅かに微笑んだような気がした。






「へぇ、その子がラピスって言うの?」

後日、アキトはラピスのお披露目も兼ねて、会長室を訪れていた。会長室には何時ものメ
ンバー、要するにアカツキ、エリナ、プロスの3人が居た。

「・・・ラピス・ラズリ。宜しくね、アカツキさん、プロスさん、エリナさん。」

興味津々な様子で自分を見るアカツキ達に、可愛らしく会釈するラピス。その仕草に、ア
カツキの相好が緩む。

「いや、随分と可愛らしい子じゃないか。えっと、テンカワ君の養子と言う事にするんだっ
たね?」

「ああ、頼む。・・・如何でも良いが、アカツキ。お前ロリコンだったのか?」

「違う!!」

若干ラピスを後ろの庇うようにしながら、疑いの視線を向けるアキトに、アカツキは速攻
で否定する。その遣り取りを見て、ラピスとプロス、エリナは苦笑を浮べていた。

「全く・・・。それで、実際の用事は何なんだい?まさかラピス君のお披露目の為だけに来た
訳ではないだろう?」

「そうだな。アカツキで遊ぶのもこれくらいにして置くか。」

「・・・君ね・・・」

いじけるアカツキを放っておいて、アキトはプロスに話し掛けた。

「プロスさん、ナデシコの建造状況と人員のスカウトの状態、それに頼んでおいた物の開発
は?」

「少々お待ちください。え〜、先ずナデシコの状況ですが・・・8割方終了してますな。後は
居住区周りを残すのみです。人員の方も、ほぼ予定通りですな。唯、軍部からはフクベ提
督のほかに、副提督としてムネタケさんも乗り込むことになりましたが。」

「あぁ、それは予想の内ですから。それに・・・恐らく何名か軍部からのスパイが乗り込んで
いる筈です。」

「でしょうな。え〜、次にテンカワさん専用のエステバリスカスタムですが、大体製作は終
わっていますね。後は細かい部分の微調整と、武装の調整を残すのみです。それと、携帯
用ディストーションフィールド発生装置と、携帯用ジャンプフィールド発生装置ですが、
どちらもまだ開発状況30%弱と言った所ですなぁ。何せ、使用されている技術が桁外れ
に高いですからね、完成はもう少し先と言う事になってしまいますが・・・」

「まぁエステカスタムが完成するだけでも、取り敢えずは十分ですよ。後はブラックサレナ
に平行して製作してくれれば十分ですから。」

その他細かい報告をプロスと行うアキト。因みに、ラピスはエリナに懐き、何やら楽しそ
うに話している。その辺は、嘗ての記憶があるが故の行動だろう。一人蚊帳の外に置かれ
たアカツキは、只拗ねに拗ねていた。

「・・・一応、僕はネルガルの会長の筈なんだけどねぇ・・・何で皆して僕を無視するかなぁ・・・」

その理由が自分の態度にあるなどとは、夢にも思わないアカツキであった。






「アキト君、ちょっと良い?」

アキトがラピスと共に自室へ戻ろうとする際、エリナに呼び止められる。今の所報告を受
けるような事は無かった筈である。怪訝に思いつつ、立ち止まり、振り返るアキト。

「何か?」

「ええ、さっき言おうと思って忘れてたんだけど・・・。以前、火星の研究所にいるイネス博
士の事を話してたわよね?」

「確かに、話しましたが・・・何かありましたか?」

若干アキトとラピスの表情が曇る。現状ではイネスに危険は及んでいない筈である。だが、
自分達の行動が引き金となり、嘗てとは違う現象を引き起こしてしまう可能性は、無きに
しも非ずなのだ。もし此処でイネスが喪われてしまうような事になれば、彼等の行為は全
て無駄になるどころか、余計な事でしかなかったと言う事になる。そんな思いが顔に出て
しまったのだが、エリナはそれに気付かず、手元にある書類らしき紙を見ながら、首を傾
げる。

「アキト君、イネス博士は28歳だって言ってたわよね?でも・・・火星の研究所から引き出
したデータでは、彼女は24歳と言う事になっているのよ。まぁ記憶違いかデータが間違
っているのかのどちらかだと思うんだけど・・・一応報告しておこうと思って。」

エリナ自身は他愛の無い事だと思っているようだが、アキト達にとっては大きな問題であ
る。エリナが立ち去った後、アキトは顔を顰めながらぼやいた。

「・・・ジャンプ後の変化であれば、俺達の行動の結果と言う事で納得出来るが・・・ジャンプ前
から変化があると言う事は・・・やはり、ここは俺達が過ごしていた時間軸とは異なる場所の
ようだな。」

「うん・・・そうみたいだね。でも・・・今更止まるつもりは無いんだよね?」

「まぁ・・・な。元々覚悟していた事だ。今更気にしても仕方が無い。今此処で立ち止まるつ
もりは無いさ。」

そう言って、ラピスの手を引いて歩き出すアキト。その瞳には、今までよりも更に強い決
意の炎が宿っていた。






Episode:01・・・Fin

 

 

 

代理人の感想

二十四歳・・・・・イネスさんヒロインにするつもりですか(笑)?

ラピスは随分と情動が豊かになっている・・・のかな?

少なくとも劇場版よりは感情豊かに見えますね。