「到着〜!」
「…とーちゃく」
「え〜と、ここみたいね」
やっと目的地に到着である。
「そうか…しかしまあ…何気に秘密基地っぽいとこだな」
『『その通り!』』
突如、テンカワ夫妻の声が辺りに響いた!
「む!?何処だ!?」
「今の声何処から?…きょろきょろ」
「…きょろきょろ」
「ワタリさーん、アンリさーん、何処ですかぁー?」
その声に反応し周辺を見渡す面々。
「あ、あそこ!何か置いてある!」
「む?見つけたか兄色リス、お手柄だな!褒美を使わそう、ちこう寄れ!」
「はは〜」
アキトは何故か殿様になった!
「だから遊ぶなってば…にしても、なんでゲキガンガーの人形が喋ってんの?お約束?」
「…つんつん…かわいい…ぎゅっ」
「もぐもぐ…で、人形はいいけど肝心のおじさんとおばさんは?…きょろきょろ」
「そうだな、何処に行ったんだ?あの交換するとトイレットペーパーが貰える夫婦は?」
レンナは呆れつつツッコミを入れ、
ラピスはつんつんしながらゲキガンガー人形を抱きしめ、
ユキナ、褒美の『するめいか』を食べ、
アキトは…何時もの通りだ。
『『なお、この人形は自動的に消滅する』』
「「「「…へ?」」」」
ボォンッ!!
ゲキガンガー人形、消滅。
「「「…って、まだ何も言ってないだろ!!!」」」
ツッコミが虚空に木霊する。
「………けほ」
で、その人形を持っていたラピス、コゲる。
伝説の3号機
その25
「ようやく来たなお前ら!待っていたぞ!」
「ほほほ、なんとか無事のようね」
テンカワ夫妻、コンテナの上に乗って決めポーズをしながら現る。
しかも2人の表情はこれでもかって位に満ち足りていた。
「あ〜…さっさと降りてきて、用件を言え。さもなくばギネスブックに載っちゃうくらい寂しいことするぞ?」
「どんなよそれ?」
「ちょっと見てみたいかも…ほら、ラピス動かない。ふきふき」
「ユキナ…くすぐったい」
何時でもマイペースな面々であった。
「親父、用件を聞く前に確かめておきたいことがある」
「む、なんだアキト?昨日のオムライスに使用した卵は別に賞味期限過ぎてなかったぞ?」
「…昨日の、と言うことは今朝オレだけに出た卵焼きはどうなんだ?」
「………母さん、次の卵の特売は何時だったかな?」
「そうね…確か、明後日だったかしら?」
「だそうだ。良かったなアキト」
「そうか。じゃあ、明日出る卵料理は親父が食えよ?」
「全力で断る」
つまり今、家にある卵は賞味期限切れという事か。
「…話進まないんで、私が言いますね?」
「ええ、お願い。あの2人に任せたらカエルが冬眠から覚めちゃうわ」
この親子、ほおっておいたら一冬ずっと話しているのか…。
「え〜と、ここは一体何処なんですか?」
「ここ?ここはね?」
「母さんと俺の愛の巣だ!!」
「もうっ、いやだアナタったらゥ」
バシッとおもいっきりアキト父の背中を叩きながら悶える母。
「ぐほぉ…」
「親父、背中に見事な紅葉が表現されているぞ」
「そ、そうか…ならば本望…」
アキト父、本当に母には弱い。
「…おじさんってもしかしてダメな人?」
「…パパ、ダメ?」
「見た通りよ2人共」
「「そうか〜」」
「あらあら…」
納得されてしまったアキト父であった。
「う〜…まだひりひりするな…さて、遅かったなお前ら。あんまり遅いから母さんとずっと『あっちむいてほい』で暇つぶししちゃったじゃないか」
「ちなみに私の193連勝〜♪」
強いなアキト母。
「お〜凄ーい。何かコツがあるんですか〜?」
「…コツ教えてママ」
「ユキナちゃん良い質問ね。でも簡単よ?じゃんけんに勝って指を向けた瞬間、相手の顔目掛けて睨みをきかせば一発よゥ」
「…アンリさん、とんでもない事教えないで下さい」
これほど情操教育に向かない親も珍しい。
「ちなみにオレが勝った場合でも同様だ。怖くて指が動かん」
「親父弱すぎるぞ」
「なら、お前もやってみろ」
「きっぱりと嫌だ」
アキト母、強し。
「とまあそれはいいとして、話が大分それてしまったが本題に入る」
「誰のせいですか」
「ってな訳で旅に出よう」
アキト父、都合が悪いのかレンナのツッコミを無視する。
「「「「…なんですと?」」」」
「ん?なんだ?全員揃ってマスクメロンみたいな顔して?とにかく地球辺りまで行くから準備せい」
「ちょ…ちょ、ちょちょちょ!?」
「何だレンナちゃん、言いたい事があるならハッキリと言いたまえ。『ちょ』だけでは…む!?
