ついに発進した機動戦艦ナデシコ
彼らの未来に待つモノは
絶望か?
希望か?
それとも・・・
全く別の何かか?
それは今は誰にも分からない
作者以外は<核爆








機動戦艦  ナデシコ改!
  蒼い地球は任せとけ・・・
       無理無理






食堂で、ウリバタケとプロスペクタ−が話し合っていた
「あぁ?0G戦フレームはもうあるだろう?」
「ウリバタケさん 話ちゃんと聞いてたんですか?」
ウリバタケは怒鳴った
それにプロスペクタ−は言い返す
かなり怒っているようだ
「いえ・・・・実は新型が・・・・」
「新型?」
ウリバタケの問いに答える
眼を輝かせて
「そう・・・新型フレーム『バイトシリーズ』を」
「バイトシリーズ?」
聞いてない機体名にウリバタケは考え込んだ
「ええ ネルガルの傑作機です」
「んな話聞いてないぞ」
プロスペクターは困った素振りをした
「いえ・・・パイロットが強いので機体もいい物をと思いまして」
「息子の為か」
ウリバタケが半目で言う
「義理ですよ 引き取っただけです」
「本人の前で言うなよ」
ウリバタケはたまたま横を通りかかったホウメイに聞いた
「注文できるか」
「一品ならしてやるよ・・・たく、まだ開店前だっつぅのに」
そう文句をいいながらも、嬉しそうに聞いてくる
「で 何にするんだい?」
「火星丼」
「あいよ」
ホウメイはそれを聞いてから、厨房に入っていった
「で、そのバイトシリーズっていうんのは使えるのか?」
「90%がネンガル製 残りの10%が明日香インダストリー製です
 共同開発ですが、性能はいままでのフレームの1,3倍 現在の技術で作れる最高の機体です」
ウリバタケは今ごろきずいた
「シリーズってことは、何機あるんだ?」
プロスペクターは待ってましたといわんばかりに言った
「0G戦用の『エグザバイト』砲撃戦用の『ギガバイト』そして、非人間型強襲戦用『メガバイト』です」
「三機だけ?」
「現在、企画段階の『サレナシリーズ』も有りますが・・・しょせん企画です」
ウリバタケはそれをきいて興味が沸いてきた
「どんな機体なんだ?『サレナ』って」
「高機動重装甲超火力強襲機動兵器・・・夢物語ですよこんな機体」
「他には?」
「ナデシコの試作艦を改造していると聞きますし、新しいナデシコ級艦の噂も聞きますが・・・」
「これ以上は機密ってか?」
プロスペクターに、ウリバタケは問い掛けた
プロスぺクターは心底残念そうに
「すみません」
「いや、こっちが聞きすぎた すまん」
「いいですよ ただし誰にもいわないでください」
その時、テーブルに火星丼が置かれた
「いただきます」
そう言って火星丼に箸を伸ばす
「はい これは取り扱い説明書です」
そう言ってプロスはテーブルにフロッピーを置いた
「後で見といてください」
「ふぉふぉ ふぉもふぃふぉそぉあがぁんぁ(おお おもしろそうだな)」
食べながら言っている為発音がおかしい
「では、くわしくは来てからで」
「おぉふぇ(OK)」
プロスぺクターは食堂から立ち去っていった








