アキトのパラレルワールドストーリー
EPISODE 3
−ステルス爆撃機内
『ゼロ事件』
その名称で事件を呼ぶ者は数少ないが事件内容はかなり有名とされている。
1年前、神戸ひとしの妹、神戸弥生がウイルス『SPIDER』を間違って使用し、AIプロトタイプ『ゼロ』を復活させた。
『ゼロ』はかなりの電力を吸いとりあらゆる電子機器を世界を又にかけて混乱の渦に巻き込んだ。
『ゼロ』に対抗できたのは同じAI『トゥエニー』『フォーティ』そして、『サーティ』の3人であった。
そして、『サーティ』は『ゼロ』を倒す事に成功。
しかし、『サーティ』がAIである事がバレてしまいアメリカに留学。
ひとし「これが『ゼロ事件』の内容だったよな?」
まーくん『何を言う兄貴。ついにボケたか?』
うるさいポケステ野郎だ・・・・
ひとし「少し、復習してたんだよ。悪いか!?」
まーくん『なんか。兄貴、朝から変だぞ?』
嫌な所だけ鋭い奴・・・・
ひとし「んな事より、方向はこっちで間違いないんだろうな?」
まーくん『ああ。衛星からの情報をリアルタイムで受信しているから間違いない』
ひとし「何気に、すごいな・・・・ポケステのくせに」
まーくん『失敬なやつだな!!こう見えても私は高性能AIなんだからな!!』
ひとし「はいはい。んで?後、何時間経かる?」
まーくん『今の速度を落とさなければ30分もしないうちに東京だ。・・・・つーか、兄貴どこで操縦をならったんだ?』
ひとし「企業秘密」
まーくん『まあ、いいが・・・・って今はマッハ3で飛んでるんだぞ!?Gの影響は無いのか!?』
ひとし「んなもん、ない!!(キッパリ)」
まーくん『訓練している奴でも苦しいGを・・・兄貴・・・化け物?』
ひとし「・・・・黙秘権を施行します・・・・」
まったく、人を化け物扱いとは・・・このポケステは教育がなってないな。
ト○ビア:actionのアキトが化け物扱いなのは当然である。 0へぇ
なんだ?今のは?
まーくん『そんなこんなしている内に後方から飛行物体が接近中!!』
ひとし「はぁ!?ここは上空1000メートルだぞ!?」
まーくん『レーダーを見てみろ!! 3機・・・こっちに向かってる』
ひとし「敵・・・なのか?」
まーくん『分からん。取り合えず確認を取ってみよう』
と、素早く衛星とコネクトするポケステ。
まーくん『ふむ・・・これは・・・・・』
ひとし「分かったのか!?」
まーくん『うむ・・・・これは・・・・・』
――ズダダダダダダダダ
ひとし「撃ってきたぞ!?」
まーくん『あれは、軍が開発した遠隔操縦型無人機『バルキリー』だ』
・・・・・・・・・・・・・ヲイ。
ひとし「何かの冗談だろ?」
まーくん『いや?そう登録されているが?』
ひとし「この平和な世界にんなもんいるか!?」
まーくん『正確に言えばあれは『VF−19 ファイター』だ』
ひとし「いや・・・そうじゃなくて!?作品違うじゃん!!!
誰だよ!?作品をごっちゃまぜにしている奴は!?」
まーくん『何を言ってるのだ兄貴。『バルキリー』を開発したのは兄貴の父上ではないか』
その時、俺はその人の事はあまり知らないのに『ああ、やっぱりか・・・・・』と何故か納得していた自分が怖かった。
ひとし「本当に世界征服を企んでるんじゃねーか?あのおっさん」
まーくん『・・・・まぁ、否定はせんな。頑張れ兄貴』
ポケステに慰められる俺って・・・・・
まーくん『そんな事より来るぞ兄貴!!』
――ダダダダダダダダダダ
バルキリー全機がガンボットを撃ってくる。
ひとし「くっ!!」
俺は空中でひねり込んで後ろを取ろうとするが、すぐに散開されてしまう。
ひとし「(1対3か・・・ブローディアとかなら楽勝なんだが・・・・)おい、武器は付いていないのか!?」
まーくん『重くて邪魔になるからってミサイルを降ろしたのは兄貴ではないか?』
ひとし「まさか、襲われるとは思わなかったんだよ」
まーくん『残る目ぼしい武器は・・・バルカンのみだな』
ひとし「まぢ・・・・」
まーくん『相手はマイクロミサイルとか装備しているみたいだな』
ひとし「軍事用戦闘機にバルカンのみで戦えと?」
まーくん『あれは軍事用ではない』
・・・・・・・・・・・へ?