まさかしりとりか!?この状況で!?…ぬぅ、出来た娘さんだ」
どの辺りがだ?
「では…『ちょうちん』………はっ!?負けた!?」
「パパ弱い…」
「他にも『ちょ』から始まる言葉有るのにね〜」
「待て皆の衆!………『ンゴロンゴロ』」
「「「…は?」」」
何だ今の奇妙な言葉は?
「アキト、何だそりゃ?」
「ふっ…知らんのか親父?地球のタンザニア北中部にある自然保護区の名だ」
「なんと!?そ、それでは…?」
「ああ、まだ終わりではない!さあ続けようではないか!しりとりを!!」
「よぉーし、任せろ!!」
だが、そんな絶好調の2人に恐怖の影が2つ迫っていた。
「さて、それじゃあ木連の脱出方法を教えるわね?」
アキト母により脱出計画の全貌が明かされるようだ。
「「…」」
ちなみにテンカワ親子、隅っこで屍中。
何故かは言うまでもない。
「ちょ、ちょっと待って!?脱出!?」
「…脱出?」
「も、木連をですか!?」
ユキナ、ラピス、レンナ、突然の事にびっくりである。
「ど、どうして?暫く何処かに隠れるだけでも良いんじゃないの?」
「…かくれんぼ?」
「そ、そうですよ。何もわざわざ危険を侵してまで地球まで逃げなくても…」
「甘いわよ皆。木連はそれ程広い訳でもないんだから何時までも隠れ続ける事は無理よ。
だったらいっそのこと外に逃げちゃった方が安全だと思わない?」
「で、でも…」
「…危ない」
「そ、そうですよアンリさん。ラピスちゃんの言う通りかなり危険なんじゃ…?」
「その事に関しては準備は万全よ?さて、じゃあ逃亡するにあたっての注意点を言っておくわね?」
「逃亡か!任せろ得意分野だ!」
「おお!流石は我が息子!信じていたぞ!!」
アキト母の言葉に反応し復活したアキトとアキト父。
…しかし嫌な得意分野だな。
「でもどうやって抜け出す気だ?警戒は厳重なんだろう?ペットショップ並に」
「いや、そば屋並だ。まあお前の言うとおり、普通だったら脱出は無理か可能だろう」
どっちだ?
「そうね。でも、こちらには密かに作り上げていたコレがあるのよ!」
パパッ!!
アキト母の声と共にスポットライトがあるものを照らす。
「のお!?こ、これは戦艦!?…いや、船か?何故こんなものが…?」
「ふっふっふっ…こんなこともあろうかと密かに作っておいたのだ!では…
はい、と言うわけで今回紹介するのはこの全自動航行艇、その名も『試作機・特選!世弐下』です!」
ネーミングセンスは相変わらずなアキト父だった。
ちなみに『世弐下』は『よにげ』と読む。
「完全自動航行ですので操縦の必要性は全くナシ!事前に目的地をインプットしておけば後は勝手にコンピュータがやってくれます!
また内部も豪華!冷暖房完備は当たり前!部屋数もこの大きさでなんと8部屋も!しかも各部屋にはちゃんと洗面所、トイレ、シャワーを完備!
勿論、食堂や娯楽施設も充実!そして極めつけはなんと相転移エンジンを装備!だから燃料要らず!ガス代タダ!これは正に理想です!!
これだけのスペックでありながら、なんと今回はこんな価格でご提供!!どうですか皆さん!!!」
「「「それはもういいって」」」
「…2回もいらない」
「…くすん」
アキト父、盛大に落ち込む。
「…くすん」
で、何故かアキトも落ち込む。
「…アキト、何でお前も落ち込んでんだ?」
「…便乗する隙、与えて貰えなかった」
「…そうか、つらいな」
「…世間は冷たいよな親父」
「…ああ、あの暖かな毎日は何処に行ったのかな?」
「…多分お空の彼方じゃないか?」
「…遠いな」
「…おう」
「とまあ、あんな腐ってる2人はこの際置いといて、よくこんなもの作りましたねアンリさん」
「気合とハングリー精神よ、レンナちゃん」
そんなものなのかアキト母。
「すごーい」
「…ママ、すごい」
「つーか、何で研究者が戦艦作ってんだよ」
ごもっとも。
「その辺りは気にしないのが世の付き合いというものだぞアキト!」
「そうだな!で、武器は?」
テンカワ親子、やっぱりすぐに立ち直る。
「装備か…実はな、密かに作ったとはいえミサイルやレーザーなんかの武器は流石に調達できなかったんだよ。だから武装は無し。残念だ…」
「普通の船には武器ついてません」
「うん、それが普通」
「…そうそう」
まあ趣味なのだろう。
「だが…いざとなったら…」
「ア・ナ・タ?」
「!!…あ、ああそうだったな。とにかく凄いだろアキト!」
やけに怯えているアキト父。
アキト母の睨みは効果テキメンだ。
「うむ、流石は親父。オレの中の尊敬出来る人物No.37だけの事はあるな」
微妙な位置だな…。
「とにかく、長居は無用!早速…」
アキト父が号令をしようとしたその時、
ピシッ
何かがひび割れる音が辺りに響いた。
「ん?何か聞こえたような?」
「ユキナどうしたの?」
「うん、何だかこの辺りで音が…」
ユキナが壁際に近づいたその瞬間!
