オオサキ家の、アキトの私室。
 ベッドの上で眠るアキトを、ホウメイが見つめている。
 椅子に腰掛けながら、胸ポケットから一枚の写真を取り出す。そこに映っているのは、ホウメイと、一人の少年の姿。
 年齢は……高校生ぐらいか。
 写真の中で、ホウメイと少年はにこやかに微笑んでいた。
 ホウメイの脳裏に、昨夜のアキトの姿が浮かぶ。
 あの、異形の姿。
 変身して、怪物と戦うアキトの姿に、ホウメイは畏怖と共に恐怖を憶えた。
 だがそれは、アキトを恐れているわけではない。
 息子の……変貌しかけていた姿が……あまりにもよく似ていた……からだ。
「うう……」
 うめき声を上げ、アキトが寝返りをうつ。どうやら眠りが浅くなってきたようだ。ホウメイは急いで写真を仕舞うと、アキトへと視線を移した。
「ホウメイ……さん?」
「テンカワ、目が覚めたかい?」
 上半身を起こしたアキトの前で、ホウメイが笑みを浮かべている。だが、その微笑みは、どこか強張っていた。
「ホウメイさん……俺……」
「まだ寝ていなよ。疲れてるんだろ?」
「俺……ホウメイさんに……」
 広げた両の手の平に視線を落とす。その脳裏に、ホウメイへと襲いかかっていった自分の記憶が、思い起こされる。
 自分は、この手で、ホウメイを、倒そうと、殺そうと……した?
「俺、俺……!」
「まあ、驚いたさね。昨夜のあれ、何だったんだい?」
 アキトの心情を思いはかってか、ことさら優しい調子でホウメイは語りかける。
「あれ……アキトって、連中は呼んでました。笑っちゃいますよね、俺と同じ名前なんですよ?」
 自嘲気味な笑みを浮かべて、アキトはそう告げた。自分があの姿から戻るところを、目の前で見られている。今更、隠す意味もない。
「俺、あの力を、使いこなしていました。少なくとも、そのつもりでした。でも……でも……!」
「アキト……」
「俺、ホウメイさんに襲いかかって……自分でも、何がなんだかわからなくなって……俺……俺が……俺でなくなるような気がして!」
 叩き付けるような独白とともに、アキトは両手で頭を抱え込んだ。その身体は微かに震えている。恐ろしいのだ、自分が、自分でなくなってしまったようで。
 仮にも今まで、自分はアンノウンと戦い続けてきた。この力を持って。けれど昨晩、自分は同じその力で、ホウメイに襲いかかった。
 自分が抱えている力が恐ろしいと、初めて思った。
「アキト、落ち着け」
 自分の身体を抱きしめるようにしてガタガタと震えるアキトの隣に腰掛けると、その肩にホウメイは優しく手を置く。だが今のアキトには、それに対して何か思いを抱けるほどの余裕が、無かった。
「すいません……俺、一人にして貰えますか?」
「……わかったよ」
 ややためらいながらも、ホウメイは微かに肯いて、アキトの部屋を後にした。




「先日付けの辞令により、G3ユニットに着任いたしました御剣万葉であります!」
 Gトレーラー内のコントロールルーム。そこでメンバーを前に、まさに教科書通りの敬礼で直立不動の万葉の姿があった。
「万葉ちゃんは、この間言ったG3マイルドのテスト装着員として、今日から実際に任務についてもらいます。指揮系統としては、現場ではヤマダさんが上官に、オペレーターはメグちゃんが務めることになるから」
 その隣で、人畜無害なにこにことした笑みを浮かべながら、ユリカ。メグミも、もちろんガイにも緊張感といったものは感じ取れず、正直言って、ガチガチになっている自分が馬鹿らしくなってくる。
 ガイは昔からこんなところがあったから、まあ予想の範囲内だ。けれど他の二人までこうだとは……本当に、対アンノウンの最前線であるG3ユニットのメンバーなのだろうか。
「とりあえず、万葉ちゃんには一通りGトレーラーの説明をしておかないとね。ヤマダさんは……この間のアンノウンの捜査および被害者の親族の護衛について、捜査本部との協議をお願いします」
「おっしゃ! んじゃ、行ってくるぜ!」
 言うが早いか、ガイはGトレーラーを後にしてしまう。ユリカもメグミも別段それを気にした様子もなく、コントロールパネルの電源を入れると、万葉を手招きする。
 本当ならガイについて、アンノウンの捜査に加わりたいところだったが、実際本部となるGトレーラーについて知らないというわけにもいかない。命令でもあることだしと、しぶしぶながら、万葉はその手招きに応じた。


