過去へ未来を求めて

 

 

 

プロローグ

 

 

 

宇宙の激戦区の中二つの最新鋭戦艦が対峙していた

 

「アキトさん!もう戻って来て下さい!」

 

「何で貴方がそこまで背負わなければいけないんですか?」

 

「アキト!てめぇ!ルリやユリカをまた置いていくのかよ!」

 

「俺だって・・・俺だって!畜生!」

 ルリちゃん・・・リョウコちゃん・・・俺のことは忘れてくれ」

 

「俺は罪のない人を殺しすぎた・・・この手は血に汚れすぎてる」

 

俺はこの二年間全てを捨てて復讐の為だけに生きた・・・いや生きたと言うにはあまりにも

過酷過ぎたかも知れない。そして奴らの実験のせいで俺の五感はすでに無いといっていい

そして奴ら「火星の後継者」の幹部クラスが逮捕された今でも俺は奴らの残党を追い求めている

 

「ふっ・・・・・・・・復讐か」

 

黒百合・・・呪いの花言葉を持つブラックサレナはその名の通り

ナデシコC周辺の統合軍の戦艦を次々と墜とし軍に恐怖を植え付けていった

 

「エステバリス隊は発進次第ユーチャリスを迎撃して下さい」

 

「本気かよルリ!?相手はアキトだぞ!」

 

「大丈夫です狙うのはユーチャリスの相転移エンジンブロック周辺です。

 ユーチャリス自体のダメージは大したことありません」

 

「解った!」

 

リョウコの乗る赤いエステバリスが宇宙に華を咲かせながらユーチャリスに迫る

 

「すまねぇが動けない程度に攻撃させてもらうぜ!」

 

「ラピス・・・ラピス」

 

「アキト・・・・」

 

「今ユーチャリスを墜とされるわけにはいかない。すまないが何とか持ちこたえてくれ」

 

「ワカッタ・・・アキトモキヲツケテ」

 

「頼んだ・・・」

 

そして再び漆黒のエステバリスは次なる獲物を求めて宇宙を舞う

統合軍の攻撃は虚しく空を切るかブラックサレナのディストーションフィールドに遮られる

 

「捕まるわけにはいかない・・・・墜とさせてもらう」

 

そしてブラックサレナのフィールドジェネレーターが唸なる

宇宙に一筋の光が出来たその刹那、統合軍の戦艦は爆発炎上する

 

そのころユーチャリスの方ではナデシコCのエステバリス隊に徐々に押されていった

 

「アキト・・・ソンナニモタナイ・・・」

 

「ラピス・・・解った今行く待っていろ」

 

再びブラックサレナが光になる

 

「ハーリー君グラビティブラストのチャージをお願いします」

 

「リョウコさんアキトさんが戻ってきます注意して下さい」

 

「艦長・・・解りました」

 

ナデシコの主砲グラビティブラストの砲門が開く

 

「もう戻ってくるのか!畜生まだユーチャリスは止まってねぇってのに!」

 

リョウコが叫ぶと同時にリョウコのエステバリスの前にアキトのブラックサレナが現れる

宇宙の暗闇に佇む姿はまさに鬼の様な姿をしていた。

 

「アキト!もう止めようぜ!お前がこんな事して何になるんだよ?」

 

「リョウコちゃん君と再会したときに言ったはずだ・・・お前は関係ないと」

 

「ルリちゃん君も俺のことは忘れてユリカと家族として幸せに暮らしてくれ」

 

アキトは二人に冷酷に言い放つ。しかし既にバイザーをはずした瞳に映るのは<

 

深い悲しみの色があった。

 

「アキト!それでも俺は・・・俺は!」

 

リョウコは自分の感情を抑えきれないのかアキトに対して自分の感情を、心に残る葛藤を露わにした。

 

「アキトさん!幸せに暮らせといっても私やユリカさんの幸せはアキトさん!

 貴方と一緒に暮らすことなんですよ!それを何で解らないんですか!?」

 

ルリも珍しく自分の感情を素直に表に出していた。

ナデシコのブリッジのクルーはそんなルリに驚きの顔を隠すことは出来なかった。

 

「艦長・・・」

 

「ルリルリ・・・貴方」

 

そして闇の王子は二人に対して申し訳ないと思うしかなかったそして

 

「これ以上話しても無駄だ俺の考えは変わらない。・・・ラピス・・・ジャンプの準備をしてくれ」

 

「アキト・・・ワカッタ。デモイイノ?」

 

「構わない・・・すぐにこの宙域を離脱する」

 

アキトはそんな自分の感情を押し殺すように言い放った

 

「・・・・・・ジャンプ」

 

「アキト!逃がさねぇぜ!」

 

リョウコはブラックサレナに取り付いた

 

「リョウコちゃん離れるんだ巻き込まれるぞ!」

 

「リョウコさん危険です離れて下さい!」

 

普通の人はボソンジャンプに耐えられないそれは今も昔も変わらない

リョウコがジャンプをするということはそれはリョウコが死ぬということだ

 

「くっ・・・ラピスジャンプフィールド解除!」

 

アキトはそれを見越してかラピスにジャンプの解除するように言う

 

「モウダメ!マニアワナイ!」

 

「くそっ!・・・フィールド全開!」

 

アキトが諦めてフィールドの出力を上げてリョウコごとジャンプしようとした瞬間

 

「しまった・・・イメージにノイズが!」

 

ジャンパーはイメージを遺跡に伝達してジャンプする。しかし遺跡に伝達するイメージにノイズ・・・

この場合リョウコのアキトと離れるわけにはいかないという強固なイメージが混ざりアキトのイメージを不十分にしてしまった。

 

「アキト!コノママデハドコニトブカワカラナイヨ!」

 

そして二人を蒼い光が包み・・・そして消えていった

 

 

 

壱話へ続く・・・かな

 

 

 

あとがき&言い訳

 

ども〜流星です初めまして

今回初めての投稿ですのでかなり文章がヘボです・・・(涙)

しかも登場人物が少なすぎる!

こんな駄文でよければ感想下さい宜しく御願いします〜

 

 

管理人の感想

 

 

燃え尽きない流星さんからの初投稿です!!

ちょっとHNが長いので、済みませんが流星さんと呼ばせて貰います(苦笑)

しかし、いきなりランダムジャンプ・・・

その上リョーコがお供です。

行き先は勿論の事、リョーコが無事なのかさえ分かりません!!

今後のお話に期待ですね!!

 

・・・にしてもサブロウタ。

お前、もしかして相手にされてないのか?(爆笑)

 

では、流星さん!! 投稿有難うございました!!

 

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