_どうも、お忙しいところ済みません。



「そないな事、気にせんでもええって」



_そうですか、それでは改めて自己紹介のほうを・・・。



「ウチの名前は李 紅蘭、生まれは北京や。

 今の職業は帝國歌劇団花組で舞台女優やってるで」








漆黒の戦神アナザー 

李 紅蘭の場合







_おや、では紅蘭さんは北京で『彼』と?



「ちゃうちゃう、テンカワはんと出会ったのは花屋敷で働いていた頃や」



_は、花屋敷というとあのアトラクション施設・・・ですよね。

 何でそんな所で働いていたんですしょうか?



「ウチが北京でとある人に技師としての腕を買われて日本に来たんや。

 暫くは関西の方で日本語の勉強やら何やらやってたんですわ。

 そんでその人に花屋敷に行くように言われてな」



_そうなんですか、では『彼』とはどのような出会いを



「そうやなぁ、ウチがお化け屋敷の機械を調整をしていた時や。

 入り口はちゃんと鍵は閉めておったんやけどな、誰かこっちに向かって走ってきたんや。

 会っていきなり『ここに女の子が来たら俺は居ないっていって下さい!』

 なんて言うて隠れたんや」



_そうなんですか。(でもどうやって入ったんだ?)

 その後に誰か来たんですか?



「それがな、桃色の髪をした女の子と赤い髪をした女が来おって『アキトが来なかった!?』『アー君は何処?』

 て言ったんや」



_彼の事を喋ったんですか?



「そんなことはせえへんで、人間義理人情が大切やからな。

 そやけどしら切ってもなかなか帰らんでな、困ったもんや。

 で、調整中やったお化けを動かすボタンを押したらな、それが面白いのなんのって!

 お化けが動いたら顔が外れてな、二人の所に飛んでいったんや。

 そしたら顔を急に真っ青にして逃げてな」



_ほお・・・。

 で、それはどんなお化け屋敷なんですか?



「たしか・・・そうや、あそこのお化け屋敷は西洋風と日本風の二種類があってな。

 西洋風の所で飛んだのは爬虫類のみたいな顔をした蝋人形や。

 二人が帰った後にその男が出てきて、こっちをみてから笑いしおってな。

 後ろを見たらその蝋人形の顔に
拳の型が出来てそこがドロドロに溶けてたんや。

 んでその子等が逃げた後がまたすごいんや。

 まるで破壊神でも通ったみたいに床がへこんでいたり壁に穴が開いていたんやで!

 それを見た時は流石にウチもあきれたからなぁ」



_そ、それは凄い体験で・・・・・。(汗)



「ウチがどうしようか考えていたら『直すのを手伝うよ』て笑いながら言うたんや。

 直しながらテンカワはんが自己紹介してな、まさか漆黒の戦神なんて夢にも思わんで!

 そんで直した後がまた面白かったんや!


 フランケンが体中包帯だらけで棺桶に入っているわ

 ゾンビがごつい体で羽はやしながら空飛ぶわ

 ドラキュラがボロイ服で斧持って地面からはいでてくるわ

 ミイラがタキシード着て頭からボルトが出てるわ


 腹抱えて笑いながらまた初めから直したからな〜」



_な、何か変わったセンスを持っていますね、彼は。(違う意味で怖い気がするけど・・・)(大汗)



「そんで何とか予定前に終わってな、まあ
爬虫類顔がスプラッタ顔になってしもうたけどな。

 その礼に花屋敷を案内したんや。

 昼御飯もご馳走になったんやが結構美味しかったんや。

 自分でもあそこまでは出来からな〜。

 そんで暫くしたらさっきの子達が来て捕まってもうたんや」



_戦神を捕まえたんですか、凄いですねその人は。

 で、紅蘭さんは『彼』の事をどう思っているんですか?



まあ結構いい奴やんか?

ああいう奴が恋人だったらええんやけどな〜。



_それじゃあ最後に『彼』一言お願いします。



「テンカワはん、さっきも言うたけどな、ウチは今舞台女優やってるんや。

 チケットも送っとくから観に来てや!