 学校から帰ってきたルリは、庭の菜園でぼうっと立っているアキトの姿に気がついた。手にはじょうろを持っていて、ピーマンに水をやっているようなのだが……どうみても、やりすぎだ。
 たまらずに飛び出して、声をかける。
「アキトさん! 水、やりすぎですよ!」
「あ、あれ、ルリちゃん。おかえり」
 どこか、おかしい。
 いつも通りの、アキトさんじゃない。
 にこにこと笑ってはいるけれど、いつもの笑顔とは、何かが違う。
「どうしたんですか? なにか、あったんですか?」
「何かって……別に、何も」
「そうですか? なんだか、アキトさん、変です」
 そう、確かに変だ。
 何というか、いつもは(記憶喪失にも関わらず)確固たる自分というものを持っているアキトなのに、今の彼はどこか危ういものを感じてしまう。
「変って、何が?」
 こうやって話していても、そうだ。
 どこか上の空で、自分を見ていない。
 ルリはアキトの変化を、敏感に感じ取っていた。




 オオサキ家からの帰路、バイクを走らせていたホウメイの脳裏を、昨夜のアキトの姿がよぎる。そして、変貌する息子の姿が。
「…………」
 バイクを停め、しばし考え込む。
 だがすぐにアクセルを吹かすと、ホウメイは愛車をUターンさせた。




「アキトが、出ていった?」
「はい。アキトさんは買い物に行くって言ってたんですけど……」
 オオサキ家に戻ってきたホウメイを出迎えたのは、ルリだった。
 そのルリから、開口一番にアキトが出ていったことを告げられ、ホウメイは少なからず衝撃を受ける。
「でも……多分違います。いつものアキトさんじゃありませんでした!」
 少女の必死な視線を受けて、ホウメイは、アキトの心理状態について思いを巡らせる。仮にも心理学者という肩書きを持つ彼女である、そうでなくとも、いまのアキトが何を考えているかは、容易に推測できる。
 そんなとき、不意に電話が鳴った。
 すぐに出たルリだったが、その顔が一瞬のうちに驚きに変わる。
「アキトさん!?」
 その声を聞くと、ホウメイは断ることもせず受話器を取り、自分が電話に出た。
「アキトかい? いまなにしてる?」
『あれ? ホウメイさんですか。なんだか、あちこち走ってみたくなっちゃって。いいですね、たまには、こういうのも』
 アキトがおかしいと、その声からホウメイも感じ取っていた。普段と同じように振る舞っているつもりだろうが、注意して聞けば、余裕がないのがはっきりと判る。
「で、いまどこにいるんだい?」
 返事を待つ。十秒もあっただろうか。返ってきたのはアキトの声ではなく、通話が切れたことを告げる、無機質な電子音だった。




 学生街にある、安アパート。とはいえ、まだ新築と言える域の建物なので、みすぼらしいわけではない。
 そのアパートの一室の玄関先で、ルリは一人の少女と向き合っていた。
「アキトが、出ていった?」
 その少女、北斗は、ルリがいまさっき口にした言葉を、オウム返しに繰り返す。
「はい……きっと、何かあったんだと思います。捜して貰えませんか?」
「……俺は、お前には借りがある。だが、アキトのおもりまでする義理はない」
 そして、北斗は部屋の中に引っ込む。一歩前に出ようとしたルリの目の前で、無情にも閉じられるドア。
 その前でしばし沈黙し、俯いていたルリだったが、アキトの心当たりを捜そうと歩き出す。
「買い物に行って来るって……あいつがそう言ったんだな?」
 声に振り返ると、ドアを開けて、北斗が何か考え込むような素振りを見せながら、ルリに視線を向けていた。
「……はい」
「だが、お前はそうじゃないと思うんだな?」
「はい!」
 ルリの必死な答えを聞いて、北斗は下駄箱の上に置いていた自分のヘルメットを手に取った。
「俺が知っているあいつは、よっぽどの事じゃなきゃ嘘を付けるような奴じゃない。特にお前にはな。……それに」
「それに?」
「この前、ごちそうするからお前の家に遊びに来ないか、なんて言ってたんだ。そんなことを言っておいて、自分はいなくなるなんて、無責任だろう?」
 一瞬、ぽかんとしたルリだったが、すぐに北斗の頬が微かに赤くなっていることに気が付いた。いまのは、この少女なりの照れ隠しだったんだと気が付いて、微かに笑みがもれる。
「はい、お願いします」
「まあ、あまり期待はしないでくれ」