まーくん『大規模な事故や災害で救助するために作られたロボットだ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとまて。
ひとし「救助用!?んじゃなんでミサイルとか搭載してんだよ!?」
まーくん『ふむ・・・・開発責任者――兄貴の父上だが趣味で搭載したそうだ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もうイヤ。
まーくん『同情は買ってやるぞ。兄貴』
出会う人々に恵まれない俺って・・・・・・
まーくん『ちなみに『ピンポイントバリア』という特殊なバリアを持っているからバルカンが効くかどうか・・・・』
俺、今ものすごくあのおっさんを殴りたい。
それが俺の今の感想だった。
ひとし「こんな事ならミサイルの1発ぐらい搭載しとくんだった・・・・」
まーくん『そんな事をぼやいてないで・・・・くるぞ!!』
ひとし「わかってる!!」
機体を反らしながらマイクロミサイルを紙一重で避けていく。
ひとし「ひねり込んでも3機相手じゃ・・・・」
まーくん『兄貴!!前方に巨大な雲が・・・・』
ひとし「え!?」
見るとステルスの約500メートル先に海上から立ち上っているような巨大雲が見える。
ひとし「あれを利用するか・・・・」
速度をさらに上げて雲に突っ込んでいく。それを追ってバルキリーも雲に突っ込む。
まーくん『雲の中では敵に見つかりにくいが、我々も所在地が分からんぞ』
ひとし「逃げてばっかじゃどうにもならないからな。こっちから仕掛ける」
まーくん『迎撃できるのか!?』
ひとし「なんとか・・・・なればいいけど」
−雲の中
雲の中は真っ白だった。
ブローディアなどを操縦していた時はこんな事はしなかった・・・・いや、無かった。
ナデシコの時の戦闘はほとんどが宇宙、もしくは陸地だったからである。
今回のように海上でしかも雲の中という経験は俺にはほとんど無いに等しい。
おそらく、それは敵も同じだろう。いくら遠隔操作といっても限度がある。
そこで俺は雲を戦闘空域として選んだ。敵は見えないが『気』を読み取る事でなんとかいけそうだ。
しかし、遠隔操作で戦場の『気』まで感じれないから断然、こっちが有利だろうが、油断禁物だな。
まーくん『兄貴。どうするんだ?こんな所では逃げる事もできないぞ』
ひとし「最初から逃げる気はねーよ。どうせ逃げても東京にこいつらを上陸させる訳にはいかない」
まーくん『それはそうだが・・・勝算はあるんだな?』
ひとし「かろうじて。成功するかは神様次第だか、俺は神様を信じないんだ」
まーくん『なぜだ?』
ひとし「今まで酷い目にあってきたからな」
まーくん『・・・・どんな目だよ・・・・?』
ひとし「聞くな。辛くなる」
おかげで、今までの惨劇を思い出してしまったじゃねーか。
かなり、つらいぞあれは・・・・
そんなこんなしている内に俺は敵の1機を発見した。
どうやら散開して捜索していたようである。
ひとし「よし・・・・」
――ギュュュュュン
機体をワザと敵の目の前に持ってくる。
まーくん『どういうつもりだ、兄貴!?』
ひとし「まぁ、見てなって・・・・・」
――ズダダダダダダダダダ・・・・
案の定、敵は俺を撃ってきたが流石に雲の中だと当たらない。
まーくん『どうするんだ?』
ひとし「ちょっと、だまってろ」
――ズダダダダ
銃声がいきなり止んだ。そろそろだろう・・・・
まーくん『敵の弾切れを狙ったのか!!』
ひとし「違う。そんなせこい事はしねーよ」
その時、俺が『ある物』を見つけたのと同時に・・・・
――シュン シュン
まーくん『何の音だ?』
ひとし「敵さんのミサイルの発射音」
まーくん『何!!雲ごとふっとばす気か!?』
ひとし「そのつもりのよう――――でっと!!」
そのタイミングで一気に急降下をかける。
そして・・・・・
――チュドォォォォォォン ドォォォォォォン
まーくん『今度はなんだ!!2回も爆発したぞ!!』
今の爆発は俺の推測通りならバルキリーの撃墜音だろう。
分かってると思うが、俺があの時見つけたのはもう一機のバルキリー。
おそらく、銃声に反応して挟み撃ちをするつもりだったらしいが、それが俺の狙いだった。
こんな雲の中じゃあガンボットだって当たる確立さえ2割ぐらいだろう。
そこで有効な武器――ミサイルを発射するのは予測済みだった。
後はご存知の通りミサイル同士でお互いに被弾し、そのまま衝突してドッカーンって訳。
なんか、出来すぎだと思うが相手がAIならこのぐらいは正確にやってくるだろうという想像が当たったよかった。
さて・・・・残るは1機。かるーく料理しますか!!
