<ナデシコでのある出来事>
マキビハリは悩んでいた。
「う〜ん、今の僕ではルリさんを振り向かせる事はできない。
未来にいたときの僕でもアキトさんの影には勝てなかった。
それなのに今のルリさんの前には実物がいる。
このままでは僕のルリさんがアキトさんの毒牙に・・・、
だからといってルリさんに告白しても今の僕では玉砕決定だ。
それだけじゃなくラピスにもバカにされるに決まってる。」
などと考えながらバーチャルルーム(別名瞑想ルーム)でお籠もりをしていた。
ルリやラピスがこのハーリーの考えを聞いたなら「アキトさんの毒牙なら喜んで・・・(ぽっ)」とか
「ハーリーじゃ、いくら頑張ってもアキトに勝てるわけないじゃん。」と言う声が聞こえてきそうである。
しかし瞑想ルームという名前のせいかハーリーにとっては名案(迷案)が浮かんだ。
それはナデシコに乗ってすぐ、ルリがナデシコに乗ってからの生活を見てみようと、
オモイカネの記憶を記憶を覗いてるときにメグミがアキトをバーチャルルームに誘って、
既成事実を作ろうとしてた場面を見たことを思い出したのだった。
(ハーリー君、お仕置きです。)
「メグミさんと同じ手を使っても、ルリさんは落ちない、
どころか多分バーチャルルームにさえ来てくれない事は分かりきってる。
そこで僕の力の見せ所。
バーチャルルームの設定の中に僕専用として過去で名作と言われた恋愛物のマンガや小説、
アニメをプログラムとして組み込みヒロインをルリさんに設定して、
僕はもちろんその相手役として登録すれば、本人じゃなくプログラムとはいえルリさんとラブラブになれる。
もちろん見つからないように何重にも細工をしとかなきゃ。」
(ハーリー、暗い)
そして、ハーリーは自分の部屋に籠もり、オモイカネを通して色々と検索した結果「め○ん○刻」にすることにした。
そしてハーリーは早速「め○ん○刻ハーリー版」のプログラム組み込んだのは言うまでもないことだった。
それから数日間ハーリーは勤務が終わると足早にブリッジを後にしてバーチャルルームへと籠もり、
寝るまで時間を過ごすのだった。
その様子を見ていた全ナデシコクルーが「ハーリーは不気味なほどニコニコだった。」
と口をそろえて言うほど彼は幸せそうだった。
しかしハーリーの幸せが長続きするはずもなく、
その様子を怪しく思ったルリがオモイカネを調べたところ
あっさりとルリに何重にも細工をして隠しといた「め○ん○刻ハーリー版」のプログラムを見つけられてしまい、
「何故、私がハーリー君とラブラブにならなきゃいけないんですか?
それだけでも許せないのにアキトさんを惣○郎さんの役にしてさっさと殺してしまうなんて、
そんなこと絶対許しません。ハーリー君には、お仕置きスペシャルフルコースです。」
「何故ルリさんが、め○ん○刻を知ってるんですか?」
「ハーリー君、私をあなどってもらっては困ります。
私は過去に来てからアキトさんを手に入れるために
過去で名作と言われた恋愛物のマンガや小説、アニメ、ドラマを全て見て研究してるのですよ。
そうでなくてもアキトさんの周りには、ライバルが大勢いますし、
多分これからもアキトさんは意識しなくても大勢の女性を落とすことでしょう。
この程度の研究じゃ足りないくらいです。
それと最後にハーリー君言い残すことはありますか?」
と言って、ハーリーは例の部屋へと連行されて行ってしまった。
後日、カズシに瀕死の状態で発見されたハーリーに理由を聞いたところ、
主人公が自分と同じく一刻館の住人に玩具扱いされるところに共感したとか、
管理人さんが、ナデシコBに乗った頃のルリさんとダブったからとカズシにとっては意味不明の答えが返ってきたという。
その後「め○ん○刻ハーリー版」のプログラムがどうなったかというとルリによってTA同盟のメンバー
それぞれの名前を管理人の名前に、相手役をアキトの名前に修正し、
バーチャルルームでメンバーそれぞれが楽しめるようにする予定だったが、
「それじゃー、順番や使用時間で争いになるんじゃない?」のミナトの一言により、
TA同盟のメンバーそれぞれの名前を管理人の名前に、相手役をアキトの名前に修正し、
一冊の本としてメンバー各個人に配られた。
配られた結果、メンバーそれぞれがトリップしてしまいしばらくナデシコは機能しなかったらしい・・・
お終い
あとがき
はじめまして、タケです。投稿するのも、SS書くのも初めての僕の拙く短い文を最後まで読んで下さって
感謝です。文句、苦情、感想等ありましたら遠慮なくください。
管理人の感想
タケさんからの初投稿です!!
め○ん○刻ですか?
う〜ん、懐かしいマンガですね(笑)
それにしても、ハーリーの健気な努力は続きますね。
ハーリーの努力が報われる日は来るのでしょうか?
・・・バーチャルで満足してるようじゃあ、無理だろうな(苦笑)
それでは、タケさん投稿有難うございました!!
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