 川沿いの道を、当てもなく走るアキト。
 どこに向かうのか、どこに行きたいのか。自分でも判らない。
 ただ、こうしていないと、見えない何かに押しつぶされそうな気がして、走らずにはいられない。
 空には、黒い雲がかかっている。まるでいまの彼の心情を現しているかのように。
 そのアキトの前に、見覚えのある一台のバイクが立ちはだかった。
 驚きと共に、アキトはバイクを停める。すると向こうも彼の目前で停車し、ヘルメットのバイザーを上げた。
「まったく、さんざん捜させて」
「ホウメイさん……」
 アキトが驚いていたのは、ほんの少しの間だった。すぐにヘルメットを取ると、いつもの人なつっこい笑みを浮かべて、ホウメイの元に歩み寄る。
「どうしたんですか?」
「お前に会いたくてね」
「あ、じゃあ一緒に走りません? 気持ちいいですよ」
 笑いながら誘うアキトだったが、ホウメイは深く溜め息をついてその答えとした。
「……あんまり、こういうのは主義じゃないんだけどねぇ……」
 ヘルメットを取り、バイクを降りるホウメイ。何か様子がおかしいと気が付いたときには、アキトは地面に倒れていた。
「な、何するんですか、ホウメイさん!?」
 頬を押さえ、叫ぶアキト。ホウメイは右手を振りながら、そんなアキトに冷たい視線を向けていた。
「いまのお前、逃げてるよ。自分に押しつぶされそうになって、そこから逃げてる」
「そ、それとこれとどういう関係が……」
「お前のその根性、叩き直してやろうと思ってね。あたしゃ心理学者ではあっても、カウンセラーじゃないんだ。だから、こんな荒っぽい方法しか取れないんだ、よ!」
 襟元を掴み、無理矢理に立ち上がらせると、もう一度拳を叩き込む。なす術もなくそれを受けて、アキトは河原の草むらに転がり落ちていく。
 追い打ちをかけようとしたホウメイに、立ち上がったアキトはタックルを仕掛けた。
 だがホウメイは難なくそれをさばくと、アキトを投げ捨てる。そして馬乗りになると、一発、二発と拳や平手打ちを叩き込んでいく。
 アキトももがいて脱しようとしているし、何度か体勢を入れ替えてはいる。だがすぐにひっくり返されてしまい、再び馬乗りになられてしまっていた。


 十数分後……、草むらの中に、疲れ果てて大の字になった二人の姿があった。
「ずるいですよ……ホウメイさん、なんだってそんなに強いんですか?」
「これでも昔は荒れてた頃があってね……喧嘩なら、場慣れしてるんだよ。それに、いまのお前には、意地でも負けられなかった」
 そう言うとホウメイは、投げ捨てていたジャケットから一枚の写真を取り出して、アキトに渡す。それは、彼女の息子が映っている、写真だった。
「息子さん、ですか?」
「ああ。……自殺だった……もう、半年は前になるかね……。その少し前に、息子も……変わった」
「変わったって?」
「『アキト』、にだよ」
 アキトの顔色が変わる。そうだろう、よもや、ホウメイの息子もまた、自分と同じように『アキト』へと変わっていたなどと、どうして判り得ようか。
「あいつは……『アキト』になることに耐えられなかった。『アキト』に負けたんだ……」
 ホウメイの脳裏に、息子と最後に交わした言葉が甦る。あのときも、息子は『アキト』に少しずつ変貌していた。そして、そんな自分に、耐えきれなかった。
「あいつも言ってた……『俺が、俺でなくなっちまうよ』ってな。だから、お前を放っておけないんだ。だから……お前は負けるな。『アキト』に負けるな。自分に負けるな!」
 アキトが顔を上げたとき、ホウメイは、優しく微笑んでいた。恐らく、いや、間違いなく、ホウメイは自分と息子とを重ね合わせているんだろう。
 写真に写っている少年は、自分とそう大差ない年齢に見える。そして何より、彼は『アキト』へと変貌したのだ。
「ホウメイさん……」
「空は、いつだって空だ」
 立ち上がって、空を見上げる。いつしか、かかっていた黒い雲は何処かへと消えていて、青空が広がっている。
「晴れてても、雲ってても、空は空だ。雨が降ってたとしても、雲の上には太陽がある。でもどうせなら、見渡す限りの青空の方が、気持ちがいいさ」
 アキトも、寝っ転がって青空に視線を向けた。その脳裏によぎるのは、入院していた病室の窓から見えた、透き通るような青い空。
 生きていることが素晴らしいと思えた、あの、青い空。
「……俺、忘れてました。病院で、あの日見た、青い空のこと。生きてるっていいなって、思ったときのこと。ホウメイさん。俺、もう一度やってみます」
 そう言って、正面から自分を見つめてくる瞳。
 まっすぐな瞳。どこまでもまっすぐな、瞳。
 もう、大丈夫だ。ホウメイは心の中で、安堵の呟きをもらしていた。




 一人の女子高生と、その後をつけるようにしている刑事たち。目の前の少女は、アンノウンの被害者の親族であり、警護対象なのだ。
 そして、そのうちの一人が不気味な影の存在に気が付いた。急いで少女の元へと駆け寄り、影との間に入る。
 それは、ギリギリのタイミングだった。少女を突き飛ばすようにした刑事の喉に、針のようなものが突き刺さる。そのまま刑事は喉を押さえつつ、苦悶の表情を浮かべながら灰へとその姿を変えていった。
「きゃああああああ!」
 少女の絶叫が響く。それをすぐに刑事たちも聞き止め、駆けつけてくる。拳銃を抜き、少女を庇うように取り囲んだ彼らの前に、獲物を仕留めることに失敗し怒り狂う、あの角を持ったアンノウンが姿を現した。




