は一切、受け付けませんのでご了承ください。 to be continued
受け付けたらどうなるんだろ・・・・
『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!
皆が揃っているナデシコだ!!
何処に跳ばされようと、俺は絶対に帰って来る!!
例え、遥かな距離だろうと、時を超えても―――』
−???
そこは何も無い空間だった・・・・
俺がその事を実感したのは気がついて目をあけて3秒たった後だった。
そう・・・周辺には気を失う前に乗っていたブローディアの姿さえなく、
コミュニケを使おうにもモニターさえも出てこない始末。
そして俺は浮いていた。
目を閉じて全神経を第六感に集め気を探るが半径1km以内には少なくとも何も無い。
アキト「ここは・・・何処だ?」
誰も居ないのに独り言を言ってしまう。
驚いたのはこの後だった。
???「ここは異空間の狭間だよ」
アキト「―――――っ、出て来い!!」
無意識に構えに入る。しかし、人1人気配はしない。
アキト「隠れていないで俺の前に姿を現せ!!」
怒鳴る俺。しかし、反対に謎の声は・・・・
???「やれやれ・・・乱暴だね」
声のしたと思われる方に振り向く。
そこには1人の青年とディアとブロスがいた。
青年は身長は俺より少し下というくらいで上下に白い服を着ている。
髪の毛は茶髪でショートカット、目ははっきり開いていて瞳の色はディープブルーに見える。
いかにも美青年って感じだった。
アキト「ディア、ブロス!!」
返事はない・・・・
アキト「2人に何をした!!」
???「失礼だな。君達をこの空間の狭間に招待したらこの2人にはかなり負担をかけたようだから介抱してあげたのに・・・アキト君のいけずっ」
俺は全身に鳥肌が立った。
特に最後の方。
アキト「そ・・・そうなのか。それなら礼を言う」
???「ま、とりあえずこんな何も無い空間より部屋らしいとこがいいだろう」
パチンッ
青年は指を鳴らした。
すると周りの空間がねじれていく。
俺は無意識の内に目をつぶりガードする体勢になった。
???「何やってるの?」
俺が目を開けるとそこは部屋だった。
青年の後ろにあるベットにはディアとブロスがすやすやと寝ている。
アキト「ここは?」
???「ここは君に分かりやすく言えば異空間・・・といっても俺が作った簡単なものだけど」
アキト「か、簡単って・・・・」
???「俺らにとっては簡単な事なんだよ」
アキト「貴方は一体・・・・」
???「そうそう紹介が遅れたな。
私はここら一体の空間を管理する者だ」
アキト「空間?管理?」
???「そして、君達は俺の分身のことを『遺跡』と読んでいる」
アキト「!! 『遺跡』・・・・」
???「さらに君を未来から過去に戻したのも私だ」
アキト「―――!!! まさか・・・・」
???「どうした。顔色が悪いぞ」
この青年が嘘を言っているとは思えない。
しかし・・・納得がどうもいかない。
???「納得できないのは当たり前だ」
アキト「・・・・・・・」
???「どうした?俺が心の中を読んで驚かないのか?」
アキト「驚くのに面倒になった」
???「あっそ」
少しぶーくれる青年。
アキト「そういえば貴方の名前は?」
???「名前・・・ねぇ。俺にはそんな物は無いよ。
言っただろう俺は『空間の管理をする者』であって表世界に出られない裏方みたいなものだ。
だから俺には名前なんてもの必要ないのさ」
アキト「しかし、俺の目の前にいる。
だから、貴方には名前が無くては俺がやりにくい」
俺の回答に青年はニヤッと苦笑していた。
???「そうだな・・・確かにやり難いな。
しかし・・・今まで1度たりとも名前なんて考えなかったからな・・・困ったな・・・・」
青年はやり難そうな顔で頭の後ろに片手をあてて考えていた。
???「アキト君。君が考えてくれないか?」
アキト「え?俺が?・・・そうだな・・・・・・貴方がさっき言ってたことが本当なら俺にとっては神様みたいなものだし・・・・
神・・・『ジン』なんてどうだ?」
???「ネーミングセンスまったく無いな。お前」
アキト「グサッ」
ここまで馬鹿にされるとは。それだったら『玉三郎』のほうがいいか?