「どう言う事かねムネタケ・・・作戦放棄か」
通信内で『奴』が怒鳴る
たく、それしかいえないのか
「いいえ・・・最初から承諾はしていません この作戦は無効ですよ」
いけいけしゃあしゃあと言う
「・・・階級落ちは覚悟しろ キノコ」
通信が向こうから強制的に遮断される
本当なら仕様書に絶対禁止と書かれた行動だ
その通信はきられた後ムネタケは呟いた
「ふん・・・口先ばかりの能無しが」
低い声で笑ったあと、手元の書類をタバコの灰皿に丸めて入れる
そして、マッチで火をつけた
燃え尽きたのを確認した後水をかけ、部屋を出る
「さてと・・・バカな部下を改心させに行きますか」
そういってムネタケは廊下を進んでいく
そこに、現在非武装でいないといけないはずの兵が、マシンガンを持っているのを見つけた
「なるほど、やっぱり部下の中に数名、奴の私兵が混ざっていたわね」
そういって、その兵の後ろにまわり
首をしめる
気絶したのを確認した後、手を離す
兵は倒れた
彼のヘルメットをはずして顔を見る
自慢ではないが、自分の部下の顔は全て覚えている
やはり、しらない顔
こいつを引っ張って、救命ボートに身動きを出来ないように、肩と足の骨を外して置く
「さてと・・・ナデシコに乗り込んだ兵は30人・・・しかし私の部下は23人・・・あと6人か・・・」
そう言いながら無線機を持つ
自分の部下にしか通信できない特殊な通信だ
「こちらムネタケ・・・いそいで私の部屋の前に集合 これは最優先命令よ」
『了解!』×23
そうして、彼らは私の部屋に集合してくる
つまり、この命令を聞けなかった奴が敵
ムネタケは歩いていく
途中で通信を同じ師匠の下で修行したあの『人』に通信する
「・・・頼みが有るの 私の部屋の前にいる以外の兵士を行動不能にして私のところに持ってきて」
通信をきって進む
やはり、途中で持ち場にいる兵士を発見
話し掛ける
「貴方 私の命令を聞かないの?」
「!?チィ!」
マシンガンをこちらに向けてくる
その前に、すでにムネタケは隣接距離にいた
手にもっていたスタンガンで気絶させる
それを見ていた兵が走ってくる
やはりマシンガンを持っている
足元に倒れた兵を掴んで投げつける
これには驚いて、走ってきた兵士は立ち止まってしまった
その間に接近して、スタンガンを叩き込む
「これで・・・残り4!」
すこしまた進む
そこで、二人の兵が、一人の少女を壁に追いやっていた
たしか彼女は・・・・『サユリ』と言う名前だとことをムネタケはおもいだした
・・・・たしか食堂で働いている子
「イヤです!」
「いいじゃん 一緒に遊ぼうよ」
「何でかしら?」
「!?」
一人の首に拳を叩き込む
パキィ
すこし骨にヒビが入る音がしたが、こんなやつらにはいいだろう
「ムネタケ!」
「そうよ 何か!?」
そういってもう一人も叩きのめす
「拳技!『槌蛇(つかへび)』!」
一撃で兵士は戦闘不能になった
人間としてもスクラップ状態に
すこし力を入れすぎたようだ
「大丈夫かしら?」
「え、ええ 大丈夫です!」
「それじゃ」
そういってムネタケは歩き去った
サユリはただ一人取り残された
その角を曲がると、プロスペクターが2人の兵士の相手をしていた
すでに一人は両肩と両足を砕かれて倒れている
「拳技!『大蛇(おろち)』!」
プロスペクターの握りこぶしが、一瞬でその兵の両肩、両足を破壊する
「ありがとう」
「いいえ 同じ生徒のよしみです」
そう言ってプロスは二人の兵士を引き渡した
「後は頼みますよ ムネタケ」
「はいはいプロス 分かったるわ」
そう言ってプロスペクターは立ち去っていった
そしてムネタケは、その兵の髪を持って引きずりながら、救命ボートに向かっていった












トントン
アキトとユリカは、
一人で木星トカゲの部隊を壊滅させたパイロット『クロカゼ ジン』の部屋の前に居た
唐突にアキトは聞く
「ユリカ ラピスとハリーはどうする?」
「信頼のできる人物に任せたの・・・むかつくけど・・・・貸しなんか作りたくないけど」
かなり嫌そうな顔をしている
心底嫌そうだ
「・・・もしかして・・・カグヤか・・・」
なんとなく思いついた名前を言ってみる
・・・・無言
図星のようだ
「もうこれ以上聞かないで。怒りたくなるから」
すごい静かな声
昔この話題で怒ったユリカに半殺しの目に有ったので、これ以上は追求しないで置く
もうあの日のことは起きて欲しくない
トントン
もう一回ノックする
・・・・
「ユリカ マスターキー持ってるか?」
「いちよう」
アキトが聞くとユリカは、ポケットからマスターキーを出した
あの時の忌々しい物
それを見た後アキトは言った
「開けてくれ」
「・・・いいの?」
それにアキトは答える
「どうぞ」
ピィ
プシュ
ドアが開く・・・
目の前に
血まみれのジンが倒れていた
顔は向こう側に傾いていてみえないが
この出血量ならもう死んでいる!
「ジンさん!?」
「どうしたのジンさん!」
アキトとユリカが彼のもとに走る
すると何の前触れもなく・・・
ムク
彼が立ち上がった
「ぎゃああああああああああ」
「きゃあああああああああああああああああああ」
アキトとユリカは悲鳴をあげた
この一歩手前に、ドアが閉まったため、外には聞こえなかったが
「なんです・・・人の部屋に勝手に」
ジンが無表情で言う
「だ、だ、だ、だ、だって血まみれでゾンビで、で、で、で、で・・・」
ユリカがもつれている舌で喋る
はっきり言って分かりにくい
「誰がゾンビだ これはトマトケチャップです」
そう言って彼は髪についていたケチャップを手につけて舐めた
「はぁ?」
確かに彼は手に、トマトケチャップの容器を持っている
しかも空のだ
「なんで」
「いざって言う時血糊の代わりになるからです」
いやだからさ なんに血糊なんて使うのさ
この話題で1時間じっくりと話し合いたいんだが
アキト達はそれを聞きたいと思うんだけど
「それより何のようです?人の部屋に勝手に入るとは・・・常識わきまえてます?」
彼の口調はそっけないが、眼が笑っていない
証拠に何時の間にか右手に包丁を持っている
それを見て、又ユリカは取り乱しかけたが、なんとか復帰して
「重大発表があります 0、5タイム(30分後)ブリッジ集合です」
「ありがとう・・・さてと・・・」
彼は少し考えた後
「出てってくれない」
「なぜ?」
彼はため息をついて
「着替えられないだろう?」
至極とうぜんな事だった