――ヒュュュュュュュュオン
そのまま、一気に雲の外に飛び出す。
まーくん『やったな兄貴!!』
ひとし「いや、まだだ」
――ヒュュュュュュュュオン
アキトが雲を出て少したった後にバルキリーが同じとこから出てくる。
AI『・・・・・・・・・・・』
バルキリーから見える光景は見渡す限り雲1つ無い青い空だった。
AI『・・・・・・・・・・・』
少し前に雲から出たアキト機を探すが見当たらない。
いくらなんでもこんな簡単にいなくなるはずは無いのである。
それに少しと言ってもほんの30秒ぐらいである。まだアキト機の姿が確認できる距離にあるのだ。
AI『・・・・・・・・・?』
日本に向かったのか?と旋回し日本に向きを変えたその時だった。
――ガゥン ガゥン
着弾音みたいな音が機体内部に響く。
弾をくらったのか?いや、そんなはずは無い。
AIの知能なら分かるはずである。今の着弾音よりミサイルでは無い事を。
『ピンポイントバリアを破るにはミサイルぐらいの破壊能力が無いと破れない。』
『それに、こっちから見えないのに、そんな長距離からの攻撃はあるはずがない』
その知識がAIのミスだった。相手は『漆黒の戦神 テンカワアキト』なのである。
まぁ、無理もないか。
――チュドォォォォォォォォォン
見事に撃破するのであった。
−海上
海上ちゃぷちゃぷと浮かぶステルス爆撃機の上に『狙撃手』はいた。
まーくん『そのフレーズはベタすぎるぞ』
ひとし「あっ、そう?」
体から蒼銀の淡い光を放ちながら、そう答えた。
まーくん『しかし、あんな上空の戦闘機をそんなんで打ち落とすとは・・・・兄貴、本物?』
ひとし「あははははははははは」
もーどうにもなれ!!
まーくん『まさか、エンジンを切って海上から攻撃・・・・普通なら考えないな』
ひとし「まあな。まっ、とにかく日本に向かおう。時間結構喰っちまったし」
まーくん『そうだな』
ハッチを閉め素早くエンジンを入れ離陸する。
ちなみにさっき攻撃した方法とはフェザーブラスターを昴氣で攻撃力upさせ、さらに昴氣でレールガンのように撃ち出しただけである。
−ステルス爆撃機
ひとし「もうすぐだよな」
まーくん『ああ、もうすぐ日本が見えてくると思うが・・・・兄貴、ちょっといいか?』
ひとし「なんだ?」
まーくん『どうやって、着陸するんだ?』
あ・・・・・・・
まーくん『ただでさえ狭い日本にどうするんだ?』
ひとし「そーだよなぁ。日本ってアメリカと違って交通量多いし狭いし」
まーくん『映画みたいに道路に着陸できればいいんだが・・・・』
って、お前。映画視れるのか!?
まーくん『今、失礼な事を考えたな』
ひとし「気のせい、気のせい」
まーくん『そうか・・・んで、どうするんだ?』
ひとし「ヘリならある程度の空き地があれば着陸できるけど・・・戦闘機じゃ・・・・」
と、その時、俺達の目の前に本土が見えてきた。
まーくん『やばいぜ、兄貴!!目的地の兄貴の家まで2分!!』
ひとし「おっと、ちょっと速度が速かったか」
一気に速度を落とす。
まーくん『これで、少しは時間を遅らせたが・・・結局は着陸できる場所がまだ決まってないぞ』
ひとし「近くに空港ってあったかなぁ・・・・」
と、その時、俺に『ある物』が見えた。
ひとし「着陸する場所が見つかったぞ!!」
まーくん『何!!何処だ!!』
ひとし「あそこだよ」
顎で場所を指すと・・・・
まーくん『何も無いじゃない―――って、まさか!!』
そう、俺の顎が指している場所。それは・・・・
まーくん『確かにあそこなら着陸できない事はないが機体が壊れるぞ!!』
ひとし「別に俺のじゃないからいいや♪」
まーくん『・・・・・そうだな』
だって・・・これの所有者の趣味のせいで酷い目にあったもん。
ひとし「んじゃ、いくぜ・・・・」
――ヒュュュュュュュュュオン
機体を滑走路代わりの『それ』に向きと場所を合わせ、高度を落とす。
――ジャシャャャャャャャャャア
機体が着陸と同時に水しぶきが機体を纏う。
もうお解かりだろうか。俺が着陸する場所としてえらんだのは付近の『川』を下流から着陸して上流にむかって滑っているいるのである。
――ガッガガガガガガガガガガァァァァァァ
流石にバランスを崩してしまい岸に滑り込んでしまい、そのまま機体はなんとか止まってくれた。
ひとし「はらひれほれはれ・・・・・・」
まぁ、流石に少し混乱状態になってしまったが・・・・
何はともあれ―――途中『とあるおっさん』のせいで襲われたがなにとか無事に日本に到着した。
まだ、戦いはこれからなのだが・・・・・
まーくん『ほらひれほれはれ・・・・・』
混乱するAIって・・・・・・
まっとにかく無事でよかった、よかった。
to be continued
この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。
−後書きコーナー
今回の後書きは『めんどくせーから、まとめた後書き集』にて・・・・
以上!!
代理人の感想
以下同文!