ジン「『ジン』なんてかっこいいなー。さいこー。ばんざーい(?)」
ちっ、心の中を読み取ったか。
ジン「アキト君。本当に俺の事、感謝してる?」
アキト「あったり前田さん」
・・・・・・・・・・
さて、俺のくだらないオヤジギャクが決まったとこで・・・・
ジン「本題に入ろうか」
今までの顔付きが1段と真剣になる。
アキト「ああ。そろそろいいだろ。俺は何故ここに連れてこられたのか?」
ジン「さっき言ったよな。俺は・・・」
アキト「空間を管理する者」
ジン「そうだ。そして・・・俺が管理している空間に異変が起こった」
アキト「異変?」
ジン「初めのうちは小さな物で空間には影響は無かった。
しかし、今現在ここら一帯の世界に『空間の割れ目』が発生し始めている」
アキト「それはやばい事なのか?」
ジン「やばいもなにも、『空間の割れ目』が完全になったらその世界はめちゃくちゃになる。
そうにれば俺らはその世界を・・・消滅させなければならない」
俺はピンと思いつかなかった。
それもそのはず世界が消滅なんて意味が分かっても実感しないからである。
ジン「実感しないのは当たり前だ。
消滅するという事はその世界に住んでいる生物などの存在自体が無くなる事なんだから」
アキト「そんな・・・馬鹿な話が」
ジン「あるんだよ。実際に。
俺だって消滅させるのは嫌だ。しかし『空間の割れ目』が完全になると・・・・」
アキト「どうなるんだ?」
ジン「簡単に言うと・・・『空間の割れ目』が完全体になるとブラックホールに似た物が出来てそれに吸い込まれると別の世界にランダムで飛ばされるんだ」
アキト「それなら、別に・・・・」
ジン「もっと簡単に言うと・・・・
空間αと空間βがある。
空間αにはAさん、空間βにはBさんが存在するとしよう。
空間αに『空間の割れ目』の完全体がでいてしまったとしよう。
空間αのAさんが『割れ目』に吸い込まれ空間βに飛ばされる。すると空間βには1人の存在が増える。
そうすると空間βの容量がパンクしていまい容量をもどそうと『割れ目』の完全体がすぐに出来てしまう。
そしてその『割れ目』に今度はBさんが吸い込まれ別の空間へランダムに飛ばされる。
空間αでは容量が足りなく別の空間から何かを吸い込もうとする。
さらに問題なのは空間βに飛ばされたAさんはいわゆるイレギュラー的存在になってしまう。
存在してはいけないイレギュラーは俺達『管理者』によって存在を消されてしまう。
そんな事が多くなったら全世界・・・消滅するぞ」
アキト「冗談だろ」
ジン「冗談ではない。今まで『空間の割れ目』が完全体になってしまい消滅した世界をいくつも見てきた」
アキト「止める方法は無いのか?」
ジン「完全体になったらアウトだが、完全体になるまでに『空間の割れ目』を消滅する方法ならある。
その世界の中に入りその『空間の割れ目』の原因となる『カオスクリスタル』というのを破壊もしくは回収・・・まあ、どうにかすればいいということだな。
しかし、1つの世界に『カオスクリスタル』は何個あるかは分からない。
無いときもあるし時には100をも超えるかも・・・・」
アキト「・・・・・・ところで、何で俺を・・・・」
ジン「アキト君には『カオスクリスタル』の破壊・回収を頼みたくて・・・・」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
・
アキト「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ジン「うーん。ナイスリアクション」
アキト「何で俺が」
ジン「俺への恩返しだと思って」
アキト「嫌だ(1秒)」
ジン「全世界がどうなってもいいの?」
アキト「別に」
ジン「酷い」
アキト「何とでも言いやがれ」
ジン「だったら。この作戦が全部、片付いたら願い事を1つ叶えてあげる」
アキト「やりましょう。全世界のために!!(−0.05秒)」
ジン「自分に素直だな・・・アキト君」
アキト「ふっ人生、素直が1番ですよ」
ジン「まぁ、何はともあれ決まったことだし、さっそくだけど行ってもらうよ」
アキト「ちょっとまって。装備とかは?」
ジン「そうだった」
などと言いつつ俺に差し出したのは携帯用DFSとフェザー・ブラスターにコミュニケ、そしてディストーションフィールド小型発生装置だった。
アキト「これは?」
ジン「君の世界(空間)で使っていた物を俺がパワーアップさせといた。
気をつけろ『カオスクリスタル』は結晶体だけとは限らないからな」
アキト「おいおい。ぶっそうだな」
ジン「それとベットに寝ている2人には君のサポートとしてそのコミュニケで話せるようになっている。
そうそう『カオスクリスタル』の居場所には結構、時間がかかるからな。
分かり次第、連絡するから。
あっ、それとボソンジャンプ可能だけど、時と場所によってはボソンジャンプが出来ないからな」
アキト「ああ」
ジン「必要とあればブローディアも修理しておいたしパワーアップもしてある」
アキト「ちょっといいか?」
ジン「なんだ?」
アキト「なんで貴方が行かないんですか?」
ジン「俺は表には出られない存在だしここを離れるわけにはいくまい」
アキト「俺はこれからどうすればいいんですか?」
ジン「大事なことを忘れるとこだった。
いいか、アキト君の今の状態は精神体みたいなんだ。
そこで君は空間に入ったら君と波長の合う身体に君が乗り移り調査するのだ。
大丈夫、身体能力は元の君と同じの状態だよ」
アキト「他の人にばれるんじゃないんですか?」
ジン「それも大丈夫。
その身体からアキト君にその世界での情報が分かるようにしておくから。
それに乗っ取っている間はその身体の持ち主の意識はなくなるし」
アキト「絶対やばいですよ」
ジン「意識は無くなるっていっても見たり聞いたりしている事は本人にも分かるようになっているし」
アキト「もういい・・・疲れました・・・もう行きます」
ジン「あっそ。行ってらっしゃ〜い」
俺ってかなりついていないかも・・・・
こうして俺の不思議な物語が始まった。
この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。