どごぉぉぉぉっん!!!
「うひゃあああぁぁっ!!?」
倉庫の一角から轟音が鳴り響き壁が崩れ落る!
「ユキナちゃん危ない!アキト!!」
「ん?なんじゃ?」
「行ってこい!!!」
バゴォォン!!
「げぶび!?」
「レンナちゃん、ナイスバッティング!!」
「…ほーむらん」
「…むぅ…鉄パイプであの飛距離…出来るな」
アキト父、何がだ?
「あわわわわわ…わ!?」
「のげえええええ!?そこを退けえええ兄色リスぅぅぅぅぅ!!」
「む、無理ーっ!!」
「おわああぁぁっ!!」
どがしゃああああぁぁんっ!!!
アキトがユキナに体当たりをかました瞬間、壁が一気に崩れ落ちた。
そしてガラガラと壁が崩れ落ちるその横で…
「「きぅぅぅぅぅ…」」
もみくちゃになりながら伸びるアキトとユキナ。
方法はどうあれ危機一髪だった。
「ふ〜ギリギリセーフね…でも一体何がどうなってるの?」
「そうねぇ…あんな演出考えてなかった筈だけど…」
「そうなのか?何気にオイシイ感じだが」
「…あの、普通なんとなくでも追っ手が来たって思いません?」
「「全然」」
テンカワ夫妻、息ピッタリである。
「…私が間違っていると?」
レンナ落ち込む。
「あきとおにーちゃん、ユキナ、大丈夫?」
「…だ、大丈夫な訳あるか」
「…うう」
「ユキナ気付いた?」
「あ?ラピス?…にアキト?………って何でアンタが私に覆いかぶさってるのよーっ!?」
ごぐぅ!!
「おぎょ!!?」
アキトの股間にイイのが決まった!!
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお…」
「あきとおにーちゃん、何で悶えてるの?」
男にしか分からぬ痛みである。
「…うう、押し倒されるなんて…私もうお嫁に行けない〜」
ユキナ、涙する。
「…よしよし」
で、そんなユキナをなでなでして慰めるラピス。
良い子だ。
「ほらほらあなた達、いい加減立ち直りなさい」
「そうだぞ、シャキっとせんか!」
「「「誰のせいだ誰の」」」
「…誰?」
「それは勿論!…連帯責任ってことで」
「つまり、みんな平等ね?」
この面子で連帯責任ならば恐らく先は短いだろう。
「「…納得いかない」」
「まあそんなに落ち込むな2人共。ただちょっとと非常識が常識になっただけだろ?」
「…常識?」
「「かなり嫌…」」
わかる様な気がする。
ガション!
そんな面々の声をさえぎるかのように崩れ落ちた壁の辺りから機械音が響いた。
「…どうやら追っ手のようね」
「私そう言ったじゃないですか」
「うむぅ…何故ここが?」
「…聞かないつもりですか」
まあ都合が悪いことは聞き流すことにしたのだろう。
「くっ…拙いな」
「ええ…でも何故ここが分かったのかしら?」
「そうだよな。アキト達を待っている最中には『あっちむいてほい』と『打ち上げ花火』位しかやってないのにな」
「「それが原因!!」」
「…打ち上げ花火…やりたい」
「そうか、さっき逃げていた時に聞こえてたピューンって音はそれか」
自業自得もここまで来るとむしろ尊敬に値する。
「ふっ…仕方ないな」
「そうね。元よりそのつもりだったけどね」
「ああ」
「ど、どうしたんですか2人共?突然、真面目になっちゃって?」
レンナの言うとおり、テンカワ夫妻、初めて真面目になる。
「「アキト」」
「ん?何だ、ミッキーにミニー」
「バカモノ!今のオレは鬼コーチだ!」
「そのマネージャーは私ゥ」
だが5秒しかもたなかった。
「とにかく、お前ら先に逃げろ」
「え?」
「今、なんて…?」
「パパ?」
「な、何!?まさかココに残る気か親父!?」
男だなアキト父。
「ふっ、たまにはカッコいい所を見せんとな」
「…親父」
「何だアキト」
「そんな…そんな…」
「悲しむなアキト、これは運命という名の焼きプリンが舞い降りたのだ」
嫌な運命だな。
「そんな…そんなオイシイ役やらせるか!オレと交代しろ親父!!」
「何を!?バカを言うな!自分だけが残り、他の奴等を助ける。こんなおいしいシチュエーション譲れるか!」
「ぬぬぅ!こうなれば親父勝負だ!」
「ふん、若造が俺に敵うと思っているのか?まあいい、さあ来い!!」
ぐぃっ
「ア・ナ・タ、真面目に」
「お…おう…分かった…分かったから…だから…首絞めない…で…げぶっ」
アキト父、堕ちる。
「アキトも真面目にね?」
「了解!」
アキト母、本当に強し。
ガシャン!