 アキトの、顔つきが変わる。
 頭の中に、アンノウンが人々を襲う姿が、映像となって飛び込んでくる。
 そんなアキトの変化に、ホウメイも気が付いた。
「アキト?」
「ホウメイさん……奴らが。俺、いかないと!」
「アキト!」
 愛車へと駆け出したアキトの背中に、ホウメイは声を掛ける。
「アキト……負けるなよ?」
 奴らに……『アキト』に……自分自身に。
「はい!」




『警視庁から各局。アンノウン出現との入電……』
 Gトレーラーに、緊急の通信が入る。それを聞いて息を呑んだ万葉だったが、我に返ったときにはもう、ユリカたちは動き始めていた。
「メグちゃんと万葉ちゃんはG3マイルドの方に! ヤマダさんには私が連絡するから!」
「分かりました! 万葉さん、こっちに!」
「は、はい……」
 促されるままにGトレーラーの後部に向かう万葉。そこで彼女は、G3−Xと並べられて置かれた、白を基調とした新たな鎧を目にした。
 G3マイルド。彼女が身につける、対アンノウン用戦闘用強化服。
「Gトレーラー、発進してください」
「了解」
 ユリカの通信に、運転席から答えが返る。そしてGトレーラーは彼女たちを乗せ、現場へと向かって走り出した。




 北斗は、当てもなくバイクを走らせていた。
 ルリにはアキトを探すとは言ったものの、果たして何処を探したものか。心当たりについて言えば、どう考えても自分よりルリの方があるに決まっている。
 そして、さっき感じた感覚。やはりいまは、その感覚の方を優先すべきなのか……。
 そう思っていた矢先、対向車線を猛スピードで走ってくる、銀色のバイクに目が留まった。
「アキト?」
 呟いて、行き過ぎたそのバイクを追って愛車の向きを変える。エンジンを全開にしてそれに並んでみると、案の定それに乗っていたのはアキトだった。
「北斗?」
「まったく、頼まれて探していたっていうのに……行くぞ!」
「ああ!」
 二台のバイクは、二人の戦士を乗せて疾走する。