「今までナデシコの目的を言わなかったことには意味があります」
がやがやがや
皆があわただしくなる
コミュニケが開き・・・・フクベ提督が現れる
『我々の目的は火星だ!』
「やっぱりか」
その時だった
ルリが呟く
「通信です」
『ゆゅゅゅりぃぃぃぃぃかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
危険危険
非常事態 エマージェンシー
SSS級殺人音波発生
なんとか事前に事態を察して、耳をふさいだアキトと、耐性のあるユリカ
事前に音声カットを神経に命じたルリ以外に甚大なダメージを与えた
あれ?ルリちゃん そんな特技有ったの?
「・・・間一髪」
「お父様!」
『ユリカ!!!!!おお、久しぶりだなこんなに立派になって』
号泣中のミスマル=コウイチロウが通信にでてきた
「いやですわ お父様 まだお別れして1日じゃないですか」
・・・コウイチロウってアルツハイマー症候群患者?
一艦の提督がそんなわけないと思うけど・・・
そのまま会話が続く
はっきりいって理解不明の超音波攻撃といっても過言ではない
「ついてけん」
「頭と耳が痛い・・・」
ジンが横で唸っている
「大丈夫か?」
「そう見えます?」
・・・・しばしの無言
「見えないな」
「そうでしょう」
・・・・ふたたび無言
まだ会話は続く
唐突にコウイチロウが話を変えた
『ユリカ・・・ナデシコをよこしてくれないか』
「イヤです」
『キッパリ言う』
「理由を聞いていません」
ミスマル=コウイチロウは言う
「たった一機の機動兵器があの強さだ 戦艦の強さも想像がつく ナデシコさえあれば我々は勝てる!」
「正確には、ナデシコの技術とパイロットでしょう」
・・・無言
それを破ったのはコウイチロウだった
『ユリカ・・・』
「お父様の癖は知ってます 嘘を言う時は目をあわせてくれません」
『さすがはユリカだな だが、船員を人質に取られてもか?』
「・・・」
「残念ですわね それは失敗です」
ブリッジのドアが開き、そこから気絶した兵士を引っ張って、ムネタケが現れた
「こういうことよ」
『ムネタケ 血迷ったか』
「ミスマル提督 貴方こそ こんなことをする人物では無いでしょう やはり『奴』の差し金ですか?」
・・・無音
コウイチロウがもう一度、無言を破る
『仕方ない ナデシコは沈める 技術さえ手に入れば問題はない・・・考え直すのは今だ ユリカ』
「言ったでしょう お父様が」
「?」
ユリカが珍しく真剣に、怒鳴った
「自分の信じた道を進めって!」
『・・・仕方ない・・・戦闘配備』
海中から、5の戦艦が飛び出す
コウイチロウの旗艦そして護衛艦
『スサノウ級戦艦 スサノウ弐式』
『トビウメ級護衛艦 クロッカス』
『トビウメ級護衛艦  パンジー』
『トビウメ級強襲艦   ツバキ』
『トビウメ級強襲艦   サクラ』
全艦、現役バリバリの戦闘艦だ
ユリカが振り向く
「皆さん 戦闘配備です」
「・・・・いいんですか」
「当たり前です あんなお父様・・・嫌いです」
その時、ルリが珍しくおおごえで叫んだ
「チューリップ出現!」
海中から、いきなりチューリップが現れ、クロッカスを飲み込んだ
さらに触手でパンジーを刺し抜く
パンジーは自らを、自らの爆発で包んで、爆砕した
一瞬の出来事だった