そんな漫才をやっている面々の前に機械音を響かせながらソレは現れた!
「な、何、あれ?」
「…どう見ても」
「…大きい」
「バッタだな」
そう、バカみたいにでっかいバッタが現れた!
「…軽く見積もって、直径60mといった所か?」
「あら、アナタ、もう復活したの?…でも、そうね…これが噂に聞く」
「おう、主だな」
「ぬ、主!?」
「そ、そんなの居るんですか!?」
「聞いた事ないよ!?」
「…でっかい」
ガゴンッ!!
バカみたいにでっかいバッタ改め主バッタが現れた!
「見つけたぞ貴様ら…」
そしてその主バッタの背の辺りからアキト達に向かって声が掛けられた。
「ん?アレは確か…」
「そうね、アレって…」
「あ〜あの時の…」
「改造された…」
「「「「トカゲ男!」」」」
「違う!」
力の限り否定するトカゲ男。
「我の名は北辰だ!」
もとい北辰。
「で、その北辰さんが何か用かしら?」
「決まっている。我の任務は貴様等の抹殺、覚悟を決めてもらおう…」
「ぬぅ…中々イカスキャラだな」
「ああ…滅多に居ないぞ」
テンカワ親子、感心する。
何故かと言うと…
「「二頭身で現れる奴なんて」」
「………言うな」
なんと北辰は二頭身になって現れた!
「その背丈は趣味か?」
「…だから言うな」
北辰、おもいっきり陰を背負う。
これが改造された結果だろうか?
「二頭身の格好で巨大なバッタにまたがり現れる」
「…言う事は1つね」
「…つまり」
「…金太郎さん?」
「ほほほ、あらあら可愛い」
北辰、木連の金太郎になる。
「………」
北辰、更に陰を背負う。
「ええい、戯言はもういい!貴様等にはここで消えてもらう!」
だが無理矢理立ち直った。
そのせいかテンションもやや高めのようだ。
「我は木連の暗部に属す外道…もはや容赦はせぬ、生きてここを出られると思うな!」
「ほぉ…ならば、俺はテンカワ・ワタリ!元ネルガルの研究員、今は木連で研究員!
でも給料いいからネルガルに戻らないでこのままココに転職しちゃおうかなと思っていたけど
現在は逃亡者気分なナイスミドルだ!」
「ぬう負けられん!オレはテンカワ・アキト!火星出身、火星育ち、でも1年だけ地球育ち!
ナデシコっていう変な艦に乗って火星に来たけど置いてけぼりくらって捕虜になった
18歳のヤングメン!只今プータローだがやる気と脱力は人一倍!!
どっちだよ!ってツッコミはナシの方向で!」
「…なんで対抗意識燃やすかな、この2人は」
「…アキト、波乱万丈だね」
「…大変」
「ほほほ」
緊張感ゼロである。
『はっはっはっ、驚きましたか?』
と、そこへ聞きなれた声が響いた。
「む、その声は山崎博士か。今自己紹介の真っ最中で忙しいんだ。整理券を取って待ってろ」
『…何処にそんなもの有るんですか』
「で、何の用だ?」
『…都合が悪くなると話逸らす所は相変わらずですね…とまあそんな事はいいとして、何の用?聞くまでもないでしょう?』
「まあな。何せアンタと俺は実は心の何処かで繋がりながらマイムマイムを踊っていたりするしな」
『それは嫌です』
確かに。
『まあ冗談はさておき、テンカワ博士、戻ってくる気はありませんか?』
「あったら逃げんわ」
『はっはっはっ、確かに。ではすっぱりと消えてもらいますか。北辰さん後宜しく〜』
「ちょっと待て!」
『なんです?やっぱり戻る気になりましたか?』
「違う!1つ聞きたい」
『ほお、何ですか?』
「あの主バッタを作ったのはお前か?」
『ええ、そうですよ。それが何か?』
「…山崎博士」
『はい?』
「何で…何で…アレを作る時に俺を呼ばなかった!!」
『は?』
アキト父、魂の叫びである。
「俺が一緒に作ればこんなだたバカでかいバッタじゃなくて、こう首が伸びて、羽をもっと長くして、色はきらびやかな感じにして…