 G3マイルドを装着した万葉を乗せた、これまた簡易型のガードチェイサーが現場に到着する。この破棄された工場に、アンノウンを確認した刑事が逃げ込んだと連絡が入っている。
 そして、それはすぐに見つかった。
 ガードチェイサーから飛び降り、刑事たちに襲いかかっていたアンノウンに背後から飛びかかる。そうして引き離すと、両腕で必死にその胴体につかみかかる。
「逃げて!」
 万葉の声に、刑事たちはすぐに逃げ出した。だがそれに安堵する間もなく、アンノウンが万葉の両腕を振り解く。
「くっ……ガイだって、必死にやってるんだ……私だって!」
 拳を固めて、アンノウンに向かっていく。その胸板に、カウンターで強烈に決まる拳。その勢いで、捨て置かれ錆の浮いた資材にしたたかに背中を打ち付ける。それでも立ち上がった万葉の顔に、アンノウンのパンチが決まる。
 今度こそ吹き飛ばされ、地面に転がる万葉。脱げ落ちたヘルメットが転がり、それに手を伸ばそうとしたところで、彼女の意識が途切れる。
 動かなくなった万葉にとどめを刺そうと、アンノウンが一歩を踏み出したとき、その横っ面で爆発が起こる。
 駆けつけたG3−X=ガイが放ったGG−02の、グレネード弾が命中したのだ。
「万葉!」
 慌てて駆け寄るガイに、アンノウンが襲いかかる。手にしたGG−02で受け止めるが、その拍子にそれは彼の手から放り出されてしまう。
 それでも構えを取り、果敢に向かっていくガイ。だがアンノウンはその攻撃をあっさりとかわすと、逆に無造作なまでの一撃を叩き込んでいく。
 見た目はそれほどでもないにも関わらず、アンノウンの攻撃はガイを確実に打ちのめしていく。各所にダメージを抱え、それでも必死に食らいつくガイだったが、攻撃を受け止めるのが精一杯で、とても反撃まで手が回らない。
 だがそれでも、勝負になっているのはひとえに装着員としてのガイの優秀さ故だ。これまでの実戦が、ガイを歴戦の戦士として育て上げていたのだ。だからこそ、力に差があるにもかかわらず、こうしてその攻撃を食い止めることができていた。
 だが、それも時間の問題だった。アンノウンが取り出したメイスと盾、その攻撃に次第にガイは追いつめられていく。
「フン!」
 アンノウンが振るったメイスの先端が、柄から離れて襲いかかる。繋ぎ止めている鎖に首を絞められ、ガイはその動きを止められる。
「く、くそっ……」
 右股のホルスターを手で探るが、伝わってくるのは空を切る感触のみ。GG−02を手放してしまっている以上、その一部であるGM−01がここにあるはずがない。
 そこに思い至り、ガイに焦りの色が浮かぶ。
『ヤマダさん! 一端離脱してください! ヤマダさん!』
(できるものなら……してるっての……!)
 ユリカからの通信にも、答えることができない。どうすれば、逃れられる?
 目前まで迫ったアンノウンが、口元を不気味に歪ませる。そして左手を高々と掲げる……その手に持つ盾の縁は、刃物のように鋭く光っている。
 バシュ、バシュ、バシュ!
 アンノウンの背で、閃光が散る。その衝撃に鎖が緩んだ隙に、ガイはアンノウンの胸板に前蹴りを叩き込む、そして間合いが空いたところで顔面へのパンチ、振るってきたメイスを両手で受け止め、空いている脇腹にミドルキック!
「グゥ……グァッ!」
 もう一度鎖で絡め取ろうと右腕を上げたアンノウンの背中に、再び閃光が走る。よろめきながら振り返った先には、ガイのGM−01を構えた万葉の姿があった。その左手には、アタッシュモードのGX−05を提げている。
「ムゥゥゥゥッ!」
 怒りに肩を振るわせ、万葉に向かっていこうとしたアンノウンを、ガイがタックルで制する。だが単純なパワーでは、いかにG3−Xでもアンノウンには叶わない。すぐに振り解かれ、万葉のいる方へと投げ飛ばされる。
「ガイ、大丈夫か!?」
「ああ……それより、GX−05を!」
 ガイの声に、万葉はすぐにGX−05を差し出す。それを受け取り、コードを解除してバルカンモードに組み替えたガイだが、それを構えるよりも先に、脇から黒い影が飛びかかってきた。
「な、なんだ!?」
 万葉を後ろに庇うようにしながら、その影から身をかわす。すぐに態勢を立て直しGX−05を構えた先には、二体のアンノウンがメイスと盾を手に立っていた。
 すかさずGX−05を乱射するガイ。だがその弾丸はことごとくその盾に防がれてしまい、そうでないものも、ダメージを与えるにはいたらない。
 不利を悟り、ジリジリと後ろに下がるガイと万葉。悠然と距離を詰めていくアンノウン。
 そこに、甲高いエギゾーストの音が響き渡る。建物の中に走り込んでくる、二台のバイク。それはガイたちと、アンノウンを挟んで向かい合う形の位置に停まった。
「何をしてる! 逃げろ!」
 万葉がバイクを降りる二人に向かって叫ぶが、二人にそうする気配はない。
「アキト、北斗!」
「え?」
 ガイの声に、万葉が振り返る。そして二人に視線を戻すと、確かにこちらを見て、頷いている。
「先に行くぞ!」
 叫びながら北斗はアンノウンに向かって突進する。そして両手を胸の前で交差させ、高々と宙を舞った。
「変身!」
 両腕を引き、腰の横に添える。そのまま前方に回転する北斗の姿に、緑の疾風が重なる。次の瞬間には、北斗の姿は異形の戦士、ギルスへと変身を遂げていた。
 勢いのままにアンノウンにつかみかかると、そのまま転がるようにして投げ飛ばす。立ち上がったところに、残った角ありがメイスを振るうが、それを脇に抱えて固めると横蹴りを脇腹に叩き込む。
 だがそれもあまり効果を上げていないようで、逆に振り回され、投げ飛ばされてしまう。
 追い打ちを掛けようとする角ありに、再びガイのGX−05が火を噴いた。さすがに不意を突かれたためか、堪えきれずに弾き飛ばされる角あり。その隙にギルスは態勢を立て直し、角なしのアンノウンと向かい合っていた。
 ギルス……北斗がアンノウンと戦う姿を目の前に、アキトは両の拳を握りしめていた。
 本当に、自分は勝てるのか?
 変身して、平気なのか?
 そんな思いを振り切って、左の腰で両の手を重ねる。
 だが、そこでアキトは頭を振って、構えを解く。
「いや、俺は……負けない!」
 両手を前に翳し、左右に広げる。そして右手を引いて腰に添えると、アキトの腰に輝くベルトが現れる。それは、いままでのものとは、形状からして違っていた。
 ゆっくりと引いた右手を、左手の上に重ねる。ベルトが輝きを増し、その光はアキトの全身に広がっていく。
「変身!」
 左右のボタンを叩いたとき、その姿は真紅の輝きに包まれた。
 全身の筋肉が膨張し、有り余る力に震えが走る。だが、暴走してはいない。
 バーニングフォーム。この力で……俺は戦う!
「うああああああぁぁっ!」
 決意の雄叫びを上げ、アキトは角ありに向かって一直線に駆け出した。
 強烈な両脚タックルを決めると、そのまま抱え上げて後方に投げ飛ばす。だがアンノウンは空中で身を捻って着地すると、立ち上がり様にメイスを振るってきた。それを柄ではなく手首を両手で受け止めることで防ぐと、突き飛ばすようにして間合いを空ける。
「ムンッ!」
「ハァッ!」
 アキトとアンノウン、二人が同時に放った中段蹴りが交錯し、両者共に弾き飛ばされる。距離を置いて睨み合う両者、ジリジリと円を描くように移動しつつ、互いの隙を窺い合う。
「ダアッ!」
 大振りのロングフック。あまりにも見え見えのその一撃を防ぐことは、アンノウンには雑作もないことだった。盾で受け止めると、返す刀でメイスをアキトの胸板に叩き込む。その強烈な一撃はアキトの身体を軽々と宙に飛ばし、壁を突き破って外へと弾き出した。