ウリバタケが叫んだ
「よぉぉし 空戦エステ用ぉぉぉ意完了ぉぉぉぉ!!!」
アキトは、その空戦エステバリスに乗り込む
頭部カラーは自分専用になったピンクの奴だ
ガイは残念ながら今回言いとこなし決定だ
間違いなく 完全に 200% 役立たず
そのとき、コミュニケが開いた
ユリカだ
心配そうな顔をしている
俺が、ナデシコAにいたとき、戦闘のときいつもこんな顔をしていた
『アキト・・・チューリップ撃破後、お父様を振り切って宇宙に行くわ・・・・乗り遅れないで』
「心配すんな 大丈夫さ」
またウィンドウが開く
ジンだった
『すみません 今回僕は出撃できません』
「何故?」
『前回無理してアサルトピットの接続部が狂ってしまったんです』
「OK お前の分もやってくるよ けど、頼みが有るんだ」
『なんにもすることが無いからね・・・OK じゃ何すんの?』
一言でOKしてくれた
「ガイが来たら医務室に叩き込んでいてくれ」
『はいっと…』
エステが起動する
カメラアイが力強く輝いて、手を数回握り離してみる
そして数歩歩く
よし、起動は完璧
「アキト!専用のラピット・ライフルだ 持っていけよ!」
指定されたライフルを両手で持つ
そのままカタパルトに進み・・・
「アキト! 空戦エステバリス 出るぞ!」
『エステバリス・アキト機 出します』
ルリの声と共に、俺のエステは発進した






一方的だった
戦いともいえない
相手にとってはお遊びだろう
こちらは真剣なのに
既に、コウイチロウが連れてきた3艦のトビウメ級艦は沈められてしまった
もう一艦あるのだが、沈んだといても間違いは無い
戦闘機も徹底的なダメージを与えられなかった
せいぜい5機の戦闘機の火力を総動員して、1つの触手を破壊する程度だ
コウイチロウの戦艦 旗艦『スサノウ級戦艦 スサノウ弐式』もほとんどの部分が破壊されている
損傷率70%・・・生き残っている方が少ない
唯一残った副砲も役立たずのガラクタ同然だ
しょせんビーム砲
火星大戦の時のようになるのがオチだ
「どうした!シュミレーションではもっと持ったはずだ!」
横で副長が怒鳴る
それをコウイチロウは冷たく冷静な声で否定した
「しょせんシュミレーションだよ副長・・・総員脱出用意」
「提督!?」
副長はまだ言うが、コウイチロウはもう一度言う
「もう当艦は沈む 聞こえなかったか?総員脱出用意」
「艦長!ナデシコから・・・・」
モニターにうつったのは、エステバリス
ナデシコの最新鋭 人型機動兵器エステバリス
「ふざけているのか ピンク色とは」
そっちかい驚いている理由は
「あれが・・・・『ナデシコ』の機動兵器・・・腕前 みしてもらおう」
コウイチロウはモニターに集中した