おおそうだ!!どうせなら変形合体出来るようにしたのに!!!」
『それ、もうバッタじゃないですよ』
アキト父、趣味全開だ。
「とまあ余談はこの辺にして」
『話逸らしてたの誰ですか』
「さあな」
お前だ。
「さて…おいお前ら」
「ん?なんじゃ親父」
「話、終わった?」
「ラピス、これ美味しいよ?」
「…うん」
「あら、嬉しいわね〜」
「弁当広げてないでさっさと逃げろって」
何時でものん気な面々である。
「むう…話が長いから思わず弁当を広げてしまったが確かに状況は切迫してるな」
「それもそうね。じゃあ、しまいますか」
「あ、レン手伝うね」
「…私も」
「皆、おりこうさんね」
「母さん、俺の分は残ってるよな?」
『この人達に緊張感という言葉は存在しないんですかね…』
あったらこんなにのん気には出来まい。
『とにかく北辰さん、後頼みましたよ〜』
「…山崎、貴様には後でこの身体の件について話がある」
『ははは、ではさようなら〜』
「………話を聞いているのかあ奴は」
怪しいところである。
「まあいい。今は任務を真っ当するのみ」
「む、来るか」
「親父どうする気だ?」
「ふっ…まあ見ていろ」
異様に自信有り気なアキト父。
「何をする気だ?生半可な攻撃はこのバッタには通用せん…」
「これでもくらえ!」
アキト父、北辰の言葉をさえぎり懐からリモコンを取り出し
ぴっ
ボタンを押した!
ひゅーーーーーん…がんっ!!…ぱたっ
北辰の脳天に金ダライ直撃!
北辰撃破!
「よし!」
「「よし!じゃなーい!!」」
「ぬう!?オイシすぎる!」
「「アンタも羨ましがるな!!」」
「…おっきいタライ」
確かにこれではコントだ。
「あら〜意外と効いたみたいね」
「はっはっはっ!どうだ見たか!!」
「パパ凄い」
「…まあ、今更ツッコむこともないか」
「うんそうだね」
「…いいな」
そんなに羨ましいかアキト。
ブゥン…
「ん?何か今、音が…?」
「どうしたのレン?」
「うん、何か音が…って、え!?」
がしゃんっ!!!
主バッタ再起動。
「ええ!?な、何で!?」
「どうしてーっ!?」
「…動いた」
「おお!?まだ俺にも見せ場が!?」
「アキト、もうタライは無いぞ?」
「そ、そんな…」
アキトよ、そんなに金ダライを受けたかったのか?
「ほほほ、まあ金ダライの直撃受けたの北辰さんだけだしね〜バッタは動くわよね、やっぱり」
「「「「あ、それもそうか」」」」
「…なるほど」
いや、気付けお前ら。
「とにかく逃げるんだ!」
「そうねあなた達は先に乗り込みなさい。ほら、すぱっと行く!」
「あいさ!よぅし、乗り込め野郎共!」
ごぎゅべしっ!!
…けこっ
「だれが野郎よ!」
「そうよ!こんな可愛い子捕まえてそのいい草は何!?」
「…私、女の子」
何時もの炸裂である。
ラピスは当然トドメ役、今回は頭突き(軽め)だ。
「…ほらほらあなた達、いい加減に出発しないと主バッタに潰されちゃうわよ?」
「それもそうね…よし、みんな乗り込んで!」
「はーい」
「…はーい」
「それじゃ、達者でな」
「あれ?でも、ワタリさん達はどうするんです?」
「ああ、俺と母さんは残るよ」
「ええ!?どうして!?殺されちゃうよ!?」
「なーに、こんな事態は予想範囲内の事だ。準備は万端、全然大丈夫!………だといいな」
希望か。
「そうそう。それにあの主バッタを何とかしないといけないし、追っ手も引き付けなきゃいけないでしょ?だから後は任せて!」
「でも2人だけじゃ…」
「その辺も大丈夫だ!援軍が2人か千人は来る筈!望みはある!!」
凄い落差である。
「それに俺にはコレがある!」
アキト父は何処からともなくマイウェポンを取り出した!
しかも火星に居た頃よりパワーアップしているようである。
「そうね、私にはコレがあるし」
ドゥルン!