 その時は是非観に来てや、たっぷりサービスしたるで!!」



_本日はお忙しい中、有難うございました。 













―――アキトのお得意先(笑)



「・・・だ、そうですよアキトさん?」



「ルリちゃん、俺が何か・・・ゴメンナサイ」



 アキト君はそこに張り付けにされていた。

 彼女達の
嫉妬という視線に耐えながら(笑)。



「・・・でもさぁ、何で枝織ちゃんと舞歌さんまで居るんですか?」



「あら、別にいいじゃない?」



「アー君、あの時本当に怖かったんだよう。

 いきなりお父様の首が飛んできたと思ったんだよ!」



「そうだよ、アキト!

 私も怖かったんだからね!!」



 そりゃあ・・・暗闇であの顔が出れば怖いけど。

 特にラピラピはトラウマがあるみたいだし。

 それにしても枝織ちゃん、いきなり昂氣で殴るかしら?



「それでは久しぶりにミナトさんにお仕置きの采配をお願いします」



 さて、今回はどんな手で
楽しもうかしら?



「それじゃあアキト君、添い寝・連れ風呂・バーチャルルームでデート・一緒にお食事、どれが良い?」



「・・・どれもイヤです」



「全く、しょうがないわね・・・。

 それじゃこうしましょう、ここに3つのサイコロがあるわ。

 これに今回のお仕置きの有無を賭けてみる気は無い?」



「どういうことですか、ミナトさん?」



「このサイコロを3回振ってその数字の合計を10秒以内に当てられれば今回のお仕置きは無し。

 どう、簡単でしょ?




「「「「「「「「「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」(同盟+枝織+カグヤ)



「ほ、本当ですか!?」



「ただし、外れたり時間を過ぎたりした場合は全員にお仕置きを受ける事になるわよ。

 まあ簡単に言うと18人に18日間付き合わされることになるけどね。

 あ、北斗君も居るから19人か・・・。

 アキト君、どうするの?」



「・・・やります、サイコロの数ぐらいの計算なら俺にだって出来ます!」



「それじゃあ振るわね・・・」




「「「「「「「「「「「「「「「「「「(ゴクリッ!)」」」」」」」」」」」」」」」」」」」



カランカランカラン・・・



「・・・・・ミナトさん、その数字は何ですか?」



「あら、中学までに習ったはずよ?


 分数に小数に円周率よ、誰も整数が書いてあるなんて言ってないし。

 で、答えは分かったかしら?」




「こんなの分かる訳無いでしょう!」



「そう? それじゃあ全員のお仕置きに決定ね。

 順番はアキト君に決めさせてあげるわ。

 それじゃあ頑張ってね、アキト君♪」




「こんなの理不尽だあぁぁぁぁぁぁ!」



「ミ、ミナトさん。本当にテンカワ君をこのまま置いていくのか?」



 駄目よ、九十九さんこれはお仕置きなんだから。

 ほら、アキト君も九十九さんに助けを求めないでよ。

 これから
二人っきりであま〜い大人の世界を満喫するんだから!










―――――こうしてナデシコ三大常識人、プロス・ホウメイ・ミナトの一角が崩れるのであった。













今回は後書きだけ・・・。



いやぁ、短編(?)を書くのは初めてだから結構迷っちゃいますね。

さくら大戦、1・2を全てクリアしているが3はやっていません!

ドリキャスが無いからね・・・。



しかし・・・われながら無茶な設定が多いな。

お化け屋敷のお化けをアキトが知らないのは火星にはそんな所が無かった、という事にしておきます。(無謀すぎ)

それに無機物を出すって言いながら出せませんでしたね。

まあその代わりに
違う意味で怖いお化けを出しましたんで許してください。

まあ、一応は無機物だけどね。(苦笑)



それにしてもミナトさん、ちょっと壊しすぎたかな・・・?(汗)

ちなみに何故最後の部分をピンクにしたのかは秘密です。(爆)

 

 

 

 

代理人の感想

 

・・・・・・・・壊れミナト(笑)。

壊れてるというか、かなり性格が悪辣(爆)になってますね〜。

Sakanaさんの所のミナトさんと良い勝負だ(笑)。

 

今、時代は壊れミナトなのか(爆)!?

 

それに引き換えプロスさんとホウメイさんが壊れてるSSはありませんね〜。

まぁ、あんまり想像もできませんけど(笑)。