高速でD・F(ディストーション・フィールド)を纏ったアキトのエステバリスがチューリップに接近する
そして接近しながらラピット・ライフルを精密射撃する
ダダダダダダダダダダ
触手をピンポイントで撃った
3発で一個の触手は破壊された
「たく もう少し照準しっかりしないのか? 本当なら2発で十分なのに」
数個の触手を破壊した時、ライフルが『ガチィ』と言う音を上げた
弾切れの証
「弾切れ ちぃ」
ライフルをチューリップに投げる
それは触手で破壊された
しょせん弾が無い銃なんてこんなもんだ
そのままの勢いで向かってくる触手を、左右上下前後をフル活用して避ける
悪夢だ
一瞬でトビウメ級を沈めた触手をひとも簡単に避けていた
「イミディション・ナイフ・・・・よし」
アキトはI・ナイフ(イミディション・ナイフ)を引き抜き、そしてナイフを右手に持つ
ユリカからの通信が入る
『アキト!ナデシコ主砲発射まであと50秒 時間を稼いで」
アキトはそれを聞いて
「武装さえしっかりしていれば落とせるんだがな・・・頼む」
アキトはそう言った後、邪魔になる触手を破壊にうつった
一個の触手にI・ナイフを突き刺しD・Fを纏った左手で破壊する
そのままチューリップの装甲すれすれで飛行して、もう1つの触手を狙う
だが、そこに後ろから触手が攻撃してきた
右、左、左、右、右と歪なジクザクで回避する
外れた触手は、自分のチューリップを傷つけた
間の前に見えた触手にI・ナイフを投げつける
D・Fを纏ったI・ナイフは、その触手を抉り取った
蹴りでチューリップの装甲を蹴り反動で後ろから迫ってきた触手を殴り飛ばす
D・Fを纏った足は、簡単に触手を破壊した
そして、右に飛ぶ
さっきまでいた所を触手が貫いた
何個有るんだ この触手は?
アキトは疑問をもった
しかし、何個あっても同じこと
全部、破壊する!
そのときだった
ナデシコがチューリップに接近し始めたのは
まさか・・・・零距離射撃か?
たしかに外れない方法だが・・・
常識では考えないだろう
「ま、それがユリカらしい所か」
しかし…
それはナデシコから出撃してきた…
ナデシコのブリッジにその雄姿を見せつける…
ナデシコ停止…
「な…まさか…
 先行したもの!?」






少し前

「戦闘か・・・よぉぉし!このガイ様の出番だぜ」
ガイがハンガー(格納庫)直通通路に飛び込んでくる
「あ山田さん出撃ですか?」
じつは黒風はガイ=山田と知らない
「おうよ!今日にために作ってもらった決戦兵器があるんだ!」
「(決戦兵器?E○Aかな?)」
なぜか決戦兵器の名前を浮かべるジン
ガイが格納庫の隅に走っていく
そこには…
「箱!?」
そう…箱だ
なぜか白い箱が置いてあった
しかも機動兵器が余裕で入るサイズの…
そして箱が空き、中身がさらけ出される
それをみて黒風は停止した
そして数秒後…
「いけません!それは先行してしまった物です!あ〜乗っちゃダメ!!!
 戦場にいる皆を笑い死にさせる気ですか!」
そして…
箱から片足をそれは出した
そう…装甲がない骨のような脚が…
そしてキャノンの変わりにフィールドランサーを装備した
先に進みすぎたものが…
そして叫ぶ
「行くぜ
 空戦使用…………
 先行者!」
「言っちゃた…」




アキトは一瞬意識が現実とグッばい♪しかけた…
EVA量産型のような翼を生やして、中華キャノンのかわりにフィールドランサーを装備した先行者が…
そう…




これぞ人類の切り札



空の力を借りて悪をくじくネンガル中国支部製機動兵器!








先行者!空戦フレーム!!!!!!








「正義の味方が助けに来たぜ」
ガイが叫ぶ
それにあわせ先行者の口も動く
「来て欲しくなかった!」
アキト本音を全速投球!
「まあ…嬉しい気持ちもわかるが…」
きいてね……二重の意味で…
先行者が腰を前後にゆさゆさ揺らしながら言う
口もぱくぱく動く
翼もバッサバッサ羽ばたく
アキト不快度数…現在60%
そして一瞬にしてチューリップの触手をランサーで串刺しにする
そう…ランサーで
つまり…
アキト不快度数…現在80%
そして板のような手で…コマネチを始めやがった!
アキトは怒りを押さえるのに集中
自分に言い聞かせる

コレは…夢だ!(核爆)

「エネルギー充填120%!喰らえ中華閃光剣!!」
そう…空戦先行者は偉大な空の力をかりて超巨大ビームサーベルを生み出すのだ
アサルトピットの中で怒りに震えるアキト…
そして…
通信がアキトに入る
先行者の頭にはまっているガイから…


そう!先行者はパイロットと一体化して起動するのだ!