何処に有ったのか、サイドカーのエンジンは何時の間にか暖まっているようだ。
「じゃあ大丈夫かな」
「そうだね。安心安心」
あっさりである。
「………………………なあ、少しは心配してくれない?」
「「必要ある?」」
「………………………………………………………いいや」
「「だったら言わない」」
「はい…」
アキト父、レンナとユキナにやり込められる。
「あ、そういえば」
「ん?どうしたのレン?」
「ワタリさん、その武器」
「あ、コレか?ふっふっふっ中々の出来だろう?自信作の1つだ!」
そう言ってかっこ良さ気にライフルを構えるアキト父。
「そんな武器作れるんなら、この艦用の武器も作れたんじゃあ?」
「あ」
「…まさか気付かなかったとか?」
「ななななななににににををままままままささかかかかかか」
「分かりやす過ぎる動揺だね」
本気で思いつかなかったようである。
「ほほほ」
で、アキト母はのほほんだ。
「…パパ、ママ」
そんな絶好調2人に声を掛けたのはラピス。
ラピス、別れが辛いのかウルウルしている。
「くすん…パパ、ママ、お別れ?」
「すまんなラピス。これは宿命なのだ」
「そうね。ほらラピス泣かないで、永遠のお別れじゃないのよ?」
「でも…」
「ラピスちゃん、大丈夫よ。あなたのパパとママを信じて」
「そうそう!ラピスのお父さんとお母さんは強いんでしょ!」
泣き顔のラピスを励ます、レンナとユキナ。
いいお姉さんだ。
「うん…」
「はっはっはっ!その通り!心配するな!じゃあなラピス、レンナちゃんやユキナちゃんの言う事をよーく聞くんだぞ?
ただし、アキトの言う事は決して聞くなよ」
気持ちはわかる。
「大丈夫、また会えるわよ。だからその時まで、バイバイ、ラピスゥ」
「…パパ、ママ…ぐすっ…いってきます…」
「おう!行ってこいラピス!」
「元気でね」
感動の場面が繰り広げられる。
「良い話だよねぇ〜」
「うんうん、可愛い子には旅は道連れ、世も道連れで和やか風味!ってトコかしら?」
「レン…本気でアキトに毒されたんだね…」
もはや手遅れの段階だ。
「………ふっ……もうどうだって…………まあとにかく行きましょうか」
「うん!」
「…待って」
意気揚々と乗り込む面々。
レンナは落ち込み気味だったが。
『気をつけてな〜』
『また会いましょうね〜』
通信機を通して最後のお別れである。
「お元気で!」
「さよーならー!」
「パパ、ママ、ばいばい」
別れとは何時でも悲しい、
「…きょろきょろ…あれ?そういえば、アキトは?」
「…アキト?」
「あれ?あきとおにーちゃん?」
「なにやってんだアキト?床に這いつくばって痙攣なんかして?」
「こんな所で寝てたら風邪引くわよ?」
「…」
…事ばかりでもないらしい。
さっきのツッコミで気を失い、そのまま放置されていたようだ。
はっきり言って感動の場面が台無しである。
「じゃあ行くか!」
「全く世話のやける…」
「ホント…」
「…あきとおにーちゃん、しっかりして」
無事、アキトも回収し今度こそお別れである。
「じゃあまたな親父、母さん!」
「ああ、気をつけてな!」
「元気でね。ちゃんと地球圏まで行ける筈だから……………まあ設計ミスが無ければ」
「ちょっと待て!今、何か言いませんでした!?」
レンナがツッコミ、
「別に。テスト飛行もしてないけど…」
「今、更にとんでもない事言わなかったぁ!?」
ユキナがツッコミ、
「いいからビシッっと行ってきなさーい!」
「待てやコラあああぁぁぁ!」
アキトがツッコむ。
「じゃーねーゥ」
「「「可愛らしく手を振るなぁ!さり気に拝むなぁ!!こらそこ涙拭くな!!
くぉらぁ!!!人妻あああああぁぁぁっ!!!!」」」
アキト、レンナ、ユキナの絶叫を響かせながら脱出艇は出発する。
「ばいば〜い」
ラピスはマイペースだったが。
「…行ったな」
「行っちゃったわね」
船の出て行った方向を何時までも見詰めるテンカワ夫妻。
「さて、と………すんごく遅いな」
「…そうね」
2人の振り向く先に居るのは例の、
ガションッ!
主バッタ。
ハッキリ言ってメチャクチャ歩行スピードが遅い。
亀より遅い。
「…なあ母さん」
「何かしらアナタ」
「今、ふと思ったことがあるんだが」
「多分、私も同じ事を思ったわ」
「そうか」
「ええ」
「一緒に逃げても良かったな」
「全然支障無かったわね」
さっさと気付け。
「まあ過ぎた事を後悔しても仕方無い。さてと、じゃあ行くか母さん!」
「分かったわ!」
アキト父と母は、
「「三十六計逃げるにしかず!」」
逃げ出した!