 ギルスの目にも止まらない連続攻撃が、角なしのアンノウンに襲いかかる。その攻撃は確かにアンノウンを捕らえている。だが相手に気に留めた様子はない。それでも攻撃を続けるギルスだったが、カウンターでメイスを合わせられ、地面に転がされる。
「こっちにもいるぜ!」
 ギルスがアンノウンから離れたところで、ガイがGX−05を撃つ。だがそれも大して効いている様子はない。
 万葉もGM−01で援護するが、GX−05が効かない相手に、効果があるはずもない。並んで撃ち続ける二人に向かって、アンノウンは不気味なまでにゆっくりとその歩を進め始めた。
「ガアアァッ!」
 その背後から、天井近くまで高々と跳び上がる緑の影。踵の刃を伸ばしたギルスが、必殺の踵落としの体勢に入ったのだ。
「ガアアァァァァァァッ!!」
 振り返ったアンノウンの肩口に、完璧な形での一撃が決まる。勝利の雄叫びを上げるギルスだったが、不意にその身体が抱え上げられた。慌てふためくギルスを、放り投げるアンノウン。ギルスは彼女を受け止める形となったガイ、万葉と共に、建物の外へと転がるように飛び出した。




 痛みを堪え、立ち上がるアキト。全身の筋肉が、痙攣している。力を制御しきれなくなってきているのだ。
 このままでは、駄目だ。
 焦るアキトだが、バーニングフォームでなければ、あのアンノウンに対抗し得ないのもまた事実だ。どうすればいい……どうすれば、勝てる?
 戦いの場に戻るべく上げたアキトの顔に、暖かな光が射し込んだ。
 思わず、空を見上げるアキト。そこに広がっていたのは、吸い込まれるような青い空。
 そう、あのとき、病室の空から見上げた、青空のように……。



「……俺、忘れてました。病院で、あの日見た、青い空のこと。
生きてるっていいなって、思ったときのこと」



 そうだ。
 自分はいま、生きている。
 何を悩む必要がある。
 生きている限り、何度だってもがけばいい。
 生きている、その事実の、なんと素晴らしいことか。
 生きているなら、負けるはずがない!
 生きていること、それこそが、何よりも尊いことなのだから!




 アキトの全身に細かなヒビが入る。それはたちまち全身を覆い尽くし、そして薄皮が剥がれ落ちるように、内側から砕け散った。
 光が、アキトの身体を包み込む。いや、包み込んでいるのではない。アキトの中から、滲み出しているのだ。アキト自身が、光り輝いているのだ。
 これこそ、アキトが辿り着いた究極の姿……シャイニングフォーム!
「はぁっ!」
 自らが突き破った穴から、中へと飛び込んでいくアキト。その新たな姿に、アンノウンが驚愕する。
 立ち直る暇を与えずに飛びかかると、光を後に引いて右のストレートパンチを繰り出す。それまでとは違う、余分な力の抜けた鋭い一撃を、アンノウンは防ぎきることができない。
 続けて左のミドルキック、そして右のハイキック。苦し紛れの反撃を左のキックで叩き落とすと、右のボディーブローから左フック、そして右後ろ回し蹴りへと繋ぐ。
「はっ!」
 最後に左のトラースキック。鮮やかな連続攻撃に、アンノウンはその巨体を高々と宙に舞わせることになった。