アキト不快度数…現在――――――――――測定不能





もちろん…
先行者試作弐号機空戦型大破







圧倒的な威力だった
スサノウ級でも歯が立たなかったあのチューリップを一瞬で撃破…
しかもあんな物でだ
圧倒的な性能差 技術の差
ナデシコとスサノウ10艦でも、ナデシコが圧勝するだろう
しかも、まだナデシコは全力ではない
そして目の前でゆうゆうとエステバリスを回収して去っていく
ついでに海にただようガラクタとなった先行者を回収する
「提督!あの武器の威力は魅力的です!ナデシコを止めましょう!」
副長が言う
しごく当然の答えだ
「無理だな こんなガラクタで何が出来る?」
「しかし・・・」
まだしつこく言おうとする副長
コウイチロウは笑った
「提督?」
「時を待て」
「は?」
「そのうちネンガルから通信が来る 技術提供のな」
「!?」
副長は驚いた
この人は知っていてこんなことをしたのか?
「あせらんでもなんとかなるさ・・・ユリカお前は信念を突き通せ・・・それが最後で最初の親孝行だぞ」
「提督!」
オペレーターの一人が大声で言った
「なんだ?」
「チューリップの破片が飛んできます!」
「何?」
ドカァァァァァン
爆発
無論、コウイチロウ達はアフロだ
オチはこれですかい







「ムネタケ…行くのですか?」
プロスがパラシュートをつけたムネタケに聞いた
「黒風……貴方が育てた最強の戦士でしょうが…奴には勝てない…」
「ええ…知ってます」
ムネタケは空へ身を躍らせた
みるみる下へ去っていくムネタケの姿…
ムネタケはそして呟く
「あの道楽師匠…そしてあの女性ならまだ希望が作れる
 そう…たとえ0%の勝率でも……『あのお方』なら1%にできる…」
そして…
あの機動兵器なら…
ムネタケは自分の無力なところに嘆いた
なんであの子が…
あの女性が…
こんな重みを…
背負わなければならないのか…




戦いを遠くから眺めている者が二人いた
一人は爬虫類を思わせる目をした男…そう北辰だ
そして蒼く長い髪の男…
北辰は舌なめずりをした
蒼い髪の男は肩にのせたライフルで右肩を叩いた
そして…彼は鬼を思わせる壮絶な笑みを…






浮かべていた







あとがき
第二話です
話に出ましたが、いつかエグザバイトが出ます
キロバイトもでますよ
オリジナル修正がかかりますけど
ヤマトナデシコも?
カグヤ=オニキリマルもでるのか?
さぁ?
未来は誰にも分からない
前回、オチのアフロが出なかったので今回出しました
コウイチロウ もちろんアフロです
ムネタケが強い…
まあプロスさんとおなじ師匠ですし…
ちなみにオリジナルせっていです


先行者空戦フレーム登場!

予定…
壱号機 陸戦先行者
参号機 0G戦先行者
四号機 砲戦先行者
五号機 先行者月面使用


そして脅威の黒い先行者!


ブラック先行者!




















ごっめんなさい
とっても真っ赤(クリムゾン)な嘘です



次回予告

黒風「邪魔するのかい?」
次回 第三話 「早すぎるさよなら・・・そんなことは許さない」








スペック

機体名 エステバリス格闘戦フレーム

武装
強化型アーム
専用大型ナイフ

補足
専用フレーム
高機動設定
IFS専用機



機体名 先行者空戦フレーム

武装
中華槍
中華光線
中華閃光剣

補足
装甲はプラスチック(プラモデルの奴)
半永久機関装備
先行者シリーズ
飛行可能
変形可能(Zガンダムみたいに変形)
会話機能装備






感想代理

どうも。毎度ご指名ありがとうございます。龍志です。

んーいきなりコウイチロウ艦隊が沈められるのは面白い展開ですね。
コウイチロウも珍しく格好良いですしね。

ですが読んでて気になったところが幾つかあったので書かせて頂きます。
まず気になったのが2つ。

第一に地の文章です。

3人称の部分と1人称の部分が入り混じっていて正直とても読みにくいです。

どちらかに統一したほうがいいとまでは言いませんが。
とりあえず急に混ぜるのは止めたほうがいいかと。



第二にギャグの部分とシリアスの部分は分けたほうがいいかと。

シリアスな部分にいきなりギャグを混ぜられると盛り上がっていた気持ちが一気に萎んでしまいますので。
ギャグで気をぬかせてシリアス。もしくはシリアスできて最後にギャグで落とす。なんていう落差があったほうが良いかと。

もちろん織り交ぜるのもいいですが同一場面内での切り替えはよした方が良いのではないかと思いました。

この意見は作家としての俺からすれば言えるような事ではないですが(苦笑)思った事を書きました。

では、これからも執筆頑張ってください。