ガチョンッ
主バッタ置いてけぼりである。
「…」
北辰(二頭身)を背負いながら。
その頃…
「やれやれ、逃げられちゃいましたね〜」
なんとも気の無い声が響く。
「やっぱり所詮は失敗作ですね〜何せ、動くの遅い、ミサイル撃てない、飛べないと3拍子のダメっぷりですからねぇ〜
脅しくらいにはなると思ったんですが、あの人達には無理な話ですか。ははは」
「宿六」
「山崎ですよ草壁さん。こんな所に何か用ですか?」
「決まっている、転勤夫妻と捕虜脱走の件だ」
「あ〜ソレですか〜いや〜すみませんね〜ははは」
反省しているように全く聞こえない。
「…まあいい。捕虜にはまんまと逃げられたが点心夫妻は未だ木連内のようだからな。
何処に逃げようと木連内に居る限りは私の手の内だ」
「そうですねぇ〜まあ、ほおっておけば何時かは出てくるんじゃないですか?」
「うむ、その時にでも捕まえれば問題は無い、か……さて、そろそろ時間だな」
「おや、相変わらず忙しそうですねぇ〜」
「当たり前だ。貴様も遊んでいないで例の件、期限までには終わらせる事だな役者」
「…山崎です」
相変わらずである。
「ふっ…これからが本番だな」
「は…」
「………ところで庶民」
「シンジョウです。何か?」
「豊作はどうした?」
「…北辰殿ですな?さて、存じませんが」
「そうか、後で見かけたら私の執務室まで来るように伝えておいてくれ」
「は…」
この時シンジョウは北辰の現状を知っていた。
「………」
お陰でこの後どうしたものかと思案中である。
「…二頭身………ぷっ」
いや、ウケてるだけのようだ。
一方、所変わって…
「ん〜やはり美を語るにはまずは私の内なる想い、言わば人生の縮図に関して話さなければなりません」
「ふぉっふぉっふぉっ、アララギ君、相変わらず訳分からんのう」
アララギ&フクベ、久々の登場である。
話の内容にはとてもついていけそうにないが…。
「いいですかフクベ殿、美とは永遠に語り継がれていくもの、つまり人々の心に訴えかけるものでなければなりません」
「ほっほっほっ…しかしここは何処かのぅ」
どうやら迷子になっているようだ。
「……?ん?なんじゃ?何か地響きがしているような…?」
「聞いておられますかフクベ殿?まず、朝起きた時に鏡を見て御覧なさい。そうすればそこには表現しがたい程の美しさをたたえた…」
そんな2人の元に一隻の艦が迫ってきた!
ズゴオオオオオオォォォォォ…………!!
「ほわぁぁぁぁぁっ!!!!?」
「美しさとは遥かなる時に勝りますーっ!!!」
アララギ、ある意味大したものである。
「ねえアキト」
「…なんじゃい」
「今、お爺ちゃんの声しなかった?」
「は?ベン師匠の?そうか?」
「気のせいかな…そうよね、こんなとこにいる訳ないか」
「ラピス、何して遊ぼうか?」
「…トランプ」
そして希望…らしきものを乗せた船は飛んで行く。
「…フクベ殿、生きておられるか?」
「当たり前じゃ、こう見えても昔はぽっくりゾンビ・ジーたんと呼ばれた男じゃぞ?」
どんなあだ名だ。
「しかし…凄い髪型になったのぅ、アララギ殿」
「は?髪型ですか?どれ…」
懐からマイ鏡を取り出し自分の姿を凝視するアララギ。
「!!!!!!!」
「…どうじゃ?」
「う、う…」
「やはりショックじゃったかな…?」
「…美しい」
「は?」
「美しい!素晴らしい!これこそ美の頂点!これぞまさに私の理想!!」
アララギ暴走。
「…それがか?」
「そうですとも!見てください!このちぢれ加減!それにこのこんもり感!そしてなによりこのギャップ!
これほどの美は他においてありません!!」
「そうかのぅ…」
そう、この2人、先程の船から発せられていた噴射熱にあおられて髪がアフロになっていた!
「どれ、ワシも…………むぅ、イカスかも」
フクベ、アフロ気に入る。
「そこのアフロな二人」
「ん?なんじゃ君達は?」
それで通じるのか…。
「ああ、ちょっと色々あって逃亡者やってる夫婦だ」
「そうか、大変じゃのう」
「いや、それ程でも…で、そっちの人はどうかしたのかな?」
「ああ、何時もの病気じゃ」
「おやおや、それはお大事に」
「これはこれはご丁寧に」
「…んん?あれは?もしかしてアララギ君?アララギ君じゃないか?」
「あらホント、アララギ君だわ。アララギく〜ん、やっほーゥ」
「ああ、美しい………もう、なんですか?今いいところ…!!!そ、そそそ総長!?」
ごげしゃ!!