 立ち上がった北斗の前に、アンノウンが立ちはだかる。左右の蹴りを連続で打ち込むもことごとく阻まれ、逆に襲いかかってくるメイスの一撃を、やっとの事でかわす。
 だがそれでアンノウンは大きく体勢を崩した。そこに左の横蹴りを腹部に決める。さらにそれを踏み台にして、ニールキックの要領で、伸ばした刃でその首を狙う。
「ガァッ!」
 それは見事盆の窪の辺りに命中するが、それでも厚い外皮を貫くまでには至らない。さすがにノーダメージとはいかず、メイスを取り落としたアンノウンだったが、ギルスの足を掴むと、思い切り投げ飛ばした。
「ちっ、あいつの一撃にもっと威力があれば……もっと高く飛ぶとかして……もっと、高く?」
 自分たちの上を飛び越えていくギルスの姿に、ガイは思わず舌打ちしていた。そしてついて出た呟きだったが、その自らの呟きに思うところがあったのか、はっと顔を上げた。
「万葉、GXランチャーの組み立て方は分かるよな?」
「え、ああ……一通り説明は受けているが……」
「頼む、組み立てといてくれ!」
「お、おい!」
 いきなり手渡されたGX−05に、万葉は困惑の色を隠せない。だがガイはそんな万葉に構うことなく立ち上がり、背後のギルスに向き直る。
「来い! 北斗!」
 まるでバレーボールでもするかのように、腰を落として両腕を前に差し出す。だがその姿を見て、北斗もまたガイが何を考えているのかを察した。
 アンノウンはまだ片膝をついている。やるなら、いましかない!

「グルァァァァァァァァァッッ!!」

 雄叫びを上げ、踵の刃を伸ばして全速力で駆け出す。それを見てガイは差し出した手を組み、両脚に力を込める。
「いけぇっ!」
 ガイの組んだ手、それを踏み台にして、ギルスは天へと跳び上がった。その高さは一人で飛ぶよりも遙かに高く、悠に二倍近い。そのまま前方に回転し、さらなる勢いを付けて降下する。
「グァオッ!」
「ギァッ!?」
 緑の閃光と化したギルスの一撃は、今度こそアンノウンの肩口を深々と抉っていた。全身を貫く痛みに、震える右腕を掲げるアンノウン。その胸板を蹴り付け、サマーソルトキックを決めるギルス。
 そしてその後方には、万葉から受け取ったGXランチャーを構えるガイの姿があった。
「よっしゃ! 
ゲキガンフレアー!!
 立ち尽くすアンノウン目がけ、GXランチャーを放つガイ。その弾丸は宙を舞うギルスの下を飛び、アンノウンの頭部を捕らえ、爆発で包み込んだ。
 燃えさかる炎をバックに着地するギルス。ゆっくりと立ち上がったその右手は、ガイに向かって親指を高く掲げていた。




 構えを取ったアキトの目の前に、ベルトから柄の両端に刃の付いた剣が飛び出す。アキトはそれを手に取ると、二つに分けて左右の手にそれぞれ構える。
 走り込んで間合いを詰めると、アンノウンのメイスを左の刃でうち払う。そして右の刃で盾を弾き飛ばし、左の刃で袈裟切りに斬りつける。そしてすれ違い様に右の刃で胴薙ぎにし、さらには振り返ると同時に両方の刃で縦に斬りつけた。
「はぁっ!」
 怯んだアンノウンの顔面に、後ろ回し蹴りが決まる。シャイニングフォームの力は、この最強とも思える敵を圧倒していた。
 刃をベルトに戻し、体勢を低くして構える。その身体から噴き出した青白いオーラが、アキトとアンノウンの間の空間に、紋章を描き出す。

「タァァァッ!!」

 大地を蹴って、宙を飛ぶ。両脚を引きつけ、紋章の中心に飛び込んだアキトが、その光によって包まれる。同時に加速されたその身体は、まさに光の矢となってアンノウンの肉体を貫いた。
 断末魔の叫びを上げる間もなく、爆発するアンノウン。その炎を背に、アキトはゆっくりと立ち上がった。