「ぶびょ!?」
アララギ(アフロ)、美しく散る。
「ほほほ、こんな普通の主婦を捕まえて総長なんて面白い冗談ね〜」
「…容赦ないな」
「アレは君の奥さんか?」
「ええ」
「何者じゃ?」
「それは聞かない方が賢明かと」
「そうじゃな」
「2人で何話してるの?」
「「いえ、何も」」
息ピッタリである。
「そう?…まあいいわ。それじゃあアナタ、そろそろ行きましょうか。ここに何時までも居たら捕まっちゃうわ」
「そ、そうだな。では俺達は急ぐので」
「ん?そうか?まあ何があったか知らんが気をつけてな……お、そうそう君達の名は?」
「おお、これはすみません。俺の名はテンカワ・ワタリ!その内アップルパイが食べたいな」
「ほほほ…後で作ってあげるわねアナタゥ…で、私は妻のテンカワ・アンリです」
本当に仲の良い夫婦だ。
「そうか…ん?テンカワ?もしやアキトの知り合いか?」
「おや?アキトを知っている?…まあアイツとは色々と因縁が…」
親子じゃないのか?
「アキトを知っているなんて…あなたは一体?」
「ああ、ワシは…」
こうして、テンカワ夫妻とフクベ・ジン(アフロ)は出会った。
今後この面々がどうなるかは…知る由もない。
と言うより想像しがたい。
またまた、変わって…
「いや〜しかし無事で良かったですね〜北辰さん?」
北辰、無事回収されたようだ。
「……………まあな。さて、山崎」
「なんです?」
「この格好の説明をしてもらおうか?」
北辰(二頭身)精一杯背伸びして抗議だ。
「ああ、その事ですか。まあいいじゃないですか〜生きているだけも儲けモノでしょ?」
「………確かにな。あの拷問部屋で改造されたら右手がドリルになり、左手がロケットパンチになり、両足がブースターになり、
片目がレーザー砲になり、背中にはキャタピラが付き、頭はアンテナと国旗が、そしておまけに全身が超合金になったからな」
「ははは〜あのままでも良かったような気がしますね〜」
「却下だ!不許可だ!不承だ!反対だ!拒否だ!絶対にダメだ!!」
北辰、必死に抵抗する。
「残念ですね〜。でも、ちゃーんと直したじゃないですか」
「まあな。それにあの状態から元に戻ったのだ、礼は言っておこう。左目は義眼になってしまったがな…だが!」
「なんです?何か不満でも?」
「不満だらけだ!大体、何故我が二頭身になっているのだ!!!!?」
「はっはっはっ、本当に可愛くなっちゃいましたねー?」
「貴様!さてはわざとか!?わざとなのか!!?」
「………………………………まさか〜…………さてと、ボクは研究室に戻ろうかな」
「ちょっと待て!何だ今の間は!?………っておい!行くな!元に戻せー!!!!」
北辰、哀れである。
アキト…いや北辰の運命はどっちだ!?続くような続かないような思わなくも無きにしも非ず。
あとがきです。
こんにちは、彼の煤iかのしぐま)です。
………………終わった。
やっと終わった。
10話も続いてしまった。
この『木連編』…本当に無駄に長くなってしまいました。
ここまでお付き合いいただいた方々に感謝です!
とまあ感慨に浸るのはこの辺にして、今回最も哀れだった人物。
そう、北辰です!
もう本当にすみません!
ごめんなさい、ごめんなさい、本当にごめんなさい!
北辰ファンの方、真に申し訳ない!
北辰に関してはかなり遊びを入れてみるつもりでしたが…出番ほとんど無くなっちゃいました(泣)
しかも最後はあんなですし…(号泣)
本当は漢の浪漫フル装備・パーフェクト北辰にするか
不気味さ爆殺・SD北辰にするか悩んだんですが、結局SD北辰になりました(笑)
理由としては、パーフェクト北辰はきっと最後に自爆するから(核爆)
…ごめんなさい。いや、本当に(平謝り)
………やっぱり元に戻そうかな(滝汗)
さて、いよいよ次回より新章突入と相成ります。
ではここまで読んで下さった方々、感想を下さった方々に感謝をしつつ、
次回へ!ではっ!
…とうとう使ってしまった…アフロ…ああ…!
代理人のなつかしのナレーション
北辰、職業暗殺者。命だけは取りとめた男。
ちょっとしたお茶目により任務を失敗して人間を捨てた上、人としての尊厳を失う。
だが、木連のマッドサイエンティストによって人体改造手術、サイボーグとなる。
その費用、600万ドル。
左目はレーザー砲、右腕は漢の浪漫ドリルパワー。左手は同じく浪漫ロケットパンチ。
二等身のボディでお笑い道を突っ走る。不死身の体、サイボーグ。
人は彼を600万ドルの外道と呼ぶ。
命だけは取りとめた・・・・逆に言うとそれ以外は全部失ったってことでもありますな(爆)。
後宇宙船のネーミングですが、
浅草に余荷解屋という店があるのを思い出しました。
(仲見世に本当にあります)
質流れの品を扱う店なんですが、いやーいいセンスしてるわ店のオヤジ。
まぁそれはさておき。
アキト、責任は取れよ?(爆死)