 数日後。
 アキトはユリカから誘いを受けて、彼らの行き付けの焼肉店の前にやってきていた。
 しかし、腑に落ちない。満更知らない仲ではないとはいえ、わざわざ呼び出されるような理由もないはずだ。そう思って首を傾げていると、後ろから肩を叩かれる。振り返ってみると、そこにいたのは予想外の人物だった。
「北斗? どうしたんだ?」
「いや、それはこっちのセリフなんだが。G3ユニットだったか? そこの責任者の、ユリ……だったかに呼び出されたんだが」
「北斗もなのか?」
「なんだ、アキトもか」
 ますます腑に落ちない。一体自分と北斗を呼び出して、どうしようというんだろう。それもこんな焼肉店に。
 ともかく、呼ばれている以上、出向かなければなるまい。北斗と一緒になって、アキトは焼肉店の入り口をくぐった。
「あ、きたきた〜! こっちこっち〜!」
 まったく、子供のようなはしゃぎようだ。とても年上とは思えない。見れば、隣の北斗も自分と似たような表情をしていた。
 一瞬二人で他人の振りをしようかとも思ったが、そういうわけにもいかず、冷や汗を流しながらG3ユニットの面々がいるテーブルへと向かう。
 そこで初めて、アキトは見慣れないメンバーがいることに気が付いた。
「あれ、こちらの方は?」
「今日はね、この万葉ちゃんのG3ユニットへの歓迎会と、この間の祝勝会を兼ねまして、ぱぁ〜っと騒ごうかなと企画いたしました、えっへん!」
 その見慣れないメンバー、万葉を両手で指し示しながら、得意満面にユリカが言う。その様子に冷や汗を流しながらも、万葉は立ち上がってアキトと北斗に頭を下げた。
「は、はあ……で、でも、歓迎会だったら俺たちは邪魔なんじゃ?」
「もう、分かってないなぁ」
 チッチッチ、と立てた人差し指を左右に振りながら、ユリカ。
「祝勝会も兼ねてるって言ったでしょ? だったら二人もいないと、始まらないじゃない!」
「……え? ああ!?」
 その言葉に声を上げたのは、万葉だった。そして二人の顔を見て……大声を上げる。
「ま、これからもよろしくってわけだ、お二人さん!」
 すでに運ばれていたジョッキを掲げながら、ニカッと笑ってみせるガイ。
「これで四人だから、あと一人で戦隊が組めるってもんだ!」
 そのまま高笑いしてジョッキを口にする。ユリカもいつもの天真爛漫な笑みを浮かべてうんうんと頷いている。
 そんなガイやG3ユニットの面々に、アキトと北斗は乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
「そういやアキト、なんだってお前、ルリの奴に嘘までついたんだ?」
「え、ああ、それね。もういいんだ。だって、俺はいまここで生きてるんだから」
 アキトの答えは、はっきり言って要領を得ないものだった。だがその晴れ晴れとした顔を見ていると、まあいいかと思えてくる。
「ほらほら二人とも、座って座って! あ、ヒカルちゃん、注文お願〜い」




 さいたま新都心を走る、一台のバイク。
 その前の歩道で、一人の老婆が周囲を見回しながら歩いている。その老婆の横でバイクは停車すると、乗っていたライダーがバイザーを上げる。
「お婆ちゃん、また迷っちまったのかい?」
 ライダー、ホウメイが声を掛けたのは、先日も乗せてあげたあの老婆だった。それに気付いたのか、老婆の方も破顔してホウメイに話しかけてくる。
「おや、あんたかい!」
「どうする、また乗せてってあげようかい?」
「でも、もう羊羹はないしねえ……」
 どうしたものかと思案する老婆に、ホウメイは微笑みながらポーチからビニールの包みを取り出した。
「大丈夫、今度はあたしが奢る番だからさ」




「イエ〜イ!」
「イエーイ、じゃなくて、どこにいくんだい、お婆ちゃん?」
 フラフラと、後部座席に老婆を乗せたバイクがさいたま新都心を走り抜けていく。
 空は、どこまでも青く、澄んでいた。






















<あとがき>

 前回が本当に書き逃げだったので、まあスペシャル版なら書けるかと。
 ここまで時間がかかるとは思いませんでしたけどね(苦笑)。
 ジュン(北條)がアキト(翔一)の正体に気付いたり、身柄を拘束しようとする場面は省いてます。やっても意味なさそうだったんで。
 同じように、アギトの定番(苦笑)である「北条VSG3ユニット」も省いてますが、どうもユリカに食ってかかるジュンってのがしっくりこなくて。
 そもそも小沢さんをルリにした方が良かったような気も……つーか、尾室くんをハーリーにしておけば良かったかなぁーと。番組中で、泣きながら焼肉店を飛び出していくという、見事な「尾室ダッシュ」を見せてくれたことだし(爆笑)。

 さてここまで書いといてなんなんですが、

劇場版は書きません。本編も書きません(爆)。



 キャストが当てはまらないんですよ、本気で。アナザーアギトこと木野さんは草壁かな、とは思うんですが、津上翔一(本物)とか黒服男とかがさっぱりで。
 しかし……TRPGのキャンペーンシナリオじゃないんだから、ばら巻いた伏線にはそれなりに決着付けて欲しいです。番組冒頭に出てきてたオーパーツなんて、完璧に忘れ去られてるぞ。あれって何よ、ホント(苦笑)。

 ちなみにさいたま新都心が何度か出てくるのは、実際のロケ地だからです(笑)。
 放映開始間もない頃、氷川くんが電話を借りていたタバコ屋を見つけて、大笑いした経験があります。どうやら東映特撮は有明や幕張からこちらの方に撮影場所が移ってきたようで。クウガの後半以降、かなりの頻度で使われてます。


 さて、この設定で本編を書きたいという方、もしいらっしゃいましたら、どんどん書いちゃってください。
 っていうか、俺が読みたいです(爆)。はい。

 

 

代理人の感想

いやぁ、大爆笑。ホウメイさんがあの先生なのは納得でしたが、

「ルリ=小沢、ハーリー=尾室」がバカウケでした。

しばらく笑いが止まらなかったですよ、もう(笑)。

ただ、それだと氷川がアキトでないと妙な事になるので・・・・

最近、彼もギャグメーカーと化してますけど(爆)。

つーとG-3ユニットって漫才トリオ(超爆)?